風の歌よ、大地の慈しみよ

神能 秀臣

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ポカホンタスの章

ポウハタンの人々

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「うわぁ……気持ちいい風……もうすっかり春だねぇ……」
 幼い少女のポカホンタスは、山の頂で風の歌声を聴いていた。
 雪解け水が迸る早瀬の轟き、重々しくも優しい滝のさんざめき、合唱にも似た小鳥達の可愛らしい囀りが、暖かな風の囁きと共に春の始まりを告げていた。
 澄んだ青い大空には鷲が勇ましく羽ばたき、緑深い森の中を鹿が楽し気に駆けずり回り、そしてリスや野ウサギが陽気にはしゃいでいた。
 舞い踊るようにそよぐ春風が、ポウハタンの森をそっと一撫でし、そしてようやくポカホンタスがそこに立っていることに気が付いたかのように山の頂に駆け登り、彼女の長くしなやかな黒髪を優しくゆすり、羽毛で出来た純白のマントに覆われた浅黒くも美しいポカホンタスの身体を柔らかに包み込んだ。
「こうしていると、心も身体も風になったみたい……」
 ポカホンタスの心は穏やかな風と共に空を舞っていた。
 森も山も美しい自然に囲まれているポウハタンの地だが、彼女は他の何処よりも、そして何よりもその場所が好きだった。辺りを見渡せる山の頂には、人一人が上に乗れる程の小さな岩があった。ポカホンタスは空の特等席とも言えるような小さな岩の上に立って、何も遮るものがない広大な世界を眺めるのが好きだった。
 そこから見える世界は大自然が、地球が生み出す生命の鼓動に満ち溢れていた。
 緩やかな山襞と、どこまでも鬱蒼とした森に覆われ無限に広がるかのようになだらかな裾野。木々の間を蛇のように曲がりくねった川が流れ、その行き着く先……太陽が昇り来るであろう方角には青く広がる大海原が見えた。
 岩の上に立つポカホンタスの元に、小鳥が数羽飛んで来た。
 それを見た彼女は「パァッ」と目を輝かせる。
「わぁっ!皆久し振り♪戻って来たんだね!」
 小鳥達を肩や手に乗せて、ポカホンタスは嬉しそうに語りかけた。実は、彼女と戯れている小鳥達は冬の間だけ別の場所へ移動していたのだ。鳥類は極一部の例外を除いて冬眠しないので、寒くなれば棲み分けの為に別の場所へ飛んで行ってしまう。
 他の動物も軒並み冬眠してしまう為、ポカホンタスは春の到来を待ちわびていた。
「綺麗な雪が降る冬も悪くないけど、やっぱり皆がいる春が一番ね♪」
 そう言ってると、いつの間にか彼女の立つ岩の周囲には鹿やウサギ、そして山猫等の動物が集まっていた。自然の仲間達との久々の再会を喜びながら、ポカホンタスは改めて岩の上から眼前に映る絶景を眺めた。
 こうしてこの岩の上に立っていると、何もかもがハッキリと見える……彼女にはそんな気がしていた。眼前に広がる景色は勿論のこと、これまで些細なことに思い悩んだり或いは大きな壁に突き当たった時も、その岩の上に立ってしまえば何故か霧が晴れて行くかのように今まで分からなかったことや気付かなかったことが、段々ハッキリと見えて来るように感じたのだ。
 そこにいるだけで花鳥風月全ての心を感じ取り、知ることが出来た。森羅万象……この世に存在する全ての存在と自分が何処かで繋がっているのだと信じることが出来た。優し気に空を流れる風の歌声に耳を澄ませば、ザワつく心は落ち着き、暗闇に一筋の光が差したように自身を覆っていた不安は消え去り、安心することが出来た。
 ポウハタンの森に存在する万物に宿ると言われている大いなる精霊にしっかりと見守られているのだと実感出来た。
 彼女に取って、そこはかけがえのない場所だったのだ。
「よーし!皆揃ったところで、久し振りにあの子・・・にも会いに行こーっ!」
 ポカホンタスは高らかに宣言しながら、右手の拳を勢い良く上げた。動物達も彼女の言葉に呼応するように、はしゃぎ回った。

                  ★

 ポカホンタスが動物達と共に向かったのは、広大なポウハタンの森……その一角であった。
 ポウハタンの森は昔から神様や精霊の加護を受けていると信じられており、森の中は巨木が立ち並んでいるにも拘らず非常に明るいものであった。
 彼女の周囲やその後方には、大小様々な動物が十数匹歩いており、ちょっとした行列みたいになっていた。ポカホンタスは鼻歌を歌いながら、奥へと進んで行く。
 しばらく歩くと、巨大な木々の中でも飛び抜けて大きな木が見えて来た。その木はただ大きいだけでなく、とても神聖な印象を醸し出していた。それは木に『何か』が宿っていると言うよりも、神聖な『何か』が木の姿になったような感じにも見える。
 ポカホンタスが巨大な木に近づくと、木の幹の一部が突然波打ったように動き出した。木の幹は簡単な人の顔のような形に変化したかと思うと、ゆっくりと目(のような穴)を見開いて、ポカホンタスを見つめた。
「誰かな?ん……おお!その顔、ポカホンタスじゃな。久しいのぉ!」
 巨木はしわがれた声で、気さくにポカホンタスへ話しかけた。ポカホンタスも笑顔で嬉しそうに返事をする。
「お久し振りです、神樹様!また来ちゃいました♪」
「うん……うん……相変わらず息災で結構結構!この森も、また賑やかになるのぉ」
「神樹様も元気そうで何よりです!こっちの皆はお出かけ中ですか?」
 ポカホンタスは周囲をキョロキョロ見回しながら、誰かを探していた。
 この森の守り神である神樹は、笑いながら言う。
「ホッホッホ!皆ちゃ~んといるぞ。ちょっと待っとれ」
 神樹がそう言うと、枝葉が風に揺られたかのようにザワザワと音を立てた。すると神樹をはじめ、周囲の木々から何やら光る物体が幾つも姿を現した。それは大きさ二十センチ程度の小さな『人』に透き通った羽が生えたような存在で、ポカホンタスや動物達の周囲を楽し気に飛び回っていた。その外見を叙述するなら、一言で充分だろう。所謂、妖精と言うものだ。
 妖精達はキラキラとその身を輝かせながら、ポカホンタスに挨拶するように飛ぶ。
「ヤッホー!皆会いたかったよーっ!元気にしてた?」
「妖精達も、皆元気にしとったぞ。あ奴・・も相変わらずじゃがのぉ……」
「あっ!あの子・・・いるんですか!?どこにいるのかなぁ……」
 ポカホンタスは周囲を見渡しながら、誰かを探した。先程から言葉の中に時々出て来る「あの子」と言う人物が気にかかっているらしい。すると、
「あら、一体誰を探してるのかしら?」
 突然、どこからか可愛らしい声が聞こえて来た。だが、周囲にはそれを言ったと思われる者はいない。ポカホンタスが目線を上にやると、少し高い所から妖精の女の子が一人腕組みをしながら見下ろしていた。
 白い肌に白い髪、そして薄紫色の瞳が特徴的なその妖精はゆっくりと舞い降りて来て、ポカホンタスの前で静止する。ポカホンタスは嬉しそうに話しかける。
「フィリアンノ!元気にしてた?しばらく見てなかったから会いたかったーっ!」
「あなたは相変わらずテンション高いわね~。私はそう言うの苦手なんだけど、あなたがどうしても会いたいって言うから出て来てあげたわ。感謝しなさい!」
 フィリアンノと呼ばれた妖精は上から目線の言葉で、ポカホンタスと談笑した。彼女はポウハタンの森に住む妖精の一人で、(神樹程ではないが)かなり昔から生き続けているらしい。
 だが、その一方で誰に対しても基本的に上から目線で接し、息をするように毒のある言葉を吐く為に他の妖精や動物から苦手意識を持たれていて、神樹も彼女には手を焼いていた。
 そんな中で、ポカホンタスはフィリアンノのことを気に入り、小さい頃から何度も熱烈にアタックを仕掛けていた。当初は疎ましいと思っていたものの、次第にポカホンタスの包容力を気に入り、心を許すようになったと言う。
 フィリアンノだけでなく、他の妖精や動物、そして神樹でさえもポカホンタスの存在に心動かされ、そして不思議な魅力を感じていた。

                  ★

 ポカホンタスの父親であるポウハタンは約三十もの部族、そして約九千人もの同士から成るポウハタン部族連合の酋長であった。
 その領土は現在のヴァージニア州のおよそ五分の一を占め、アメリカの東部に位置するブルーリッジ山脈(ジョージア州からペンシルベニア州に伸びる山脈)からチェサピーク湾(首都ワシントンD.C.の東にある湾)に至る深い森に覆われた地域を中心に広がっていた。
 もうすぐ六十歳を迎えようとしていたポウハタンの顔には人生の年輪とも言える深い皺が刻み込まれていた。そして、年齢とは裏腹に背が高く均整の取れた極限までに鍛え抜かれた肉体には、若い戦士達にも決して劣らぬ力強さが残されていた。
 その丸太のような剛腕は熊とも互角に渡り合える程の力を秘めており、そこから繰り出される鋼のような拳は岩をも軽々と粉砕してしまう程であった。
 更に彼の眼は自身を中心に千里と言う広範囲を見通すことが出来、それが屈強な戦士達を束ねられる要因だったのだろう……。
 本名をワフンセナカウと言った彼が、兄から部族の酋長と彼らが住んでいた集落の名前であるポウハタンの名を受け継いだ時点では、まだ七つの部族……約千七百五十人余りの同胞を抱えているに過ぎなかった。その為、敵対関係にあった近隣の戦闘民族としばしば小競り合いを繰り返していたのだった。
 だが、ポウハタンが酋長になると、彼はすぐさま選りすぐりの洗練された戦士達だけで構成されたエリート部隊を組織して周辺部族と同盟を結んで行き、彼の兄妹や子供達を族長として送り込んだのだ。
 これは、同じ言葉を話す部族を一つに纏めて結束させ、遠く見知らぬ地から突如来訪して自分達の生活を脅かす侵略者に対抗すると言う目的もあった。実際、ポウハタンの考えに賛同する部族も多く、次第に強力な部族連合が作り上げられて行った。
「この村では、毎年多くの命が生まれ育ち……大切なものを守る為に散って行く。その者達とは例え血の繋がりがなくとも、私に取っては大切な家族だ。私は常にみなを守る保護者で在り続けたい……そう願う者に過ぎないのだよ」
 彼はいつも口癖のように、全ての部族に対してそう語った。
 部族の方針や揉め事は、ロングハウスと呼ばれる会議場の中で、部族民が『会議の火』を連座で囲み、『神の導き』の下、調停者である酋長達の合議によって決定される。全ては合議制のルールの下で行われ、「絶対権力者」が部族を「率いる」と言うような白人社会における独任制ルールは存在しなかった。
 ポウハタンには百人の妻と三十人の子供(内二十人は息子、十人が娘)がいた。そして、ポカホンタスはその子供達の一人だった。
 ポウハタンは他の誰よりもポカホンタスを愛していた。自分が戦で村を留守にしなければならない時を除けば、常に彼女をすぐそばに置いていた。彼に取って、ポカホンタスは三十人いる子供達の中でも特別な存在だった。無論、彼女が特別視されるのには理由があった。
 ポウハタンは人の持つ長所や特別な才能を見抜くことに長けており、当然それはポカホンタスに対しても例外ではなかった。彼はポカホンタスの中にある大きく穏やかな心と人々を魅了する力、そして自然の声を聞くことが出来る特別な才能に気付いていたのだ。
 自分を含む他の誰もが持たない力を持っている……それ故にポウハタンは、ポカホンタスを自身の後継者にしようと考えていた。それは決して身内びいきと言う訳ではなく、部族全体のことを考えてのものでもあった。
 ポウハタンのどの部族も、女性が酋長や族長となることを禁じてはいなかった。少女から老婆まで全て等しく発言権を持ち、大地の母である彼女達の意見に男達も素直に耳を傾けた。時には敵対する部族の村や集落に、和平の交渉使節として出向くことすらあったと言う。
 従って、酋長を選ぶに当たっては、性別が判断材料になると言うことは殆ど問題になることがなく、この世の万物に宿る大いなる精霊達と心を通わせ何を為すべきか、または何を為さざるべきかを正しく判断出来る者が一族を安寧に導くことになった。
 つまり、この世に起こり得る全ての事象に対して恐れを抱くことがなく、部族の為にその身と心を捧げる覚悟があれば、それは男でも女でも構わなかったのだ。
 ポウハタンは、ポカホンタスこそ三十もの部族が結集して出来た部族連合の中心に立つ酋長に相応しいと考えていた。部族連合に属する各部族の族長や長老、果ては祭事等を取り仕切る呪術師シャーマンと言った者達でさえ、ポウハタンの意見に同意していた。
「あの子は近い将来、迫り来る脅威から我々を守る救世主となるだろう」
 呪術師達は口を揃えて、そう言った。

                  ★

 ポカホンタスは真名を「マトアカ(またはマトワ)」と言った。
 その名は「雪のように真っ白な羽毛」を意味する言葉で、実際彼女は首から膝まで雪のような純白の鳥の羽根を編み込んだマントをその身に纏い、縦横無尽に駆け回っていた。
 そんな彼女を父であるポウハタンを含めた周りの人々は、「お転婆娘」を意味する「ポカホンタス」と呼んでいた。これには理由があった。
 ポウハタンの人々は、古来より真名には大いなる魂が宿っていると信じていた。しかし、その名を普段の生活で読んでいると、次第に魂の力が失われてしまうと考えていたのだ。そこで、その人物の風貌や性格を反映した「もう一つの俗名」を付けていたと言う。
 名前だけに限らない。ポウハタンの人々はどんな言葉にも全て魂が宿っていると信じていた。だから、常日頃から正しい言葉を使うように気を付けていた。
 ポウハタン酋長もポカホンタスが物心つく前から、そのことを繰り返し教えた。
「良いか。他人を傷付ける言葉を使う者は、同時に自分自身を傷付けることになるのだ。逆に愛に満ちた言葉を使う者は、人の心を愛で満たし、そして自分自身の心にも愛が溢れる。何気ない言葉も、使い方次第では人を救うことも出来るし、破滅させることも出来る。ポカホンタスよ、そのことを決して忘れてはならない」
 ポカホンタスは父の教えを守った。
 ある時、ポカホンタスは父に尋ねたことがある。
「お父様。もし嘘をついたら、その人はどうなるのですか?」
 それは、同じ村の少年が親に嘘をついている所を偶然目撃したことから出た質問であった。
 ポウハタンは答える。
「噓をつくと言うことは、いかなる場合においても大いに恥ずべきことだ。嘘をつく者は、いずれ自分自身の嘘で身を滅ぼすことになるだろう。嘘をついた者も、その家族も、やがて訪れる災厄に巻き込まれることになる。ゆめゆめ忘れるな」
 実際に父の言う通り、しばらくして少年とその家族は何かしらの不幸に遭った。子供は川で遊んでいる間に溺れかけ、父親は狩りの最中に猛獣に襲われ負傷、母親は薬草や木の実を集めている間に毒蛇に噛まれると言ったことが立て続けに起こった。幸い三人共一命は取り留めたが、ポカホンタスにはこれらが偶然の事故とはとても思えなかった。
 ポカホンタスは、父であるポウハタンや他の人々と同様に言葉の持つ不思議な力の存在を心から信じていた。

                  ★

 ポウハタン族の人々は大地の恵みに感謝をし、常に自然と共に生きていた。
 強靭な肉体を持つ大柄な男達は丸太をくり抜いて舟を作り、石を削ることで斧や槍を鍛え上げ、海や川で銛を突き、更には自作の網や仕掛けを使って漁を行った。森に出れば鹿や野ウサギを追い、獲っていた。しかし、無闇やたらに獲物を捕まえていた訳ではない。
 彼らは狩りを行う前に必ず祈りを捧げ、獲物は必要な時に必要なだけ獲るようにした。それを守らない者は、いざ獲物に困った時に誰からも助けてもらえない。それが「自然の掟」であり、絶対的なルールであった。当然、それを破る者は誰一人としていなかった。
 一方、女達は畑を耕し、トウモロコシや豆等の作物を収穫した。そして、猛獣が出ない安全な場所へ出てベリーの実等を摘んだり、栗の実等を拾ったりした。そして、泉から澄んだ水を汲み取り、薪を集め、料理を作った。男達が獲物を捕まえて帰って来たら、鳥の羽毛でマントを作ったり、獣の毛皮で衣服を縫った。
 こうして、彼らは男女毎に分かれて適材適所の働きをしていた……が、極少数ながら例外もいた。女性の中にも、男達に混じって狩りに出かける少女が一人。
「今日の先陣はアタシが切るわよ!」
 燃えるような赤い髪を後方で纏め、ポカホンタスと同じぐらいの年齢をしたその少女は自分の身の丈程もある剣を振りかざしながら、森の中を駆けて行った。
 彼女を追いながら、後方から大人達は呼びかける。
「アリーヤ、あまり突っ走るな!まだお前は実戦経験に乏しい」
 アリーヤ……それが少女の名前であった。彼女は幼い身でありながら他の成人男性にも劣らない身体能力を持ち、且つ「戦士」としての素質を持っていた。将来的には今の男達はおろか酋長すらも追い抜くであろう、アリーヤの高い潜在性はポウハタンもすぐに見抜き、認めていたのだった。そんな彼女が早速獲物を見つける。
「おお!ありゃデカいよ!雄の鹿かな!?」
「こりゃ驚いた。この辺りは何度も来てるが、あんな大物は初めてだ」
 森を抜けた先にあった水辺には鹿が一頭。それも、普段狩りで見かける標準的なサイズの個体よりも一回り大きい。アリーヤ達は狩りの前に祈りを捧げる。
「よーし!祈りも終わったところで、行くぞーっ!」
「待て、アリーヤ!相手はかなりの大物だ!ここは大人に任せて……」
「大丈夫!アタシが見つけたんだから、あの鹿はアタシが獲るの!それに、今日の為に新しい武器も作ったんだしね!」
 そう言って一歩前に出ると、手に持っていた剣を一振りした。すると、太く反った刃が一瞬妖しく光ったかと思うと、急に鹿の首元がパックリと切れ、血が大量に噴き出した。鹿は何が起こったのか分からずに、その場で慌てふためいている。
「な、何だ……アレは!?」
 アリーヤが遠くから剣を振るっただけで、鹿に切り傷が出来た……大人達は驚きを隠せずにいた。その正体はすぐに明らかとなった。
「今ので狙いは定まった、次は当てるよ!」
 アリーヤはそう言って、再度剣を振るった。同時に刃が蛇のように伸び、空中を這うようにして鹿の元へ向かって行った。攻撃の正体に気付いた鹿はその場から逃げようとするが、それも読んでいたかのようにアリーヤは手首を軽く捻る。すると、伸びた刃はグニャリと曲がり、回り込むようにして鹿の急所を切り裂いたのだ。
 驚くべきことに、彼女の剣は三日月状にした同形の複数の刃が折り畳まれて出来た『蛇腹剣』と呼ばれるもので、まるで蛇のように自在にうねり、一振りで遠くの敵を一気に捌けるようになっていた。刃はポウハタンの洞窟で採れる石を削って出来たもので、その強度は鉄にも劣らない程であった。
 動かなくなった鹿に駆け寄り、アリーヤは自慢気に言う。
「どう!?アタシが本気を出せば、こんなもんよ!」
「全く、お前って奴は……だが、よくやったぞ!」
 男達は苦笑いをしながらも、アリーヤを褒めた。戦いの才能だけでなく、変則的な武器を考案する才能にも恵まれていた彼女には、大人達も敵わない程であった。
 彼女をはじめとするポウハタン族の人間は、自然と共に生きる術をその身で知っていた。それは、この地を誰よりも熟知しているからこそのものでもあった。

                  ★

 ポカホンタスとアリーヤはとても仲が良く、家族ぐるみの仲と言うこともあってよく一緒に遊んでいた。アリーヤの父親は数多のポウハタンの戦士の中でもかなり優秀な男で、こと槍の扱いに関しては右に出る者がいないとまで言われていた。
 二人で行動する時はよくアリーヤがポカホンタスをリードしていたが、ポカホンタスの持つ自由奔放さには度々振り回されていた。彼女とは違って、大地の神や妖精達と会話が出来ない(視認出来ない)アリーヤにはフィリアンノ達の姿を認知出来てはいなかったが、ポウハタン族の一員として存在は信じていた。そんなある日のこと。
「たまには、こうやって森ん中散歩するのも悪くねーな」
「本当……春の風が暖かいねぇ。妖精達も気持ち良さそう」
「え!?妖精が近くにいんのか!?」
「うん♪さっきから周りを飛んでるよ!」
 二人は森の中を散歩しながら、そんな話をしていた。
 ポウハタンの人々は、大地に恵みをもたらし生きとし生けるもの全てを支えている神々や妖精の存在を強く信じており、それらを総称して『マニトウ』と呼んでいた。
 マニトウはポウハタンをはじめとする先住民に伝わる「超自然的な力」を意味し、転じて神や霊の神秘的な力にも当てはめられていた。そして、それは空や大地、水や火、そして月や太陽、果ては宇宙と言った森羅万象に宿り、愛で満たしていた。
 また、マニトウが宿りし万物は大きな永遠の輪で繋がっていて、人もまた例外ではないと信じられていた。ポウハタンの人々に取っては、遠い祖先や遥か先の子孫も全て輪の中で関わりを持つ一員だった。
 彼らの一日は、大いなる神々に祈りを捧げることから始まる。日の出と共に川で清らかな水を浴び、太陽が昇る東の空へ向かって祈った。あらゆる生命の源であり、父であるとされている太陽は「マニトウの眼」と言われ、崇められていた。
「あら、ポカホンタスじゃない。どこ行くの?」
「あっ、フィリアンノ!友達と一緒に散歩だよ!」
 道中、ポカホンタスはフィリアンノと出会った。いつものように冗談を言い合って楽しそうにしているが、アリーヤから見ればポカホンタスが何もない空間に向かって独り言を喋ってるようにしか見えなかった。不安気な表情でアリーヤは尋ねる。
「な、なぁ……一応訊くけど、お前の目の前には妖精がいるんだよな……?」
「うん!フィリアンノはちょっと口が悪いけど、とっても良い子なのよ!」
 ポカホンタスは屈託のない笑みで答えた。その言動に嘘は全く感じられない。彼女の隣ではフィリアンノが「口が悪いは余計よ」と訂正している。
 傍から見れば、割と……と言うよりも、かなり痛い子に見えるが、友人に対して流石にそれは言えない。アリーヤは、ポカホンタスが時々見せるこのような一面に対して、いつも反応に困っていた。そんな彼女に対して、フィリアンノは小馬鹿にしたように言う。
「ポカホンタス、そっちはあなたの友達?何と言うか、あんまり賢そうに見えないわね~」
 フィリアンノは「フッ」と鼻で笑いながらそう言った。それを感じ取ったように、アリーヤは引きつった笑みでポカホンタスに言う。
「なぁ……今、誰かがアタシのことを馬鹿にしたような気がしたんだけど、気のせいか?」
「きっ、気のせいよ!そう、気のせい!森の神様も、妖精も、皆私達のことを温かく見守って下さっているんだから、馬鹿になんてしないしない!」
 ポカホンタスは慌ててフォローするように言った。
 ポウハタンの人々は、自然の中に生きる神や妖精と共に生き、自然の恵みに最大限の感謝をしながら死んで行った。それが彼らに取っては当たり前のことでもあった。

                  ★

 ポウハタンが酋長になって間もなくのこと……彼が最も信頼を置いている呪術師が言った。
「近い将来……太陽が昇る東の方角より、このポウハタンの森を略奪せんと白き者達が海を渡ってやって来る。我らが酋長ポウハタンよ。もしあなたがその白き者達に抗うことなければ、数え切れない程の子供達を生け贄として大地の神々に捧げることとなるだろう」
「白き者達?」
「そう……もし彼らを押しとどめ、そして彼らの国へ返さなければ、ポウハタンの民は全て邪悪の神にひれ伏すことになる……」
 呪術師が嘘をつくことはない。これまでも、彼らの占いや予言が外れたことはただの一度もなかった。だが、今回彼らが言ったことは……ポウハタンは眉間に皺を寄せた。
 人と人が争い、血を流す戦が始まる。ポウハタン族をはじめとする部族連合の人間は外から来た人間を歓迎することはあっても、いきなり迎撃に出ることはなかった。呪術師が述べた白き者達と言う集団は、それ程危険な存在なのだろうか?
 呪術師の予言は、ポウハタンが周辺の部族達を急いで取り纏めるキッカケにもなった。出来れば人間同士で戦いになりたくはない。しかし、子供達を邪悪の神に捧げる訳にも行くまい。
 やむなく彼は、男達の三分の一を戦士として鍛え、来るべき時に向け準備を進めていた。
 ポカホンタスが生まれたのは、ポウハタンの中に白き者達へ対する恐れが棲みつき始めた頃であった。それは、彼女がポウハタンと白き者達の争いの中で生きて行くと定められたことを意味していた……。
 ポウハタンがあちこちの部族に呼びかけ奔走している間に、呪術師が口にした忌まわしい予言が次第に現実味を帯びて来た。ポウハタンの海に、巨大な純白のマストを広げた帆船が姿を見せるようになったのだ。
「酋長。また、あの船が姿を見せたようですね……」
「うむ……漁に出ていたナンセモンド族の者が目撃したようだ。先日、彼らから聞いたよ」
 ポウハタンは、海に面した部族から彼らの動きに関して逐一報告を受けていた。現状は目の前を横切って通り過ぎて行くだけだが、いずれ彼らは上陸して来る。呪術師の言葉が何度も頭の中で行ったり来たりしている。
(呪術師の言葉を信じない訳ではないが、彼らは本当に我々の敵なのか……)
 元来ポウハタンの人間は、客人を手厚くもてなす習慣を持っていた。長旅の疲れを癒してもらう為に休む場所を貸し与え、自分達が腹を空かせてでも客人にはこの上ない程の食事を用意した。勿論、その相手に例外などなかった。
 やがて上陸して来るであろう、白き者達と呼ばれる者達は果たして我々と交流を求める客人なのか、それとも呪術師の予言が示す通りの侵略者なのか……ポウハタン酋長は注意深く見守ることにしていた。
「出来るなら、戦いにはなりたくないものだ……不要な血は流すべきではない」
 ポウハタンは空に向かって静かに呟いた。だが、そんな彼の願いも虚しくポウハタンと白き者達の長い敵対関係を決定づける事件が起きてしまった。
 ある日、帆船から白き者達を乗せたボートが湾の中に進入し、ラパハノックの川を遡って来たのだ。彼らはボートを下りて周辺を探索し、川辺に住むポウハタン部族連合の一員であるラパハノック族と接触した。
 部族連合に属する者達は来客に丁寧な応対をする精神が根付いているが、その中でもラパハノック族は他のどの部族よりも客人を手厚くもてなす習慣を持っていた。それは呪術師の予言にあった白き者達だろうと決して差別することはなく、族長のラパハノックは快く彼らを家の中に招き入れた。
「長旅でお疲れでしょう。どうぞゆっくり休んで下さい」
 そう言うと、ラパハノックは自分達と白き者達に豊かな恵みと愛がもたらされることをマニトウに祈った。そして、彼らに対して心の限りのもてなしをした。豪華なご馳走が次々と運ばれ、若い娘達が白き者達を取り囲んで歌声を聞かせた。だが、彼らは歓迎の儀式そのものを楽しんでいる訳ではなかった。白き者達は品定めをするように終始ニヤついた顔で若い男女を見ながら話していた。
「ジジイやババアはともかく、取り敢えずガタイのいい男は労働力として使えるな。女も細かい作業をさせる分には問題ねぇだろ」
「だな。しかし……ククク。何気に女の方も中々良いのが多いじゃねぇの。長旅で女にも飢えてるからなぁ……連れ去ってから何人かコッソリ味見させてもらおうかね」
「お前、また商品に手ぇ出すのか?上から怒られても知らねぇぞ」
「平気平気。どうせ上の連中もコイツらの言葉なんざ理解してねぇだろうから、俺達がこの女達をちょっと犯したところでバレやしねぇって」
 邪悪な笑みを浮かべながら、白き者達と呼ばれた男達は自国の言葉で話し合っていた。そう、彼らは奴隷商人だったのだ。
 ラパハノック族のもてなしを完全に無視し、傍らに置いていた杖のようなものを手に取ると、愉快に踊っていた族長の額にそれを突き付けた。
「なっ……一体、何のつもりかね!?」
 族長は驚きながら男達に尋ねた。しかし、ラパハノックの言語は彼らには理解出来ない。返事代わりとして男の一人が言う。
「ん~?悪いけど、俺達ぁテメェが何言ってんのか分かんねぇんだわ。まっ、商品価値がゼロのジジイに興味はねぇし……取り敢えず死ねや!」
 男が笑みを浮かべてそう言うと、手に持っていた杖のようなものが突然乾いた音と共に火を吹いた。同時に族長は頭から血を噴き出して、その場に崩れ落ちる。絶命しているのは火を見るよりも明らかだった。
 杖のように見えたそれは、マスケット銃だった。
 一発の銃声で血の海と化したその場は騒然となった。ラパハノックの男達は武器を取る為にその場を離れようとした。白き者達……彼らが持っていた杖のような物の正体が武器だと事前に知っていれば、このような結果は防げただろう。
「まぁ、待ちなよ」
 マスケット銃を手にした男達は笑いながら逃げ惑う人々を追い回す。銃声と悲鳴が幾重にも重なり、そこは瞬く間に地獄絵図と化した。
 これにより、ラパハノック族長の妻子を含む何人かが連れ去られ、多くの者が白き者達が持つ火を吹く杖……銃の犠牲となった。
 中には弓を用いて抗戦する者もいたが、彼らは鉄の鎧をその身に着込んでおり、それによって悉く矢を弾かれた……。
 この虐殺とも言える出来事は、直ちにポウハタンにも知らされた。
 ポウハタンは何とか生存したラパハノックの使者が告げた、これまで誰も経験したことないような恐ろしい戦の様子を黙って最後まで聞いた。
「ラパハノックの族長が死んだ……」
 あの極めて温厚だった族長が殺された……彼ともそれなりに付き合いは長く、ポウハタンに取っては良き友人と言えるような間柄だった。それを……。
 戦いの前に祈ることもせず、非情にも突然命を奪う者達。やはり彼らは我々の生活を脅かす邪悪な侵略者なのか……ポウハタンは一人思い詰めていた。白き者達に抗うことなければ、ポウハタンの民は邪悪の神にひれ伏すことになる……呪術師の言葉がふと脳裏に浮かぶ。
 この事件こそが、ポウハタンをはじめとする部族連合に属する人間達の心に白き者達に対する憎悪を宿して行くことになる。そして、ポウハタンの娘であるポカホンタスも激動の時代へと巻き込まれて行くのであった……!

                  ★

 ポカホンタスは山の頂で風や動物と戯れてから、神樹の元へ向かっていた。
 彼女はボンヤリした表情で考え事をしながら歩いている。
「先日のお父様……私に何を伝えたかったんだろう……」
 その日の前日、ポウハタンはポカホンタスに言った。
「ポカホンタスよ……海の向こうから邪悪な民である白き者達がこの土地にやって来る。彼らはこの地を略奪しようとするだろう……」
「白き者達……?」
 幼いポカホンタスも、白き者達の噂は聞いていた。呪術師の予言も、ラパハノック族の一件も、知ってはいた。そして、父がそれを恐れていたことも……。
「私は部族を調停に導く者として、彼らの侵略から家族……そして、ポウハタンの者達を守らなければならないのだ。私は皆を愛し、同時に勇気ある保護者で在りたいといつも願っている。ポカホンタスよ、時が来たらお前も……」
 ポウハタンは憂いを帯びた表情でそう言ったが、途中で黙ってしまった。
 ポカホンタスは言葉を探す父の姿を見つめていた。そして、再び口を開く。
「時が来たら、お前も勇気ある者となって欲しい」
「勇気ある者……ですか?」
「そうだ。もう噂で聞いているだろうが、白い人々にはこれまで私達が戦って来た相手とは次元の違う……とても恐ろしい力が備わっている。私に出来ることは、大地に住まう神々や精霊の声を聴き、己が進むべき道を誤らないこと。そして、お前にも進むべき道が何なのか、それを誤らぬよう願っている」
 それが、父との話の内容だった。
 ポカホンタスは道中、海に面した道を歩きながら広大な大海原を眺め、
(勇気ある者とは何なのか?進むべき道とは何なのか?)
 そう何度も考え続けた。
 神樹とフィリアンノの元へ辿り着くと、ポカホンタスは早速二人に訊いてみた。彼女の質問に、フィリアンノは怪訝な表情で言う。
「いつもヘラヘラしてるあなたが、そんな真剣マジな質問をするなんて……何か良からぬことが起きるんじゃない?」
「なっ!私はいつも真剣だもん!!」
 ポカホンタスがフィリアンノに言い返すと、神樹は二人を宥める。
「コレコレ、喧嘩はよさんか。しかし、ポカホンタスよ。お前さんの父親がそのようなことを話すとはのぉ……」
「神樹様なら、この答えが分かりますか?」
 ポカホンタスは、神樹に尋ねた。神樹は優しく答える。
「進むべき道とは、心が指し示す道。お前さんの心の道を行くのじゃ。心を愛で満たし、その先に光差すもの……それこそが進むべき道じゃ」
「では、勇気ある者とは?」
「勇気ある者とは、愛に満ちた者じゃ」
 神樹はそう言うが、まだポカホンタスはピンと来てないようだ。フィリアンノはそんな彼女に溜め息をつきながら言う。
「あのね……その白き者達とやらがどんなに恐ろしいかは知らないけど、あなたは愛と光に満たされた心の道を歩き続ければいいの!例え邪悪な侵略者がやって来たとしても、闇は光を凌駕出来ない……そう信じて決して心を折らないこと。よく覚えておきなさい!」
 そう言い残すと、フィリアンノは飛んで行ってしまった。ぶっきらぼうながらも、何処か温かみのある彼女の助言にポカホンタスは心の中で感謝をしていた。
(フィリアンノ……ありがとう)
 ポカホンタスは木々の間から差し込む陽の光を浴びながら、笑みをこぼした。
 だが、それから僅か十年の間に彼女が壮絶な人生を歩むことになろうとは、神樹やフィリアンノですら知らなかったのだ……。
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