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皇帝陛下の愛娘は専属護衛騎士とデートする
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今日はシモンとのデート。リリアージュは早く起きて張り切っておしゃれをして、待ち合わせの時間を待つ。いつも明るく楽しいことが好きなシモンがどんなデートをしてくれるのか、楽しみでもあった。
一方でシモンは、あまりにもデートが楽しみ過ぎて早くに目が覚めてしまい剣術の稽古に打ち込んでいた。そうでもしないと緊張でどうにかなってしまいそうだった。汗をシャワーで流し、精一杯のおしゃれをして、吠える。うおおおおおお!と気合いを入れて、よっしゃ!といつもの調子で元気を取り戻し、時間もちょうどいいのでリリアージュを迎えに行く。
「おはよう。お待たせ、リリアージュ様」
「シモンおはよう!わあ!騎士服も似合ってるけど、その服もかっこいいね!」
リリアージュから開口一番に褒められて、シモンは赤面する。何か気の利いたことを言わないと、とシモンは一瞬のうちにぐるぐると考えて口を開く。
「り、リリアージュ様は毎日可愛いぜ」
「…えへへ。なんだか照れちゃうね」
「…はは。うん。なんか、改まってこう…こういうの、なんか照れる。でも、嬉しいよ」
「うん?」
「その、リリアージュ様に、意識して貰えてるんだなーって。なんか、嬉しい」
飾らないシモンの言葉に、今度はリリアージュの方が赤面した。本当に、こんなに明るく素直な男性から、裏表なしに好意を寄せられている。なんだかむず痒いというか、くすぐったい感じがした。でも、決して嫌じゃない。なんだか、とても幸せな気分になる。
「その、あの、私、まだ恋もよくわかってなくて」
「うん」
「でも、そんな風に真っ直ぐに恋心を寄せて貰えて、嬉しい。本当に、嬉しいの」
「うん」
「だから、ありがとう」
ふんわりと笑うリリアージュに、シモンは見惚れた。そしてその笑顔は自分が引き出したのだと思うと、なんだかすごく幸せな気分になった。
「リリアージュ様。俺こそありがとう。俺、本当に幸せだ。リリアージュ様に恋をして、よかった」
「ふふ、うん」
見つめ合い、語り合い、なんだか甘い雰囲気になる。ふと、我に帰った二人はなんだか気まずくてお互いに赤面しながら目をそらす。
「え、えーっと。じゃあ、デート行こうか!」
「お、おう!リリアージュ様、手…繋いでいいか?」
「も、もちろんだよ。あと、今日は専属護衛騎士としてじゃなくてシモン個人として一緒にデートするんだから様付けは無しで!」
「え!?いいのか!?」
「今日限定だよ?」
「お、おう!リリアージュ!…リリアージュ」
「う、うん」
「はは、なんか…照れるけど、幸せだな。恋人になったみたいだ」
「え」
「まあ、選ぶのはリリアージュだけど…俺、リリアージュに選んでもらえるように頑張るから。リリアージュ、俺のこと、見てて」
「…うん!」
「へへ、よっしゃ!じゃあ、行こうぜ!」
手を繋いで、宮廷から出る二人。シモンの用意した馬車に乗り込み、出発する。
「なあ、手を繋いでて思ったんだけどさ、リリアージュってなんか、肌綺麗だよな」
「いつもお手入れしてくれるみんなのおかげだよー」
「そっか。やっぱ宮廷のメイドってすごいのな」
「みんな優しいし真面目だよー」
それというのもこれというのも、優しく真面目で気が効く人材をナタナエルがリリアージュのために確保したからである。
「でも、なんか手を繋いでるだけで幸せになれる手っていいよな」
「ふふ、私はシモンのごつごつした手大好きだよ」
「そ、そうか?」
「うん。一生懸命剣術を磨いてるんだなってわかるから。素敵だと思う」
「それもこれも全部、リリアージュと出会って専属護衛騎士になれたおかげだぜ。俺はリリアージュのおかげで、再び騎士の道に戻れたんだ。リリアージュがいなきゃ、幼いあの頃にもう腐ってた」
「そんなことないよ。シモンは素敵な努力家だもの。でも、そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう」
「リリアージュは本当に、絶対素晴らしい女帝になるよ。その時、隣で支えられるのが俺だったら嬉しい」
「シモン…うん、私は絶対素敵な女帝になるよ!」
「ん。ずっと側で見てる。応援するし、支えるから、遠慮なくもたれ掛かってくれていいぞ」
「シモン、ありがとう!」
「へへ。おう!」
そうして話をしながらしばらく馬車に揺られ、着いた先は海だった。
「わあ…海だ…!」
「リリアージュはあんまり宮廷から出たことがないだろ?絶対一度は見せたくてさ。どうよ」
「海ってこんなに広いんだね!絵で見て知ってはいたけど、実物はもっとすごいよ!」
「水面がキラキラしてすげーよな」
「波が打ち寄せる音とか、なんだかすごく素敵!連れてきてくれてありがとう、シモン!」
「ん。皇帝陛下はリリアージュのことが可愛いのはわかるけどさ、もっと色々なものを見たり触れたりさせてやってもいいんじゃねーかなって思ってたからさ。喜んでもらえてよかったよ。ま、皇帝陛下の気持ちもよくわかるけどな。リリアージュ、可愛い上に優しいから、何かあったらってつい心配になるよな」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。ほら、綺麗な貝殻とかあるし、お土産に持っていくか?」
「あ!拾って帰る!」
「じゃあ、どっちがより良いお土産をゲット出来るか勝負だ!」
「ふふ、うんいいよ!絶対負けないからね!」
こうして二人は楽しい時間を過ごした。帰る時間ギリギリまで遊び騒ぎ、勝負は引き分けとなった。二人は甘い雰囲気というよりはわいわいと楽しんだ感じだが、すごく幸せな時間を共有できた。リリアージュは夜眠りにつくまで、持って帰ってきてすぐに綺麗に洗って拭いたシモンと交換したお土産の貝殻を眺めては幸せそうに笑っていた。
それを見守っていたナタナエルは、リリアージュが楽しそうにしているのを見てやきもきしながら魔水晶から手を離した。これ以上見ていても自分が辛くなるだけなのだ。いつか親離れの時は来る。それはわかる。でも、もう少しだけ一緒にいたい。ナタナエルの寂しそうな背中に、それでもルイスは心を鬼にして見守る。リリアージュの成長を阻害するわけにはいかないのだ。
そんなことも知らないリリアージュは、幸せそうに笑ってお土産の貝殻を飾って穏やかに眠った。今日も快眠である。
一方でシモンは、あまりにもデートが楽しみ過ぎて早くに目が覚めてしまい剣術の稽古に打ち込んでいた。そうでもしないと緊張でどうにかなってしまいそうだった。汗をシャワーで流し、精一杯のおしゃれをして、吠える。うおおおおおお!と気合いを入れて、よっしゃ!といつもの調子で元気を取り戻し、時間もちょうどいいのでリリアージュを迎えに行く。
「おはよう。お待たせ、リリアージュ様」
「シモンおはよう!わあ!騎士服も似合ってるけど、その服もかっこいいね!」
リリアージュから開口一番に褒められて、シモンは赤面する。何か気の利いたことを言わないと、とシモンは一瞬のうちにぐるぐると考えて口を開く。
「り、リリアージュ様は毎日可愛いぜ」
「…えへへ。なんだか照れちゃうね」
「…はは。うん。なんか、改まってこう…こういうの、なんか照れる。でも、嬉しいよ」
「うん?」
「その、リリアージュ様に、意識して貰えてるんだなーって。なんか、嬉しい」
飾らないシモンの言葉に、今度はリリアージュの方が赤面した。本当に、こんなに明るく素直な男性から、裏表なしに好意を寄せられている。なんだかむず痒いというか、くすぐったい感じがした。でも、決して嫌じゃない。なんだか、とても幸せな気分になる。
「その、あの、私、まだ恋もよくわかってなくて」
「うん」
「でも、そんな風に真っ直ぐに恋心を寄せて貰えて、嬉しい。本当に、嬉しいの」
「うん」
「だから、ありがとう」
ふんわりと笑うリリアージュに、シモンは見惚れた。そしてその笑顔は自分が引き出したのだと思うと、なんだかすごく幸せな気分になった。
「リリアージュ様。俺こそありがとう。俺、本当に幸せだ。リリアージュ様に恋をして、よかった」
「ふふ、うん」
見つめ合い、語り合い、なんだか甘い雰囲気になる。ふと、我に帰った二人はなんだか気まずくてお互いに赤面しながら目をそらす。
「え、えーっと。じゃあ、デート行こうか!」
「お、おう!リリアージュ様、手…繋いでいいか?」
「も、もちろんだよ。あと、今日は専属護衛騎士としてじゃなくてシモン個人として一緒にデートするんだから様付けは無しで!」
「え!?いいのか!?」
「今日限定だよ?」
「お、おう!リリアージュ!…リリアージュ」
「う、うん」
「はは、なんか…照れるけど、幸せだな。恋人になったみたいだ」
「え」
「まあ、選ぶのはリリアージュだけど…俺、リリアージュに選んでもらえるように頑張るから。リリアージュ、俺のこと、見てて」
「…うん!」
「へへ、よっしゃ!じゃあ、行こうぜ!」
手を繋いで、宮廷から出る二人。シモンの用意した馬車に乗り込み、出発する。
「なあ、手を繋いでて思ったんだけどさ、リリアージュってなんか、肌綺麗だよな」
「いつもお手入れしてくれるみんなのおかげだよー」
「そっか。やっぱ宮廷のメイドってすごいのな」
「みんな優しいし真面目だよー」
それというのもこれというのも、優しく真面目で気が効く人材をナタナエルがリリアージュのために確保したからである。
「でも、なんか手を繋いでるだけで幸せになれる手っていいよな」
「ふふ、私はシモンのごつごつした手大好きだよ」
「そ、そうか?」
「うん。一生懸命剣術を磨いてるんだなってわかるから。素敵だと思う」
「それもこれも全部、リリアージュと出会って専属護衛騎士になれたおかげだぜ。俺はリリアージュのおかげで、再び騎士の道に戻れたんだ。リリアージュがいなきゃ、幼いあの頃にもう腐ってた」
「そんなことないよ。シモンは素敵な努力家だもの。でも、そう言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう」
「リリアージュは本当に、絶対素晴らしい女帝になるよ。その時、隣で支えられるのが俺だったら嬉しい」
「シモン…うん、私は絶対素敵な女帝になるよ!」
「ん。ずっと側で見てる。応援するし、支えるから、遠慮なくもたれ掛かってくれていいぞ」
「シモン、ありがとう!」
「へへ。おう!」
そうして話をしながらしばらく馬車に揺られ、着いた先は海だった。
「わあ…海だ…!」
「リリアージュはあんまり宮廷から出たことがないだろ?絶対一度は見せたくてさ。どうよ」
「海ってこんなに広いんだね!絵で見て知ってはいたけど、実物はもっとすごいよ!」
「水面がキラキラしてすげーよな」
「波が打ち寄せる音とか、なんだかすごく素敵!連れてきてくれてありがとう、シモン!」
「ん。皇帝陛下はリリアージュのことが可愛いのはわかるけどさ、もっと色々なものを見たり触れたりさせてやってもいいんじゃねーかなって思ってたからさ。喜んでもらえてよかったよ。ま、皇帝陛下の気持ちもよくわかるけどな。リリアージュ、可愛い上に優しいから、何かあったらってつい心配になるよな」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。ほら、綺麗な貝殻とかあるし、お土産に持っていくか?」
「あ!拾って帰る!」
「じゃあ、どっちがより良いお土産をゲット出来るか勝負だ!」
「ふふ、うんいいよ!絶対負けないからね!」
こうして二人は楽しい時間を過ごした。帰る時間ギリギリまで遊び騒ぎ、勝負は引き分けとなった。二人は甘い雰囲気というよりはわいわいと楽しんだ感じだが、すごく幸せな時間を共有できた。リリアージュは夜眠りにつくまで、持って帰ってきてすぐに綺麗に洗って拭いたシモンと交換したお土産の貝殻を眺めては幸せそうに笑っていた。
それを見守っていたナタナエルは、リリアージュが楽しそうにしているのを見てやきもきしながら魔水晶から手を離した。これ以上見ていても自分が辛くなるだけなのだ。いつか親離れの時は来る。それはわかる。でも、もう少しだけ一緒にいたい。ナタナエルの寂しそうな背中に、それでもルイスは心を鬼にして見守る。リリアージュの成長を阻害するわけにはいかないのだ。
そんなことも知らないリリアージュは、幸せそうに笑ってお土産の貝殻を飾って穏やかに眠った。今日も快眠である。
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