俺はモブなので。

バニラアイス

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学園生活終了のお知らせ

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主人公と皇太子の告白現場に遭遇してしまった翌日、俺は今日も悪役令息の後ろを着いて回っていた。


「今日こそは、絶対に婚約者にしてもらわないと!」


そう悪役令息は意気込んでいる。

昨日あれだけ酷い事を言われたというのにまだ懲りていない様子の悪役令息は、今日も第二皇子の所へと赴くようだ。

後ろを着いて回るこちらからしたらもう本当に飽き飽きしているのだが、そんな事を本人に言おうものならば何をされるか分かったもんじゃないので口を噤むしかない。


(早く自由になりたい....)

そんな事を考えている内に、悪役令息が廊下を歩いている第二皇子を発見した。


「レイ様!!!」

その声が廊下に響いた瞬間、第二皇子は分かりやすく顔を歪ませる。


「今日こそ、この僕をレイ様の婚約者にしてください!!」

「またお前か。いい加減にしろ。」

怒りに満ちた声と顔に、悪役令息以外のモブ達は後ずさる。


「何度も言わせるな。

私がお前を好きになる事も、お前のような人間と婚約する気もさらさらない。
名前を呼ばれるのすらも不愉快だ。

分かったらさっさと失せろ。これ以上、私を煩わせるな。」

「.....っ。」

いつも以上に怒りを露にする第二皇子の姿に、さすがの悪役令息もまずいと思ったのか口を閉ざした。

どうやら今回はいつもより早く諦めるようだ。


「.....分かりました。今回はこれで失礼致します。

ですが忘れないでください。僕は絶対に諦めません。」

本当にこの悪役令息は、救いようがないほどの馬鹿だな。

「.....」

無言で睨みつけている第二皇子に背を向け悪役令息が歩き出したので、他のモブ達もぞろぞろと後を追う。

本当は行きたくないが、仕方なく俺も最後の方に行こうと歩き出した時だった。


「待て。クレノ、お前は残れ。」

俺を止める第二皇子の声が背中から聞こえた。


「.......え?」


今なんて?

そう聞き返そうと振り返ると、いつの間にか距離を縮めていた第二皇子に腕を掴まれた。


「え、あの、ちょっとま「待たない。」」


俺の意思とは無関係に引きずられ、手を振り解こうと動かしてもびくともしない。


そして先ほどから感じる背中からの痛い視線に、俺は恐る恐る後ろを振り返った。

「......」

見れば、悪役令息は鬼の形相で俺を睨みつけており、なんでお前が。と顔が言っている。


(あ.....俺の学園生活終わった.....)


完全に目をつけられた。


もういくら言い訳しても無駄だろうなとは思ったが、どうやってあの悪役令息に説明しようかと、俺は引きずられながら考え悩む事になった。

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