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第四章 魔王討伐が終わった後は
密約
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ブリッドは将軍なので、結局、単独行動の許可はでず、軍団長クラスの精鋭五人がボディーガードして同行することになり、七人でラクニスに向かった。
ウエスタリアンから魔界ゲートのあるS級ダンジョンまでは、高速装甲車で移動したので、僅か二日で移動でき、精鋭七人なので、S級ダンジョンのダンジョンボスも瞬殺して抜け、そこからは徒歩や乗り合いバス、列車で、三日掛けて、ミッシェル邸に帰り着いた。
応接室で待っていると、ユリが現れたが、服は勇者の時の戦闘服で、杖も持たず、すたすたと普通に歩いてやってきた。
もしかして、気配感知スキルが戻ったのかと誤解してしまうほどだった。
「お前、いったい何があったんだ」
でも、ユリをみてすぐブリッドがそう尋ねた。鑑定でスキルや称号が全くなくなっていることが分かるのだ。
「ブリッド、お久しぶり。この国もなかなかの魔法開発技術を有していて、『神との絶縁』とい魔法をあみだしたんです。その魔法を掛けられ、神から与えられたスキルや勇者の称号、慈愛の加護や、その派生スキルの全てを奪われてしまいました」
「なら、全く戦力にならないな」
「確かに戦闘は困難ですが、軍略指揮することはできます。見くびらないでください」
「流石、もと勇者だ。安心した。それで本題だが、革命はいつ決行する。こっちは五万の軍勢を準備した」
「ブリッド、少しだけ待っていてくれ。先にユリに話しておきたいことがあるんだ」
ブリッドも仕方がないと、先に話をさせてもらえた。
僕からユリに伝えたかったのは、二つで、一つはクリフトのダンジョン攻略A級クランが革命に参加してもらえそうなうで、決行日にユリに決起集会に参加して演説してもらいたいこと。もう一つは、ブリッドが協力する見返りを要求していて、その見返りが、合衆国の属州になることだと告げた。
「後者は、私も決断できないけど、問題ないとおもう。ブリッド、もう少し待っていてくれる。今、新体制後の初代首相になってもらう人物にきてもらうから」
そう言って、ミッシェル大臣に通信魔具で電話して呼び出した。
ミッシェルは十五分ほどで現れ、それから三十分程、大臣とブリッド、ユリの三人で議論が繰り広げられた。
かなり困窮すると予想していたが、法治国家に向けて大臣もかなり悩み苦しんでしていたらしく、手本となる合衆国の法律や、属州の州法を全て開示してもらう条件で、あっさりトルスタンの属州入りする約束が決まった。
その後、同盟条約の詳細決めを兼ね、今回のクーデターの計画が詰められていった。
プルキナス王国の現在の兵力は、登録軍人が三十万人ほど。隣国との長期戦争や、第一回魔王討伐遠征で弱体してしまったのだ。その登録軍人の半分は、入隊五年以下の戦闘経験のない若者だそうで、各地に分散配備されているので、都市毎に配置されている兵数はたいしたことがない。
とはいえ、クーデターを恐れたロレンスは、王都ラクニスに、八万人近い軍人を集結させ、身の安全を確保している。
加えて、退役軍人や軍人登録されていない民兵等の潜在兵力も参戦することも考えられ、トルスタンの五万の兵の協力を得られるとしても、到底敵わない。
そこで、ロレンス国王に気づかれずに、この王都ラクニスを陥落占拠するかを会議し、作戦が決定した。
クーデターの決行は、トルスタン軍の侵攻速度を鑑みて、二週間後の夜八時。この時間は、クリフトからの列車到着時刻を鑑みると適切な時刻で、かつ、城内の兵士も装備解除して酒を飲んだりするものも多く、奇襲時の対応が遅くなるのだとか。
その前々日に、トルスタンの五万の軍勢をダンジョン経由で、リットに送ってもらう。
トルスタンが攻め入って来たと知れば、国王は軍の大半や親衛隊の一部もをトルスタン迎撃に回さざるを得なくなる。手薄になった王城を、一気にせめて、制圧するという計画だ。
とはいえ、王城には精鋭騎士で構成される十二人程度の親衛隊が五隊いて、王城内だけでも、常時三千近い兵士が詰めている。
そのうち、城内の国王軍のローラントの部下等の信頼のおける五百人程と、国王親衛隊及び王太后親衛隊の一部と、リムナント親衛隊、ミハエル親衛隊は、アーロンが協力を取り付けているので、敵数は二千五百人弱となる。
対するこちらの戦力は、元勇者一行五名、クリフトのA級クランの有志約七十名と、親衛隊や王宮守備軍の有志五百人。トルスタン合衆国からも、王城攻めにも、五十人の精鋭を送ってくれることになったが、それでも、六百人強しかいない。
国王軍は実戦経験のない新兵が半数で、こちらは精鋭揃いと言っても、二千五百人対六百五十人では、勝ち目がない。
だから、ラクニスに集結している国王軍を、どれだけリットのトルスタン戦に回すが今回の革命の可否になる。
王城内に詰めている国王軍総数が、千人になれば互角の戦いになる予想で、ミッシェルは、国防大臣の立場で、国王にできるだけ多くの兵を回すよう進言する予定だが、王宮内にどれだけの兵を残すかは、国王判断となる。
千人以下になるというミッシェルの予想ではあるが、千人以上残す判断をされると、こちらの負けが濃厚となる。
まあ、予想通り千人以下となったとしても、人数比では敵数が遥かに多く、かなりの苦戦が予想されるが、当日は、国王ロレンスを捕獲し、王城占拠完了までが目標に進める。
もしロレンスを取り逃がすとなると、ロレンスを擁護する貴族や、ラクニス内の軍が再び、王城に攻め入って来て、数で勝る敵に王城を奪還され、革命は失敗となってしまうのだ。
だから、ロレンス捕獲は必ず達成しなければならいない。
後は、無事ロレンスを捕獲し、王城占拠できた前提での話になるが、明朝、王城を占拠したこと、及び、王制は廃止し、共和制国家にすると表明するとともに、新体制の為の協力を求め、ラクニス内の残党軍の降伏を促す計画だ。
ラクニス内の貴族や軍が束になって掛かってくると、到底敵わないが、民衆はロレンスの悪政に苦しめられているので、大半は大人しく降伏して、我々に賛同して協力してもらえるという予想だ。
抵抗するラクニス内貴族や軍人も居る筈だが、その日のうちにそれを退け、王都ラクニスを陥落占拠完了させるという計画が決まった。
その後、リットで戦闘中のトルスタン軍と停戦を結び、王城攻めに協力してもらった兵士もふくめ、トルスタン軍全軍に帰還してもらい、戦争のために集結した兵士を説得する。
実はこの説得が、一番の課題で、戦闘にならずに、国防のために命を懸けている国王軍の兵を、うまく説得する方法は、見いだせていない。他の方法もないかと、議論したが、ユリが私が何とかして見せると言い切ったので、ユリに一任することに決まった。
ただ、指導者として人を導く者に与えられる『慈愛』の加護は既になく、魔王討伐を成し遂げた英雄としての威厳も完全に失っている。
大半が賛同して協力してもらえればいいが、半々に意見が分かれれば、その場で内戦が勃発するし、説得失敗すれば、反逆者としてその場で確保されることになる。
革命は、ミッシェル大臣達に任せておけば、無事達成できるとは思っているが、僕たち二人は、リットに集結した国王軍に捕まり、処刑される可能性は、十分にあるということだ。
それでも、僕はユリを信じて、ついていく覚悟だ。
そして、その説得が上手く行き、協力を得られれば、あとは簡単。全国各地に王制は廃止して、共和制国家にすると表明しに行脚し、抵抗する各地の貴族や軍人を退けて回り、最後にロレンス国王を処刑して、革命完了となる。
トルスタン合衆国の属州となる表明は、この時点ですると国民の反感を買いかねないので、ミッシェルが初代総理大臣に就任し、法治国家として、法整備を済ませて、国民主権が全国に浸透した頃、すなわち、一、二年経過してから、正式発表することで了解してもらい、密約同盟の書類を作成し、署名捺印した。
「五万の軍の総指揮は俺が取る。お前たち五人は、それぞれ十人程の精鋭分隊を率いて、当日までにラクニスに潜伏していろ」
六人は、そういう話をして、急いで、トリスタンへと戻って行った。
ウエスタリアンから魔界ゲートのあるS級ダンジョンまでは、高速装甲車で移動したので、僅か二日で移動でき、精鋭七人なので、S級ダンジョンのダンジョンボスも瞬殺して抜け、そこからは徒歩や乗り合いバス、列車で、三日掛けて、ミッシェル邸に帰り着いた。
応接室で待っていると、ユリが現れたが、服は勇者の時の戦闘服で、杖も持たず、すたすたと普通に歩いてやってきた。
もしかして、気配感知スキルが戻ったのかと誤解してしまうほどだった。
「お前、いったい何があったんだ」
でも、ユリをみてすぐブリッドがそう尋ねた。鑑定でスキルや称号が全くなくなっていることが分かるのだ。
「ブリッド、お久しぶり。この国もなかなかの魔法開発技術を有していて、『神との絶縁』とい魔法をあみだしたんです。その魔法を掛けられ、神から与えられたスキルや勇者の称号、慈愛の加護や、その派生スキルの全てを奪われてしまいました」
「なら、全く戦力にならないな」
「確かに戦闘は困難ですが、軍略指揮することはできます。見くびらないでください」
「流石、もと勇者だ。安心した。それで本題だが、革命はいつ決行する。こっちは五万の軍勢を準備した」
「ブリッド、少しだけ待っていてくれ。先にユリに話しておきたいことがあるんだ」
ブリッドも仕方がないと、先に話をさせてもらえた。
僕からユリに伝えたかったのは、二つで、一つはクリフトのダンジョン攻略A級クランが革命に参加してもらえそうなうで、決行日にユリに決起集会に参加して演説してもらいたいこと。もう一つは、ブリッドが協力する見返りを要求していて、その見返りが、合衆国の属州になることだと告げた。
「後者は、私も決断できないけど、問題ないとおもう。ブリッド、もう少し待っていてくれる。今、新体制後の初代首相になってもらう人物にきてもらうから」
そう言って、ミッシェル大臣に通信魔具で電話して呼び出した。
ミッシェルは十五分ほどで現れ、それから三十分程、大臣とブリッド、ユリの三人で議論が繰り広げられた。
かなり困窮すると予想していたが、法治国家に向けて大臣もかなり悩み苦しんでしていたらしく、手本となる合衆国の法律や、属州の州法を全て開示してもらう条件で、あっさりトルスタンの属州入りする約束が決まった。
その後、同盟条約の詳細決めを兼ね、今回のクーデターの計画が詰められていった。
プルキナス王国の現在の兵力は、登録軍人が三十万人ほど。隣国との長期戦争や、第一回魔王討伐遠征で弱体してしまったのだ。その登録軍人の半分は、入隊五年以下の戦闘経験のない若者だそうで、各地に分散配備されているので、都市毎に配置されている兵数はたいしたことがない。
とはいえ、クーデターを恐れたロレンスは、王都ラクニスに、八万人近い軍人を集結させ、身の安全を確保している。
加えて、退役軍人や軍人登録されていない民兵等の潜在兵力も参戦することも考えられ、トルスタンの五万の兵の協力を得られるとしても、到底敵わない。
そこで、ロレンス国王に気づかれずに、この王都ラクニスを陥落占拠するかを会議し、作戦が決定した。
クーデターの決行は、トルスタン軍の侵攻速度を鑑みて、二週間後の夜八時。この時間は、クリフトからの列車到着時刻を鑑みると適切な時刻で、かつ、城内の兵士も装備解除して酒を飲んだりするものも多く、奇襲時の対応が遅くなるのだとか。
その前々日に、トルスタンの五万の軍勢をダンジョン経由で、リットに送ってもらう。
トルスタンが攻め入って来たと知れば、国王は軍の大半や親衛隊の一部もをトルスタン迎撃に回さざるを得なくなる。手薄になった王城を、一気にせめて、制圧するという計画だ。
とはいえ、王城には精鋭騎士で構成される十二人程度の親衛隊が五隊いて、王城内だけでも、常時三千近い兵士が詰めている。
そのうち、城内の国王軍のローラントの部下等の信頼のおける五百人程と、国王親衛隊及び王太后親衛隊の一部と、リムナント親衛隊、ミハエル親衛隊は、アーロンが協力を取り付けているので、敵数は二千五百人弱となる。
対するこちらの戦力は、元勇者一行五名、クリフトのA級クランの有志約七十名と、親衛隊や王宮守備軍の有志五百人。トルスタン合衆国からも、王城攻めにも、五十人の精鋭を送ってくれることになったが、それでも、六百人強しかいない。
国王軍は実戦経験のない新兵が半数で、こちらは精鋭揃いと言っても、二千五百人対六百五十人では、勝ち目がない。
だから、ラクニスに集結している国王軍を、どれだけリットのトルスタン戦に回すが今回の革命の可否になる。
王城内に詰めている国王軍総数が、千人になれば互角の戦いになる予想で、ミッシェルは、国防大臣の立場で、国王にできるだけ多くの兵を回すよう進言する予定だが、王宮内にどれだけの兵を残すかは、国王判断となる。
千人以下になるというミッシェルの予想ではあるが、千人以上残す判断をされると、こちらの負けが濃厚となる。
まあ、予想通り千人以下となったとしても、人数比では敵数が遥かに多く、かなりの苦戦が予想されるが、当日は、国王ロレンスを捕獲し、王城占拠完了までが目標に進める。
もしロレンスを取り逃がすとなると、ロレンスを擁護する貴族や、ラクニス内の軍が再び、王城に攻め入って来て、数で勝る敵に王城を奪還され、革命は失敗となってしまうのだ。
だから、ロレンス捕獲は必ず達成しなければならいない。
後は、無事ロレンスを捕獲し、王城占拠できた前提での話になるが、明朝、王城を占拠したこと、及び、王制は廃止し、共和制国家にすると表明するとともに、新体制の為の協力を求め、ラクニス内の残党軍の降伏を促す計画だ。
ラクニス内の貴族や軍が束になって掛かってくると、到底敵わないが、民衆はロレンスの悪政に苦しめられているので、大半は大人しく降伏して、我々に賛同して協力してもらえるという予想だ。
抵抗するラクニス内貴族や軍人も居る筈だが、その日のうちにそれを退け、王都ラクニスを陥落占拠完了させるという計画が決まった。
その後、リットで戦闘中のトルスタン軍と停戦を結び、王城攻めに協力してもらった兵士もふくめ、トルスタン軍全軍に帰還してもらい、戦争のために集結した兵士を説得する。
実はこの説得が、一番の課題で、戦闘にならずに、国防のために命を懸けている国王軍の兵を、うまく説得する方法は、見いだせていない。他の方法もないかと、議論したが、ユリが私が何とかして見せると言い切ったので、ユリに一任することに決まった。
ただ、指導者として人を導く者に与えられる『慈愛』の加護は既になく、魔王討伐を成し遂げた英雄としての威厳も完全に失っている。
大半が賛同して協力してもらえればいいが、半々に意見が分かれれば、その場で内戦が勃発するし、説得失敗すれば、反逆者としてその場で確保されることになる。
革命は、ミッシェル大臣達に任せておけば、無事達成できるとは思っているが、僕たち二人は、リットに集結した国王軍に捕まり、処刑される可能性は、十分にあるということだ。
それでも、僕はユリを信じて、ついていく覚悟だ。
そして、その説得が上手く行き、協力を得られれば、あとは簡単。全国各地に王制は廃止して、共和制国家にすると表明しに行脚し、抵抗する各地の貴族や軍人を退けて回り、最後にロレンス国王を処刑して、革命完了となる。
トルスタン合衆国の属州となる表明は、この時点ですると国民の反感を買いかねないので、ミッシェルが初代総理大臣に就任し、法治国家として、法整備を済ませて、国民主権が全国に浸透した頃、すなわち、一、二年経過してから、正式発表することで了解してもらい、密約同盟の書類を作成し、署名捺印した。
「五万の軍の総指揮は俺が取る。お前たち五人は、それぞれ十人程の精鋭分隊を率いて、当日までにラクニスに潜伏していろ」
六人は、そういう話をして、急いで、トリスタンへと戻って行った。
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