完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ

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第8章 開拓村

第122話 お試し期間

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 施設は15時で閉店して俺達はまた客間に集まりソファに座っている。
 ソファにはファイネン公爵、奥様のナタリア様と娘のエリザ様。
 俺達側は俺、アリッサさん、オルガさん、ノエルさんだ。

「とてもいいお湯だった」
「こんな凄い施設は王都にもございません」
 ファイネン公爵が言えば、奥様のナタリア様も褒めてくれる。
「特にお茶が美味しかったです。果物も甘くて美味しくて、夢のようです」
 10歳のエリザ様も大喜びだ。

「実はエリアス君。君に頼みがあるのだが…」
「頼みですか、なんでしょうか?」
 なにか、悪い予感しかしない。

「娘のエリザをもらってくれないか?」
「どうぞ、よろしくお願いいたします」
 エリザ様も頭を下げる。
 オルガさんを見ると、嫌な顔をしている。

「前なら嫁は(夜の件があるから)4~5人と思っていたけど、今はノエルがいるから(体力があるから)いまのままで良いわ」
 オルガさんが今のままで良いと言う。

「そ、そんな…」
 エリザ様、いいやもうエリザちゃんでいいや。
 エリザちゃんが哀しそうな顔をする。
 ノエルさんも複雑そうだ。

 しかしエリザちゃんも負けてはいない。
「エリアス様は下は9歳(奴隷のアディちゃん)から、上は40代半ば(アバンス商会のオルエッタさん)までのだと伺いました」
 エリザちゃん、なんてことを言うのですか?
 
「エリアス君の嫁になるのは大変なことですよ。親にも言えないことが出来るかもしれません。それがあなたに守れますか?」
「もちろんです!守りますアリッサお姉さま!!」
 アリッサさんはエリザちゃんに、お姉さまと言われ嬉しそうな顔をしている。

「わかりました!この私がエリザお嬢様の、いいえエリザの面倒をみましょう!」
「アリッサお姉さま~!!」
「おぁ、それはめでたい。さっそく帰って用意をせねば」
 ファイネン公爵は、とても嬉しそうだ。
 もしかしたら今後も俺の意思とは関係なく、こんな感じで嫁が増えていくのか?
 それをはたしてハーレムと呼ぶのだろうか?

 そして後日また嫁入り道具を持ってやってくると言う。
 結婚し一緒に住むのは成人の15歳になってからのはずだが…。
 なんでも新しくできた制度で今回は『お試し』期間?という名目らしい。
 なんだそれは?

 しかし俺達は貴族ではないので、侍女を付けるなら1人にしてほしい事を頼んだ。
 すると幼い頃からエリザちゃんを、面倒をみている侍女が居ると言う。
 一緒に来ていた侍女のネリーさんを紹介された。
 アレン領に来るのは、その人にするようだ。

 ファイネン公爵家族は、今夜は宿屋に泊り明日発つと言う。
 仕方が無いから結納金代わりに魔道具を送ることにした。
 明日、旅発つ時に寄ってもらうように話した。

 
 ファイネン公爵達が帰った後、アリッサさんになぜ嫁に貰う事のしたのか聞いた。
 いくら女神ゼクシーの神託が降りても、権力者は取り入ろうとするだろう。
 それなら2大公爵家のファイネン公爵の娘なら露払いになるだろうと。
 これでもう誰も、俺にまとわりつかないだろうと。

 翌朝、ファイネン公爵家族がウォルド領に帰る前に寄ってくれた。
 結納代わりとして冷蔵庫230Lを3台、照明魔道具を4台、魔道コンロを3台送った。
 そして運送にはアバンス商会で始めたばかりの、『黒猫の宅配便』を使い運んでもらう事にした。
 
 後日、ファイネン公爵は自宅に届いた結納品の魔道具と、王都で同じものを見て驚くことになる。
 その値段は合わせると数十億になったからだ。

◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇

 ジリヤ国、クリストフ ・ディ・サバイア国王は悔しさのあまり爪を噛んだ。
 なんと『修繕と破壊魔法』を使うエリアスという青年は、女神ゼクシー様の愛し子様だったと言うではないか?!
 王都からアレン領は遠すぎる。
 
 道は愛し子様により広くなり、舗装された。
 だがそれでもすぐに行くことはできない。

 それにファイネン公爵の娘と婚約したと言うではないか?!
 なんと素早いのだ。
 
『何人と言えども干渉、束縛することかなわず。勝手御免とする!』という、神託が降りた以上は我々はこちらから関わり合うことが出来ない。
 私にも孫娘はいる。
 だがそれをエリアスという青年に、勧めれば干渉したことになる。

 しかし以前よりの知り合いなら別だ。
 面識があるもの同士なら干渉したことにはならない。
 なんという抜け目なさだ。

 この国の人々のほとんどがシャルエル教の信徒だ。
 その愛し子様なら、何かがあれば人々は彼について行く事だろう。
 彼が動乱を望めば、この世界は彼の物になるかもしれない。
 
 周りにいる人々が、彼を祭り上げるような人でないことを祈るのみだ。

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 読んで頂いてありがとうございます。
 物語はまったり、のんびりと進みます。
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