勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました

久遠 れんり

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第5章 空間崩壊と混ざり合う世界

第5話 器を求めて

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 杉本 みき(すぎもと みき)18歳。大学1年生。
 いつものように、彼氏? に誘われてダンジョン。

 二人とも、親元を離れてお金が無いため、休講や休日はもっぱらダンジョンに来ている。
 周りの友達は普通のバイトをすればいいじゃないとか、いろいろ言ってくれるが意外と気に入っている。
 ダンジョンの中って、人気(ひとけ)が無くて薄暗いし、結構いいムードなの。
 

 普段は3階までの浅い階層で、うろうろとゴブリンなどを倒したり、バックアタックで来た時にはオークも倒す。
 今日も都合よくオークを一匹倒して、上機嫌な彼。

「ちょっとトイレに行ってくる」
 そう言って脇道に入って行く彼。
「怖いなら、見ておこうか?」
 そうからかうと、
「ばかか。すぐ戻る」
 と言って、行ってしまった。


 待っていると、すぐ脇でざりっと言う砂を踏む音。
 振り返ると、さっきまで居なかったのに、オークが一匹。

 なぜかぼーっと立っている?? うん? 殴って良いのよね。
 ガンと叩く。
 動かない。
 ガンガンとバットで叩く。叩く。叩く。叩く。
 すると膝をついたので、思いっきり叩く。

 やっと消えて行くオーク。
 落ちた魔石を拾い、にまっと笑う。

 顔を上げると、空中に、きらきらと輝くクリスタル。
 何これ綺麗。
 思わず手を伸ばす。
 すると、胸に入ってきた。

「うーん。ああそうか。そうね」
 流れ込んできた情報により、自分が何者かを理解する。

 少しすると奥から、彼が出てきた。
「お待たせ。何もなかった?」
「ううんっ。あったわ」
 私は満面の笑みで答える。

「えっ何が? モンスターでも出たのか?」
 顔が引きつっているわよ。
「それもあるけれど、分かったの」
「なにが?」
「別れましょ? いや、解散かな。そうしましょう。意外と楽しかったわ。じゃあね」
 呆然とする彼? 彼と言っても、付き合ってと言われて、数回のデート。その後はダンジョンの相方だろうか。まあ彼じゃないわよね。
 動かない彼を放置して、私はダンジョンを後にする。


 斉藤 朱華(さいとう しゅか)20歳。
 楽しく男性とお話しするお店のキャスト。
 一応大学生。
 金が無いと、わめく同僚とダンジョンへ。

 私自身は、そんなに困っていないんだけどね。同僚はホストにはまったり、男の借金を返したり大変みたい。
 どうして自分から、そんな所へはまるのかしら。
 人は、自分らしくいるだけで、十分なのに。
 それとも、誰かが言った言葉の様に、『痛みを伴わない人生なんてありません。問題に立ち向かってこそ、私たちは成長するのです』そんな言葉を、実践しているのかしら? これを言ったのって、アメリカのフレッド・ロジャースだったかな?

 あまり浅いと儲けにもならないから、4階へ上がり袋小路になったところで待ち伏せて、オークを釣る。
 足を引っかけ転ぶように、足元を殴る。
 転んだら、ひたすら撲殺する野蛮な行為。
 でも、慣れるとなんだか気持ちが良いのよね。

 自分で思うより、ストレスでも溜まっているのかしら?

 お店が終わって、昼までゴンゴンやって、また夜からお店に出る。
 考えれば、この子たちタフね。

 私は明日、じゃない。もう今日ね。講義があるから早めにやめよう。
 そんな事を考えていたら、失敗しちゃった。

 タイミングを誤り、目の前を通り抜けてオークが駆けていく。
 あらら。釣った子に追いつきそう。
 私はオークの背後へ出ていき、
「こら。あんたの相手は私よ」
 そう叫ぶ。

 すると、それが聞こえたのだろう。
 動きが止まり、ゆっくりとこちらを向く。
 オークはそうか、じゃあ相手をしてやろう。
 そんな感じで、ゆっくりとこちらにやって来る。

 私はバットを振り上げて、タイミングを計り、殴る。
 後ろから、釣っていた子がやってきて、後ろから殴る。
 やったはめ技。パターンに入った。

 私は喜んだが、なぜかオークはむこうを向かない。
 えっどうして。
 オークは普通殴られたら、そっちを向くじゃない。
 慌ててガンガン殴る。

 何十回殴っただろう。
 やっと膝をつき倒れた。

「大丈夫だった? 何なのかしらね。こいつ」
 そう言って、彼女が魔石を拾っている時、私の目の前にはクリスタルが煌めいていた。
「わぁ綺麗」
 そう言って、手を伸ばすと、胸に吸い込まれていった。

「んんっ?…… ああそうね。もうこれで帰るわよ」
 彼女にそう言って、ダンジョンを後にする。


 辰神 真二(たつがみ しんじ)18歳。フリーター。
 高校を卒業後、一度就職。
 だが高卒だと馬鹿にされ、くそみたいな扱いをされて、1週間で上司をぶん殴った。
 当然親に怒られて、家を飛び出し、現在連れの家を転々としている。
 懲戒解雇の為か、次の仕事が無く、生活のためにダンジョンへ通っている。

「あーまいったな。まさか彼女が来るからと言って、千円渡されてどこかに泊まれはないだろう。まあ、千円くれたのがあいつらしいか。迷惑をかけているのはおれだしな…… しかし、どこへ行こう」

 行くあてもないし、寝るところがないなら寝なきゃいい。そんなことをぼやきながら結局ダンジョンへやって来て、さまよっている。
 かわいい女の子が困っていて、助けるシュチュエーションでもないかね。
 泊るところが無いなら、家に泊ってとか。
 そんな馬鹿なことを考えていると、珍しいことに、オークと出合い頭に出会った。
 一瞬死んだと思ったが。オークはぼーっと立っている。
 ガンガンと殴り倒して、クリスタルを入手。
「ああ、そうか。行くか」


 丸居 誠二(まるい せいじ) 16歳高校生。
 小遣い稼ぎでダンジョンへ。
 いつも一緒に来る友達が来られず、一人で探索中。
 3階層の浅い所で、オークさんがこんにちは。
 なぜか動かないオークを、恐怖に震え。
 泣きながらバットで殴り、クリスタルを入手。


 森下 冴月(もりした さつき)17歳。高校生。
 剣道女子。修練の為にダンジョンへ通う。
 いつものように、浅い階でゴブリンを相手に特訓中。

 それなのに、なぜかオークが出てくる。
 ゴブリンと違い筋肉に阻まれて効き目がない。
 それどころか、力任せに叩いたせいで木刀が折れてしまった。
 残りは一本。

 意識を集中して、倒すという意思を乗せると、気のせいか木刀が光りはじめる。なんとか木刀2本目で、クリスタルを入手。
 最後、決定打はのど元への鋭い突きだった。


 神木 月那(かみき つきな)16歳高校生。
 目つきがきついと言われて、かなりクールなイメージを持たれているが、そんなこともない。
 髪長め。

 家が武道系道場の為、修行とお小遣い稼ぎの為ダンジョンへ通う。
 基本がソロの為、3階以上の深さには入らない。
 3階まででもたまに、オークが出てきてレイプされたとか、殺されたと言う話も聞く。

 いつものように順調な手順で、ゴブリンを袋叩きにしていく。
 袋叩き。
 そう言ってもわざとではなくて、親にも指摘されているが、私は拳や蹴りが軽い。
 それを改善するための練習なので、手数が多くなるのは仕方がない。

「よし倒した」
 しゃがみ込んで魔石を拾う。
 するとなぜか、手を伸ばした魔石の向こうに蹄(ひづめ)。
「げっ」
 バックステップをしながら、顔面に蹴りを入れる。
 見事に入ったが、私じゃやっぱり軽いのか、それともバックステップ中だからだったのか、効いた感じがない。
 もう一度。
 私を捕まえるために下を向いた為、下がっているあごへ向け、下から膝を入れる。
 よし当たる。

 そう思った刹那、手のひらが顎と膝の間に差し込まれて、ブロックされた。
 下手に体重を乗せたのが大失敗。
 簡単に軸足を払われて、無様にも転ぶ。

 受け身を取り、回転して立ち上がった時には、目の前にこぶし。
 頭を下げ額で受ける。
「がはっ」
 意図しない声が出て、力が抜ける。
 それに勢いで、顎が上がっちゃった。

 体がこわばり、追撃を受ける準備を、体と心がしてしまった。
 つまり、負けを認めてしまった。
 死んじゃうのね。それともレイプかしら? 初めてがモンスターなんて……。
 そう思ったが、追撃が来ない。

 そっと瞑っていた目を開き、見る。
 よくわからないが、オークは呆れた顔をしているのだろう。
 左手の甲を腰に当て、右手で人差し指を立てて左右に振っている。

 何こいつ。
 馬鹿にされている? そう思ったが、やはり体はまだ動かない。
 畜生。動け私の体。
 悔しくて、涙が出る。

 それを見た、オークは指の動かし方を変えた、手のひらを上に向け指を曲げる。
「かかって来いと、言うのね」
 わざと言葉に出して、自分自身の頭を切り替える。

 長年しみ込んだ、修行の型に任せて、体を自動的に動かす。
 モンスター相手。
 禁じ手も何もない。
 ただ悔しさを糧に攻撃を仕掛ける。

 当然、単純な攻撃は払われ、蹴りも受け止められる。
 幾度かの攻防の後。
 すでに、変な当たり方をして手の指も何本か逝ってしまった。
 まともに攻撃も食らう。
 鼻も折れたのか、息ができない。

 決定打が欲しい。左手は、さっきガードした時に折れた。
 でも、ちょうど手を振ると、滴っていた私の血が、オークの左目に入った。
「今」
 そう言って、オークの左ひざを踏み台にして飛び上がり、右ひざを顎に決めると同時に右ひじをオークの頭上へ落とす。ちょうど、膝と肘で顔を上下に挟んだ形。
「ぐしゃ」
 と音がして、いやな感触が右ひざに伝わる。

 私は、そのまま捕まえられた。
 叩きつけられると思ったが、オークは消えて行って、ぽとっと落とされた。受け身を取ったが、きれいに流せず、お尻が痛い。
 そして、目の前にころんと落ちてくる魔石。

 やったわ。にへっと笑う。でももう力がでない。体中が痛い。ここで襲われたら、ゴブリンにも負けるわどうしよう。
 ふと見ると、目の前にきれいな結晶? 何かで見たクリスタル。つい手を伸ばす。
 すると胸に吸い込まれて、何かが私に流れ込んでくる。そこから10分か20分…… いやもっとかもしれない。
 気が付けば、変な方向に向いていた指や、折れた左手が治っていた。
 にぎにぎと、感覚を確認して立ち上がる。

 でも制服は土で汚れて、いたるところが破けている。さらに傷は治ったが、血は付いている。
 まるで何かの被害者の様。
 外へ出たら、思いっきり心配されるわね。

 そんなことを考えながら外へ出る。
 やはり心配はされたが「大丈夫」と答えるとすぐに解放された。
 後日の噂では、至る所に血が付き服も破けていたが、目は爛々と輝き、髪はぼさぼさで笑みを浮かべて、まるで鬼のようだったと語られていた。
 まあ外れていないわ。

 あの日受け取ったのは、夜叉(やしゃ)だもの。
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