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16 雪夜
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真っ白なふわふわのバスタオル、まるでマツユキ君本人みたいだ。温かくて優しいくていい匂いね。
「ありがとう、マツユキ君」
「あのさ、俺のことこれからは雪夜って呼ばない? なんとなく、鳴水さんには本当の名前で呼んで欲しいかも」
ハッ! そういえばさっき、有りがたくも本名を教えていただいたのに、僕が呼ぶなんておこがましいと思って呼んでなかった。でも、本名を呼んで良いなんてそんな特別を許してもらっても良いんだろうか、全国のマツユキ君指名客の皆さんおそらく、きっと5万といるのに、僕だけ? それとも、5万みんなに言ってるサービストークなのかな?あぁ、こんな邪推するようなこといけない。
僕だけが特別なんてなんておこがましいこと考えるのは申し訳ない、畏れ多いというものだ。でも、マツユキ君が雪夜の方が良いというなら、僕は従う以外の選択肢はない。あぁ、特別な気持ちに少しでもさせてくれてありがとう。雪夜君っ、雪夜君、よし、心のなかで何度か練習してから、間違えないように。慎重に、僕は天使の名前を口にした。
「雪夜くん……雪夜さん」
「なんで、さん?」
「歳上ですし、よく考えたらその方が丁寧かと、マツ、雪夜さんだって僕のこと、なるみさんと呼びますし」
「二個しか違わないじゃん、じゃ、鳴水って呼ぶから、なるみも、雪夜でいいよ」
「呼びつけなんてとんでもない、口が裂けてもむりです、あの、じゃぁ君よびで」
「名前呼ぶくらいで口は裂けないだろ、大袈裟だなぁ鳴水は。好きなように呼べば良いよ、さ、ふけた、服きる?それともベット行って一緒に少し寝る?」
チラリと見られた僕は、ビクッっと反応した。はわわわ、一緒に寝るなんてとんでもない。一時も寝れる気がしません。あのあのあの、でも、いつか、そんなことが出来る日がきたら………いやいや、来るわけ無いか! ちょっと欲張ったな、むりむり。
「だだだだいじょうぶだよ、服着るっ」
「そっか、あのさ、鳴水、俺今は、鳴水にキス以上のことできないけど、発情期きたら一緒に過ごそ」
「ングッゥ、ゲホッ」
変なとこに、唾が入った、発情期来たら一緒に過ごすって! また会ってくれるってことなのかな。そんな、本当にいいの?その願いを叶えてもらえるならいくらだって出す。
「いいんですか?」
「いいよ、でも鳴水が可愛くねだってくれたら、俺の理性が飛ぶかも」
可愛くねだるなんて、出来るわけがない、可愛くないんだから。てことは、永遠に雪夜君の理性が飛ぶことはないと言うことか。そっか、じゃぁ、僕が例え理性なくしても、雪夜君ならかわせるだろうし、僕が喉から手が出る程欲しい関係。発情期に一緒にホテルに居てくれるだけでどれだけ有難いだろ。
いつも一人で過ごすのは、涙がでるくらい寂しくて辛くて。もし、一度でも良いから発情期に部屋に誰かアルファがいてくれたらフェロモンが安定するのにと。どんなに安心できるだろう。でも、発情期の僕はきっとみっともない。さびしい気持ちが勝って人を求めちゃうけど、みっともない姿を晒すのはどうなのかな。雪夜くんだって、ぼくのそんな姿をみたら、ドン引きしちゃうかもだし。
「発情期、来週月曜日あたりです、でも……あの、きっとみっともないから」
「ん、気にするなそんなの。予定開けとくから」
間髪入れずに雪夜君が返事をしてくれて、もしかして、今、約束をしてしまったのでしょうか? え?本当に、次の発情期のとき、一緒にいてくれるの? そんな夢みたいなことある?
服を着ながら器用にスマホになにやら入力してる。はぁ、服を着る作業ですら、優雅で美しい。僕のこの執着は、彼がアルファだからなのか、雪夜君だからなのか、わからないけど、兎に角ずっとずっとその姿を目で追ってたい。大好きです、雪夜君。君のためならなんだって出来そう。お金、頑張って稼ぐからね。全部、全部雪夜君に使うから。
永久に指名させてね。
「ありがとう、マツユキ君」
「あのさ、俺のことこれからは雪夜って呼ばない? なんとなく、鳴水さんには本当の名前で呼んで欲しいかも」
ハッ! そういえばさっき、有りがたくも本名を教えていただいたのに、僕が呼ぶなんておこがましいと思って呼んでなかった。でも、本名を呼んで良いなんてそんな特別を許してもらっても良いんだろうか、全国のマツユキ君指名客の皆さんおそらく、きっと5万といるのに、僕だけ? それとも、5万みんなに言ってるサービストークなのかな?あぁ、こんな邪推するようなこといけない。
僕だけが特別なんてなんておこがましいこと考えるのは申し訳ない、畏れ多いというものだ。でも、マツユキ君が雪夜の方が良いというなら、僕は従う以外の選択肢はない。あぁ、特別な気持ちに少しでもさせてくれてありがとう。雪夜君っ、雪夜君、よし、心のなかで何度か練習してから、間違えないように。慎重に、僕は天使の名前を口にした。
「雪夜くん……雪夜さん」
「なんで、さん?」
「歳上ですし、よく考えたらその方が丁寧かと、マツ、雪夜さんだって僕のこと、なるみさんと呼びますし」
「二個しか違わないじゃん、じゃ、鳴水って呼ぶから、なるみも、雪夜でいいよ」
「呼びつけなんてとんでもない、口が裂けてもむりです、あの、じゃぁ君よびで」
「名前呼ぶくらいで口は裂けないだろ、大袈裟だなぁ鳴水は。好きなように呼べば良いよ、さ、ふけた、服きる?それともベット行って一緒に少し寝る?」
チラリと見られた僕は、ビクッっと反応した。はわわわ、一緒に寝るなんてとんでもない。一時も寝れる気がしません。あのあのあの、でも、いつか、そんなことが出来る日がきたら………いやいや、来るわけ無いか! ちょっと欲張ったな、むりむり。
「だだだだいじょうぶだよ、服着るっ」
「そっか、あのさ、鳴水、俺今は、鳴水にキス以上のことできないけど、発情期きたら一緒に過ごそ」
「ングッゥ、ゲホッ」
変なとこに、唾が入った、発情期来たら一緒に過ごすって! また会ってくれるってことなのかな。そんな、本当にいいの?その願いを叶えてもらえるならいくらだって出す。
「いいんですか?」
「いいよ、でも鳴水が可愛くねだってくれたら、俺の理性が飛ぶかも」
可愛くねだるなんて、出来るわけがない、可愛くないんだから。てことは、永遠に雪夜君の理性が飛ぶことはないと言うことか。そっか、じゃぁ、僕が例え理性なくしても、雪夜君ならかわせるだろうし、僕が喉から手が出る程欲しい関係。発情期に一緒にホテルに居てくれるだけでどれだけ有難いだろ。
いつも一人で過ごすのは、涙がでるくらい寂しくて辛くて。もし、一度でも良いから発情期に部屋に誰かアルファがいてくれたらフェロモンが安定するのにと。どんなに安心できるだろう。でも、発情期の僕はきっとみっともない。さびしい気持ちが勝って人を求めちゃうけど、みっともない姿を晒すのはどうなのかな。雪夜くんだって、ぼくのそんな姿をみたら、ドン引きしちゃうかもだし。
「発情期、来週月曜日あたりです、でも……あの、きっとみっともないから」
「ん、気にするなそんなの。予定開けとくから」
間髪入れずに雪夜君が返事をしてくれて、もしかして、今、約束をしてしまったのでしょうか? え?本当に、次の発情期のとき、一緒にいてくれるの? そんな夢みたいなことある?
服を着ながら器用にスマホになにやら入力してる。はぁ、服を着る作業ですら、優雅で美しい。僕のこの執着は、彼がアルファだからなのか、雪夜君だからなのか、わからないけど、兎に角ずっとずっとその姿を目で追ってたい。大好きです、雪夜君。君のためならなんだって出来そう。お金、頑張って稼ぐからね。全部、全部雪夜君に使うから。
永久に指名させてね。
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