俺はモブなので。

バニラアイス

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穏やかで優しい性格...のはず

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ゲーム内でのジルベルト・クロンディアは、小動物をこよなく愛し、争い事も好まないどちらかといえば後方に回る穏やかで優しい性格の、動物で例えるならば可愛いウサギのような人物設定のはずだ。

だが今、俺の目の前にいるのは.....


「もう一度言う、これ以上アメリアに近付くな。」


ウサギというより、凶暴なライオンだ。


俺が知っているジルベルト・クロンディアとはまったく異なっている。
この男があの小動物系男子、ジルベルト・クロンディアだとは到底思えない。


「あの....理由をお聞きしても?」

「お前がアメリアに相応しくないからだ。」

「相応しくないって.....」

「身分や容姿、その他においてもお前はアメリアに相応しくないと言っている。」

「......」

(なんだそれ。

どうして初対面の奴に、そんな事言われなきゃいけないんだよ。)

俺への態度が酷すぎるジルベルト・クロンディアに、怒りのボルテージが一気に上がった。


「.....友人に、身分も容姿も関係ないと思いますが?それに例え皇子だろうとお兄様だろうと、妹さん本人が望んでいる交友関係に口出しする権利はないですよね?」

「皇子であり兄だからこそ、お前のような凡人は一国の姫である私の妹とは不釣り合いだと言っている。だから、もう一度言おう。

妹に近付くな。」

「ご忠告ありがとうございます。

ですが俺はアメリア皇女様が俺と友人である事を嫌がるまでは関わるつもりですので、近付くなと言われても無理ですね。」

誰がお前の言う事なんか聞くか。

「......やはりいけ好かん奴だ。まったくもって気に入らないな。」

「初対面なのに酷いですね。
 
でも安心してください。俺も第一皇子殿下の事、好きじゃないですし気に入らないので。」

こうして俺はこのいけ好かない生意気な隣国の第一皇子と一時間以上、睨み合いながら互いに相手を貶し合ったのだった。

    
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