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もし、優勝したら....
しおりを挟む「この猫、クレノに似ていると思わないか?」
「う....」
「この輝いた瞳なんて、本当にそっくりだ。
すごく可愛くて、愛しくて......」
「もうやめてくださいっ!」
愛しそうに、その俺に似ているという猫の置物にキスをする第二皇子の口を手で塞ぐ。
「は....恥ずかしいから.....」
「......でも偽物より、本物の方がずっと可愛くて愛しい。」
「っ......」
(今日の殿下....なんかいつもより甘くないか!?)
確かに第二皇子はいつも優しいし、甘いし、すごくかっこいい。
だけどいつも以上に今日は甘い。甘すぎる。
「からかわないでください!とにかくこの話は終わりです!
それよりレイ様、何か欲しいものはありませんか?」
「欲しいもの?」
「はい。オオカミの置物を買ってもらったので、お礼がしたいんですけど....」
「......」
このオオカミの置物だけではない。
第二皇子にはこれまで、色々なものをプレゼントされてきた。
高いお菓子に紅茶の茶葉に、豪華な装飾が施されたお茶会用のテーブルとイス一式。
どれも俺には手が出せないほど高価なものばかりだ。
(いつも俺ばかり貰ってるから、俺も殿下に何かお礼....っていうか、何かプレゼントしたい.....)
「.....ならば物ではなく、私のお願いをきいてほしい。」
「お願い....ですか?」
「あぁ。私のこの願いを必ず叶えてくれると約束してくれ。」
「??分かりました。」
真剣な表情で言う第二皇子に、一体俺にどんな願いをするのだろうかと不安になる。
そして案の定、その不安は的中する事になった。
「次の剣術大会で優勝したら、ヤらせてくれ。」
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