愛し子

水姫

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学園

真実

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『リリア、君は目覚めてしまった』

目覚める・・・。

『どうしたい?』

このまま、それは駄目なのですね。

『・・・方法がないわけではない、しかし私はこちらに来て欲しい』

私が選択したことだから、何か求める権利はないのかもしれません。それでも方法があるなら知りたいです。

『・・・分かった。だが、これが最後だ。すまないな』

いえ

『天使に見つからないように生きれば良い』

天使に?

『そうだ、天使はリリアの力に反応し迎えを寄越すだろう』

迎え・・・。

『ようは力を使わなければ良い』

力・・・。

『天使は敏感だ気を付けなさい』

はい。

『また会えるのを楽しみにしている』

ありがとうございます。


目が覚めると自室にいた。
「誰かが運んでくれた?」

しばらくしてノックされる「どうぞ」

リリアは目を閉じた。「・・・・・・そっか

「リリア・・・迎えに来たよ」

「・・・ええ」

帝国との戦争によってリリアの存在が表に出ることとなった。結果リリアは中等部卒業を待たずして王宮に入ることとなった。

「ごめん」

「私が決めたことだから」

「・・・お手を」

「ええ」

リリアはガレンにエスコートされ馬車で王宮へと向かう。

「いつか教えて欲しい」

「!?」リリアは顔をあげる。

「君を失いたくない」

「っ」

到着するまで返答はなかった。
ただ複雑そうな顔をしたリリアがガレンの瞳に映るだけだった。

「・・・もう着く?」ふと声を出した。

「うん」

「そっか」

「後悔してる?」

「心配しないで、上手くやるわ」

「そうだね、リリアなら大歓迎だから」

「ふふ、ありがとう」

久しぶりに見る笑顔だった。


「着いたよ」「ええ」
リリアはエスコートされたまま王へ謁見した。
そこには王国内の貴族がほとんど集まっていた。

「よく参った」

「リリア・フォン・アレル王様に謁見いたします」リリアは膝をついて最上級の礼をとる。

「面をあげよ」

「はっ」

「此度は国を守ってくれたこと感謝に耐えない」

「勿体無いお言葉です」

「皆の者よく聞くが良い、私はここにガレン・リル・アリスティアとリリア・フォン・アレルの婚姻を承認する。そして、結婚式はガレンが高等部を卒業してからとする。次期王となるガレンと王妃となるリリア公爵令嬢に祝福を」

「「ご尊顔を拝します」」

「「おめでとうございます」」

「ありがとうございます、この国の良き母となれるよう精進して参りますわ」

「至らぬ点は多いと思うがこれからよろしく頼む」

「「恐悦至極に存じます」」

王の宣言と臣下の礼をもって謁見は終了した。



「完璧だったよ」

「ありがとう」

「これで夫婦だね」

「実感は湧かないわ」

「私もだよ待ち焦がれる想いかあったのに」

「ふふ、お待たせしました」

「そういうつもりじゃないから、ね」

「はい、分かっております」

「これだけは言わなければならない、もう外には出られないと思う」
急に真面目な顔で告げられた。

「・・・」

「それでも、できる限りのことはする、何でも言って」

「・・・ありがとう。今一つお願いがあるのだけど」

「良いよ、言ってみて」

「学園の友だちに別れの挨拶を」

「そっか、分かった。準備しておく」

「ありがとう」

「今日はこれで失礼するよ、色々あって疲れただろう?まだ本調子ではないだろうし。ゆっくり休んでくれ」

「はい、お休みなさい」

「お休み」


パタン。扉の閉まる音がする。



「きっと自分を責めている、私の選択は守りたかったからなのに。すべてを と考える私は傲慢だったのね」




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