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第6章 魔法乱舞
15 負けられない闘い…エミリーside
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目の前には私の親友だった彼女が立ってこちらを鋭く睨んでいた。
私は今でも親友だと思っているけど、彼女はもう思ってくれていないのかな……?
彼女の様子に悲しくなる。昔と変わらない綺麗な容姿、気品溢れる雰囲気。ただ昔と違うのはあの頃見せてくれていた笑顔を向けてくれなくなった事。今では会うたびに睨まれるのが当たり前になっていた。
いつかは仲直りが出来るんだって信じていたけど、その事を考える度に悲しくなって、いつしか諦めてしまった。
そして彼女と会うのが怖くて怯えて、元から明るい性格ではなかった私は更に殻に籠って孤独になっていった。
そんな私をあの日、エルシアさんとユキさんが救ってくれたんだ。今でもその感動、そして感謝は忘れはしない。
二人はとても仲が良くて、昔の私達のようで、ついその頃の自分達と重ねてしまう事もあった。
二人を見ていると羨ましくて、もう諦めていたのにもう一度、ちゃんと話し合って仲直りをしたいと思うようになった。
とは言っても私はどんくさいから面と向かって話し合うなんてとてもじゃないけど出来ない。勇気を出すのが怖いから。
そんな時、毎年恒例となっている学院行事の一つである魔法乱舞。
その開催が迫っていた事もあり、この魔法乱舞に参加して勝ち進む事が出来ればいつかは彼女と会う事が出来る。
私の話を聞いてそう思ってくれた二人がチームを結成するにあたって、私もチームに入れてくれて、更には魔法が得意ではない私のために特訓までしてくれた。
特訓を行った事で少しは自分に自信も持てるようになったんだと思う。
今の私がいるのはエルシアさん、そしてユキさんに背中を押してもらったからで、それにこの魔法乱舞と言う大きな舞台が彼女と面と向かって闘い、話し合う機会をくれたんだと思っている。
だからもう弱音は吐かない。たくさんの人に助けられながらここまで来たんだ。その人達のためにも彼女と正々堂々と闘い勝つ。仲直りをするためにも。
その目標のために今日までやって来たのだから。
あの頃はアンジェ、貴方に勉強も魔法も負けてばかりで一度も勝てた事がなかったけど、今日は、この勝負だけは――
「絶対に勝つ」
「何を言っているの?あんたが私に勝てた事が今まで一度だってあったかしら?」
その彼女の嘲笑うような笑みと言葉には動じないわ。
だって――
「アンジェ、それは昔の私。今の私は貴方の知っている弱虫な私じゃない!」
今まで籠っていた殻を蹴破るように、そうはっきりと宣言をすれば彼女は驚き、そして一瞬怯みを見せた。
それを見逃さず更に畳みかけるように告げた。
「残っているのは貴方と私だけ。さあ正々堂々と私と闘って!アンジェッ!!」
「生意気なのよっ!弱虫のくせにっ!私にそんな態度をとった事を後悔させてあげるわっ!!」
そう言って怒り狂った形相をすると早々と魔法を展開させていく。
その表情とは裏腹に、彼女の魔法は素早く、それでいて丁寧だ。
彼女が周囲の生徒に好かれる理由。それは何も彼女の美しい容姿だけじゃない。彼女の魔法の才能に周囲の人間は惹かれるんだ。
それに私も惹かれたんだから間違いない。
昔から変わらない綺麗な魔法。それに私は憧れたんだ。
「私の魔法をあんたがそれも一人で止められるわけないのよ!後悔なさい!エクスプロードッ!!」
大爆発を起こす火属性の中位魔法。
今までの試合を見てきてその魔法を使っているところを見た事があるけど、あの時はチーム全員の力で発動させていた。
それほどの魔力と威力を要する魔法を一人で発動させるなんて。やっぱり凄いよ、アンジェは。
久々に目の前で彼女の魔法を見れた事に少なからず嬉しい気持ちがあって、いつの間にか口元には笑みが浮かぶ。
今までの自分なら怖気づいていたけど、今は足も震えない、怖くない。彼女にだって勝てる気がする。
「ウォーターウェーブッ!!」
相手が火ならこっちは水よ!
そう思い私が発動させたのは波を起こさせる魔法。
旨くいけば炎を飲み込んでそのまま消し去る事も出来るかもしれない。
そしてお互いに放った魔法が勢い良くぶつかり合う。
私の方が水の魔法で相性が良いけど、流石、彼女は相性が悪いはずの火の魔法なのに中々消し去る事が出来ない。
寧ろ威力が強くなっている。
「いくら水魔法を使って来ようと私の炎には勝てないのよ!」
彼女が叫ぶと同時に威力がまた増して凄い力で私の魔法が押し返される。
……くっ!
「プロテクションッ!!」
攻撃が迫る中私は急いで防御魔法を唱えて自分を守る体制をとった。発動とほぼ同時に衝撃が走る。
……っ!!思っていたよりもずっと重い……!
でも!
今にも割れてしまいそうな防御の魔法を更に強化の呪文を使い強くさせる。そうすれば少しだけ衝撃も少なくなり軽くもなる。
そしてそのまま彼女の攻撃を全て防ぎきる事に成功した。
「……っ!何なのよ!あんたなんかに止められるなんて腹立たしいわ!!」
最初から怒ってはいたけど、私が魔法を防いでしまった事によって更に激怒してしまった。
でもそれはそれで好都合。怒りは時に状況判断を遅らせる。
よし、ここからが勝負よ。
「アクアカノンッ!ウォーターアローッ!」
彼女に先を越される前に私は二つの魔法を同時に発動させた。
一方は水の塊で、もう一方は水の矢で相手を攻撃する。二つの違う魔法を同じタイミングで使い攻撃を繰り出す。
二重魔法と呼ばれる方法で、今までの私には出来なかったやり方。
魔法を同時に二つ発動したとしても、魔力の量が多ければ問題なく威力も軽減される事なく使う事が出来る。
でも私は人並みで平均の魔力量。そんな私が二重に魔法を使ったら威力は勿論落ちてしまう。
現に今威力が落ちているのは見ただけであきらかだ。
でもこれを使うのにはちゃんと理由がある。彼女を更に挑発して怒らせる目的。
そもそも二重魔法が私達にとっては難しいものだから、自分よりも下に見ている私が使って見せたら生意気って怒るでしょう。それを狙ってと、後はこんな落ちこぼれみたいな私でも努力次第で強くなれるんだって見せつけたかったってだけ。これに関しては自己満足も良い所だけど。
「本当に生意気になったわね。魔法もろくに使えなかったあんたが二重魔法なんて」
私の放った威力の弱い魔法は彼女が作り出したシールドによってあっさりと止められてしまった。
でもそれは想定済み。うん、思った通り挑発の方はうまくいったようね。
「努力をして強くなったの。だからアンジェにも勝つわ」
「全く、仕方のない子ね。良いわ、あんたのお粗末なその水魔法、私がお手本を見せてあげるわ」
そう言うなり彼女は今し方、私が使った魔法と同じものを発動させ、威力もスピードも私のより断然格上のそれが真っ直ぐに迫ってくる。
………待ってたよ、この瞬間を!
「リフレクションッ!!」
攻撃が当たる寸前、私が唱えた魔法が発動する。
目の前まで迫っていた二重魔法が突如方向を変え、術者本人である彼女へと矛先を変えた。
「……なっ!」
私の使った魔法は反射魔法。あらゆる魔法をそっくりそのまま返す事が出来る。
とは言え、私では魔法をしかも彼女威力のある魔法を返すなんて難易度の高い技はもう出来ない。
一度でも出来れば上出来だって褒めてほしいくらいだ。
彼女の方が根本的に私より強いのだから、今の二重魔法を普通に受けたら間違いなくそれで試合終了だ。
私のように魔力が少ない中で闘うには知恵を絞らないと勝てない。
だから魔法が当たる瞬間を狙って、魔力を一点に集中させる事で私でも彼女の魔法を反射させる事を可能にした。
本当に不意打ちだったからこそ成功したと言える。
「シールドッ!」
自分の攻撃が返ってくるなんて予想もしていなかっただろう彼女は驚きながらも咄嗟に防御魔法で自分を守った。
「……っ!」
守ったと言っても咄嗟であったため少なからず水を受け、その勢いで倒れてしまう。
「痛っ……」
その様子を見て私は次の魔法を唱える。
「レイン」
それはただの雨を降らせる本当に簡単な魔法。
だから彼女も不思議に思っても魔法で防ごうなんて思わない。
「何で雨なんか」
雨で濡れた自信を見て呟くと今度は怪訝そうに私を見つめてくる。
それに笑って私は告げた。
「これで終わりよ、アンジェ」
「……え?」
私は雨を敢えて彼女にだけかかるように降らせたんだ。
それの意味する事は――。
「こういう事よ。ディスチャージ」
前にエルシアさんの同級生だと言う男の子が同じ魔法を使っているのを見た事がある。
でもその子は物を通してではなく、そのまま相手に電気を通していた。
けど私にはそれは難易度が高くて出来ないから、こうやって物に通して発動させるしかない。
私は唱えると彼女の足元まで流れている水に指先を付けた。
すると一瞬にして彼女へ電気が流れていく。
「きゃぁっ!!」
電気が達すると同時に彼女は悲鳴を上げ、それでも歯を食いしばって苦痛を耐えていた。
勿論発動させた魔法は威力は最小限で、殺傷能力はない。
ただ電気を受けた痛みと痺れは伴うけど。
「うぅ……」
防御なしに攻撃を受けた彼女は痺れで立つ事が出来ず、その場で蹲るしかないようだった。
「苦しめるような真似をしてごめんなさい。でもこの勝負は私の勝ちよ、アンジェ」
私にも考えられるほど余裕がなかった。だからごめんなさい。
私は素直に謝り、そして勝負の結果を宣言した。するとその時ちょうど試合終了の合図が鳴り、私達の闘いは終わりを告げた。
私は今でも親友だと思っているけど、彼女はもう思ってくれていないのかな……?
彼女の様子に悲しくなる。昔と変わらない綺麗な容姿、気品溢れる雰囲気。ただ昔と違うのはあの頃見せてくれていた笑顔を向けてくれなくなった事。今では会うたびに睨まれるのが当たり前になっていた。
いつかは仲直りが出来るんだって信じていたけど、その事を考える度に悲しくなって、いつしか諦めてしまった。
そして彼女と会うのが怖くて怯えて、元から明るい性格ではなかった私は更に殻に籠って孤独になっていった。
そんな私をあの日、エルシアさんとユキさんが救ってくれたんだ。今でもその感動、そして感謝は忘れはしない。
二人はとても仲が良くて、昔の私達のようで、ついその頃の自分達と重ねてしまう事もあった。
二人を見ていると羨ましくて、もう諦めていたのにもう一度、ちゃんと話し合って仲直りをしたいと思うようになった。
とは言っても私はどんくさいから面と向かって話し合うなんてとてもじゃないけど出来ない。勇気を出すのが怖いから。
そんな時、毎年恒例となっている学院行事の一つである魔法乱舞。
その開催が迫っていた事もあり、この魔法乱舞に参加して勝ち進む事が出来ればいつかは彼女と会う事が出来る。
私の話を聞いてそう思ってくれた二人がチームを結成するにあたって、私もチームに入れてくれて、更には魔法が得意ではない私のために特訓までしてくれた。
特訓を行った事で少しは自分に自信も持てるようになったんだと思う。
今の私がいるのはエルシアさん、そしてユキさんに背中を押してもらったからで、それにこの魔法乱舞と言う大きな舞台が彼女と面と向かって闘い、話し合う機会をくれたんだと思っている。
だからもう弱音は吐かない。たくさんの人に助けられながらここまで来たんだ。その人達のためにも彼女と正々堂々と闘い勝つ。仲直りをするためにも。
その目標のために今日までやって来たのだから。
あの頃はアンジェ、貴方に勉強も魔法も負けてばかりで一度も勝てた事がなかったけど、今日は、この勝負だけは――
「絶対に勝つ」
「何を言っているの?あんたが私に勝てた事が今まで一度だってあったかしら?」
その彼女の嘲笑うような笑みと言葉には動じないわ。
だって――
「アンジェ、それは昔の私。今の私は貴方の知っている弱虫な私じゃない!」
今まで籠っていた殻を蹴破るように、そうはっきりと宣言をすれば彼女は驚き、そして一瞬怯みを見せた。
それを見逃さず更に畳みかけるように告げた。
「残っているのは貴方と私だけ。さあ正々堂々と私と闘って!アンジェッ!!」
「生意気なのよっ!弱虫のくせにっ!私にそんな態度をとった事を後悔させてあげるわっ!!」
そう言って怒り狂った形相をすると早々と魔法を展開させていく。
その表情とは裏腹に、彼女の魔法は素早く、それでいて丁寧だ。
彼女が周囲の生徒に好かれる理由。それは何も彼女の美しい容姿だけじゃない。彼女の魔法の才能に周囲の人間は惹かれるんだ。
それに私も惹かれたんだから間違いない。
昔から変わらない綺麗な魔法。それに私は憧れたんだ。
「私の魔法をあんたがそれも一人で止められるわけないのよ!後悔なさい!エクスプロードッ!!」
大爆発を起こす火属性の中位魔法。
今までの試合を見てきてその魔法を使っているところを見た事があるけど、あの時はチーム全員の力で発動させていた。
それほどの魔力と威力を要する魔法を一人で発動させるなんて。やっぱり凄いよ、アンジェは。
久々に目の前で彼女の魔法を見れた事に少なからず嬉しい気持ちがあって、いつの間にか口元には笑みが浮かぶ。
今までの自分なら怖気づいていたけど、今は足も震えない、怖くない。彼女にだって勝てる気がする。
「ウォーターウェーブッ!!」
相手が火ならこっちは水よ!
そう思い私が発動させたのは波を起こさせる魔法。
旨くいけば炎を飲み込んでそのまま消し去る事も出来るかもしれない。
そしてお互いに放った魔法が勢い良くぶつかり合う。
私の方が水の魔法で相性が良いけど、流石、彼女は相性が悪いはずの火の魔法なのに中々消し去る事が出来ない。
寧ろ威力が強くなっている。
「いくら水魔法を使って来ようと私の炎には勝てないのよ!」
彼女が叫ぶと同時に威力がまた増して凄い力で私の魔法が押し返される。
……くっ!
「プロテクションッ!!」
攻撃が迫る中私は急いで防御魔法を唱えて自分を守る体制をとった。発動とほぼ同時に衝撃が走る。
……っ!!思っていたよりもずっと重い……!
でも!
今にも割れてしまいそうな防御の魔法を更に強化の呪文を使い強くさせる。そうすれば少しだけ衝撃も少なくなり軽くもなる。
そしてそのまま彼女の攻撃を全て防ぎきる事に成功した。
「……っ!何なのよ!あんたなんかに止められるなんて腹立たしいわ!!」
最初から怒ってはいたけど、私が魔法を防いでしまった事によって更に激怒してしまった。
でもそれはそれで好都合。怒りは時に状況判断を遅らせる。
よし、ここからが勝負よ。
「アクアカノンッ!ウォーターアローッ!」
彼女に先を越される前に私は二つの魔法を同時に発動させた。
一方は水の塊で、もう一方は水の矢で相手を攻撃する。二つの違う魔法を同じタイミングで使い攻撃を繰り出す。
二重魔法と呼ばれる方法で、今までの私には出来なかったやり方。
魔法を同時に二つ発動したとしても、魔力の量が多ければ問題なく威力も軽減される事なく使う事が出来る。
でも私は人並みで平均の魔力量。そんな私が二重に魔法を使ったら威力は勿論落ちてしまう。
現に今威力が落ちているのは見ただけであきらかだ。
でもこれを使うのにはちゃんと理由がある。彼女を更に挑発して怒らせる目的。
そもそも二重魔法が私達にとっては難しいものだから、自分よりも下に見ている私が使って見せたら生意気って怒るでしょう。それを狙ってと、後はこんな落ちこぼれみたいな私でも努力次第で強くなれるんだって見せつけたかったってだけ。これに関しては自己満足も良い所だけど。
「本当に生意気になったわね。魔法もろくに使えなかったあんたが二重魔法なんて」
私の放った威力の弱い魔法は彼女が作り出したシールドによってあっさりと止められてしまった。
でもそれは想定済み。うん、思った通り挑発の方はうまくいったようね。
「努力をして強くなったの。だからアンジェにも勝つわ」
「全く、仕方のない子ね。良いわ、あんたのお粗末なその水魔法、私がお手本を見せてあげるわ」
そう言うなり彼女は今し方、私が使った魔法と同じものを発動させ、威力もスピードも私のより断然格上のそれが真っ直ぐに迫ってくる。
………待ってたよ、この瞬間を!
「リフレクションッ!!」
攻撃が当たる寸前、私が唱えた魔法が発動する。
目の前まで迫っていた二重魔法が突如方向を変え、術者本人である彼女へと矛先を変えた。
「……なっ!」
私の使った魔法は反射魔法。あらゆる魔法をそっくりそのまま返す事が出来る。
とは言え、私では魔法をしかも彼女威力のある魔法を返すなんて難易度の高い技はもう出来ない。
一度でも出来れば上出来だって褒めてほしいくらいだ。
彼女の方が根本的に私より強いのだから、今の二重魔法を普通に受けたら間違いなくそれで試合終了だ。
私のように魔力が少ない中で闘うには知恵を絞らないと勝てない。
だから魔法が当たる瞬間を狙って、魔力を一点に集中させる事で私でも彼女の魔法を反射させる事を可能にした。
本当に不意打ちだったからこそ成功したと言える。
「シールドッ!」
自分の攻撃が返ってくるなんて予想もしていなかっただろう彼女は驚きながらも咄嗟に防御魔法で自分を守った。
「……っ!」
守ったと言っても咄嗟であったため少なからず水を受け、その勢いで倒れてしまう。
「痛っ……」
その様子を見て私は次の魔法を唱える。
「レイン」
それはただの雨を降らせる本当に簡単な魔法。
だから彼女も不思議に思っても魔法で防ごうなんて思わない。
「何で雨なんか」
雨で濡れた自信を見て呟くと今度は怪訝そうに私を見つめてくる。
それに笑って私は告げた。
「これで終わりよ、アンジェ」
「……え?」
私は雨を敢えて彼女にだけかかるように降らせたんだ。
それの意味する事は――。
「こういう事よ。ディスチャージ」
前にエルシアさんの同級生だと言う男の子が同じ魔法を使っているのを見た事がある。
でもその子は物を通してではなく、そのまま相手に電気を通していた。
けど私にはそれは難易度が高くて出来ないから、こうやって物に通して発動させるしかない。
私は唱えると彼女の足元まで流れている水に指先を付けた。
すると一瞬にして彼女へ電気が流れていく。
「きゃぁっ!!」
電気が達すると同時に彼女は悲鳴を上げ、それでも歯を食いしばって苦痛を耐えていた。
勿論発動させた魔法は威力は最小限で、殺傷能力はない。
ただ電気を受けた痛みと痺れは伴うけど。
「うぅ……」
防御なしに攻撃を受けた彼女は痺れで立つ事が出来ず、その場で蹲るしかないようだった。
「苦しめるような真似をしてごめんなさい。でもこの勝負は私の勝ちよ、アンジェ」
私にも考えられるほど余裕がなかった。だからごめんなさい。
私は素直に謝り、そして勝負の結果を宣言した。するとその時ちょうど試合終了の合図が鳴り、私達の闘いは終わりを告げた。
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