79 / 167
第3章 本格的侵攻開始 か?
第18話 1月2日 はれ 今日、僕は……
しおりを挟む
1月2日、今日もいい天気だ。
家で雑煮をみんなと食べていると、松沼父と木村さんが現れた。誘ったらしっかり雑煮を食べた後、松沼父に誘われ(攫われ)てパトカーでドライブ中。
運転手は、当然、木村さんだ。
どんどん都心へ入っていく。どこに行くんですか? と聞いても「めったに入れない所で私の職場だから大丈夫」と言ったきり黙ってしまった。
着いたのは皇居に程近い、2丁目にある建物。案内されるがまま、エレベーターへ乗り13階まで上がる。そこで誰かと合流して、会議室へ向かうようだ。
松沼父に促されて中に入ると、1月2日なのに円卓にびっしりと人が居た。
さらに松沼父に促されて、用意された席に座る。
「警備部各位、休暇中に呼び出して申し訳がない」
と突然話をし始める。
「任務遂行に関係する、重要な情報を入手した。これの扱いについて議論したい」
ああ、松沼父は、抱えきれなくてみんなを巻き込むのか。こうして情報は拡散されて、俺は幽閉か…… いやどうやって? 俺だけなら、どうやってでも逃げられそうだし、家族を連れて海外にでも行くか。魔道具を売れば、生活できそうだ。
「……以上がもたらされた情報で、ここにいる彼は人類が通常知りえない情報の提供者であり、なおかつ重要な戦力となりえる」
「部次長、発言よろしいでしょうか?」
円卓に座る中の一人、眼鏡を掛けた者が発言する。
「何だね?」
「彼の、戦力として能力は客観的に見て、どのくらいなのでしょうか? それと、情報の信頼度についてもお答えいただけますでしょうか?」
松沼父は、少し考えた後、
「一司君、さっき彼が言ったことに答えられるかね」
なんだよ、意味ありげに考えた挙句。こっちに全振りかよ。
「ちょっと、お待ちください」
俺はゲートに潜り、腹を出して寝ていた。フレイヤとフェンを捕まえて戻って来た。
「こいつらが、情報提供者の異世界の神です」
昨日ばらしたからもういいや。こっちも、後のことは松沼父に投げよう。
「「「はぁ?」」」
「君、ふざけないでくれるか。どこかから、犬と猫を取り出すマジックには驚いたが」
〈フレイヤ。こいつらに、一方的に念話を流すのはできるか〉
〈魔素に指向性を持たせて、それに思念を乗せればできるにゃ〉
〈威圧をかけて、死にたいのかと念話で脅せ。フェンは、それに合わせて気温を下げろ〉
〈はいにゃ〉
〈承知しました、主〉
この時俺は、少しばかり機嫌が悪かった。
これからちょうど、各地の変わり種、雑煮大会をする所だったからだ。
鳥取県の小豆雑煮vs香川県のあん餅雑煮対決の前に連れ出されてしまった。
茨城県のお雑煮白和え雑煮を、加えるかどうかの審議に時間がかかったのが悔やまれる。
その前に食べたのは、高知県の一部地域で食べられている雑煮。
餅を軟らかく煮て、餅だけを器に入れ、その上にお雑魚を乗せて、醤油を回しかけたものだった。
完全に、酒のあてだよな。さすが高知。
まあ、ということで理不尽な八つ当たりを、味わってもらおう。可哀そうな人たち。
〈下等な者ども控えろ!! 死にたいのか〉
念話の発信と共に、ズンという音が聞こえそうなレベルで威圧が発せられた。それと同時に気温が一気に下がる。
寒い。下げすぎだが、まあいいか。
「うわ」
と言ったまま、幾人かは気を失った。
あちゃあ、死んでないよね。
「一司くん、これは?」
「ああ、家でごろごろしていたのを捕まえてきて。来た瞬間に、馬鹿にされたのでちょっと機嫌が悪いようです」
ちなみに、フレイヤは俺の目の前で、机の上で胡坐をかいて座っている。骨格的に大丈夫なのか?
〈もういいぞ、威圧を下げろ〉
「あーこのフレイヤは、死を司る神です。言動にはお気を付けください」
まあ、みんな静かだこと。
「そしてこっちのわんこは、皆さんも名前くらい聞いたことがあると思いますが、フェンリルです。おい、フェン。元の大きさに戻れるか?」〈おい、フェン。体高3m位になれるか?〉
〈はい、では〉
その瞬間、フェンは伏せの状態で、天井に頭がついていた。
「この部屋じゃ狭いな。戻ってくれ」
〈はい〉
「それと、私の戦力ですよね。ちょうど月に敵が居るので、月でも割ってみましょうか」
「なっ、できるのか」
「できますよ。私も、神の端くれですから」
〈なっ、主、端くれとは何ですか。あなたは創造主。我らの上に立つお方ですぞ。いくらご自分の事とはいえ……〉
「おい、フェン……」
フェンは慌てたのか、念話をさっきのフレイヤと同じ要領でオープンチャンネルを使い叫んだ。俺はすぐに止めたが……、
「今のお前の暴露、何処まで聞こえたかな」
フェンは立ち上がり、口を押えている。念話だから口抑えてもだめだろう。
すぐに調べがついて、魔素の関係上、半径20m位の円形範囲で収まっていたようだ。
まあ警察関係者だし1月2日だったため、速やかに収拾は付いたようだ。
しかしここが日本でよかった、創造主なんて言ったら、縛り首になる国がたくさんありそうだ。
まあ、何はともあれ。松沼父の職場関係者へ、そういう存在の周知と警告は、速やかに周知されたようだ。監視を、という声が出たようだが、もし怒らせて地球を壊された場合、責任を取れる奴はいるのか? と言う言葉が出て、静かになったようだ。
そして、なぜか1月3日。
首相官邸で、同じことをしていた。
おれは、一部で超有名人となったようだ。
威圧と脅しのおかげで。仁王立ちするフレイヤの前で、跪く(ひざまずく)、有名な方々に思わず顔が緩んでしまった。
家で雑煮をみんなと食べていると、松沼父と木村さんが現れた。誘ったらしっかり雑煮を食べた後、松沼父に誘われ(攫われ)てパトカーでドライブ中。
運転手は、当然、木村さんだ。
どんどん都心へ入っていく。どこに行くんですか? と聞いても「めったに入れない所で私の職場だから大丈夫」と言ったきり黙ってしまった。
着いたのは皇居に程近い、2丁目にある建物。案内されるがまま、エレベーターへ乗り13階まで上がる。そこで誰かと合流して、会議室へ向かうようだ。
松沼父に促されて中に入ると、1月2日なのに円卓にびっしりと人が居た。
さらに松沼父に促されて、用意された席に座る。
「警備部各位、休暇中に呼び出して申し訳がない」
と突然話をし始める。
「任務遂行に関係する、重要な情報を入手した。これの扱いについて議論したい」
ああ、松沼父は、抱えきれなくてみんなを巻き込むのか。こうして情報は拡散されて、俺は幽閉か…… いやどうやって? 俺だけなら、どうやってでも逃げられそうだし、家族を連れて海外にでも行くか。魔道具を売れば、生活できそうだ。
「……以上がもたらされた情報で、ここにいる彼は人類が通常知りえない情報の提供者であり、なおかつ重要な戦力となりえる」
「部次長、発言よろしいでしょうか?」
円卓に座る中の一人、眼鏡を掛けた者が発言する。
「何だね?」
「彼の、戦力として能力は客観的に見て、どのくらいなのでしょうか? それと、情報の信頼度についてもお答えいただけますでしょうか?」
松沼父は、少し考えた後、
「一司君、さっき彼が言ったことに答えられるかね」
なんだよ、意味ありげに考えた挙句。こっちに全振りかよ。
「ちょっと、お待ちください」
俺はゲートに潜り、腹を出して寝ていた。フレイヤとフェンを捕まえて戻って来た。
「こいつらが、情報提供者の異世界の神です」
昨日ばらしたからもういいや。こっちも、後のことは松沼父に投げよう。
「「「はぁ?」」」
「君、ふざけないでくれるか。どこかから、犬と猫を取り出すマジックには驚いたが」
〈フレイヤ。こいつらに、一方的に念話を流すのはできるか〉
〈魔素に指向性を持たせて、それに思念を乗せればできるにゃ〉
〈威圧をかけて、死にたいのかと念話で脅せ。フェンは、それに合わせて気温を下げろ〉
〈はいにゃ〉
〈承知しました、主〉
この時俺は、少しばかり機嫌が悪かった。
これからちょうど、各地の変わり種、雑煮大会をする所だったからだ。
鳥取県の小豆雑煮vs香川県のあん餅雑煮対決の前に連れ出されてしまった。
茨城県のお雑煮白和え雑煮を、加えるかどうかの審議に時間がかかったのが悔やまれる。
その前に食べたのは、高知県の一部地域で食べられている雑煮。
餅を軟らかく煮て、餅だけを器に入れ、その上にお雑魚を乗せて、醤油を回しかけたものだった。
完全に、酒のあてだよな。さすが高知。
まあ、ということで理不尽な八つ当たりを、味わってもらおう。可哀そうな人たち。
〈下等な者ども控えろ!! 死にたいのか〉
念話の発信と共に、ズンという音が聞こえそうなレベルで威圧が発せられた。それと同時に気温が一気に下がる。
寒い。下げすぎだが、まあいいか。
「うわ」
と言ったまま、幾人かは気を失った。
あちゃあ、死んでないよね。
「一司くん、これは?」
「ああ、家でごろごろしていたのを捕まえてきて。来た瞬間に、馬鹿にされたのでちょっと機嫌が悪いようです」
ちなみに、フレイヤは俺の目の前で、机の上で胡坐をかいて座っている。骨格的に大丈夫なのか?
〈もういいぞ、威圧を下げろ〉
「あーこのフレイヤは、死を司る神です。言動にはお気を付けください」
まあ、みんな静かだこと。
「そしてこっちのわんこは、皆さんも名前くらい聞いたことがあると思いますが、フェンリルです。おい、フェン。元の大きさに戻れるか?」〈おい、フェン。体高3m位になれるか?〉
〈はい、では〉
その瞬間、フェンは伏せの状態で、天井に頭がついていた。
「この部屋じゃ狭いな。戻ってくれ」
〈はい〉
「それと、私の戦力ですよね。ちょうど月に敵が居るので、月でも割ってみましょうか」
「なっ、できるのか」
「できますよ。私も、神の端くれですから」
〈なっ、主、端くれとは何ですか。あなたは創造主。我らの上に立つお方ですぞ。いくらご自分の事とはいえ……〉
「おい、フェン……」
フェンは慌てたのか、念話をさっきのフレイヤと同じ要領でオープンチャンネルを使い叫んだ。俺はすぐに止めたが……、
「今のお前の暴露、何処まで聞こえたかな」
フェンは立ち上がり、口を押えている。念話だから口抑えてもだめだろう。
すぐに調べがついて、魔素の関係上、半径20m位の円形範囲で収まっていたようだ。
まあ警察関係者だし1月2日だったため、速やかに収拾は付いたようだ。
しかしここが日本でよかった、創造主なんて言ったら、縛り首になる国がたくさんありそうだ。
まあ、何はともあれ。松沼父の職場関係者へ、そういう存在の周知と警告は、速やかに周知されたようだ。監視を、という声が出たようだが、もし怒らせて地球を壊された場合、責任を取れる奴はいるのか? と言う言葉が出て、静かになったようだ。
そして、なぜか1月3日。
首相官邸で、同じことをしていた。
おれは、一部で超有名人となったようだ。
威圧と脅しのおかげで。仁王立ちするフレイヤの前で、跪く(ひざまずく)、有名な方々に思わず顔が緩んでしまった。
30
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる