世紀末ゾンビ世界でスローライフ【解説付】

しおじろう

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evil

クリス11

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シルブァ、ボルド2人の案内で彼等は黒兵達の
目的である資料とデータを持ち急遽、
施設への脱出に急いでいた。

ラル「おい!白いの!この通路真っ直ぐで
いいんだな!」

シルブァ「白いの……それは私とボルドの事か?」

ラル「決まってんだろ!お前らが
道案内してんだからよ」

不思議そうな顔をするシルブァ

シルブァ「白いの……それは固有名詞ですか?」

ラル「このっ!急いでる時に!」
迫りくるゾンビ相手に余裕が無い緊張状態が続く
ラルは怒りの矛先を彼等にぶつけた、
先程の銃の打ち過ぎで親指の上部の皮がめくれ
ただれる程の状況であった。

クリス「抑えろ、彼等は外部との接触が無かった
複雑な言葉はやめてちゃんと伝えろ」

ラル「……たくっ、めんどくせーな」

「シルブァ、この通路で合ってんだな?」

シルブァ「……合っています、
そしてこの先の通路にあるドアを開けるとゾンビの
飼育場へと繋がります、此処からは彼等との
遭遇率は95パーセントまで可能性が上がります」

モス「95%って……もう会うんだな、アレに
会いたくねぇなぁ」

ボルド「拒絶しても確率からは避けれない」

モス「……ハイハイ」

出口迄の足取りが重く感じながらも緊張度は
跳ね上がる様に増して行った。

ドアに到着し鍵を開けるボルド、
それに対しシルブァがドアにそっと掌を押し当てた
静かに目を閉じる彼の銀髪が何処からか流れてくる
風になびきカーテンの様に舞う姿に美しさを感じる

ラル「おい白髪頭、あ……シルブァだったな
何してんだ」

ボルド「シルブァ……開けていいのか?」

問いには答えずシルブァは掌をドアにつけたまま
微動だにしない。

ラル「おい、この白髪頭何してんだ?急いでんだ
早く開けろよ!」

ボルド「彼の身体はメラニンが生成し難い、
チロシンの分泌もだ、故に白いだけだ」

ラル「また小難しい事を……んな事聞いてねぇよ、
ややこしいな、お前は黒髪だから黒、
シルブァは白髪だから白
ニックネームというやつだ、覚えとけ」

ボルド「ニックネーム……サイドネームの事ですか
なら私には試験体13号と呼ばれていますが」

ラル「あーもー!トリプルネームだ!三つ!
三つ目、解るな?」

ボルド「三つ目……了解しました」

その言葉に何か嬉しそうな反応をするボルド
であった、そしてシルブァが静かに目を開け
言葉にした。

「中にゾンビが62体居ます」

驚愕する彼等

黒兵「た……隊長62体なんて、
ど、どうするんですか」

イルガ「進むしか道は無い」

クリス「そうだな前に行くしか無いならビビるだけ
損だぜ?黒兵さんよ、その緊張、警戒に回した
方が長生き出来るぜ?」

黒兵「……チンピラが」

イルガ「余裕だな」

クリス「まぁ考えても仕方無いからな、
ドアの向こうが誰かさんと違ってわからないからな
開いてから考えるさ、それに1人じゃ無いんでな」

「60体として此方は9名1人10体ってとこか、銃も
ある、なんとかなるでしょ」

エド「だっ……だよな銃持ってる
わ、わ訳じゃねぇし」

クリス「だな」
(銃が無いからこそ難しいんだよ……
奴等に恐怖は無い、銃の痛みは無いとなればただ
鉄の塊を投げてる様なもんだ、痛みや恐怖が
有るからこそ人は撃たれれば止まるが奴等には
それが無いから難関なんだ)

エド「クリスが言うならやれる気がして来たぜ」
震えが止まるエドの顔を見て安堵するもクリスの
平静を装う顔から冷や汗は止まらなかった。

(FPSで10人と言えば相当運が無いと
生き残れないな……それにゾンビ相手だ
犠牲は出る……だろうな)

その会話に割って入る無情な言葉がシルブァの
口から一瞬戸惑いはしたが発せられた。

シルブァ「……それは発言時の状況です、
先程、中に居たのが62体、そこは円形のドームに
なっており通路が4あります、そこの扉は停電時に
操作不能状態の間に侵入したゾンビの何体かが
電気通電後ドアに挟まったようで現在は3つが
開いたままの状態です、
現在は72名、続々と集結しつつ有ります」

ボルド「彼の特殊能力の一つだ、彼は集中力が
かなり高くドアを通じ、モノが動く空気の揺れを
感じる事が出来る、サメが何キロ離れた場所の
一滴の血を嗅ぎ分けるように」

エド「まぁ嗅覚では無いが海も空気も
その中の流れや動きは同じだからな」

ロフエル「地面に耳を当てたりドアの振動で
探るアレの特化版か」

クリス「チート山盛りだな、しかしマジか
急がないと増える一方か」

モス「そうだ、お前も慌てろ、俺達だけ
ビビるのはなんかムカつく」

イルガ「急いだ方が良さそうだな、
お前らにも爆弾を渡しておく」

そう言うとカメラを出した様に籠手型からカード型
爆弾を各自3枚ずつ配った。

「クリスお前の籠手型にも同じ物が入っている
C4と迄はいかないがリチウム爆弾だ、
簡易なドアの鍵なら壊せるだろう、カードの液晶に
縦三回、横三回スライドさせると内部爆発する、
発動は5秒、10秒、30秒と変えられる、



俺が手榴弾を投げ入れる、爆発後突入だ、いいな」

一同は頷き身構えた。

ボルドがキーを解除しドアを開けた瞬間、イルガは
手に持った手榴弾のピンを勢いよく外すと数の多い
辺りに投げつけた。

爆音は着弾と同時に複数のゾンビが宙を舞い
彼等が飛び出そうとしたその時

シルブァとボルドが彼等の前に立ちはだかった。

シルブァ「我々が先に行きます、
後を付いてきて下さい」

そう呟くと彼等は飛び出した、シルブァの腕から剣
の様な尖った金属が生えたかと思うと、
近くゾンビは嵐に巻き込まれたかの様に
血しぶきを上げ、手や足が細切れになり舞い踊った

その動きは人のものではなかった、彼等もまた
自分の体を作られたもの、脳が指令を出し筋肉の
限界を超えささないように押さえ込む指令を解除
しているのだろう、そしてそれは限界の一歩手前で
抑えれるように訓練されたものと思われた。

対するボルドの腕が急激に膨れ上がったかのように
見えた瞬間、拳がゾンビに当たると数メートルは
軽く吹き飛ばし道を作った。

彼の腕は白かったが今は浮き出た血管が青く
毛細血管が破裂したのかゾンビの返り血もあり
真っ赤に染まった腕になっていた。

ラル「おい!見惚れてる場合じゃあねぇ!行くぞ」

その言葉を発する前に既にイルガとクリスは2人の
後を駆け援護射撃を行なっていた。

ラル「……早いねぇ」

モス「行くぞ!」

ロフエル「くそ!引き受けるんじゃなかったぜ」

一斉に動く彼等に反応するゾンビ、中には足の遅い
ゾンビや早いゾンビがまるで波のようなウェーブと
なり彼等に襲いかかる。


イルガ「手前であっても足の遅いゾンビは後回しだ
突っ込まれたら厄介な足の早いゾンビを中心に
撃て!」

クリス「俺達は中距離と近距離だ、短銃の射程範囲
は知っているな?遠くは彼等に任せ確実に
仕留められる距離の奴を叩け!」

ラル「エド!おい!エドが捕まった!」

「畜生!」

エド「た助けてくれ!」

その言葉を発した直後山の様にゾンビが彼の姿を
消し去るかの様にゾンビの塊が出来た。

その山にすかさずイルガは手榴弾を投げた。

轟音と共に吹き飛ぶゾンビ達

ラル「イルガ!テメェ!エドごと
吹き飛ばしやがって!」

イルガ「彼はもう駄目だった噛まれた時点で始末
するお前達もそして俺も同様だ、
覚悟して早く進め!」


























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