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一年生
変化の理由は何ですか?です!
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召喚を終えた二人は次の準備へと入る。
「闇よりの加護……」
「シャインプリベント」
サイードのスキル発動によりリッチが鎌を振ると、スカルドラゴンとサイードの身体に黒い霧のようなものが纏わりついていく。
それに対し、レオン先輩のコウノトリは羽ばたくと光の粒子を巻き起こす。
そしてレオン先輩とエインヘリャルの周囲を飛びまわった。
すると光の粒子が二人の身体の周囲に漂い始めた。
「お互いにバフをかけて準備完了でしょうか?」
「ええ、これから動き始めるでしょう」
ヴィオラさんの言う通り、二人は動き出す。
考えなしに突進するようなものではなく、相手の出方を窺うようにゆっくりと前進していく。
お互いの距離が近づいていく中、
「さぁ、いくぞ」
先手を切ったのはレオン先輩だった。
「斬!」
レオン先輩とエインヘリャル。
二人の騎士は剣を後方に構えると光の粒子が剣に宿っていき、光り輝いた。
レオン先輩は横薙ぎに、エインヘリャルは剣を振り下ろす。
横と縦の光の衝撃波はお互いに交じり合うと、十字架のごとくスカルドラゴンへと接近していく。
「……忌々しい十字架か。消えろ」
真っ黒なロングソードを上段に構えると、周囲に浮かぶ闇の霧を纏っていく。
そしてサイードが振り下ろすのと同時に黒の波動が撃ちだされた。
キィィィィィィン!
ジャァァァァァァ!
迫り合う白と黒、二つの衝撃がぶつかり合う。
「むっ……力を上げたな……光輝なる騎士よ」
白と黒のせめぎ合いはレオン先輩が圧し勝ち、威力を弱めたものの十字架はスカルドラゴンへと向かっていく。
グォォォォ!
だが、スカルドラゴンの吐いた黒い炎のブレスにより消え去ってしまう。
「ふふふ……黒炎を吐くとは死竜王デスドラン、君も彼の力を認めたようだな……」
……実力は高いんだろうけど、めんどくさそうな人だな。
私の時代にも若い騎士によくいましたね、ああいう人。
時代は移れど、人は変わらないものですねぇ……
「次はこちらの番だ……ってあれ?どこに消えた?」
スカルドラゴンの炎に紛れて、レオン先輩たちはサイードの視線から消えていた。
キョロキョロと周囲を見渡すサイード、リッチ、スカルドラゴンには愛らしさを感じてしまう。
どうやらさっきの衝撃波は目くらましのために放ったのかもしれないな。
ええ、そして戦闘中に敵を見失うということは……
ギャァァァ!?
「なっ!?死の王グリモワールがやられただと!?」
浮遊していたリッチは、高速飛行してきたレオン先輩とエインヘリャルの二人がかりで斬られ、塵のように消えていった。
「いつのまに翼を得たというのか!光輝なる騎士!」
「その変なあだ名で呼ぶのはやめてほしい。僕の名は、レオンだ」
空からサイードを見下ろしているレオン先輩の背には、光り輝く翼があった。
「レオン選手!電光石火の一撃でサイード選手のリッチを討ち果たしましたね!」
「はい、遠距離からの攻撃でサイード君の視線をそちらへと集中させると、コウノトリのスキルだと思われる翼をレオン君とエインヘリャルに付与し、左右に分かれて飛行していきました。そしてすれ違うようにリッチの胴に斬撃を加えたんですね。これにはリッチも耐え切れずに消滅してしまいました」
後衛を仕留めたとなると断然レオン先輩が有利だ。
それに制空権も支配している。
後はスカルドラゴンさえ仕留めてしまえば勝利は確実だろう。
「あのレオンが戦略を駆使するとはねぇ……」
うん?
「ガレフ先生?それはどういう意味ですか?」
ガレフ先生の呟きを疑問に思った俺は、質問を投げかける。
「ああ、レオンには何度か指導したことがあるんだけど、あいつの闘い方は正々堂々が過ぎるんだよ。お前と闘ったときもそうだっただろう?」
「そう言えば、召喚獣同士の一騎討ちで勝負しましたね。そのおかげで勝利はしましたが、正直二人がかりで前後から攻められていたら結果は逆だったかもしれません」
「そんなレオンが真正面から闘わずに策を弄して闘っている。何があいつを変えたんだろうな?」
「そうですね……」
首をかしげて腕を組んでいるガレフ先生に同意してみたものの、俺には心当たりがある。
まあ、理由はひとつしかないでしょうね?レオン先輩?
「レオン!頑張って!」
俺がリングの近くにある応援席へと目を移すと、声の限りに応援しているセツカ先輩の姿が目に入った。
好きな女の子の前で、負けられないってことでしょ?
俺にもその気持ちは分かりますからね。
マスターには彼が変わった理由が分かるのですか?
えっ……ファーナには分からないの?
俺と一緒の光景を見てきて?
わ、悪いですか!?
私にも分からないものはあります!
はぁ……鈍感なファーナには繊細な男心は分からないようだな……
ああ!マスターにだけは鈍感とは言われたくありませんね!
なにおう!俺のどこが鈍感だと言うんだ!?
全部ですよ!全部!このにぶちん!
その言葉そっくりそのまま返してやるわ!
脳内でギャアギャアと意思げんかをしている内に、
「試合終了!レオン選手の勝利です!」
いつのまにか試合が終了してしまったのだった……
あとでルースに後半の闘いを詳しく聞くことにしよう……
「闇よりの加護……」
「シャインプリベント」
サイードのスキル発動によりリッチが鎌を振ると、スカルドラゴンとサイードの身体に黒い霧のようなものが纏わりついていく。
それに対し、レオン先輩のコウノトリは羽ばたくと光の粒子を巻き起こす。
そしてレオン先輩とエインヘリャルの周囲を飛びまわった。
すると光の粒子が二人の身体の周囲に漂い始めた。
「お互いにバフをかけて準備完了でしょうか?」
「ええ、これから動き始めるでしょう」
ヴィオラさんの言う通り、二人は動き出す。
考えなしに突進するようなものではなく、相手の出方を窺うようにゆっくりと前進していく。
お互いの距離が近づいていく中、
「さぁ、いくぞ」
先手を切ったのはレオン先輩だった。
「斬!」
レオン先輩とエインヘリャル。
二人の騎士は剣を後方に構えると光の粒子が剣に宿っていき、光り輝いた。
レオン先輩は横薙ぎに、エインヘリャルは剣を振り下ろす。
横と縦の光の衝撃波はお互いに交じり合うと、十字架のごとくスカルドラゴンへと接近していく。
「……忌々しい十字架か。消えろ」
真っ黒なロングソードを上段に構えると、周囲に浮かぶ闇の霧を纏っていく。
そしてサイードが振り下ろすのと同時に黒の波動が撃ちだされた。
キィィィィィィン!
ジャァァァァァァ!
迫り合う白と黒、二つの衝撃がぶつかり合う。
「むっ……力を上げたな……光輝なる騎士よ」
白と黒のせめぎ合いはレオン先輩が圧し勝ち、威力を弱めたものの十字架はスカルドラゴンへと向かっていく。
グォォォォ!
だが、スカルドラゴンの吐いた黒い炎のブレスにより消え去ってしまう。
「ふふふ……黒炎を吐くとは死竜王デスドラン、君も彼の力を認めたようだな……」
……実力は高いんだろうけど、めんどくさそうな人だな。
私の時代にも若い騎士によくいましたね、ああいう人。
時代は移れど、人は変わらないものですねぇ……
「次はこちらの番だ……ってあれ?どこに消えた?」
スカルドラゴンの炎に紛れて、レオン先輩たちはサイードの視線から消えていた。
キョロキョロと周囲を見渡すサイード、リッチ、スカルドラゴンには愛らしさを感じてしまう。
どうやらさっきの衝撃波は目くらましのために放ったのかもしれないな。
ええ、そして戦闘中に敵を見失うということは……
ギャァァァ!?
「なっ!?死の王グリモワールがやられただと!?」
浮遊していたリッチは、高速飛行してきたレオン先輩とエインヘリャルの二人がかりで斬られ、塵のように消えていった。
「いつのまに翼を得たというのか!光輝なる騎士!」
「その変なあだ名で呼ぶのはやめてほしい。僕の名は、レオンだ」
空からサイードを見下ろしているレオン先輩の背には、光り輝く翼があった。
「レオン選手!電光石火の一撃でサイード選手のリッチを討ち果たしましたね!」
「はい、遠距離からの攻撃でサイード君の視線をそちらへと集中させると、コウノトリのスキルだと思われる翼をレオン君とエインヘリャルに付与し、左右に分かれて飛行していきました。そしてすれ違うようにリッチの胴に斬撃を加えたんですね。これにはリッチも耐え切れずに消滅してしまいました」
後衛を仕留めたとなると断然レオン先輩が有利だ。
それに制空権も支配している。
後はスカルドラゴンさえ仕留めてしまえば勝利は確実だろう。
「あのレオンが戦略を駆使するとはねぇ……」
うん?
「ガレフ先生?それはどういう意味ですか?」
ガレフ先生の呟きを疑問に思った俺は、質問を投げかける。
「ああ、レオンには何度か指導したことがあるんだけど、あいつの闘い方は正々堂々が過ぎるんだよ。お前と闘ったときもそうだっただろう?」
「そう言えば、召喚獣同士の一騎討ちで勝負しましたね。そのおかげで勝利はしましたが、正直二人がかりで前後から攻められていたら結果は逆だったかもしれません」
「そんなレオンが真正面から闘わずに策を弄して闘っている。何があいつを変えたんだろうな?」
「そうですね……」
首をかしげて腕を組んでいるガレフ先生に同意してみたものの、俺には心当たりがある。
まあ、理由はひとつしかないでしょうね?レオン先輩?
「レオン!頑張って!」
俺がリングの近くにある応援席へと目を移すと、声の限りに応援しているセツカ先輩の姿が目に入った。
好きな女の子の前で、負けられないってことでしょ?
俺にもその気持ちは分かりますからね。
マスターには彼が変わった理由が分かるのですか?
えっ……ファーナには分からないの?
俺と一緒の光景を見てきて?
わ、悪いですか!?
私にも分からないものはあります!
はぁ……鈍感なファーナには繊細な男心は分からないようだな……
ああ!マスターにだけは鈍感とは言われたくありませんね!
なにおう!俺のどこが鈍感だと言うんだ!?
全部ですよ!全部!このにぶちん!
その言葉そっくりそのまま返してやるわ!
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