勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第3章 本格的侵攻開始   か?

第39話 策謀や謀略とは?

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 総理官邸にて、大統領報道官の記者会見に合わせて、総理からの発表が行われていた。
 
「現在この地球は、異世界からの侵略を受けている事実が確認されました。世界中にばらまかれたダンジョン。これは、地球には存在しない魔素と呼ばれる因子をばらまくためのようです。これについて、人体や他生物に対する影響は見られていません」

「いや、十分影響を受けているよね。すでに変異が始まって陸上記録が無茶苦茶じゃん」
 うん? テレビの前で突っ込みを入れているのは俺。
 上条じゃなくて神崎一司。
 右手に世の理を壊すようなチートも持っていない。
 普通の男の子。
 ピッチピチのもうすぐ24歳。

「また、月に前線基地のようなものがあり、そこから謎の光線状のものが発射されて、人工衛星が今も破壊されております。これについては、散発的であり、有識者から地上においての脅威は無いとされています」

 あのタコパーティはどこで開催されて、いるのでしょうか? あれを渡してから人工衛星の消滅が増えたようだしね。

 まあ詳細は聞かないけどね……。
 
 あと、追加で来た物理と魔法のシールド。
 設置目標図を見ると、日本の領海をすべてカバーする計画だよね。

「敵の異世界名は、ドゥアトと呼ばれており詳細は不明ですが、専門家によると次元的距離が近く、こちら側の歴史の中に時々現れる神々が居る世界と思われます」
 会場が、その情報にざわつく。
 それで…… あのビデオ…… 近くに……。

「なお未確認情報ですが、こちら側にも実は神…… いや管理者と言っていたか。が居て、双方で話し合いがついているとの情報も入ってきています。これは、あくまでもそうじゃないかというレベルの話としておいてください」

 ああ、九州の話まで言っちゃったか。
 年度末に野良ダンジョンをつぶし終わって文句を言ったら、飯食わしてくれたからぽろっとばらした話だな。
 これを聞いたら、アメリカさんそんな話は聞いていないと言いそうだよな。
 この前会った軍人さん。
 世界のリーダーは、アメリカでなくてはならないって、まじめに言っていたもんな。

 そして、思った通り、
〔なっ、なんだこの会見は、日本の神だとそれは認められん〕
 とアメリカさんは、変な所に怒っていた。

 一通り、説明が終わると、記者から質問が来た。
「いいでしょうか? 人工衛星消失において、アメリカと日本が手を組んで消していると、2つの国が会見を開いていましたが、それについてコメントをお願いします」

 何か資料を受け取り、話始める。
「そうですね。そんな話が出ていましたが、こちらが聞きたい。地球の衛星軌道上を第一宇宙速度 7.9 km/s 。時速に直すと28,400 km/hの速度で飛んでいる物をどうやって消すのでしょうか?  現在、6,000 km/h程度の極超音速ミサイルでさえ、迎撃するのに対応を苦慮しているのに、こちらが教えてほしい。こんどぜひ聞いておいてください」

 言った記者も、数字を出されてなんとなくそうかと思ったが、
「日本やアメリカは関係がないと言うことですね」
「そうですね、少なくともわが国では、策謀や謀略はありません」
 と、しれっと答える。総理。

 あーあれ全部、アメリカに売ったのか。
 物は売ったけれど、何に使うかは知らないと。

「やだやだ」
 そんなことを言いながら、俺は昼間からやさぐれて、疲れを癒すためにチーズを片手にビールを飲んでいる。

 なぜか。美月を撃退するために開発した新型魔法。
 人間低周波治療器が思ったより良かったらしく。
 あれから、ゾンビのように3度ほど起きだしてきては、俺に攻撃されて失神を繰り返している。
 いい加減体に悪そうだが、だいぶ調整ができるようになったから、わざとイケないレベルで抑えて、そうだな3時間ほどいろいろとほぐしてやろう。
 これは美月の為だ。
 あいつなら、きっと泣きながら、喜んでくれるだろう。

 そう、今更だが、一司は結構Sな性格をしている。

 それが基本技術者で、なおかつ気になる事に対しては、あふれる探求心を発揮して、さらに凝り性な性分なので、非常にたちが悪い。
 どこかの電車すごろくゲームのキャラクターように、容赦のない状態。過去に幾度か美月がぼやいた、キング一司くんモードが存在する。

 そんなおバカなことを、酔っぱらいながら騒動の根源たる人間が思案していたころ。


 アメリカ某所。
〔日本のあれ(会見)はなんだ〕
〔ずいぶんとまあ、いろいろ聞いていない話があるようですね〕

 その男は、少し思案した後、
〔そのソースと思えるターゲットに、接触はできんのか?〕
 そう聞かれてもう一人は、思案をする。
〔彼にですか? 今、彼はルシファーと呼ばれているのをご存じでしょう? 下手にかかわると神罰を受けますよ。私は敬虔なクリスチャンですからお断りです〕
 まあそうだな。悪魔と会うことなど、教会は許さんだろうな。

〔そうか。その点日本は、懐が深いというか、神も悪魔も役に立てば平等に…… だな。一応、いくつかのチームに命令を出したのだろう?〕

 そう話を振られて、彼はしどろもどろになる。
 なぜなら、
〔ええ、しかし…… あのビデオが流れたのは短期間ですが、それが余計に真実の証明ととらえられて。それにお調子者が…… 後半の司会者が倒れた物を、専門家が解析して生死は不明だが、真実の意識の消失状態だとお墨付きを出してしまったんです。それをかなり多くの国民が見たので、依頼をしてもそれは…… ウインチェスター兄弟の分野だ。どこかのモーテルか酒場でサムとディーンを探せ、目印は黒のインパラさぁ。とサムズアップでさわやかに言われて、追い返されるようですな。サムだからサムズアップでしょうか?〕
 原因となるビデオを流出させたのが自分の為、文句も言えない。
 やれやれ、と両手を上げるジェスチャーをする。

〔こんど、会いに行ってみるか?〕
〔自ら、日本にですか? 呼び寄せればいいのでは?〕
〔ルシファー。サタンをこの地に招くのか?〕
〔…… あっ、いやそれは〕
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