114 / 176
第114話思わぬ副作用
しおりを挟む
「そうだね、色々と感想はあるけれど……ひとつ忠告しておく」
龍宮院先生は、到着早々自分の前に僕らを座らせた。
「な、何かありましたか?」
龍宮院先生の真剣な表情に僕はゴクリと生唾を飲み込んで質問すると、先生は大きく、そして深く頷いて言った。
「ああ……ここはヤバい。本当にヤバい」
「そんなに……ですか?」
「そんなにだよ。なんたって…………なんにもしなくてもご飯もお酒も飲み放題なんだ」
「え?」
一瞬何を言われたかわからなかったが、他のメンバーはすんなり受け入れ、深刻な表情で頷いていた。
「ヤバイですね。それはヤバイ……」
「ヤバイです……」
「うむむ、ヤバイでござる」
そして更に龍宮院先生は、悩ましく頭を振って絞り出すように語り始めた。
「その上。ここで数日過ごしたって、現実じゃほとんど時間が経っていないっていうのがまたヤバい。土日が2年になるとか……もうすべてを捨て去りたくなってくる」
「……ヤバすぎますね」
「……とんでもないヤバさです」
「……想像を絶するヤバさでござる」
「いやいやいや、確かにそうだけど! もっと他に注目すべきことがありそうじゃない?」
言わんとしていることは理解し始めたが、頑張って作ったので出来れば有効に使ってもらいたい。
だけど龍宮院先生はあくまで切なげな表情のままだった。
「いや、ワタヌキ君? ……地味なことほど根本的にヤバいんだよ。この安定感を見たまえ。中々帰ってこないなーと思っていたら、ああそうだ、時間の流れが違うんだーとなってマッタリやっていたわけなんだけど、あっという間にこのありさまさ……。もはや実家のような安心感だよ」
ほとんど寝間着に近い格好の龍宮院先生を見ると、強力な説得力があった。
「ううむ……確かに、作家が旅館に泊まるみたいな使い方が出来ればなって思ってましたけど」
「ああ、探索中に温泉も発見した。海の中なのにね。かけ流しだよ」
「……やばいなぁ」
この特性を理解しつつ次にここに来る時があったら、僕ならジャージやらマイ枕でも持ち込むかもしれない。
そうなったらもう抜け出せる気はしなかった。
しかも、まぁみんなある意味メリットとも言える部分に注目しているみたいだけれど、もっと根本的にまずいところもある。
僕は念のためそこの所にも言及しておいた。
「でも使い過ぎたらシンプルにまずいですからねここ? 締め切りある人には便利ですけど……結局すごい勢いで歳をとる部屋ですから」
「うぐぅ! ……確かにそれは……そう言われるとゾッとするなぁ」
そこのところ取り扱い注意だと念を押しておくと、龍宮院先生が一番動揺していた。
だけど浦島先輩とレイナさんは首をかしげていたが。
「そんなに問題? 別に毎回フルでいるわけじゃないんだから大したことないでしょ?」
「そうですよ。ちょっとくらいいいんじゃないですか?」
その発言に再びショックを受けたのは龍宮院先生で、先生は今までで一番切ないとても渋い顔をしていた。
「ぐぅ……さすがティーンエイジャー……これが若さかぁ」
「何言ってるんです。先生も若いじゃないですか」
「いや……言っても20代も後半だからなぁ」
色々と、考えちゃうことはあるんだと遠い目をする龍宮院先生の認識の方がたぶん正しい。
1年の変化というのは目に見えなくても大きいものだろうと思う。
だが当初の予定通り、効果に嘘偽りは微塵もない物を作ったつもりだった。
そしてここには締め切りに追われて絶望している女子がいた。
「とはいえ……時間さえあればどうにかなります。まぁやり遂げて見せますよ!」
ドヤ顔の浦島先輩は、もうすでに勝利を確信しているみたいである。
経緯を知っている龍宮院先生も、使用を止めるつもりはないようだった。
「……まぁわかった。でも……まずは1週間くらいで様子を見る事をお勧めするよ」
「了解です! まぁそれだけあれば相当進んでしまうと思いますけどね!」
「……そうだといいけどね」
ただ最後に呟くように言った龍宮院先生の言葉は、僕の耳に妙に残った。
この城さえあれば手伝いすら必要ないと主張する浦島先輩を残して、いったん撤退した僕らは当然すぐに浦島先輩と再会することになった。
浦島先輩は中の時間で一週間ほど漫画の作業に没頭したはずなのだが……クマを作った先輩は僕を見るなり泣きついてきた。
そして―――先輩はなぜか懐かしい体型に戻っていたのである。
タックルの威力も体重も2倍増だったが、僕はプライドをかけて踏ん張った。
「ふんぬ! えぇ!? どうしました先輩! 懐かしいフォルムに戻ってますけど!?」
「ああ……私ストレスで太っちゃう系なので」
「……それで済むんですか?」
「そんなことよりワタヌキくぅぅぅぅぅん! あれはダメだよぉぉぉぉ! 反則だぁぁぁぁぁ!」
「そ、そんなにダメでした?」
てっきりご満悦で出てきてくれるものだとばかり思っていたのに、体型の激変に加えてこの取り乱しようとはどういうことだ?
狼狽えて僕が尋ねると、先輩は盛大に視線をさ迷わせたが、結局白状した。
「快適過ぎるんだぁ! あんな中で原稿なんてできるわけねぇよぉぉぉぉ」
「……」
龍宮院先生もまたそうだろう? と頷いていた。
まぁ助言を聞いた時にうっすらとした懸念はあったが、やっぱりダメだったか。
人間、時間があればなんとかなるなんて単純なことではないのかもしれない。
良かれと思ってやったことが必ずうまく噛み合うとは限らないなぁとしみじみしている僕に、攻略君も新たな提案を出してきた。
『うーむ……それじゃあ。一日が一年になる龍宮城はいったん閉鎖かな? 建物全体じゃなくて、専用の部屋だけとかにしておこうか?』
え? それが出来るなら、50階層のカフェの2階にでも作ればもっと楽だったじゃん?
『え? 何を言っているんだい? 竜宮城の方が絶対面白いだろう?』
「……」
おいおい、攻略君? それはないだろう?
しかし、ロマンという名の変な労力の掛け方を至上と教えたのは他でもない僕だった。
こいつは教育がダメな方向で芽吹いたかな? とそんなことを考えると、ドッと疲れが精神に圧し掛かる。
何事も……急いではダメなのかもしれない。
見切り発車はすれ違いや失敗を招くもんなんだなって、僕は反省しながら一週間くらい龍宮城で寝ていたい衝動に駆られていた。
龍宮院先生は、到着早々自分の前に僕らを座らせた。
「な、何かありましたか?」
龍宮院先生の真剣な表情に僕はゴクリと生唾を飲み込んで質問すると、先生は大きく、そして深く頷いて言った。
「ああ……ここはヤバい。本当にヤバい」
「そんなに……ですか?」
「そんなにだよ。なんたって…………なんにもしなくてもご飯もお酒も飲み放題なんだ」
「え?」
一瞬何を言われたかわからなかったが、他のメンバーはすんなり受け入れ、深刻な表情で頷いていた。
「ヤバイですね。それはヤバイ……」
「ヤバイです……」
「うむむ、ヤバイでござる」
そして更に龍宮院先生は、悩ましく頭を振って絞り出すように語り始めた。
「その上。ここで数日過ごしたって、現実じゃほとんど時間が経っていないっていうのがまたヤバい。土日が2年になるとか……もうすべてを捨て去りたくなってくる」
「……ヤバすぎますね」
「……とんでもないヤバさです」
「……想像を絶するヤバさでござる」
「いやいやいや、確かにそうだけど! もっと他に注目すべきことがありそうじゃない?」
言わんとしていることは理解し始めたが、頑張って作ったので出来れば有効に使ってもらいたい。
だけど龍宮院先生はあくまで切なげな表情のままだった。
「いや、ワタヌキ君? ……地味なことほど根本的にヤバいんだよ。この安定感を見たまえ。中々帰ってこないなーと思っていたら、ああそうだ、時間の流れが違うんだーとなってマッタリやっていたわけなんだけど、あっという間にこのありさまさ……。もはや実家のような安心感だよ」
ほとんど寝間着に近い格好の龍宮院先生を見ると、強力な説得力があった。
「ううむ……確かに、作家が旅館に泊まるみたいな使い方が出来ればなって思ってましたけど」
「ああ、探索中に温泉も発見した。海の中なのにね。かけ流しだよ」
「……やばいなぁ」
この特性を理解しつつ次にここに来る時があったら、僕ならジャージやらマイ枕でも持ち込むかもしれない。
そうなったらもう抜け出せる気はしなかった。
しかも、まぁみんなある意味メリットとも言える部分に注目しているみたいだけれど、もっと根本的にまずいところもある。
僕は念のためそこの所にも言及しておいた。
「でも使い過ぎたらシンプルにまずいですからねここ? 締め切りある人には便利ですけど……結局すごい勢いで歳をとる部屋ですから」
「うぐぅ! ……確かにそれは……そう言われるとゾッとするなぁ」
そこのところ取り扱い注意だと念を押しておくと、龍宮院先生が一番動揺していた。
だけど浦島先輩とレイナさんは首をかしげていたが。
「そんなに問題? 別に毎回フルでいるわけじゃないんだから大したことないでしょ?」
「そうですよ。ちょっとくらいいいんじゃないですか?」
その発言に再びショックを受けたのは龍宮院先生で、先生は今までで一番切ないとても渋い顔をしていた。
「ぐぅ……さすがティーンエイジャー……これが若さかぁ」
「何言ってるんです。先生も若いじゃないですか」
「いや……言っても20代も後半だからなぁ」
色々と、考えちゃうことはあるんだと遠い目をする龍宮院先生の認識の方がたぶん正しい。
1年の変化というのは目に見えなくても大きいものだろうと思う。
だが当初の予定通り、効果に嘘偽りは微塵もない物を作ったつもりだった。
そしてここには締め切りに追われて絶望している女子がいた。
「とはいえ……時間さえあればどうにかなります。まぁやり遂げて見せますよ!」
ドヤ顔の浦島先輩は、もうすでに勝利を確信しているみたいである。
経緯を知っている龍宮院先生も、使用を止めるつもりはないようだった。
「……まぁわかった。でも……まずは1週間くらいで様子を見る事をお勧めするよ」
「了解です! まぁそれだけあれば相当進んでしまうと思いますけどね!」
「……そうだといいけどね」
ただ最後に呟くように言った龍宮院先生の言葉は、僕の耳に妙に残った。
この城さえあれば手伝いすら必要ないと主張する浦島先輩を残して、いったん撤退した僕らは当然すぐに浦島先輩と再会することになった。
浦島先輩は中の時間で一週間ほど漫画の作業に没頭したはずなのだが……クマを作った先輩は僕を見るなり泣きついてきた。
そして―――先輩はなぜか懐かしい体型に戻っていたのである。
タックルの威力も体重も2倍増だったが、僕はプライドをかけて踏ん張った。
「ふんぬ! えぇ!? どうしました先輩! 懐かしいフォルムに戻ってますけど!?」
「ああ……私ストレスで太っちゃう系なので」
「……それで済むんですか?」
「そんなことよりワタヌキくぅぅぅぅぅん! あれはダメだよぉぉぉぉ! 反則だぁぁぁぁぁ!」
「そ、そんなにダメでした?」
てっきりご満悦で出てきてくれるものだとばかり思っていたのに、体型の激変に加えてこの取り乱しようとはどういうことだ?
狼狽えて僕が尋ねると、先輩は盛大に視線をさ迷わせたが、結局白状した。
「快適過ぎるんだぁ! あんな中で原稿なんてできるわけねぇよぉぉぉぉ」
「……」
龍宮院先生もまたそうだろう? と頷いていた。
まぁ助言を聞いた時にうっすらとした懸念はあったが、やっぱりダメだったか。
人間、時間があればなんとかなるなんて単純なことではないのかもしれない。
良かれと思ってやったことが必ずうまく噛み合うとは限らないなぁとしみじみしている僕に、攻略君も新たな提案を出してきた。
『うーむ……それじゃあ。一日が一年になる龍宮城はいったん閉鎖かな? 建物全体じゃなくて、専用の部屋だけとかにしておこうか?』
え? それが出来るなら、50階層のカフェの2階にでも作ればもっと楽だったじゃん?
『え? 何を言っているんだい? 竜宮城の方が絶対面白いだろう?』
「……」
おいおい、攻略君? それはないだろう?
しかし、ロマンという名の変な労力の掛け方を至上と教えたのは他でもない僕だった。
こいつは教育がダメな方向で芽吹いたかな? とそんなことを考えると、ドッと疲れが精神に圧し掛かる。
何事も……急いではダメなのかもしれない。
見切り発車はすれ違いや失敗を招くもんなんだなって、僕は反省しながら一週間くらい龍宮城で寝ていたい衝動に駆られていた。
25
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの英雄は理不尽な現代でそこそこ無双する〜やりすぎはいかんよ、やりすぎは〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
<これからは「週一投稿(できれば毎週土曜日9:00)」または「不定期投稿」となります>
「異世界から元の世界に戻るとレベルはリセットされる」⋯⋯そう女神に告げられるも「それでも元の世界で自分の人生を取り戻したい」と言って一から出直すつもりで元の世界に戻った結城タケル。
死ぬ前の時間軸——5年前の高校2年生の、あの事故現場に戻ったタケル。そこはダンジョンのある現代。タケルはダンジョン探索者《シーカー》になるべくダンジョン養成講座を受け、初心者養成ダンジョンに入る。
レベル1ではスライム1匹にさえ苦戦するという貧弱さであるにも関わらず、最悪なことに2匹のゴブリンに遭遇するタケル。
絶望の中、タケルは「どうにかしなければ⋯⋯」と必死の中、ステータスをおもむろに開く。それはただの悪あがきのようなものだったが、
「え?、何だ⋯⋯これ?」
これは、異世界に転移し魔王を倒した勇者が、ダンジョンのある現代に戻っていろいろとやらかしていく物語である。
日本国 召喚獣管理省 関東庁 召喚獣総合事案即応科。
wakaba1890
ファンタジー
召喚獣。
それは向こう側とされる所から、10歳を迎えた日本人の子供の下に召喚されるモンスターのことである。
初代天皇・神武天皇が日本を建国した際に書かれた絵画には彼は金鵄と呼ばれる金色に輝く鵄(とび)と契約したのが原初となっている。
そして、縄文、弥生、古墳、飛鳥、平安、戦国時代から近代から今に至るまで、時代を動かしてきた人物の側には確かに召喚獣は介在していた。
また、奇妙な事に、日本国に限り、齢10歳を迎えた日本在住の日本人にのみ体のどこかから多種多様な紋章が発現し、当人が念じると任意の場所から召喚陣が現れ、人ならざるモンスターを召喚される。
そして、彼らモンスターは主人である当人や心を許した者に対して忠実であった。
そのため、古来の日本から、彼ら召喚獣は農耕、治水、土木、科学技術、エネルギー、政治、経済、金融、戦争など国家の基盤となる柱から、ありとあらゆる分野において、今日に至るまで日本国とアジアの繁栄に寄与してきた。
そして、建国から今まで、国益の基盤たる彼ら数万種類以上をも及ぶ召喚獣を取り締まり管理し、2600年以上と脈々と受け継がれてきた名誉ある国家職がーーーーー国家召喚獣管理官である。
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
現代ダンジョン奮闘記
だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。
誰が何のために。
未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。
しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。
金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。
そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。
探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。
少年の物語が始まる。
異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。
蛇崩 通
ファンタジー
ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。
三千円で。
二枚入り。
手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。
ガイドブックには、異世界会話集も収録。
出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。
おもしろそうなので、買ってみた。
使ってみた。
帰れなくなった。日本に。
魔力切れのようだ。
しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。
それなのに……
気がついたら、魔王軍と戦うことに。
はたして、日本に無事戻れるのか?
<第1章の主な内容>
王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。
魔王軍が、王都まで迫ったからだ。
同じクラスは、女生徒ばかり。
毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。
ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。
しかたがない。ぼくが戦うか。
<第2章の主な内容>
救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。
さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。
どう救出する?
<第3章の主な内容>
南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。
そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。
交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。
驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……
<第4章の主な内容>
リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。
明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。
なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。
三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる