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一年生
サリアさん!?ハレンチですよ!?
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「れ、連敗……だと?」
「今年の一年生は強いですね。ですが、私はそう簡単にはやられませんよ」
「おお、ロズウェル!頼んだぞ!もう後がないのだからな!」
「ええ、お任せください。美しさと強さを併せ持つ、青いバラことロズウェルに不覚はあり得ませんので……」
切羽詰まった先生の言葉を、余裕で受け流す男の声が隣から聞こえてくる。
マスター、一発入れてきていいですか?
ムカつくのは非常に良く分かるが、やめてくれ。
ここはサリアに任せておこう。
「次の選手は前へ!」
「それじゃあいってくる」
ルナ先生の言葉を聞いて、サリアが立ち上がる。
サリアはスパッツを履いているのに加え、胸当てもかなり締め付けの強いものを装備しており、以前ほどの無防備なチラッとシーンは無くなってしまっていた。
マスター?とても残念そうですね?
ソンナコトナイヨ。
まったく……男性って生き物は……
「頑張れよ、サリア」
「うん、頑張る……」
「しかし苦しそうだな。大丈夫か?」
「……仕方ない。こうしないとお兄ちゃんが怒るんだもん」
「いつもガウガウ言ってますもんね」
「まるでお兄さんの魂が乗り移ったみたいだね」
ロゼルと名付けてからというもの、二人の関係は長年育ってきた兄妹のように近付いていた。
胸をぷるんぷるん揺らしていると、ガウガウ!と鳴き、スカートを気にせずに飛び回っていたときもガウガウと鳴いていて、それはまるで叱っているように見えるものだった。
「……お兄ちゃん、うるさい」
そう言われたときのロゼルの落ち込み具合はひどいものだった……
わふぅぅん……
絶対に泣いてたよなぁ……
そんな関係の二人だが、連携がクラス一なのは間違いない。
あまりの高度な連携っぷりに、どうやっているんだ?とサリアに聞いてみた。
その答えは、
何もしてないよ?してほしいことはお兄ちゃんが勝手にやってくれるから。
サリアは何も命令せず、してほしいことをロゼル自身がするという。
そこまでの域に達するのには、長い間信頼関係を育む必要があるはずなのだが……
ルースの言う通り、ロゼルさんの魂が乗り移ったりしたんだろうか?
難しいことは分からないが、サリアの自然な笑顔が増えていることを考えると、これでいいのだろう。
「おやおや?私の相手は可憐な子猫ちゃんですか……」
あまりのセリフに言葉を失っていると、隣のサフィール先生が苦虫を嚙み潰したように表情を歪めていた。
「どうかしましたか?」
「い、いえ……少し昔を……なんでもありません……」
黒い歴史があったんだろうなぁ……
「な、なに……」
サリアも嫌いな野菜を目の前にしたときのように、顔を引きつらせている。
「女性に手を上げるのは私のポリシーに反しますが、一番のポリシーは勝利なのです。さあ、闘いのダンスを踊っていただきましょう」
相手は自分に酔ったように三本の指を額につけると左手を突きだした。
「……先生、すぐに始めて」
「分かりました。私も限界ですので……」
女性二人からの冷たい視線も、自分に酔っている対戦相手には効果はないようだ。
「試合開始!」
「お兄ちゃん」
「おいでませ!キマイラ!」
お互いが召喚獣を呼び出す。
相手はキマイラだ。
獅子の頭と体に蝙蝠のような翼を備え、尻尾は蛇。
大きな体に似合わずに動きは素早く、飛行も可能で、耐久性も申し分ない。
攻撃方法も尻尾の蛇の噛みつきや魔法、物理と何でもござれで、文句なしのAランクモンスターだ。
そして相手はライトメイルにレイピアという装備をしており、万能型の中衛か。
ルースと似たスタイルのようだ。
「お兄ちゃん、お座り」
ガルルル!
召喚されるや否や敵意むき出しのロゼルだったが、ちょこんと座り込んだ。
「それじゃあ、いくよ……」
短剣を両手に持ったサリアがそう口にした瞬間、二人は消えた。
「ど、どこに消えた!?」
相手は驚きの声を上げるが、実際には消えているのではなく、見失っているのだ。
遠くから見ている俺たちだから何とか目で追えているが、それほどまで早く二人は動いていた。
「な、なんだ!?あのスピードは!?氷狼セツナだけなら分かるが、召喚師の方も同じスピードで闘技場を駆け回っているではないか!」
「ど、どうすればあんなに速く走れるんですか?」
「恐らくだが、召喚獣からの支援スキルだな……耐久力や魔力などを召喚獣が支援してくれるのは知っているだろう?」
「知ってはいますが、あそこまで大幅な上昇は見込めないのでは?」
「いや……召喚獣との繋がりの強さによってその恩恵は大きくなる。だからこそ教えていたはずだ。召喚獣とは戦友であり大切にすべき存在であると……乱雑に扱い、召喚獣からの信頼度が下がれば、支援どころかもはや召喚にすら応じてもらえなくなり契約も消滅する。だからこそ、信頼を得れる召喚師は強いのだ」
「なるほど……」
なんだろう。
教えてくれること、めっちゃためになるんだけど……
嫌な態度を見たせいであれだけど、いい先生なのかもしれない。
「くっ!キマイラ!空へ逃げるぞ!」
きゅぉぉぉん!
地上での戦闘は諦めて、制空権を得るつもりのようだ。
安全策を取ったのかもしれないが、
「お願い」
がぅぅぅ!
サリアはロゼルに飛び乗ると、ロゼルが大きく跳んだ。
残念ながら、サリアたちも跳べるんだよな。
「捕まえた」
そしてキマイラの背中に乗っている相手の首をサリアが掴むと、そのまま着地する。
「ぐあっ!」
背中から叩きつけられ、端正な顔立ちが苦痛に歪んだ。
「まだ、やる?」
サリアは倒れこんだ相手の腹に乗ると、キラッと短剣を振り上げる。
「いや、私の敗北だ……可愛らしい子猫かと思ったが、成長素晴らしい女豹だったとはね?むふふ……眼福眼福……」
「えっ?」
相手の視線に合わせ、自分の胸元に目をやると、胸当てから解放された胸がたゆんたゆんと揺れていた。
どうやら留め具が外れたらしい。
「やっ……」
サリアは恥ずかしげに胸元を隠すと、
ガルルル!ガァ!
「ぎゃぁぁぁ!?」
激怒したロゼルが腕を噛んだ。
「もっとやっていいよ」
ガルルルル!
ブンブンブン!
ロゼルは噛んだまま首を振る。
降参をしたのにも関わらず、激しい攻撃を味わう羽目になっていた。
「いだだだ!降参だって!敗北を認めるから!ルナ先生!召喚獣の攻撃止めてぇぇぇ!?」
「……キマイラってかっこいいですよねぇ」
呼ばれたルナ先生は、どうしたものかとおろおろしている上空のキマイラを見ていた。
「いやそっちは関係ないでしょ!?もう決着ついてるよ!?」
「いえ、キマイラには闘う意思を感じます」
「ギブアップしますから!召喚も取り消し!キマイラ戻ってくれ!」
キマイラは、空で光の粒子となり倒れている主の元へと消えていった。
「……ちっ。勝者サリアさん!」
「今、舌打ちしたよね……がくっ」
「お疲れお兄ちゃん……もういいよ」
グルルル……
物足りなさそうに鳴くが、サリアと頬を合わせるとその姿を消していった。
「ぶい」
ピースをするサリアを皆で出迎えたのだが、
「……胸、揺れているぞ」
「か、隠してください!」
「あっ、ありがと……」
照れくさそうにうつむくと、
「もう!可愛いです」
ぎゅっとリーナが抱きしめる。
「貴様らは見るんじゃないぞ?」
フレアは先生を含めた俺たち全員を睨みつけた。
だが……
すっげぇ揺れてた……
たゆんたゆん揺れてた……
ルナよりもでけぇ……
なんたる背徳感……
男性陣の脳内にはしっかりと記憶されていたのだった。
全くもって不愉快ですし!情けないマスターですね!
ハレンチでいやらしくて不潔です!
ファーナの罵倒もまた、良いものだ……
きっと顔を真っ赤にして俺を罵っているんだろうな……
そんなことを思い浮かべていると、顔のにやけが戻りそうにないのだが?
まぁいっか。
「今年の一年生は強いですね。ですが、私はそう簡単にはやられませんよ」
「おお、ロズウェル!頼んだぞ!もう後がないのだからな!」
「ええ、お任せください。美しさと強さを併せ持つ、青いバラことロズウェルに不覚はあり得ませんので……」
切羽詰まった先生の言葉を、余裕で受け流す男の声が隣から聞こえてくる。
マスター、一発入れてきていいですか?
ムカつくのは非常に良く分かるが、やめてくれ。
ここはサリアに任せておこう。
「次の選手は前へ!」
「それじゃあいってくる」
ルナ先生の言葉を聞いて、サリアが立ち上がる。
サリアはスパッツを履いているのに加え、胸当てもかなり締め付けの強いものを装備しており、以前ほどの無防備なチラッとシーンは無くなってしまっていた。
マスター?とても残念そうですね?
ソンナコトナイヨ。
まったく……男性って生き物は……
「頑張れよ、サリア」
「うん、頑張る……」
「しかし苦しそうだな。大丈夫か?」
「……仕方ない。こうしないとお兄ちゃんが怒るんだもん」
「いつもガウガウ言ってますもんね」
「まるでお兄さんの魂が乗り移ったみたいだね」
ロゼルと名付けてからというもの、二人の関係は長年育ってきた兄妹のように近付いていた。
胸をぷるんぷるん揺らしていると、ガウガウ!と鳴き、スカートを気にせずに飛び回っていたときもガウガウと鳴いていて、それはまるで叱っているように見えるものだった。
「……お兄ちゃん、うるさい」
そう言われたときのロゼルの落ち込み具合はひどいものだった……
わふぅぅん……
絶対に泣いてたよなぁ……
そんな関係の二人だが、連携がクラス一なのは間違いない。
あまりの高度な連携っぷりに、どうやっているんだ?とサリアに聞いてみた。
その答えは、
何もしてないよ?してほしいことはお兄ちゃんが勝手にやってくれるから。
サリアは何も命令せず、してほしいことをロゼル自身がするという。
そこまでの域に達するのには、長い間信頼関係を育む必要があるはずなのだが……
ルースの言う通り、ロゼルさんの魂が乗り移ったりしたんだろうか?
難しいことは分からないが、サリアの自然な笑顔が増えていることを考えると、これでいいのだろう。
「おやおや?私の相手は可憐な子猫ちゃんですか……」
あまりのセリフに言葉を失っていると、隣のサフィール先生が苦虫を嚙み潰したように表情を歪めていた。
「どうかしましたか?」
「い、いえ……少し昔を……なんでもありません……」
黒い歴史があったんだろうなぁ……
「な、なに……」
サリアも嫌いな野菜を目の前にしたときのように、顔を引きつらせている。
「女性に手を上げるのは私のポリシーに反しますが、一番のポリシーは勝利なのです。さあ、闘いのダンスを踊っていただきましょう」
相手は自分に酔ったように三本の指を額につけると左手を突きだした。
「……先生、すぐに始めて」
「分かりました。私も限界ですので……」
女性二人からの冷たい視線も、自分に酔っている対戦相手には効果はないようだ。
「試合開始!」
「お兄ちゃん」
「おいでませ!キマイラ!」
お互いが召喚獣を呼び出す。
相手はキマイラだ。
獅子の頭と体に蝙蝠のような翼を備え、尻尾は蛇。
大きな体に似合わずに動きは素早く、飛行も可能で、耐久性も申し分ない。
攻撃方法も尻尾の蛇の噛みつきや魔法、物理と何でもござれで、文句なしのAランクモンスターだ。
そして相手はライトメイルにレイピアという装備をしており、万能型の中衛か。
ルースと似たスタイルのようだ。
「お兄ちゃん、お座り」
ガルルル!
召喚されるや否や敵意むき出しのロゼルだったが、ちょこんと座り込んだ。
「それじゃあ、いくよ……」
短剣を両手に持ったサリアがそう口にした瞬間、二人は消えた。
「ど、どこに消えた!?」
相手は驚きの声を上げるが、実際には消えているのではなく、見失っているのだ。
遠くから見ている俺たちだから何とか目で追えているが、それほどまで早く二人は動いていた。
「な、なんだ!?あのスピードは!?氷狼セツナだけなら分かるが、召喚師の方も同じスピードで闘技場を駆け回っているではないか!」
「ど、どうすればあんなに速く走れるんですか?」
「恐らくだが、召喚獣からの支援スキルだな……耐久力や魔力などを召喚獣が支援してくれるのは知っているだろう?」
「知ってはいますが、あそこまで大幅な上昇は見込めないのでは?」
「いや……召喚獣との繋がりの強さによってその恩恵は大きくなる。だからこそ教えていたはずだ。召喚獣とは戦友であり大切にすべき存在であると……乱雑に扱い、召喚獣からの信頼度が下がれば、支援どころかもはや召喚にすら応じてもらえなくなり契約も消滅する。だからこそ、信頼を得れる召喚師は強いのだ」
「なるほど……」
なんだろう。
教えてくれること、めっちゃためになるんだけど……
嫌な態度を見たせいであれだけど、いい先生なのかもしれない。
「くっ!キマイラ!空へ逃げるぞ!」
きゅぉぉぉん!
地上での戦闘は諦めて、制空権を得るつもりのようだ。
安全策を取ったのかもしれないが、
「お願い」
がぅぅぅ!
サリアはロゼルに飛び乗ると、ロゼルが大きく跳んだ。
残念ながら、サリアたちも跳べるんだよな。
「捕まえた」
そしてキマイラの背中に乗っている相手の首をサリアが掴むと、そのまま着地する。
「ぐあっ!」
背中から叩きつけられ、端正な顔立ちが苦痛に歪んだ。
「まだ、やる?」
サリアは倒れこんだ相手の腹に乗ると、キラッと短剣を振り上げる。
「いや、私の敗北だ……可愛らしい子猫かと思ったが、成長素晴らしい女豹だったとはね?むふふ……眼福眼福……」
「えっ?」
相手の視線に合わせ、自分の胸元に目をやると、胸当てから解放された胸がたゆんたゆんと揺れていた。
どうやら留め具が外れたらしい。
「やっ……」
サリアは恥ずかしげに胸元を隠すと、
ガルルル!ガァ!
「ぎゃぁぁぁ!?」
激怒したロゼルが腕を噛んだ。
「もっとやっていいよ」
ガルルルル!
ブンブンブン!
ロゼルは噛んだまま首を振る。
降参をしたのにも関わらず、激しい攻撃を味わう羽目になっていた。
「いだだだ!降参だって!敗北を認めるから!ルナ先生!召喚獣の攻撃止めてぇぇぇ!?」
「……キマイラってかっこいいですよねぇ」
呼ばれたルナ先生は、どうしたものかとおろおろしている上空のキマイラを見ていた。
「いやそっちは関係ないでしょ!?もう決着ついてるよ!?」
「いえ、キマイラには闘う意思を感じます」
「ギブアップしますから!召喚も取り消し!キマイラ戻ってくれ!」
キマイラは、空で光の粒子となり倒れている主の元へと消えていった。
「……ちっ。勝者サリアさん!」
「今、舌打ちしたよね……がくっ」
「お疲れお兄ちゃん……もういいよ」
グルルル……
物足りなさそうに鳴くが、サリアと頬を合わせるとその姿を消していった。
「ぶい」
ピースをするサリアを皆で出迎えたのだが、
「……胸、揺れているぞ」
「か、隠してください!」
「あっ、ありがと……」
照れくさそうにうつむくと、
「もう!可愛いです」
ぎゅっとリーナが抱きしめる。
「貴様らは見るんじゃないぞ?」
フレアは先生を含めた俺たち全員を睨みつけた。
だが……
すっげぇ揺れてた……
たゆんたゆん揺れてた……
ルナよりもでけぇ……
なんたる背徳感……
男性陣の脳内にはしっかりと記憶されていたのだった。
全くもって不愉快ですし!情けないマスターですね!
ハレンチでいやらしくて不潔です!
ファーナの罵倒もまた、良いものだ……
きっと顔を真っ赤にして俺を罵っているんだろうな……
そんなことを思い浮かべていると、顔のにやけが戻りそうにないのだが?
まぁいっか。
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