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アホの子従妹は多分シュシュを好きになる
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シュシュのお披露目式を終えた次の日、突然アホの子従妹がシュシュを訪ねてきた。アホの子従妹はあれで俺に懐いているから、王族とはいえ小国出身の人族が俺の運命の番だと知って心配になったんだろう。可愛い奴ではあるんだが、早とちりが過ぎる。皇帝の運命の番を人柄すら見ずに批判しようなどと、出来るはずもないのに。
俺はとりあえず、まずはシュシュと行動を共にしてみろと言った。なんとなく、アホの子従妹はシュシュを気にいるんじゃないかと思ったからだ。
結果的には成功だった。アホの子従妹はシュシュに大分懐いてきている。もっとも、本人はそれを認めてはいないが。
ー…
「メランコーリッシュ王女!聞いてくださいな!今日、メランコーリッシュ王女に習った料理を婚約者に振る舞ったら、とても褒められたんですのよ!」
「すごいですね、プーロ様」
「メランコーリッシュ王女のおかげですわ!ありがとう!」
「プーロ様が頑張った結果ですよ」
「もう、メランコーリッシュ王女は謙虚過ぎますわ!もっと胸を張っていいんですのよ!」
「ふふ、ありがとうございます」
ー…
「メランコーリッシュ王女!この間はダンスの練習に付き合ってくださってありがとう!この間の舞踏会で、婚約者が驚いてましたのよ!」
「プーロ様、婚約者様のために頑張ってましたもんね、よかったです」
「ふふ、ええ。これも全てメランコーリッシュ王女のおかげですわ」
「そんな、プーロ様が頑張った結果ですよ!」
「もう、またそんなことばかり言って。メランコーリッシュ王女の指導のおかげですわよ?」
「いえいえそんな…」
「もう、いいから素直に喜んでくださいまし!」
「そ、そうですね。プーロ様と婚約者様が楽しめたようでなによりです」
「ええ、ありがとう」
ー…
「あら、メランコーリッシュ王女。この詩集はもう読み終えてしまいましたのね」
「あ、はい。とても面白かったので」
「では次はこちらをお読みなさいな」
「新しい詩集!?いいんですか?」
「ええ、差し上げますわ」
「嬉しいです、プーロ様。ありがとうございます」
「どういたしまして。さあ、中庭の薔薇園で一緒に読みましょう?」
「ふふ、はい!」
ー…
「それで、ロロ」
「な、なんですの、ニタ従兄様」
「いい加減、そろそろ俺の愛おしい運命の番を返して欲しいんだが?」
「!…も、もちろんですわ。そのうちお返ししますわ」
「そのうちっていつだ」
「さ、さあ?」
「…そんなに気に入ったなら、素直に好きだと言えばいいだろうに」
「そんなんではありませんわ!わ、私はただメランコーリッシュ王女が我がアトランティデの皇后に相応しいかと!」
「で?」
「…ふ、相応しいと、思いましたわ」
「ほう。じゃあ返してくれ」
「~っ!ニタ従兄様は意地悪ですわ!もうちょっとくらいいいじゃありませんの!」
「意地悪で結構。お前の言い分は知らん」
「ニタ従兄様ー!」
俺はとりあえず、まずはシュシュと行動を共にしてみろと言った。なんとなく、アホの子従妹はシュシュを気にいるんじゃないかと思ったからだ。
結果的には成功だった。アホの子従妹はシュシュに大分懐いてきている。もっとも、本人はそれを認めてはいないが。
ー…
「メランコーリッシュ王女!聞いてくださいな!今日、メランコーリッシュ王女に習った料理を婚約者に振る舞ったら、とても褒められたんですのよ!」
「すごいですね、プーロ様」
「メランコーリッシュ王女のおかげですわ!ありがとう!」
「プーロ様が頑張った結果ですよ」
「もう、メランコーリッシュ王女は謙虚過ぎますわ!もっと胸を張っていいんですのよ!」
「ふふ、ありがとうございます」
ー…
「メランコーリッシュ王女!この間はダンスの練習に付き合ってくださってありがとう!この間の舞踏会で、婚約者が驚いてましたのよ!」
「プーロ様、婚約者様のために頑張ってましたもんね、よかったです」
「ふふ、ええ。これも全てメランコーリッシュ王女のおかげですわ」
「そんな、プーロ様が頑張った結果ですよ!」
「もう、またそんなことばかり言って。メランコーリッシュ王女の指導のおかげですわよ?」
「いえいえそんな…」
「もう、いいから素直に喜んでくださいまし!」
「そ、そうですね。プーロ様と婚約者様が楽しめたようでなによりです」
「ええ、ありがとう」
ー…
「あら、メランコーリッシュ王女。この詩集はもう読み終えてしまいましたのね」
「あ、はい。とても面白かったので」
「では次はこちらをお読みなさいな」
「新しい詩集!?いいんですか?」
「ええ、差し上げますわ」
「嬉しいです、プーロ様。ありがとうございます」
「どういたしまして。さあ、中庭の薔薇園で一緒に読みましょう?」
「ふふ、はい!」
ー…
「それで、ロロ」
「な、なんですの、ニタ従兄様」
「いい加減、そろそろ俺の愛おしい運命の番を返して欲しいんだが?」
「!…も、もちろんですわ。そのうちお返ししますわ」
「そのうちっていつだ」
「さ、さあ?」
「…そんなに気に入ったなら、素直に好きだと言えばいいだろうに」
「そんなんではありませんわ!わ、私はただメランコーリッシュ王女が我がアトランティデの皇后に相応しいかと!」
「で?」
「…ふ、相応しいと、思いましたわ」
「ほう。じゃあ返してくれ」
「~っ!ニタ従兄様は意地悪ですわ!もうちょっとくらいいいじゃありませんの!」
「意地悪で結構。お前の言い分は知らん」
「ニタ従兄様ー!」
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