侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと

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今世初のお友達はイケメン!!!

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「会ってみたい!」

パパはその言葉に頷く。

「いいだろう。おい、今度そのガキを連れてこい」

「はい。必ず」

「マルソーおじさん、ありがとう!」

「いえいえ。どうか、仲良くしてあげてくださいね」

「はーい!」

新しいお友達、楽しみだなぁ。

















「さあ、ロック。ご挨拶を」

「お初にお目にかかります。ロック・ペパン・クリゾベリルと申します。幼くして国の発展に尽くしていらっしゃるアニエス様にお会いできて、本当に光栄です」

「ご丁寧にありがとう。アニエス・ベルト・アメティストです。よろしくね」

「はい。アニエス様の初めてのお友達に選んでいただけて嬉しいです。たくさん一緒に遊んでくださいね」

「ふふ、うん!」

きっとマルソーおじさんに失礼のないように、とでもキツく言われているんだろう。

少し謙りすぎだけど、真面目で純粋な雰囲気のロックくんには好感が持てる。

あと、パパとは別ベクトルでイケメンなのも良き。

今こんなに美少年なら、将来的には中性的なイケメンに育つだろう。

きっとお母さんがかなりの美人さんだな?

「じゃあパパ!ロックくんとお庭で遊んでくるね!」

「好きにしろ。怪我はするな」

「はーい!ロックくん、行こ!」

「…は、はい」

ロックくんは、パパに馴れ馴れしくも懐いている私に面食らった様子。

そうだよね、パパ領民たちには慕われてるけど貴族の間では狂犬扱いする人もいるくらいだからね。

それでも許されるほどの家柄なのが我がアメティスト侯爵家の強みというか。

そしてそれでも求婚する女性が続出するほどのイケメンなのもパパの強み。

そんなパパに溺愛され、そんなアメティスト侯爵家を継ぐのが私の強み。












「…すっかりとアニエスお嬢様に懐かれましたな」

「ふん」

「貴方も雰囲気が丸くなられました」

「は?」

「悪い意味ではありません。大変良いことです」

…不愉快だ。

「なにが望みだ」

「いえいえ。ただ、私の妹が現在旦那様候補を探しておりまして」

「断る」

…沈黙が続いて、あいつは言った。

「アニエスお嬢様という最大級の癒しを得ても、まだ吹っ切れませんか」

「うるさい」

「天国のフラヴィ様もご心配をされていますよ」

フラヴィの名前を出されて、キレそうになって深呼吸をする。

こいつをここで殺すわけにはいかない。

「俺はフラヴィ以外と結婚する気はない」

「まだ本気でそんなことを仰るのですか」

「俺にはアニエスもいる。子供はこれ以上必要ない」

「アニエスお嬢様の母親役は?」

「乳母がいる」

頑なに拒む俺に、あいつは言った。

「それならば仕方ありません。気が変わったらお声かけください」

「いらん」

俺が愛する女は、生涯唯ひとり。

俺が愛する我が子も、生涯唯ひとりだ。






















「ロックくんはイケメンだね」

「ありがとうございます。アニエス様こそ、とてもお可愛らしいですよ」

「ふふ、お上手なんだから!」

とはいえ。

隔世遺伝でパパそっくりの顔の私。

女の子版のパパみたいな顔だ。

このまま育てば将来は、キツい性格に見える顔立ちだろうけど…美女間違いなし。

でもそれを言うならロックくんこそ間違いなく私の好みの顔立ちのイケメンに育つので、本当に素敵だ。

「パパが一番カッコよくて素敵だけど、ロックくんも大好き!」

「そ、そうでしょうか…ふふ、嬉しいです」

頬を染めて恥じらう姿もとても素敵!

好き!

尊い!

「ロックくんは穏やかでイケメンで、最高の男の子だね!」

「…ありがとうございます、アニエス様。僕にそんな風に言ってくれるのはアニエス様だけです」

そうかな?

「じゃあきっと、周りの人は照れ屋さんばっかりなんだね」

「あはは。アニエス様は見た目や爵位だけでなく…いや、むしろ内面こそが魅力的ですね」

「え、そうかなぁ?」

誉め殺しされてもなにも出ないよー。

でも好みのイケメンに褒められるのは嬉しい。

「ふふ、ロックくんだーい好き!」

「…僕もアニエス様を、大好きになってしまいました。どうしましょう」

「ふふ、お揃いだね」

「そうですね、アニエス様」

手を取り合って、向かい合ってクスクス笑う。

うん、こういうのもいいよね!
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