勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第3章 本格的侵攻開始   か?

第25話 新たなる生活・学校

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 俺たちが編入してきて、すぐに冬休みだったため、ほとんど会話することがなかったクラスメート。

 先ほどのホームルームの時に、担任が何を思ったのか、思い出したように俺たちの紹介やクラスメートの自己紹介をした。
 そのおかげか、今、俺たちは質問攻めという。
 編入生の通過儀礼に会っている。

 すでに、仕事していること。
 さらに、知らないうちに広がっていたらしいうわさ。
 俺たち二人が、怪しい関係をカミングアウトして、前の学校を辞めた訳ではないと説明をする。

「そもそもそんな関係じゃない」
 と叫ぶと、周りの女子から、ため息とブーイングが出た。
 解せん。

 どうも、年末からクラス内では、怪しい関係疑惑が流れていたようで、その根拠は元から知り合いポイ男が二人。
 変な時期に、そろって編入するのはなぜだ。
 という理由を考察した結果。
 前述のような、男同士の怪しい関係が、一番しっくりくると結論付けられていたようだ。
 
 年末には、何処からともなく、俺たち二人の薄い本まで出回っていたようだ。

 次の休み時間には、
「ねえ、すでに仕事しているならお金持ち? 一緒に遊びに行こう」
 という奴らだった。

 つい威圧をして、追い返してしまった。

 次の時間は、
「何の、仕事しているの?」
「ダンジョン? 入っているの?」
「この一月から、免許制になったよね」
 そうそう、免許制になると言うことで、年末に会社全員で特外種駆除従事者免許講習を受けたよ。
 ……なぜか、俺たちだけで。社長は、推薦だったようだ。

「ああ講習を受けて、免許に切り替えた」
「どこの会社なの?」
 結構可愛めの女の子が、キラキラした目で聞いて来る。
 当然一翔がよく考えず、手拍子で答える。

「『株式会社 特別指定外来種対策会社』だよ。と言っても知らないだろう?」

「特外対策って言ったら、世界で唯一の魔道具サプライヤーじゃん。紹介して」
 下から見上げる感じで、お願いされ、一翔の鼻の下が象の鼻並みに伸びている。
「どういう意図があってなの?」
 いじわるかなと思いながら、俺が聞くと、
「私自身も興味があるのと、うちのお父さんがね。発電のシステム関係の開発者なんだけれど、究極のエコシステムだぁって叫んでいたの」

「あっ私、瀬尾みゆきよろしくね」
 彼女を失礼のない程度にさっと見る。
 顔はかわいい系。目がクリっとしている。
 黒髪ではなく少し抜いた感じで、肩にかかるかかからないかくらいの長さだが、後頭部から顎にかけてそろえているボブカットにして少し極端な。
 あっ昔の草〇素子か? 身長162cmくらい? 中肉ぽいけれど胸がそこそこ、ウエストも高校生ならこんな感じかな? みづきさんとかと比べると寸胴なイメージだと、失礼なことを考えてしまった。
「ああ、おれは、少林芳雄(わかばやしよしお)よろしく」
「おれは、冬月一翔(ふゆつきかずと)」

「うふ、少林くん私のことを見ていたけど気に入ってくれた?」
 ばれている、こわ。
「ああいや、攻殻〇動隊の草〇素子みたいだと思って、かっこいいね」

 俺がそういうと、瀬尾さんは、ぼふっと音がするほど赤くなった。
「わたし、あのアニメ大好きなの。少林くんも見るの?」
「ああ。うちの社長が好きでね、最初から見た。特に2.0との違いとか、ずいぶん語られたよ」
「へーやっぱりお会いしたいな。紹介してよ」
「うーんまあ追々かな」
「けちぃ」

 と話していると、一翔は何かを悟ったように離れて行った。大人になったな。


 真魚の場合。
 学校に来ると、なぜか先生が、
「さて、今日は席替えでもしよう。目的は、今日国の方からの通達…… いや連絡があって、これから先ダンジョンからのモンスターの反乱が増える可能性があるとのことだ。そのため、最小単位として席の周りの6人を一つの班とする。それでこれから、避難訓練や実際に何か遭ったときには班で行動してもらう」
 そんなことを、言い出した。

 ああ、一司さんが、お正月早々に呼ばれていた件が関係しているのかな?
 私を含めて、余った4人はぼーっと立っていると。
「そうか、そうだな、40人だから余った4人は、どこかに入って7人チームになってくれ。君は転入生の少林真魚(わかばやしまお)か君もどこかへ」

「こっちへおいで」
 と声をかけてくれたのは、女の子ばかりが集まった班だった。
「ああいいだろう。仲良くしやってくれ」
 と先生が、フォローしてくれた。

「少林真魚です。よろしくお願いします」
「今時期に転入って、どうしたの?」
「ちょっと引っ越して」
「ああ。親の引っ越しの都合とかかな、うっとうしいよね。家も小学校の時は引っ越しばかりだったよ」
「少林さんて、なんだか、しっかりしているね。弟とかいるの」
「1学年下に、弟が居ます」
「やっぱり。私、高尾愛実(たかおめぐみ)よろしくね」
「あっ、私はね……」


 壮二の場合。
 学校に来て、ホームルームに先生がいきなり、
「席替えをします。適当に好きな所に移動をして…… はい速やかに」
 クラスのみんなをよく知らない壮二は悩み、
「どこでも、いいんでしょうか?」
 と聞いてみたが、その問いに答えは来ず、
「はい。さっさとする」
 とバッサリ切られた。


 大体決まると、つかつか歩いて来て、
「ここから前7人が1班。この後ろが2班……」

 と適当に、班が決められる。
 決まった所で、
「今日、国から依頼がありました。これからの有事の際に、避難とかの最小単位としてこの班を利用します。避難訓練の時にも、班ごとに動くように。わかった?」
 うなずくクラスの反応を見て、
「はい。それでは、ホームルーム終わり。日直号令……」
 あっさり終わる。

「と言う事が、あったよ」
 と姉ちゃんに言うと、
「多分。お正月早々に一司さんが、国の関係者にさらわれたじゃない。あれの関係だと思うわよ」
「なんだそうか。先生、全然説明なしだもん。いきなり席替え、班を作れーって」
「なんだか、厳しそうな先生ね……」

 芳雄がやって来て、開口一番。
「社長。俺の友達が社長に会いたいらしいんですが、連れて来ていいですか?」
「野郎か? 連れて来い。飯ぐらい食わしてやる」
 俺がそう答えると、
「いや、女の子です」
 と返事をしてきた。
「ほぉー。お前がなあ、いいぞ。いやー、性旬かあ。いいなぁ」
 とにまにましている。社長。
「社長、なんとなく字が違います……」
「避妊はしろよ」
「だから字が…… はあ……」
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