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些細なおはなし 3
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◇
「み、美咲! 夏弥ぁ!」
「二人とも大丈夫⁉」
木の下に落下した二人だったが、美咲はなんとか無事だった。
なぜなら、夏弥がとっさに手を引き寄せて彼女の下敷きになったからだ。
「なつ兄! なつ兄しっかりして⁉」
「おい! ど、どうしたんだ⁉」
「うぅ……うっぐ……ふえぇぇ……」
未だ怖くて泣き止まない美咲。
そのすぐそばで夏弥は仰向けに倒れたままだった。
秋乃が駆け寄って夏弥に声をかけ続けるも、返事はない。
打ちどころが悪かったのか意識を失っているらしい。
それから間もなく、洋平が登っていた木から降りてきてすぐさま夏弥に駆け寄る。
「おい! 夏弥! 夏弥‼ 大丈夫か⁉ おい‼」
「なつ兄‼ 死んじゃヤダよ! 死なないで‼ 目を開けてぇぇぇー!」
夏弥の安否が確かめられなくて、洋平にも秋乃にも不安が募る。
不安の大きさに比例してひたすら必死に声をかける。
でも、夏弥がそれに答えてくれることはなくて。
しん……とした不気味な静けさが三人と一人のあいだに漂ったかと思うと、秋乃が感情を爆発させる。
「み、美咲ちゃんのせいだ! こんなことになったのは美咲ちゃんのせいなんだからね⁉」
「――――ふぇ……?」
「無茶して登って、降りられなくなったりして! 美咲ちゃんを助けるためになつ兄は上に登っていったんだよ⁉ ぜんぶ美咲ちゃんが悪いんだ‼」
秋乃は涙目になりながら美咲に怒りをぶちまけていく。
苦手なら初めから木登りなんてしないでほしかった。そうすれば少なくとも、自分の大好きなお兄ちゃんがこんな目に遭うことはなかった。
そう感じていたのかもしれない。
「おい、夏弥! おい!」
一方で、洋平はそのまま夏弥の肩を叩いたり、もう一度声をかけ続けていた。
「うっう…………うぐ……」
「なつ兄がこのまま目を覚まさなかったらどうすんの⁉ ひどいよこんなの!」
「うわぁぁぁぁん!」
美咲の泣く声がまたしてもその場に大きく響いた。その時だった。
「あ、秋乃…………か、勝手に死んだことに……しないでくれよ……」
「な、夏弥⁉」
「なつ兄‼ だ、だだ大丈夫⁉」
気絶していた夏弥が、苦しそうに目を覚ましたのだ。
「俺は生きて……るよ」
「無理に起きないほうがいいって!」
洋平の制止を振り切り、夏弥は上体をゆっくりと起こす。
「そ、そうだよ、なつ兄! それに、腕から血が出てるじゃん! ……で、でもよかった……う、う、うわぁぁぁあああ! なづにいぃぃぃ‼」
秋乃は嬉しすぎてポロポロと涙を流した。
そのまま夏弥の胸へとダイブする。
「わっ……あっはは。ど、どうしたんだよ秋乃。お前まで美咲ちゃんみたいに泣き虫になったのか?」
「だっでぇー! だってごわがっだんだよぉ~~~‼ な、なつ兄がじんじゃうっておぼっだらぁぁぁ‼」
「あははは。だから死んでないって。この通り、生きてるってば」
秋乃はわんわんと泣いた。
夏弥のTシャツが秋乃の涙でどんどん濡れていく。
無論、もともとシャツは汗で湿っていたのだけれど。
「な、夏弥……ごめんな? 美咲が、その……」
「ううん。いいんだよ」
洋平に応えてから、夏弥はゆっくりと美咲に目を向けた。
「…………」
美咲は夏弥の顔を見つめていたけれど、かける言葉が見つからないようだった。
無理もないだろう。
自分のせいで夏弥が失神し、死んでしまったのかと思えば、今度はその夏弥がちゃんと目を覚ましてくれた。
極度の罪悪感から解放され、今度は極度の安堵だ。気持ちの端から端までを休みなく振り回されたような感覚で、ほとんど放心状態だった。
どうしていいのかわからない。
だから美咲は、そのあと夏弥から目をそらして顔を俯かせるしかなかった。
それから、また再び涙腺が緩みだしてきて、
「うっう……あっぐ……」
「――美咲ちゃんも、もう泣かないでよ」
そんな美咲の感情を子供ながらに夏弥は察したのか、ゆっくりと彼女のそばに歩み寄っていった。
木から落ちたばかりなので、夏弥の身体はまだあちこち痛い。
ただそれを顔に出すことはなかった。
「うっ……うう……」
「涙、ふいたら?」
俯いていた美咲はとても申し訳なさそうに顔をあげる。
かわいいその顔に、瞳からこぼれた涙の跡が残っていた。
ゆれる木漏れ日にその透明な涙の道が白く光っている。
「ご、ごめんなざい……ほんとに、ごめんなざいぃぃ……」
「謝らないでよ。下敷きになったのは、俺がとっさに腕を伸ばして引き寄せちゃったからなんだ」
「へ……?」
透きとおるくらい無垢な表情だ。
そんな美咲に、夏弥はなんだかとても切なくなってしまう。
その時、夏弥は気が付いてしまったのかもしれない。
妹の秋乃と同じくらい美咲のことを大切に思い始めている、そんな自分に。
「そ、それに、カブトムシが捕れたのは美咲ちゃんのおかげなんだから――」
そう言いながら、夏弥が美咲の頭を優しくなでてあげた。
すぐそばに美咲の虫かごがあった。
中にはもちろんさっき捕まえたカブトムシが入っている。
「――だからもっと笑っていいんだ。俺は笑ってる時の美咲ちゃんが好きだよ?」
「っ!」
「美咲ちゃんは、泣いてるときの自分が好き?」
「う、ううん……嫌い」
夏弥は美咲のつややかな髪をそのまま優しくなでてあげた。
すると、彼女は涙をサッとふいて言った。
「わ、笑うようにする。あたしも笑ってる時の自分が好き!」
「あははは! そっか。俺と気が合うね」
「ふふっ、あはは! あはははは!」
「はぁ~。とりあえず、夏弥が元気そうでよかった~」
「なつ兄……よかったぁ……」
笑う二人に、洋平も秋乃もほっと胸をなでおろしていた。
結局、この時カブトムシは一匹しか捕まえられなかった。
世間から見ればなんてことはない小さなころの思い出である。
でもそれは本人達からすれば特別なものかもしれない。
少なくとも、こんな風にちょっとしたアクシデントが起きると、思い出として心に深く刻まれるもので。
木々のすき間から見える飛行機雲が、水色の空に溶けだしていた。
降り注ぐセミの声も、生い茂る葉の音も、夏の思い出に結び付く風物詩だ。
小学生だった四人は、この夏がいつまでも続くような、そんな気がしていた。
◇
※あとがき
今回の挿話はこれにておしまいです。
お読みいただきありがとうございました!
次の投稿までお待ちください。
「み、美咲! 夏弥ぁ!」
「二人とも大丈夫⁉」
木の下に落下した二人だったが、美咲はなんとか無事だった。
なぜなら、夏弥がとっさに手を引き寄せて彼女の下敷きになったからだ。
「なつ兄! なつ兄しっかりして⁉」
「おい! ど、どうしたんだ⁉」
「うぅ……うっぐ……ふえぇぇ……」
未だ怖くて泣き止まない美咲。
そのすぐそばで夏弥は仰向けに倒れたままだった。
秋乃が駆け寄って夏弥に声をかけ続けるも、返事はない。
打ちどころが悪かったのか意識を失っているらしい。
それから間もなく、洋平が登っていた木から降りてきてすぐさま夏弥に駆け寄る。
「おい! 夏弥! 夏弥‼ 大丈夫か⁉ おい‼」
「なつ兄‼ 死んじゃヤダよ! 死なないで‼ 目を開けてぇぇぇー!」
夏弥の安否が確かめられなくて、洋平にも秋乃にも不安が募る。
不安の大きさに比例してひたすら必死に声をかける。
でも、夏弥がそれに答えてくれることはなくて。
しん……とした不気味な静けさが三人と一人のあいだに漂ったかと思うと、秋乃が感情を爆発させる。
「み、美咲ちゃんのせいだ! こんなことになったのは美咲ちゃんのせいなんだからね⁉」
「――――ふぇ……?」
「無茶して登って、降りられなくなったりして! 美咲ちゃんを助けるためになつ兄は上に登っていったんだよ⁉ ぜんぶ美咲ちゃんが悪いんだ‼」
秋乃は涙目になりながら美咲に怒りをぶちまけていく。
苦手なら初めから木登りなんてしないでほしかった。そうすれば少なくとも、自分の大好きなお兄ちゃんがこんな目に遭うことはなかった。
そう感じていたのかもしれない。
「おい、夏弥! おい!」
一方で、洋平はそのまま夏弥の肩を叩いたり、もう一度声をかけ続けていた。
「うっう…………うぐ……」
「なつ兄がこのまま目を覚まさなかったらどうすんの⁉ ひどいよこんなの!」
「うわぁぁぁぁん!」
美咲の泣く声がまたしてもその場に大きく響いた。その時だった。
「あ、秋乃…………か、勝手に死んだことに……しないでくれよ……」
「な、夏弥⁉」
「なつ兄‼ だ、だだ大丈夫⁉」
気絶していた夏弥が、苦しそうに目を覚ましたのだ。
「俺は生きて……るよ」
「無理に起きないほうがいいって!」
洋平の制止を振り切り、夏弥は上体をゆっくりと起こす。
「そ、そうだよ、なつ兄! それに、腕から血が出てるじゃん! ……で、でもよかった……う、う、うわぁぁぁあああ! なづにいぃぃぃ‼」
秋乃は嬉しすぎてポロポロと涙を流した。
そのまま夏弥の胸へとダイブする。
「わっ……あっはは。ど、どうしたんだよ秋乃。お前まで美咲ちゃんみたいに泣き虫になったのか?」
「だっでぇー! だってごわがっだんだよぉ~~~‼ な、なつ兄がじんじゃうっておぼっだらぁぁぁ‼」
「あははは。だから死んでないって。この通り、生きてるってば」
秋乃はわんわんと泣いた。
夏弥のTシャツが秋乃の涙でどんどん濡れていく。
無論、もともとシャツは汗で湿っていたのだけれど。
「な、夏弥……ごめんな? 美咲が、その……」
「ううん。いいんだよ」
洋平に応えてから、夏弥はゆっくりと美咲に目を向けた。
「…………」
美咲は夏弥の顔を見つめていたけれど、かける言葉が見つからないようだった。
無理もないだろう。
自分のせいで夏弥が失神し、死んでしまったのかと思えば、今度はその夏弥がちゃんと目を覚ましてくれた。
極度の罪悪感から解放され、今度は極度の安堵だ。気持ちの端から端までを休みなく振り回されたような感覚で、ほとんど放心状態だった。
どうしていいのかわからない。
だから美咲は、そのあと夏弥から目をそらして顔を俯かせるしかなかった。
それから、また再び涙腺が緩みだしてきて、
「うっう……あっぐ……」
「――美咲ちゃんも、もう泣かないでよ」
そんな美咲の感情を子供ながらに夏弥は察したのか、ゆっくりと彼女のそばに歩み寄っていった。
木から落ちたばかりなので、夏弥の身体はまだあちこち痛い。
ただそれを顔に出すことはなかった。
「うっ……うう……」
「涙、ふいたら?」
俯いていた美咲はとても申し訳なさそうに顔をあげる。
かわいいその顔に、瞳からこぼれた涙の跡が残っていた。
ゆれる木漏れ日にその透明な涙の道が白く光っている。
「ご、ごめんなざい……ほんとに、ごめんなざいぃぃ……」
「謝らないでよ。下敷きになったのは、俺がとっさに腕を伸ばして引き寄せちゃったからなんだ」
「へ……?」
透きとおるくらい無垢な表情だ。
そんな美咲に、夏弥はなんだかとても切なくなってしまう。
その時、夏弥は気が付いてしまったのかもしれない。
妹の秋乃と同じくらい美咲のことを大切に思い始めている、そんな自分に。
「そ、それに、カブトムシが捕れたのは美咲ちゃんのおかげなんだから――」
そう言いながら、夏弥が美咲の頭を優しくなでてあげた。
すぐそばに美咲の虫かごがあった。
中にはもちろんさっき捕まえたカブトムシが入っている。
「――だからもっと笑っていいんだ。俺は笑ってる時の美咲ちゃんが好きだよ?」
「っ!」
「美咲ちゃんは、泣いてるときの自分が好き?」
「う、ううん……嫌い」
夏弥は美咲のつややかな髪をそのまま優しくなでてあげた。
すると、彼女は涙をサッとふいて言った。
「わ、笑うようにする。あたしも笑ってる時の自分が好き!」
「あははは! そっか。俺と気が合うね」
「ふふっ、あはは! あはははは!」
「はぁ~。とりあえず、夏弥が元気そうでよかった~」
「なつ兄……よかったぁ……」
笑う二人に、洋平も秋乃もほっと胸をなでおろしていた。
結局、この時カブトムシは一匹しか捕まえられなかった。
世間から見ればなんてことはない小さなころの思い出である。
でもそれは本人達からすれば特別なものかもしれない。
少なくとも、こんな風にちょっとしたアクシデントが起きると、思い出として心に深く刻まれるもので。
木々のすき間から見える飛行機雲が、水色の空に溶けだしていた。
降り注ぐセミの声も、生い茂る葉の音も、夏の思い出に結び付く風物詩だ。
小学生だった四人は、この夏がいつまでも続くような、そんな気がしていた。
◇
※あとがき
今回の挿話はこれにておしまいです。
お読みいただきありがとうございました!
次の投稿までお待ちください。
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