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8話
しおりを挟む「な、なんだよそれ。僕が何をしたっていうんだ……」
「それはこれから自分にゆっくりと聞けばいいさ」
デビットは悔しそうに私達を睨みつけるが、逆恨みとしか言いようがない。
今のデビットは何も出来ない。
全て自分の浅はかさが招いたことだ。
デビットは床を見てポツリと呟いた。
「ああ、なんてことをしてしまったんだ」
★★★
そして全ては終わった。
後日ベイカー家からは慰謝料を貰った。
合わせてきちんと謝罪も行われたので、今回は許すと父は言った。
もちろんベイカー家の信頼は失墜したが、取り戻せるかどうかはこれからの行い次第だろう。
それに、ベイカーには優秀な兄弟がいるらしいので、もしかしたらすぐに挽回できるかもしれない。
大変だったのはマーシャの家の方だ
ウィンター家は慰謝料を払えるほどの余裕は無かった。
なので、私の家に借金をした形になった。
利子はつけていないので、ウィンター家が十年ほど頑張れば返せるだろう。
当然こちらの家の信用も失墜した。
どうやって挽回するのかは知らないし、知らなくていいことだ。
デビットは今、紹介された仕事で必死にベイカー家への借金を返しているらしい。
流石に鉱山行きではないようだが、それに近いものをさせられているようだ。
「結局、誰も幸せになれなかったわね」
私は誰もいない窓の外の虚空に向かってそうつぶやいた。
夜の闇の中には、星が瞬いている。
fin
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