17 / 30
学園
校長室
しおりを挟む
リリアは聖女が転校してくるまで穏やかで幸せな学園生活を送っていた。正直あと1年で中等部というこのタイミングはいただけない。ため息が出るのをおさえながらノックした。
「リリアです。お呼びと聞き参りました」
「入れ」
「失礼します」
「なぜ呼ばれたか分かるか?」
「いえ」
「いくら公爵令嬢で王太子様の婚約者とはいえ、聖女様に対してあのような振る舞い・・・何様のつもりだ!」
「そのような・・・私は何もしてません」
「そのような言い分でどうにかなると本当に思っているのか?」
「本当になにも・・・」
「貴様!聖女様がどれ程の存在か分かっていないのか?王家で保護されてもおかしくない、我が国に多大な利益を与えてくれる高貴な本来なら貴様ごときが馴れ馴れしく触れるのも烏滸がましい・・・」
リリアは学園長に怒鳴られている。目の前には聖女とパレス王国の第2王子がいて、笑ってこちらを見ていた。
「私の言い分も聞いていただきたいのですが」
「ふん、貴様の言葉なんて聞く価値もないわ」
「そう・・・ですか」
リリアは学園長の考えが手に取るように分かり呆れていた。
「さて、処罰はするべきだろ」
「まって下さい、最後に聞かせて欲しいの、何故私を敬わないのですか?聖女である私を」
「・・・聖女様の言動が理由だと、そう言っておきます」
「私の?ふふ、あははは」
「見苦しいぞ」
「学園長、私は話すことがないのでこれで失礼します」
「待て!」
リリアは学園長の静止を無視して部屋を出た。
「まさかここまでひどいとわ、ね」
リリアはリュマに軽蔑を覚えた。
「何なのよ!相変わらず腹が立つ。学園長どうにかして」
「聖女様分かっております。お任せください」
「リュマ任せとけば良いよ、君が手を煩う必要もない。どうせこれまでだ」
「ふふ、それもそうね。ティムもありがとう」
「解決しそうだ、このまま祝杯をあげにいかないか?」
「ふふ、流石ね。ならエスコートお願いするわ」
「喜んで」
リュマとジースティムはリリアを排除できると歓喜に酔い、ディナーに向かった。
「リリア!学園長に呼ばれたと聞いたけど、大丈夫?」
家に着いてすぐにお兄様とガレンに声をかけられた。どうやらガレンは聖女の件についてお兄様からもアイデアを貰っている最中だったらしい。
「リュマのことで」
「やっぱりか、あいつめ」
「ジースティム様も学園長も完全にリュマの味方だった」
「リリア・・・」
「俺が守ってやる!それとも兄は信用できないか?」
「ふふ、またそう言うのね。私がどう思ってるか知っているのに」
「おい、婚約者を無視するなラレル」
「あまりに頼りなかったからな。しかしそのままにはできないな」
「うっ、それはもちろんだ。父上に相談する」
どうやら、本来なら国をあげて保護するべき聖女を国をあげて排除する方向に向かっているようだった。
「あまり騒ぎすぎないようにして欲しい」
リリアはその一言を言えずにいる。皆が自身を考えての行動だと理解してるが故だった。
「まだ学生でいれるかな・・・」リリアが呟いた言葉は隣にいた兄にだけ聞き取れたようだった。
「安心してくれ!とは言えたもんじゃないな。ごめんリリア善処する。それでも・・・「お兄様私は理解しているつもりだから」」
「お兄様、迷惑ばっかかけてごめんね」
「行動は早い方がいいな。失礼する」
リリアとラレルの会話を聞き、感づいたがあえて口には出さない。ガレンはリリアに頼られる人になるべく努力しようと決めた瞬間だった。
それから話は進み、王家はリュマの聖女としての素質を疑い、その資格を剥奪することを決定した。もちろん賛否があったが、押しきった形での決定となった。
もちろん学園長は首になった。
「何なのよ!私が聖女なのは間違いないのに」
「リュマ、私の国に来ないか?歓迎する」
行き場のなくなったリュマはジースティムについてパレス王国に向かった。
「覚えときなさい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界の説明 part10
・パレス王国・・・アリスティア王国の隣国。大陸で2番目に小さく、力も弱い。闇の高位精霊が加護を与えている。聖女の信仰心が強い。
「リリアです。お呼びと聞き参りました」
「入れ」
「失礼します」
「なぜ呼ばれたか分かるか?」
「いえ」
「いくら公爵令嬢で王太子様の婚約者とはいえ、聖女様に対してあのような振る舞い・・・何様のつもりだ!」
「そのような・・・私は何もしてません」
「そのような言い分でどうにかなると本当に思っているのか?」
「本当になにも・・・」
「貴様!聖女様がどれ程の存在か分かっていないのか?王家で保護されてもおかしくない、我が国に多大な利益を与えてくれる高貴な本来なら貴様ごときが馴れ馴れしく触れるのも烏滸がましい・・・」
リリアは学園長に怒鳴られている。目の前には聖女とパレス王国の第2王子がいて、笑ってこちらを見ていた。
「私の言い分も聞いていただきたいのですが」
「ふん、貴様の言葉なんて聞く価値もないわ」
「そう・・・ですか」
リリアは学園長の考えが手に取るように分かり呆れていた。
「さて、処罰はするべきだろ」
「まって下さい、最後に聞かせて欲しいの、何故私を敬わないのですか?聖女である私を」
「・・・聖女様の言動が理由だと、そう言っておきます」
「私の?ふふ、あははは」
「見苦しいぞ」
「学園長、私は話すことがないのでこれで失礼します」
「待て!」
リリアは学園長の静止を無視して部屋を出た。
「まさかここまでひどいとわ、ね」
リリアはリュマに軽蔑を覚えた。
「何なのよ!相変わらず腹が立つ。学園長どうにかして」
「聖女様分かっております。お任せください」
「リュマ任せとけば良いよ、君が手を煩う必要もない。どうせこれまでだ」
「ふふ、それもそうね。ティムもありがとう」
「解決しそうだ、このまま祝杯をあげにいかないか?」
「ふふ、流石ね。ならエスコートお願いするわ」
「喜んで」
リュマとジースティムはリリアを排除できると歓喜に酔い、ディナーに向かった。
「リリア!学園長に呼ばれたと聞いたけど、大丈夫?」
家に着いてすぐにお兄様とガレンに声をかけられた。どうやらガレンは聖女の件についてお兄様からもアイデアを貰っている最中だったらしい。
「リュマのことで」
「やっぱりか、あいつめ」
「ジースティム様も学園長も完全にリュマの味方だった」
「リリア・・・」
「俺が守ってやる!それとも兄は信用できないか?」
「ふふ、またそう言うのね。私がどう思ってるか知っているのに」
「おい、婚約者を無視するなラレル」
「あまりに頼りなかったからな。しかしそのままにはできないな」
「うっ、それはもちろんだ。父上に相談する」
どうやら、本来なら国をあげて保護するべき聖女を国をあげて排除する方向に向かっているようだった。
「あまり騒ぎすぎないようにして欲しい」
リリアはその一言を言えずにいる。皆が自身を考えての行動だと理解してるが故だった。
「まだ学生でいれるかな・・・」リリアが呟いた言葉は隣にいた兄にだけ聞き取れたようだった。
「安心してくれ!とは言えたもんじゃないな。ごめんリリア善処する。それでも・・・「お兄様私は理解しているつもりだから」」
「お兄様、迷惑ばっかかけてごめんね」
「行動は早い方がいいな。失礼する」
リリアとラレルの会話を聞き、感づいたがあえて口には出さない。ガレンはリリアに頼られる人になるべく努力しようと決めた瞬間だった。
それから話は進み、王家はリュマの聖女としての素質を疑い、その資格を剥奪することを決定した。もちろん賛否があったが、押しきった形での決定となった。
もちろん学園長は首になった。
「何なのよ!私が聖女なのは間違いないのに」
「リュマ、私の国に来ないか?歓迎する」
行き場のなくなったリュマはジースティムについてパレス王国に向かった。
「覚えときなさい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
世界の説明 part10
・パレス王国・・・アリスティア王国の隣国。大陸で2番目に小さく、力も弱い。闇の高位精霊が加護を与えている。聖女の信仰心が強い。
25
あなたにおすすめの小説
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
真実の愛のおつりたち
毒島醜女
ファンタジー
ある公国。
不幸な身の上の平民女に恋をした公子は彼女を虐げた公爵令嬢を婚約破棄する。
その騒動は大きな波を起こし、大勢の人間を巻き込んでいった。
真実の愛に踊らされるのは当人だけではない。
そんな群像劇。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
婚約破棄された公爵令嬢は虐げられた国から出ていくことにしました~国から追い出されたのでよその国で竜騎士を目指します~
ヒンメル
ファンタジー
マグナス王国の公爵令嬢マチルダ・スチュアートは他国出身の母の容姿そっくりなためかこの国でうとまれ一人浮いた存在だった。
そんなマチルダが王家主催の夜会にて婚約者である王太子から婚約破棄を告げられ、国外退去を命じられる。
自分と同じ容姿を持つ者のいるであろう国に行けば、目立つこともなく、穏やかに暮らせるのではないかと思うのだった。
マチルダの母の祖国ドラガニアを目指す旅が今始まる――
※文章を書く練習をしています。誤字脱字や表現のおかしい所などがあったら優しく教えてやってください。
※第二章まで完結してます。現在、最終章について考え中です(第二章が考えていた話から離れてしまいました(^_^;))
書くスピードが亀より遅いので、お待たせしてすみませんm(__)m
※小説家になろう様にも投稿しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる