今まで尽してきた私に、妾になれと言うんですか…?

水垣するめ

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15話

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「は?」

「デイジーとの結婚を侮辱したでしょう! 今すぐに撤回してください!」

 ロビンはいきなりルイスへと怒鳴り始めた。

「平民だからとデイジーを見下しているのでしょう? 平民と見ればすぐに見下す貴族たちのそんな態度はもうこりごりだ!」

「別に平民だから見下してはいないさ。平民と結婚することが悪だと言っているんだ」

「平民と結婚することの何が悪なのでしょうか!」

 ロビンはルイスの言葉に食って掛かる。
 私はそんなことも分からないのかと呆れていた。
 どやらルイスも同じ気持ちのようで、私と同じような表情をしている。

「貴族はこの国のために働かなければならない。それは国民からの税により、僕たちは生きているからだ」

「私は十分働いています」

 全く仕事をしていないくせに、どの口がそう言っているのやら。

「貴族同士で結婚することが仕事だよ」

「私はそうは思いません! 貴族であっても結婚相手を選ぶ幸せは許されているはずです! それに貴族と結婚しなくても、それ以外で国に貢献すればいいだけです!」

 ロビンは反論する。
 無茶苦茶な言い分で。
 流石にルイスは説得することに疲れたのか、諦めたようだった。

「はぁ……そうか分かったよ。君はそれ程までに決意を固めているんだね」

「はい!」

 ロビンはやっとルイスが自分の覚悟を理解してくれた、と喜びを露わにする。
 しかし次の瞬間、ルイスの言葉でそれは崩れさった。

「なら、貴族でなくなった後、貢献するといい」
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