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多分良くないタイプのおじさんが近寄ってくる
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「アニエス、今日は客が来るがお前はアリスティドのそばにいろ」
「え、なに?会わせたくない人なの?」
「そうだ」
パパにお客様が来るらしい。
けどパパは明らかに歓迎していない。
厄介なことになりそうな気がして仕方がない。
「アリス先生、大丈夫かな」
「うん、アニエスはなにも心配しなくていいよ」
アリス先生に頭を撫でられる。
「じゃあアニエス、部屋に行こうか」
「うん…」
私の部屋にアリス先生と戻る。
そしてしばらくして、窓からお客さんが見えた。
どうも裕福そうな身なりの良い細身の男の人。
でも、まるで蛇のような特徴的な目…。
あ、目が合った。
「アニエス」
その瞬間アリス先生が私の目を手で覆った。
そして部屋の奥に戻される。
「アニエス、大丈夫かい?」
「え、うん」
「そう…」
「ねえ、あの人なんなの?なんか今日パパもアリス先生も変だよ」
「んー…」
アリス先生は悩んだけれど話してくれた。
「この世界に魔物とか魔族とかが昔いたのは知ってるよね?」
「うん、でももう居ないんでしょう?」
「あの男は、数少ない魔族の生き残りではないかと噂されているんだ」
「え」
たしか女神様がうんぬんかんぬんで、魔物や魔族を退けたとかじゃなかったっけ。
まあその女神様、うちの国教の神様じゃないから詳しくは知らないけど。
「魔族は邪気がなければ生きていけないが、邪気なんて目に見えるものじゃないし溜まっててもわからないからね。闇に紛れて生き残った可能性はある」
「へぇ」
「なぜ彼がそう言われているかというと、あの特殊な目と突然商人として成り上がったことから何か裏があるのではと思われたからだね」
「それは差別では?」
「そうかもね。でも危険な可能性がある以上、アニエスを渡すわけにいかない」
ちょっと待て、私を渡すってなんだ。
「なに?あのおじさん私を欲しがってるの?」
「うん、養女にしたいってしつこくてね。何度も断ってるのにしつこくて、厄介なことに他国の王族とコネがあるらしくて下手な対応も出来ない」
おう、アウトー!
「なにが目的にしろお断りですー」
「だよねー」
「おや、それは残念です」
ふと後ろから声がした。
急いで振り返った時には、あのおじさんに手を掴まれていた。
待て、ワープや気配遮断は反則だろうに。
「!…アニエスを離してもらおうか」
「嫌ですよ、魔王様復活のための贄にするんですから」
「なんだって?」
「根源の接続者の魂が魔王様復活のためには必要なのです」
え、急にそんな話しされても意味わからん。
いや、言ってることはわかるんだけどね。
「別に魂さえ手に入れば良い。この娘をここで殺しても良い」
「させるわけないでしょ」
「ほう、大賢人くんは人間の身で魔族に勝てるとお思いで?」
魔族なんて、アリス先生が生まれるよりさらに前の存在。
勝てるかどうかはアリス先生にもわからないだろう。
どうしよう、どうしたらいいんだろう。
「じゃあ、交換しない?」
「え?」
「なにとだ?」
「アニエスを解放してくれるなら、僕が贄になってあげる」
それを聞いておじさんがにやりと笑った。
それはダメだとアリス先生に叫ぼうとしたけど、なぜか声が出ない。
すぐにおじさんのせいだとわかったけど、どうすることもできない。
「…!」
だれか、先生を助けて!
「いや、それは必要ない」
声が聞こえて、一瞬静まり返った。
次の瞬間には、おじさんの首がはねられて紫色の血しぶきが舞った。
パパかと一瞬思ったけど、パパの声じゃない。
とりあえず色々衝撃的すぎて、力が抜けてへたり込む。
アリス先生が私に駆け寄って抱きしめてくれた。
「人間、よく頑張ったな」
「…君、誰」
アリス先生は警戒モードでその人を睨む。
その人は、褐色で顔の濃いエキゾチックなイケメン。服の上からでもわかるほど鍛えてるのがわかるマッチョ。
こんな状況でなければはしゃぐほどかっこいい。
その手には、紫色の血で汚れた刀。
「人間、お前は少し無謀が過ぎる。自ら贄になろうとするなど」
「アニエスのためなら僕はなんだってできる。質問に答えて」
「自分は女神仕える神使だ。名をエンキドゥと言う。女神からお前たちを守れと命を受けて馳せ参じた」
「女神…魔族を退けたとかいうあの?」
「そうだ」
エンキドゥさんはベッドを指差して言う。
「自分は汚してしまった部屋を片付ける。とりあえず横にしてやったらどうだろうか」
先生はハッとした表情でこちらを見る。
「気が利かなくてごめんね、横になろうか」
こくこくと頷けば額にキスをされベッドに横にされた。
エンキドゥさんは魔法で部屋を何事もなかったかのように綺麗にした。
おじさんの死体も消えた。
そこにパパが駆け込んできた。
「アニエス、アリスティド!無事か!?」
ノックもせず入ってきたパパは、知らないお兄さんに警戒モードに入る。
「なんだ貴様、どうやって入ってきた」
「ジャック、落ち着いて。一応、この人は僕とアニエスを守ってくれた恩人だ。自作自演でなければね」
色々ごった煮状態でとても辛いですが、とりあえず状況を整理しませんか。
「え、なに?会わせたくない人なの?」
「そうだ」
パパにお客様が来るらしい。
けどパパは明らかに歓迎していない。
厄介なことになりそうな気がして仕方がない。
「アリス先生、大丈夫かな」
「うん、アニエスはなにも心配しなくていいよ」
アリス先生に頭を撫でられる。
「じゃあアニエス、部屋に行こうか」
「うん…」
私の部屋にアリス先生と戻る。
そしてしばらくして、窓からお客さんが見えた。
どうも裕福そうな身なりの良い細身の男の人。
でも、まるで蛇のような特徴的な目…。
あ、目が合った。
「アニエス」
その瞬間アリス先生が私の目を手で覆った。
そして部屋の奥に戻される。
「アニエス、大丈夫かい?」
「え、うん」
「そう…」
「ねえ、あの人なんなの?なんか今日パパもアリス先生も変だよ」
「んー…」
アリス先生は悩んだけれど話してくれた。
「この世界に魔物とか魔族とかが昔いたのは知ってるよね?」
「うん、でももう居ないんでしょう?」
「あの男は、数少ない魔族の生き残りではないかと噂されているんだ」
「え」
たしか女神様がうんぬんかんぬんで、魔物や魔族を退けたとかじゃなかったっけ。
まあその女神様、うちの国教の神様じゃないから詳しくは知らないけど。
「魔族は邪気がなければ生きていけないが、邪気なんて目に見えるものじゃないし溜まっててもわからないからね。闇に紛れて生き残った可能性はある」
「へぇ」
「なぜ彼がそう言われているかというと、あの特殊な目と突然商人として成り上がったことから何か裏があるのではと思われたからだね」
「それは差別では?」
「そうかもね。でも危険な可能性がある以上、アニエスを渡すわけにいかない」
ちょっと待て、私を渡すってなんだ。
「なに?あのおじさん私を欲しがってるの?」
「うん、養女にしたいってしつこくてね。何度も断ってるのにしつこくて、厄介なことに他国の王族とコネがあるらしくて下手な対応も出来ない」
おう、アウトー!
「なにが目的にしろお断りですー」
「だよねー」
「おや、それは残念です」
ふと後ろから声がした。
急いで振り返った時には、あのおじさんに手を掴まれていた。
待て、ワープや気配遮断は反則だろうに。
「!…アニエスを離してもらおうか」
「嫌ですよ、魔王様復活のための贄にするんですから」
「なんだって?」
「根源の接続者の魂が魔王様復活のためには必要なのです」
え、急にそんな話しされても意味わからん。
いや、言ってることはわかるんだけどね。
「別に魂さえ手に入れば良い。この娘をここで殺しても良い」
「させるわけないでしょ」
「ほう、大賢人くんは人間の身で魔族に勝てるとお思いで?」
魔族なんて、アリス先生が生まれるよりさらに前の存在。
勝てるかどうかはアリス先生にもわからないだろう。
どうしよう、どうしたらいいんだろう。
「じゃあ、交換しない?」
「え?」
「なにとだ?」
「アニエスを解放してくれるなら、僕が贄になってあげる」
それを聞いておじさんがにやりと笑った。
それはダメだとアリス先生に叫ぼうとしたけど、なぜか声が出ない。
すぐにおじさんのせいだとわかったけど、どうすることもできない。
「…!」
だれか、先生を助けて!
「いや、それは必要ない」
声が聞こえて、一瞬静まり返った。
次の瞬間には、おじさんの首がはねられて紫色の血しぶきが舞った。
パパかと一瞬思ったけど、パパの声じゃない。
とりあえず色々衝撃的すぎて、力が抜けてへたり込む。
アリス先生が私に駆け寄って抱きしめてくれた。
「人間、よく頑張ったな」
「…君、誰」
アリス先生は警戒モードでその人を睨む。
その人は、褐色で顔の濃いエキゾチックなイケメン。服の上からでもわかるほど鍛えてるのがわかるマッチョ。
こんな状況でなければはしゃぐほどかっこいい。
その手には、紫色の血で汚れた刀。
「人間、お前は少し無謀が過ぎる。自ら贄になろうとするなど」
「アニエスのためなら僕はなんだってできる。質問に答えて」
「自分は女神仕える神使だ。名をエンキドゥと言う。女神からお前たちを守れと命を受けて馳せ参じた」
「女神…魔族を退けたとかいうあの?」
「そうだ」
エンキドゥさんはベッドを指差して言う。
「自分は汚してしまった部屋を片付ける。とりあえず横にしてやったらどうだろうか」
先生はハッとした表情でこちらを見る。
「気が利かなくてごめんね、横になろうか」
こくこくと頷けば額にキスをされベッドに横にされた。
エンキドゥさんは魔法で部屋を何事もなかったかのように綺麗にした。
おじさんの死体も消えた。
そこにパパが駆け込んできた。
「アニエス、アリスティド!無事か!?」
ノックもせず入ってきたパパは、知らないお兄さんに警戒モードに入る。
「なんだ貴様、どうやって入ってきた」
「ジャック、落ち着いて。一応、この人は僕とアニエスを守ってくれた恩人だ。自作自演でなければね」
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