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18話
しおりを挟む「そんな……」
「これは当主としての決定だ。早く部屋から出ていけ。その後はお前を王子に引き渡すまでは待機だ」
父は冷たく言い放つ。
ロビンは父はすでに自分のことを息子としてはみていないことを理解した。
そして同時に自分のこれからの運命に絶望する。
王子に不敬をはたらいた自分は裁かれるために自室で待機することになる。
その後どんな目に合うのかは想像もつかない。
ロビンが恐怖していると、父が後ろを振り向いて呟いた。
「最後にデイジーという娘を呼んでも構わん。お前を自室から出すことはしないがな。……これが最後の私の親としての情だ」
父の悲しそうな背中を見てロビンは罪悪感を覚えたが、もはや息子ですらなくなった自分には何も言えなかった。
「……ありがとうございます」
お礼だけを言って部屋から出る。
廊下に出ると使用人が二人待ち構えていて、ロビンが逃げないように両側についた。
まるで罪人の気分だ、と歩いていると目の前にとある人物が立っていた。
弟のケリーだ。
ケリーは悲しそうな表情でロビンへと話しかける。
「あなたには失望しました」
「それはもう何回も聞いた。お前も僕を馬鹿にしにきたのか?」
ロビンはうんざりしながらケリーを睨む。
しかしケリーは首を振った。
「いいえ、私はあなたに期待していました。兄として不甲斐なくても、いつかきっとあなたは当主としての自覚を持ち、真面目になるだろうと
「……」
「父上もあなたに期待していたんですよ?」
「え?父上が?」
「当然でしょう。だってたとえどれだけ不真面目でも、肉親なんですから」
ロビンは悟った。
自分はとんでもない過ちを犯したのだと。
そして同時に、家族の期待すらも裏切ってしまったのだと。
「そんな……」
今更ながらにロビンは後悔する。
「もうやり直すことはできません。残念ですが」
そう言ってケリーはロビンの横を通り過ぎて行った。
ロビンは激しい罪悪感と後悔に苛まれていた。
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