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この幸せがずっと続いてほしい
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夢を見る。
パパに少しだけ似ている男の人と、綺麗な女の人。その二人が赤ちゃんを見つめて微笑んでいる。幸せそうな空間。
しかし、場面は転換されその二人は事故で亡くなる。近くを走っていた馬車が暴走した結果巻き込まれてしまった、不幸な事故だった。
その後赤ちゃんは一旦親戚に預けられ、とある侯爵様に養子という名目で売り払われた。
…そう、これは私の過去の夢。
「…ん」
目が覚める。
この夢はたしかに自分の身に起きた過去のことだと自覚する。
今まで実の親について深く考えることはなかった。
パパを父親と認識していたし、前世の記憶もあるから…前世の両親とパパだけを親と思っていた。
けれど先程の夢で、とてもとても愛されていたのを知った。今世の両親も私を大切に大切にしてくれていたのを知った。
「…お墓詣り、行かないとなぁ」
今まで気に掛けてすらいなかった親不孝を、謝罪しよう。
「アリス先生、相談してもいい?」
「うん?なにかな」
魔法の特訓の後、アリス先生に相談する。
「今世の両親のお墓参りに行きたいの」
「もちろんいいとも」
「アリス先生とパパも一緒がいい」
私の言葉にアリス先生はウィンクしてくれる。
「任せて」
アリス先生は私を連れてパパの部屋に向かった。
「ジャック、入るよー」
アリス先生はドアをノックすると、パパの返事も待たずにドアを開ける。
「アリスティド、どうした?」
「アニエスが両親のお墓参りにみんなで行きたいって」
「…!」
「いい加減、お墓参りにくらい行ってあげるべきじゃない?」
「…そうだな」
パパは私のところまで歩いてきて、私を優しく抱っこする。
「行くか」
「うん!」
パパが、自分の手元から離れていった私の父に複雑な気持ちがあるのはなんとなくわかるけど。
それでも一緒に来てくれるのが、とても嬉しい。
「…着いたぞ」
小さなお墓。ここに私の両親が眠っている。
お花を供えて、アリス先生とパパと私の三人で手を合わせる。
何故だろう、今世の両親なんて今まで気にしたこともなかったのに…今日夢で見て初めて意識したくらいなのに。
自然と涙が零れ落ちた。
「…アニエス」
パパが優しくハンカチで止まることのない涙を拭ってくれる。
アリス先生が頭を撫でてくれる。
しばらくそうしていたら両親が優しく微笑んでくれた気がした。気のせいだとわかっていても、嬉しくなる。
「パパ、アリス先生…ずっと一緒にいてね」
「もちろんだよ」
「ずっと一緒だ。当たり前だろう?」
「お父さんとお母さんも…見守っていてくれる?」
気のせいだろうけれど、そこにいないはずの両親が強く頷いてくれたように感じた。
その後、また来るよと挨拶をしてパパとアリス先生と手を繋いで帰る。
幸せなんて儚いものだけれど、それでもパパとアリス先生と三人でいられるこの幸せがずっと続いてくれることを心から祈る。
パパに少しだけ似ている男の人と、綺麗な女の人。その二人が赤ちゃんを見つめて微笑んでいる。幸せそうな空間。
しかし、場面は転換されその二人は事故で亡くなる。近くを走っていた馬車が暴走した結果巻き込まれてしまった、不幸な事故だった。
その後赤ちゃんは一旦親戚に預けられ、とある侯爵様に養子という名目で売り払われた。
…そう、これは私の過去の夢。
「…ん」
目が覚める。
この夢はたしかに自分の身に起きた過去のことだと自覚する。
今まで実の親について深く考えることはなかった。
パパを父親と認識していたし、前世の記憶もあるから…前世の両親とパパだけを親と思っていた。
けれど先程の夢で、とてもとても愛されていたのを知った。今世の両親も私を大切に大切にしてくれていたのを知った。
「…お墓詣り、行かないとなぁ」
今まで気に掛けてすらいなかった親不孝を、謝罪しよう。
「アリス先生、相談してもいい?」
「うん?なにかな」
魔法の特訓の後、アリス先生に相談する。
「今世の両親のお墓参りに行きたいの」
「もちろんいいとも」
「アリス先生とパパも一緒がいい」
私の言葉にアリス先生はウィンクしてくれる。
「任せて」
アリス先生は私を連れてパパの部屋に向かった。
「ジャック、入るよー」
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「アリスティド、どうした?」
「アニエスが両親のお墓参りにみんなで行きたいって」
「…!」
「いい加減、お墓参りにくらい行ってあげるべきじゃない?」
「…そうだな」
パパは私のところまで歩いてきて、私を優しく抱っこする。
「行くか」
「うん!」
パパが、自分の手元から離れていった私の父に複雑な気持ちがあるのはなんとなくわかるけど。
それでも一緒に来てくれるのが、とても嬉しい。
「…着いたぞ」
小さなお墓。ここに私の両親が眠っている。
お花を供えて、アリス先生とパパと私の三人で手を合わせる。
何故だろう、今世の両親なんて今まで気にしたこともなかったのに…今日夢で見て初めて意識したくらいなのに。
自然と涙が零れ落ちた。
「…アニエス」
パパが優しくハンカチで止まることのない涙を拭ってくれる。
アリス先生が頭を撫でてくれる。
しばらくそうしていたら両親が優しく微笑んでくれた気がした。気のせいだとわかっていても、嬉しくなる。
「パパ、アリス先生…ずっと一緒にいてね」
「もちろんだよ」
「ずっと一緒だ。当たり前だろう?」
「お父さんとお母さんも…見守っていてくれる?」
気のせいだろうけれど、そこにいないはずの両親が強く頷いてくれたように感じた。
その後、また来るよと挨拶をしてパパとアリス先生と手を繋いで帰る。
幸せなんて儚いものだけれど、それでもパパとアリス先生と三人でいられるこの幸せがずっと続いてくれることを心から祈る。
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