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アーサーへの罰
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「食堂です」
場所さえわかれば大丈夫だと思っていたラズは早速壁にぶつかっていた。
本当に壁のようにでかい人だった。
「いつもより随分遅い時間だ。初めて見る顔だし、お前本当に食堂の人間か」
ラズは疑われてしまった。
「こんな小さな料理人がいたか?」
小さくて悪かったな。まだ成長期なんだよと言えない。成長しても壁のような騎士のように大きくなれそうな気がしなかったからだが、反対に聞きたい。何食べたらこんな大きくなるんだ? と。もちろん、言葉には出せない。
ラズは困ったような顔でそんなことを思っていた。
「まだ配属されたばかりなんです」
「おい、これ魔法がかかってるぞ」
「食事に魔法だと?」
一層疑いが濃くなったと口調でわかる。
帰ってハイターに着いてきてもらったほうが良さそうだ。
「あの、他の人に……」
「うるさいぞ、何してるんだ」
帰ると告げようとしたラズの前で扉が開いた。出てきたのは見たことのある顔のような気がした。
「ラズじゃないか。どうしたんだ」
人なつっこい笑顔を浮かべて、アーサー様らしき男がラズの前に立った。
らしきというのには理由があった。まず髪の毛がほぼない。ツルッと光る頭の横、もみあげだけが凄い存在感でそこにあった。
「ブハッ!」
「あ、笑った。よかった。笑ってもらえて」
アーサー様はそう言って、サラッと髪の毛を掻き上げる仕草をするのでラズは「駄目だ」と思いつつ、笑いを止めることが出来なかった。
「アーサー、知り合いなのか? ププッ」
扉を護っていた騎士も真面目な顔で尋ねようとして失敗した。
「料理に魔法がかかってて、不審者として……ぶぶっ」
もう一人も落ちた。
「どうしたんですか、その頭……ククッ」
「兄上……騎士団長に剃られた」
「団長に?」
「ああ見えて嫉妬深いんだ。あの人は」
アーサー様の恋人の一人が団長の好きな人だったんだろうかと思いつつ、仕事のことを思い出した。
「あの、団長の食事を運んできたんです」
「ああ、遅かったな」
「遅いんですか? 料理長に言われた時間に持ってきたんですが」
料理長が時間を間違ったのだろうかと思いながら部屋に入れてもらった。アーサー様はとくにラズを疑う素振りも見せず、料理を検分もしない。
「食事はそちらにセッティングしてくれ。副長もいらっしゃるから一緒に」
ウィス様の分も運んできたのでちょうど良かった。
「かしこまりました」
「仕事をしているラズもいいな。キリッとしてて好みだ」
こうやっていつも料理を運んできた人を口説いてたのか。
「アーサー! お前はまだ懲りてないようだな」
食事をする部屋にやってきた団長とウィス様にぺこりと頭を下げる。
「閣下! もう十分懲りました。扉の外の護衛へ移ります」
アーサーは直立不動の態勢で返事をして、そそくさと退場していった。あの頭で敬礼されると苦しい。腹がよじれそうだ。
「ラズ、酷い目に会いましたね。大丈夫ですか。顔が強張ってますよ」
「だ……大丈夫です」
「目が潤んでいますよ。可哀想に。昼からの訓練で手くらい吹き飛ばしてあげましょうか」
ウィス様の目が怖い。手くらいとか言ってる。
「違うんです! あの頭を見ると笑いがこみ上げてしまって……。こんなところで笑うわけにいかないので必死に堪えてただけで……ププッ」
駄目だ。あの頭でウィス様にしごかれている姿を想像したら、我慢できなくなった。
「よかった。ラズが笑ってくれるなら、やった甲斐がある」
頭をそり上げた張本人がそう言って笑った。
「サラダは冷たくて、肉は熱々ですね。こんな美味しい昼食は初めてです」
給仕までしてこいと言われたので、テーブルの横に立っている。二人が美味しそうに食べるのを見ていると気持ちがいい。上品に見えるのにあっという間に食事が消えていく。
騎士はやはり食べる量が多い。大きな身体を維持するのにそれくらい必要なのだろう。ウィス様は細身に見えるけれど食べる量は変わらない。
「ラズは何を作ったんだ?」
作ったと言えるものはなかった。残念ながら。せっかく食堂にスカウトしてくれたのに少し申し訳ない気持ちで、そっとポテトサラダを指さした。
「ジャガイモを剥いて、湯がきました……」
「そうなのか。いい湯がき加減だ」
「本当に美味しいですよ。温度調整の魔法はラズが施したのでしょう?」
「施すというほどのことはないのです。今までどうしてしていなかったのでしょう」
魔法を使える人間はいるはずだ。
「魔法がかかっていると他のものが探知できないからな」
「他の……もしかして毒とかですか?」
どうして気付かなかったのだろう。ウィス様に魔法を褒められていい気になっていたのかもしれない。下級使用人のときは「やれ」と言われたことしかしないようにしていたのに。
「ラズの魔法は繊細だから大丈夫ですよ。見分けることが出来ます。でも、そうですね。我々以外はやめたほうがいいかもしれません」
「明日からは止めておきます。勝手なことをして申し訳ありませんでした」
少しでも美味しく食べてもらいたいと思ってやったことが仇になることもあるのだ。
「私の分はやってくれ。もうラズの魔力は認識できるからな」
「私の分もお願いしますね。認識できますから」
まるで張り合うようにウィス様は言った。ラズは魔力の認識なんて出来るんだろうかと首を傾げる。
「ウィス、まさかお前……」
「団長だけこの甘い唇を味わうなんてズルイですよ」
ふと、この場所の魔力の濃度があがったような気がした。
「……この先はないと思え」
団長の言葉にウィス様は冷たい笑みを浮かべる。
「その言葉、そのままお返ししますよ」
ラズは食べ終わった二人の皿を片付けながら「空気悪いから早く帰りたい」と思った。ハイターが言ってたのはこの空気だろうか。
「珈琲を用意してきました。クッキーも持ってきましたけど、食べます?」
自分の荷物から持ってきたものだから別に食べてもらわなくてもいい。
「「食べる!」」
やっぱり甘い物はいいよな。喧嘩してる子供も泣いてる子供も笑顔にさせるだけでなく、角を突き合わせる大人だって笑顔にするんだから。
ラズは珈琲をカップに注ぎながらそんなことを思った。
昼食の時間を遅くしたのは、団長と副長の食事を運んだらラズが中々帰って来られないだろうと思ったマストの考えだった。それを聞いた団長達はマストの評価を更に上げたらしい。
場所さえわかれば大丈夫だと思っていたラズは早速壁にぶつかっていた。
本当に壁のようにでかい人だった。
「いつもより随分遅い時間だ。初めて見る顔だし、お前本当に食堂の人間か」
ラズは疑われてしまった。
「こんな小さな料理人がいたか?」
小さくて悪かったな。まだ成長期なんだよと言えない。成長しても壁のような騎士のように大きくなれそうな気がしなかったからだが、反対に聞きたい。何食べたらこんな大きくなるんだ? と。もちろん、言葉には出せない。
ラズは困ったような顔でそんなことを思っていた。
「まだ配属されたばかりなんです」
「おい、これ魔法がかかってるぞ」
「食事に魔法だと?」
一層疑いが濃くなったと口調でわかる。
帰ってハイターに着いてきてもらったほうが良さそうだ。
「あの、他の人に……」
「うるさいぞ、何してるんだ」
帰ると告げようとしたラズの前で扉が開いた。出てきたのは見たことのある顔のような気がした。
「ラズじゃないか。どうしたんだ」
人なつっこい笑顔を浮かべて、アーサー様らしき男がラズの前に立った。
らしきというのには理由があった。まず髪の毛がほぼない。ツルッと光る頭の横、もみあげだけが凄い存在感でそこにあった。
「ブハッ!」
「あ、笑った。よかった。笑ってもらえて」
アーサー様はそう言って、サラッと髪の毛を掻き上げる仕草をするのでラズは「駄目だ」と思いつつ、笑いを止めることが出来なかった。
「アーサー、知り合いなのか? ププッ」
扉を護っていた騎士も真面目な顔で尋ねようとして失敗した。
「料理に魔法がかかってて、不審者として……ぶぶっ」
もう一人も落ちた。
「どうしたんですか、その頭……ククッ」
「兄上……騎士団長に剃られた」
「団長に?」
「ああ見えて嫉妬深いんだ。あの人は」
アーサー様の恋人の一人が団長の好きな人だったんだろうかと思いつつ、仕事のことを思い出した。
「あの、団長の食事を運んできたんです」
「ああ、遅かったな」
「遅いんですか? 料理長に言われた時間に持ってきたんですが」
料理長が時間を間違ったのだろうかと思いながら部屋に入れてもらった。アーサー様はとくにラズを疑う素振りも見せず、料理を検分もしない。
「食事はそちらにセッティングしてくれ。副長もいらっしゃるから一緒に」
ウィス様の分も運んできたのでちょうど良かった。
「かしこまりました」
「仕事をしているラズもいいな。キリッとしてて好みだ」
こうやっていつも料理を運んできた人を口説いてたのか。
「アーサー! お前はまだ懲りてないようだな」
食事をする部屋にやってきた団長とウィス様にぺこりと頭を下げる。
「閣下! もう十分懲りました。扉の外の護衛へ移ります」
アーサーは直立不動の態勢で返事をして、そそくさと退場していった。あの頭で敬礼されると苦しい。腹がよじれそうだ。
「ラズ、酷い目に会いましたね。大丈夫ですか。顔が強張ってますよ」
「だ……大丈夫です」
「目が潤んでいますよ。可哀想に。昼からの訓練で手くらい吹き飛ばしてあげましょうか」
ウィス様の目が怖い。手くらいとか言ってる。
「違うんです! あの頭を見ると笑いがこみ上げてしまって……。こんなところで笑うわけにいかないので必死に堪えてただけで……ププッ」
駄目だ。あの頭でウィス様にしごかれている姿を想像したら、我慢できなくなった。
「よかった。ラズが笑ってくれるなら、やった甲斐がある」
頭をそり上げた張本人がそう言って笑った。
「サラダは冷たくて、肉は熱々ですね。こんな美味しい昼食は初めてです」
給仕までしてこいと言われたので、テーブルの横に立っている。二人が美味しそうに食べるのを見ていると気持ちがいい。上品に見えるのにあっという間に食事が消えていく。
騎士はやはり食べる量が多い。大きな身体を維持するのにそれくらい必要なのだろう。ウィス様は細身に見えるけれど食べる量は変わらない。
「ラズは何を作ったんだ?」
作ったと言えるものはなかった。残念ながら。せっかく食堂にスカウトしてくれたのに少し申し訳ない気持ちで、そっとポテトサラダを指さした。
「ジャガイモを剥いて、湯がきました……」
「そうなのか。いい湯がき加減だ」
「本当に美味しいですよ。温度調整の魔法はラズが施したのでしょう?」
「施すというほどのことはないのです。今までどうしてしていなかったのでしょう」
魔法を使える人間はいるはずだ。
「魔法がかかっていると他のものが探知できないからな」
「他の……もしかして毒とかですか?」
どうして気付かなかったのだろう。ウィス様に魔法を褒められていい気になっていたのかもしれない。下級使用人のときは「やれ」と言われたことしかしないようにしていたのに。
「ラズの魔法は繊細だから大丈夫ですよ。見分けることが出来ます。でも、そうですね。我々以外はやめたほうがいいかもしれません」
「明日からは止めておきます。勝手なことをして申し訳ありませんでした」
少しでも美味しく食べてもらいたいと思ってやったことが仇になることもあるのだ。
「私の分はやってくれ。もうラズの魔力は認識できるからな」
「私の分もお願いしますね。認識できますから」
まるで張り合うようにウィス様は言った。ラズは魔力の認識なんて出来るんだろうかと首を傾げる。
「ウィス、まさかお前……」
「団長だけこの甘い唇を味わうなんてズルイですよ」
ふと、この場所の魔力の濃度があがったような気がした。
「……この先はないと思え」
団長の言葉にウィス様は冷たい笑みを浮かべる。
「その言葉、そのままお返ししますよ」
ラズは食べ終わった二人の皿を片付けながら「空気悪いから早く帰りたい」と思った。ハイターが言ってたのはこの空気だろうか。
「珈琲を用意してきました。クッキーも持ってきましたけど、食べます?」
自分の荷物から持ってきたものだから別に食べてもらわなくてもいい。
「「食べる!」」
やっぱり甘い物はいいよな。喧嘩してる子供も泣いてる子供も笑顔にさせるだけでなく、角を突き合わせる大人だって笑顔にするんだから。
ラズは珈琲をカップに注ぎながらそんなことを思った。
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