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妹という立場を与えた
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「…ゴッドリープ様、それはどういう意味でしょうか」
教徒の一人がオレに言う。
オレは余裕の表情で答えた。
「ちょうど最近、妹のような存在が欲しいと思っていたんだ。それも赤子ではなく、同じくらいの歳の頃の子供がいいと」
キューケンと名乗った幼子は、オレと歳の頃が変わらない様子なのでそういうことにしておく。
「なるほど、神のご配慮でキューケン様がパラディース教にいらしたのですね」
「うん。だからキューケン…いやさキューはオレの妹として預かる。オレの名の下に保護して、オレの妹として大事に扱うことにするよ。お前たち他の教徒とは違い特別扱いするが、どうか許しておくれ」
オレがそういえば、教徒たちがもちろんですと口々に答える。
キューは一瞬でも困惑した表情を浮かべたが、オレが助け船を出したことにすぐ気付いたようで何度もぺこぺこ頭を下げた。
…やはりキューは、賢い子らしい。最初の自己紹介や先手を打ち神の子でないと否定した時点でそんな気はしていたが。
「キュー、それじゃあおいで。兄様がキューに部屋と服と家具を与えてあげようね」
「はい、兄様」
やはり賢い。すぐにオレを兄様と呼んだ。
可愛い可愛いキュー。今この瞬間よりオレのお気に入り。そしてオレの妹。
教徒の背中から降り、オレの差し伸べた手を当たり前のように取る。
その小さな手は子供体温で、優しく握れば握り返してくる。
教徒たちはそのオレたちの様子を和やかに見守る。
「さあ、ここがキューの部屋だよ」
オレはキューに、オレの部屋の隣…両親の部屋の反対側の部屋を与えてやった。
「キュー、今日からこの部屋を使ってね。この隣がオレの部屋。そのさらに隣は両親の部屋だよ。オレの両親は元パラディース教の教祖。今はもういないから、オレが神の子兼天主…えっと、神の子はそのままの意味で天主はこのパラディース教で一番偉い人ね」
「はい、兄様」
キューは複雑そうな表情を浮かべた。
神の子、天主というオレの境遇。パラディース教を両親が開いたこと、その両親がもういないこと。
それらを憐れんだらいいのか尊敬しておくべきなのか迷っているのだろうな。
本当に賢くて可愛らしい子だなと思う。
「大丈夫だよ、キュー。オレは平気だ」
そう言ってキューの頭を優しく撫でれば、キューは嬉しそうに笑ってオレの手を受け入れた。
…なにこの可愛い生き物。純粋に愛おしいんだけど。
「教徒たちに命じて部屋を掃除させるよ。御用達のお店があるから、最高級の家具と服も今から呼び寄せて用意させるね」
少しだけ、そこまでしてもらっていいのかと戸惑う表情が見て取れた。
しかしキューの着ているものは高級なものなのが一目でわかる。
おそらくは良い家柄の娘だったのだろう。
であれば、オレの妹であることも考慮してより相応しいモノを用意してあげたいというのが兄心。
教徒たちに命令して部屋の掃除と商人への連絡をさせる。
「ゴッドリープ様、商人は昼過ぎには商品を持ってくるとのことです」
「そう。じゃあキュー、お昼を食べたら家具と服を買い与えてあげようね」
「うん、兄様」
頷く姿も可愛らしい。よくよく見れば、色だけでなく整った顔立ちも珍しい。ここまでの器量良しはなかなかいない。
「キューはいい子だね」
大人しくオレに従うキューを褒めれば、やはり嬉しそうに笑う。可愛いなぁ、可愛いなぁ。
妹なんぞに興味はなかったが、妹ということにして正解だった。
この可愛い生き物を愛でる口実になった。
教徒の一人がオレに言う。
オレは余裕の表情で答えた。
「ちょうど最近、妹のような存在が欲しいと思っていたんだ。それも赤子ではなく、同じくらいの歳の頃の子供がいいと」
キューケンと名乗った幼子は、オレと歳の頃が変わらない様子なのでそういうことにしておく。
「なるほど、神のご配慮でキューケン様がパラディース教にいらしたのですね」
「うん。だからキューケン…いやさキューはオレの妹として預かる。オレの名の下に保護して、オレの妹として大事に扱うことにするよ。お前たち他の教徒とは違い特別扱いするが、どうか許しておくれ」
オレがそういえば、教徒たちがもちろんですと口々に答える。
キューは一瞬でも困惑した表情を浮かべたが、オレが助け船を出したことにすぐ気付いたようで何度もぺこぺこ頭を下げた。
…やはりキューは、賢い子らしい。最初の自己紹介や先手を打ち神の子でないと否定した時点でそんな気はしていたが。
「キュー、それじゃあおいで。兄様がキューに部屋と服と家具を与えてあげようね」
「はい、兄様」
やはり賢い。すぐにオレを兄様と呼んだ。
可愛い可愛いキュー。今この瞬間よりオレのお気に入り。そしてオレの妹。
教徒の背中から降り、オレの差し伸べた手を当たり前のように取る。
その小さな手は子供体温で、優しく握れば握り返してくる。
教徒たちはそのオレたちの様子を和やかに見守る。
「さあ、ここがキューの部屋だよ」
オレはキューに、オレの部屋の隣…両親の部屋の反対側の部屋を与えてやった。
「キュー、今日からこの部屋を使ってね。この隣がオレの部屋。そのさらに隣は両親の部屋だよ。オレの両親は元パラディース教の教祖。今はもういないから、オレが神の子兼天主…えっと、神の子はそのままの意味で天主はこのパラディース教で一番偉い人ね」
「はい、兄様」
キューは複雑そうな表情を浮かべた。
神の子、天主というオレの境遇。パラディース教を両親が開いたこと、その両親がもういないこと。
それらを憐れんだらいいのか尊敬しておくべきなのか迷っているのだろうな。
本当に賢くて可愛らしい子だなと思う。
「大丈夫だよ、キュー。オレは平気だ」
そう言ってキューの頭を優しく撫でれば、キューは嬉しそうに笑ってオレの手を受け入れた。
…なにこの可愛い生き物。純粋に愛おしいんだけど。
「教徒たちに命じて部屋を掃除させるよ。御用達のお店があるから、最高級の家具と服も今から呼び寄せて用意させるね」
少しだけ、そこまでしてもらっていいのかと戸惑う表情が見て取れた。
しかしキューの着ているものは高級なものなのが一目でわかる。
おそらくは良い家柄の娘だったのだろう。
であれば、オレの妹であることも考慮してより相応しいモノを用意してあげたいというのが兄心。
教徒たちに命令して部屋の掃除と商人への連絡をさせる。
「ゴッドリープ様、商人は昼過ぎには商品を持ってくるとのことです」
「そう。じゃあキュー、お昼を食べたら家具と服を買い与えてあげようね」
「うん、兄様」
頷く姿も可愛らしい。よくよく見れば、色だけでなく整った顔立ちも珍しい。ここまでの器量良しはなかなかいない。
「キューはいい子だね」
大人しくオレに従うキューを褒めれば、やはり嬉しそうに笑う。可愛いなぁ、可愛いなぁ。
妹なんぞに興味はなかったが、妹ということにして正解だった。
この可愛い生き物を愛でる口実になった。
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