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第3章 本格的侵攻開始 か?
第23話 新格言、お茶目から魔王
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家へ帰ってきて、ごろごろしていた。
ザッピングしていると、国が作った新組織。
ダンジョン総括管理局に対しての特集をしているようだ。
無駄な予算がとか、民間の利益を国が奪っていると、コメンテーターが叫んでいる。
そこに司会が、言ってしまった。
「〇〇さん。国が民間から奪う利益額は、どのくらいと試算されていますでしょうか?」
その瞬間、放送事故レベルの沈黙が流れる。
これ生放送か?
沈黙を回避する為か、さらに追い討ちをかける。
「え~ダンジョンから、時に氾濫が起こり、その防止として来年度から警察の経費と自衛隊関連も経費の増額が見込まれており、それだけで現行の2億円から6億を目途に増額される予定となっています。ここに救助要請に対する経費がおよそ150億ですが、それもダンジョンにより大幅な増額が申請される予定と情報が上がってきていますね。必要とはいえすごい金額です」
それを聞いて、コメンテーターからの回答はない。沈黙をしている。
「それに各役所がダンジョン対策として…… 大幅に人員と予算を…… と言う事ですがいかがでしょうか?」
「○○さん?」
「答えられないよなぁ。今ダンジョンからの上りって、魔石の燃料化だけど、それにしたって、引き取ってくれるようになったと言うレベルだもんな」
さて回答は? とうきうきしていたが。
「さて、それでは次の項目に移ります」
と流されちゃった。
「ダンジョンは異世界からの侵略と、数日前からまことしやかにささやかれ始め、それが今トレンドとなっていますが、そのあたりの信ぴょう性はいかがでしょうか?」
それを聞かれた瞬間、ゲストたちはテレビで見てわかるほど、びくっと飛び上がった。
「……それは、だめだ。口に出しちゃいけない。あの人がやってきてしまう。気温が下がりだせば、終わりなんだ……」
この人あの現場にいたのか? なら何で、こんな番組に出たんだ?
「だめなんだー……」
と言ってスタジオから出て行ってしまう。
「えー、○○さん。どうされたんでしょうか? 心配ですね」
懲りずに、まだほかのゲストに話を振る、司会者。
「△△さんは、いかがでしょうか? 何かご意見は……?」
すごい勢いで首を横に振る△△さん。それらしき人が、カメラに映る。
「どうされたので、しょうか?」
司会もさすがに、おろおろし始めるが……。
「だめだ、だめだ。名前の言えないあの方がやって来る。俺は死にたくない」
と言って。頭を抱えてしまう。
カンペに何が書かれているのかは知らないが、お笑い芸人の司会者がもうどうしていいか困り始める。
生か…… ニヤッと笑う俺。
暇なんだよね。
フレイヤと、フェンを捕まえて、例の黒づくめでゲートに潜る。
消し忘れたテレビでは、スタジオの光景が映し出されている。
出演者が、
「急に、気温が下がりましたね」
とつぶやく声を、マイクが拾う。
△△さんや訳知り顔の関係者が、突然立ち上がる。
そして、がくがくと震え始め何かを探し始める。
それを淡々と撮影するカメラ。
そのカメラの前では、
「空調の故障でしょうか? ただいま、スタジオの温度がいきなり下がりました」
と何とか、つなごうと状況を説明する司会者。
一司が、威圧を強めたのだろう。それを感じて、スタジオにいる人間が、がくがくと震えはじめ、さらにきょろきょろとし始める。
その光景は異様で、カメラも出演者をフレームから外して何かを探し始める。
そのスタジオの中に、わずかに映り込む違和感。
居るはずのない、黒猫と白い犬を抱えた真っ黒な服を着た人物。
誰も気が付いた様子はないが、僅かずつ放たれる威圧に、殺気が含まれ始める。
「もうだめだぁ」
誰かが、叫ぶ。
「来てしまった、死神が……」
「えっ、死神?」
まだ仕事をしていた、司会者。
カメラの後ろでは、理由を知っていたスタッフが我先にと逃げ出す。
それを見て、出演者も立ち上がり、何とか逃げ出す。
司会者は、マイクを持っておろおろしているが、何かに気が付いたように振り返る。
振り向く途中で意識を失い、演技ではない事を示すように、手もつかず崩れるように倒れる。
さらに、気温が下がったのか、カメラのレンズが凍りはじめ、スタジオの画は白く薄れ、ぼやける映像の中に黒い何かが、すーっと司会者に近づくのが映っていた。
その黒いもの少し、司会者をのぞき込んでいたようだが、今度はカメラに近づき。ふっと消えた。
その後、数分位カメラの薄暗い映像は流れ続け、政府広報 CMへと切り替わった。
そんな事が起こっても、それに関するニュースは出ず。
ネット上は、その話が駆け巡ったが一瞬ですぐに鎮静化した。
その記事を話題にすると、黒い服を着たエージェントが現れる。
そんな意味合いを含んだ色々な噂が出たが、その中に拡散すると黒い服を着た男が現れ、それを見ると死ぬ。
噂に尾ひれがどんどん追加されて、実(まこと)しやかに流れ始める。
その噂にホームで突き飛ばされたとか、階段から落ちたという記事が増えて行った。
実際は、それらしく噂を流しながら、内閣サイバーセキュリティセンターの方たちが仕事をしたらしい。
やらかした一司は、小一時間、政府関係者に怒られたようだ。
本人は気が付いていなかったが、一瞬映ったのを確認され特定されたようだ。
その後ネットでは情報が混ざり、黒い服を着た魔王が死を連れてくると言うことで落ち着いたようだ。
当然ダンジョンは、魔王の侵略と言うのが有力となって行く。
ザッピングしていると、国が作った新組織。
ダンジョン総括管理局に対しての特集をしているようだ。
無駄な予算がとか、民間の利益を国が奪っていると、コメンテーターが叫んでいる。
そこに司会が、言ってしまった。
「〇〇さん。国が民間から奪う利益額は、どのくらいと試算されていますでしょうか?」
その瞬間、放送事故レベルの沈黙が流れる。
これ生放送か?
沈黙を回避する為か、さらに追い討ちをかける。
「え~ダンジョンから、時に氾濫が起こり、その防止として来年度から警察の経費と自衛隊関連も経費の増額が見込まれており、それだけで現行の2億円から6億を目途に増額される予定となっています。ここに救助要請に対する経費がおよそ150億ですが、それもダンジョンにより大幅な増額が申請される予定と情報が上がってきていますね。必要とはいえすごい金額です」
それを聞いて、コメンテーターからの回答はない。沈黙をしている。
「それに各役所がダンジョン対策として…… 大幅に人員と予算を…… と言う事ですがいかがでしょうか?」
「○○さん?」
「答えられないよなぁ。今ダンジョンからの上りって、魔石の燃料化だけど、それにしたって、引き取ってくれるようになったと言うレベルだもんな」
さて回答は? とうきうきしていたが。
「さて、それでは次の項目に移ります」
と流されちゃった。
「ダンジョンは異世界からの侵略と、数日前からまことしやかにささやかれ始め、それが今トレンドとなっていますが、そのあたりの信ぴょう性はいかがでしょうか?」
それを聞かれた瞬間、ゲストたちはテレビで見てわかるほど、びくっと飛び上がった。
「……それは、だめだ。口に出しちゃいけない。あの人がやってきてしまう。気温が下がりだせば、終わりなんだ……」
この人あの現場にいたのか? なら何で、こんな番組に出たんだ?
「だめなんだー……」
と言ってスタジオから出て行ってしまう。
「えー、○○さん。どうされたんでしょうか? 心配ですね」
懲りずに、まだほかのゲストに話を振る、司会者。
「△△さんは、いかがでしょうか? 何かご意見は……?」
すごい勢いで首を横に振る△△さん。それらしき人が、カメラに映る。
「どうされたので、しょうか?」
司会もさすがに、おろおろし始めるが……。
「だめだ、だめだ。名前の言えないあの方がやって来る。俺は死にたくない」
と言って。頭を抱えてしまう。
カンペに何が書かれているのかは知らないが、お笑い芸人の司会者がもうどうしていいか困り始める。
生か…… ニヤッと笑う俺。
暇なんだよね。
フレイヤと、フェンを捕まえて、例の黒づくめでゲートに潜る。
消し忘れたテレビでは、スタジオの光景が映し出されている。
出演者が、
「急に、気温が下がりましたね」
とつぶやく声を、マイクが拾う。
△△さんや訳知り顔の関係者が、突然立ち上がる。
そして、がくがくと震え始め何かを探し始める。
それを淡々と撮影するカメラ。
そのカメラの前では、
「空調の故障でしょうか? ただいま、スタジオの温度がいきなり下がりました」
と何とか、つなごうと状況を説明する司会者。
一司が、威圧を強めたのだろう。それを感じて、スタジオにいる人間が、がくがくと震えはじめ、さらにきょろきょろとし始める。
その光景は異様で、カメラも出演者をフレームから外して何かを探し始める。
そのスタジオの中に、わずかに映り込む違和感。
居るはずのない、黒猫と白い犬を抱えた真っ黒な服を着た人物。
誰も気が付いた様子はないが、僅かずつ放たれる威圧に、殺気が含まれ始める。
「もうだめだぁ」
誰かが、叫ぶ。
「来てしまった、死神が……」
「えっ、死神?」
まだ仕事をしていた、司会者。
カメラの後ろでは、理由を知っていたスタッフが我先にと逃げ出す。
それを見て、出演者も立ち上がり、何とか逃げ出す。
司会者は、マイクを持っておろおろしているが、何かに気が付いたように振り返る。
振り向く途中で意識を失い、演技ではない事を示すように、手もつかず崩れるように倒れる。
さらに、気温が下がったのか、カメラのレンズが凍りはじめ、スタジオの画は白く薄れ、ぼやける映像の中に黒い何かが、すーっと司会者に近づくのが映っていた。
その黒いもの少し、司会者をのぞき込んでいたようだが、今度はカメラに近づき。ふっと消えた。
その後、数分位カメラの薄暗い映像は流れ続け、政府広報 CMへと切り替わった。
そんな事が起こっても、それに関するニュースは出ず。
ネット上は、その話が駆け巡ったが一瞬ですぐに鎮静化した。
その記事を話題にすると、黒い服を着たエージェントが現れる。
そんな意味合いを含んだ色々な噂が出たが、その中に拡散すると黒い服を着た男が現れ、それを見ると死ぬ。
噂に尾ひれがどんどん追加されて、実(まこと)しやかに流れ始める。
その噂にホームで突き飛ばされたとか、階段から落ちたという記事が増えて行った。
実際は、それらしく噂を流しながら、内閣サイバーセキュリティセンターの方たちが仕事をしたらしい。
やらかした一司は、小一時間、政府関係者に怒られたようだ。
本人は気が付いていなかったが、一瞬映ったのを確認され特定されたようだ。
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当然ダンジョンは、魔王の侵略と言うのが有力となって行く。
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