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転生~カグラside~
しおりを挟む「......ん....」
眩しい光に、意識が覚醒していく。
「......ここは....?」
一体どこだ?
僕は確かにあの女に突き落とされ、電車に引かれて死んだはずだ。
それなのに今自分がいるのは、見覚えのない部屋のふかふかなベットの上だった。
状況が全く理解できず、身体を起こして部屋を見渡す。
そして、大きな鏡に映る自分の姿を見た瞬間、僕はすべての思考と行動を停止させた。
「......は?」
そこにいたのは紛れもない、僕がやっていたゲーム「君と禁断の恋」の主人公、カグラ・ミルズその人だった。
(え?....は?...一体、何がどうなってる?
僕が.....カグラ.....?)
夢かと思って頬を抓りもう一度鏡を見ても、自分はカグラ・ミルズのままだ。
「嘘だろ....」
信じられない事が起こり、困惑する。
コンコン____
「失礼致します。」
ノック音が聞こえると、扉からメイド服を着た女性が姿を現した。
「おはようございます、カグラ様。朝食の準備ができていますのでお着替えの方を「ねぇ。」
義務的に言うメイドに、僕は問いかけた。
「ここはどこ?僕は誰?僕はどうしてここにいる?」
「.......はい?一体何を仰って「いいから、僕の質問に答えて!!」
困惑しているメイドに怒鳴る。
「か...かしこまりました.....
貴方様は男爵家であるミルズ家の長男、カグラ・ミルズ様です。
そしてここは、カグラ様のお父様であるミルズ男爵様の領地。ミルズ男爵様は奥様との旅行が長引いており、現在カグラ様だけがこの屋敷にお住いです。
カグラ様はこれから学園へ編入する為、朝食を終えた後、皇都へと向かう事になっております。」
「僕が....カグラ・ミルズ....これから編入...」
それは主人公が学園に入る前の、最初にあるストーリーとまったく同じ内容だった。
(僕は....僕は、カグラ・ミルズに転生したんだ。)
そして学園への編入という事は、これから攻略対象達に出会い、愛を育んでいくストーリーの始まり.....
つまり本物のレイ様に会えるだけでなく、レイ様と愛し合える.....
(何それ......超最高じゃん!!)
「....?カグラ様?大丈夫ですか?今日はどこか様子が....」
「....いや、なんでもないよ。」
「??そうですか。では、お着替えの方をお手伝い致します。」
「分かった。なるべく早く皇都へ向かおう。」
「はい。」
こうして僕はカグラ・ミルズに転生した事を即理解し、皇都に向かう馬車に揺られながら妄想した。
(待っててね、レイ様.....愛しい貴方に会いに行くよ。)
本物の動くレイ様との、最高の学園生活を___
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