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回想編2 マルタ目線
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朝、教室に入ってきたら、アントニーナの机の上に花が手向けられていた。いわゆるお葬式ごっこ。
まだ教室にアントニーナはいない。
「誰よ、これやったのは?」
マルタはアントニーナの机を指差しながら言った。
あまりにも愚劣で陰湿ないじめだ。
皆黙っている。
「黙ってないで何か言ったらどうなのよ。花が勝手に足を生やしてアントニーナの机の上に乗るわけ無いでしょう?」
と言ってマルタは花をゴミ箱に捨てた。
すると、エリカが
「勿体なーい。花だって生きているんだから」
マルタはエリカの方を向いた。きつく睨みつけてやった。
「もしかしてエリカ。あなたが花を置いたの?」
「証拠があって言って言っているわけ?」
とラガルタが口を挟んできた。
証拠は……無い。だが、いじめっ子5人組の誰かが置いたのは概ね推測がつく。
エリンシアとユーノが教室から出ていった。マルタは嫌な予感がした。
しばらくすると、やはり担任が教室に入ってきた。
「マルタ! やっぱりお前か。朝っぱらから大声出してうるさいぞ」
相変わらずの寝癖だらけの黒い頭。無精髭。
「いいえ、違います。アントニーナの机の上に花が手向けられていたんです」
「その位で大声出すなよ。迷惑だろ」
「ノイマン先生、お葬式ごっこなんですよ?」
しかし、担任は聞く耳を持たない。
「だからうるせっつってんだろうよ」
「どうして私が逆に悪者になるのですか? 理不尽です」
「悪者だろうよ。それに花を手向けられたって誰がやったか証拠無いんだろ? もしかしたら自作自演か?」
担任の偏ったジャッジはいつもの事だった。
そこへアントニーナがやってきた。
担任は教室を出て行った。
教室は雑談で賑わいを取り戻す。
「アントニーナおはよう!」
「おはよう、マルタ!」
いつも通りの朝を迎えた。
マルタは今朝何があったのか、は敢えて話さない事にした。
と、そこへジョルジョが手招きをしていた。
金髪にカールを巻いた長身の少年。次期王太子とも言われている彼は運動も勉強も魔法もトップクラス。まさに神童とも称されている。
マルタはアントニーナと一緒にジョルジョの元へ行った。
「陰湿ないじめだな。マルタ、お前は強いよ」
「いじめなんかに負けないわ! アントニーナをいじめる奴は皆敵よ」
「担任は味方してくれなくても、俺は味方だからな」
と言ってジョルジョはアントニーナの肩を叩いた。
「ありがとうございます、ジョルジョ殿下」
次は魔法の時間だった。
魔法教室への移動だ。
移動中もいじめは続いている。
「ねぇ、今日の犯人誰だと思う?」
この響くメゾソプラノの声はエリンシアだ。
「自作自演でしょ?」
と響きの無いアルトの声。これはカミラだ。
「ね。それを私達のせいにするんだものね」
響きの無いメゾソプラノ。これはケイトだ。
わざと聞こえてくるように言ってくるからタチが悪い。
「アントニーナ。あいつらなんか気にする必要無いわ」
「うん。ありがとう、マルタ」
マルタにとって親友のアントニーナは護ってあげる存在だった。それが使命だと思っていたのだ。
なぜなら、アントニーナとは幼少時代からの親友だったから。
◇◆◇◆
「これから魔法の授業を始めます」
頭を髪で巻いた鼻の高い魔法の先生が教室に入ってきた。魔法使いの先生はドルガーデンという。
魔法の授業は隣のクラスと共に行われる。隣のクラスなので、ジョルジョ王子がいる。
「先日は氷魔法について勉強しました。氷魔法は火に弱く雷に強いです」
その時にクラスの男子が寝ていた。
「アンドンくん、寝ないように!」
しかし、アンドンは起き上がろうとしない。
「アンドンくん!」
またいつもの癲癇の発作が起きたのだろうか?
ガルザスは次の瞬間椅子の上から転げ落ちた。
「まあ、大変!」
すると、カミラがアンドンの元へ行った。
カッコいいところばかり見せるカミラ。
そんか一面もあるため、教師たちの信頼も厚いのだ。
だから、カミラは副級長を務めている。
「カミラさん、ありがとう」
魔法の先生はカミラに例を言うと、医務室へ連絡した。
「僕が医務室までアンドンを連れていきます」
ジョルジョ王子だった。
ジョルジョ王子はガルザスを背負い、魔法室から出て行った。
「カッコいいー」と歓声が湧いた。
ジョルジョ王子は女子達から人気だった。
どの女子も貴族令嬢だ。王子には憧れを抱くものだ。
こうして魔法の授業は終わった。
その帰りの移動時間。
いじめっ子たちの会話が聞こえてくる。
今度は悪口では無かった。
「え~。何でエリカはジョルジョ殿下の事が好きじゃないの?」
「それはね、ノイマン先生とお付き合いしているからよ」
通りで、とマルタは思った。
「そうだったんだ」
とラガルタ。
「そうよ。ノイマン先生と付き合っているのは成績のためよ」
マルタは「はあ?」と思った。
「でなければあんな無精髭でタバコ臭いオヤジなんかと付き合うわけないでしょ?」
そして、そののちに発覚した。
エリカはなんと淫売していたのだ。
その情報はマルタのところにも例外なくやってきた。
「やっぱり……か」
そして、ノイマンは懲戒免職になり、エリカは退学処分になった。
まだ教室にアントニーナはいない。
「誰よ、これやったのは?」
マルタはアントニーナの机を指差しながら言った。
あまりにも愚劣で陰湿ないじめだ。
皆黙っている。
「黙ってないで何か言ったらどうなのよ。花が勝手に足を生やしてアントニーナの机の上に乗るわけ無いでしょう?」
と言ってマルタは花をゴミ箱に捨てた。
すると、エリカが
「勿体なーい。花だって生きているんだから」
マルタはエリカの方を向いた。きつく睨みつけてやった。
「もしかしてエリカ。あなたが花を置いたの?」
「証拠があって言って言っているわけ?」
とラガルタが口を挟んできた。
証拠は……無い。だが、いじめっ子5人組の誰かが置いたのは概ね推測がつく。
エリンシアとユーノが教室から出ていった。マルタは嫌な予感がした。
しばらくすると、やはり担任が教室に入ってきた。
「マルタ! やっぱりお前か。朝っぱらから大声出してうるさいぞ」
相変わらずの寝癖だらけの黒い頭。無精髭。
「いいえ、違います。アントニーナの机の上に花が手向けられていたんです」
「その位で大声出すなよ。迷惑だろ」
「ノイマン先生、お葬式ごっこなんですよ?」
しかし、担任は聞く耳を持たない。
「だからうるせっつってんだろうよ」
「どうして私が逆に悪者になるのですか? 理不尽です」
「悪者だろうよ。それに花を手向けられたって誰がやったか証拠無いんだろ? もしかしたら自作自演か?」
担任の偏ったジャッジはいつもの事だった。
そこへアントニーナがやってきた。
担任は教室を出て行った。
教室は雑談で賑わいを取り戻す。
「アントニーナおはよう!」
「おはよう、マルタ!」
いつも通りの朝を迎えた。
マルタは今朝何があったのか、は敢えて話さない事にした。
と、そこへジョルジョが手招きをしていた。
金髪にカールを巻いた長身の少年。次期王太子とも言われている彼は運動も勉強も魔法もトップクラス。まさに神童とも称されている。
マルタはアントニーナと一緒にジョルジョの元へ行った。
「陰湿ないじめだな。マルタ、お前は強いよ」
「いじめなんかに負けないわ! アントニーナをいじめる奴は皆敵よ」
「担任は味方してくれなくても、俺は味方だからな」
と言ってジョルジョはアントニーナの肩を叩いた。
「ありがとうございます、ジョルジョ殿下」
次は魔法の時間だった。
魔法教室への移動だ。
移動中もいじめは続いている。
「ねぇ、今日の犯人誰だと思う?」
この響くメゾソプラノの声はエリンシアだ。
「自作自演でしょ?」
と響きの無いアルトの声。これはカミラだ。
「ね。それを私達のせいにするんだものね」
響きの無いメゾソプラノ。これはケイトだ。
わざと聞こえてくるように言ってくるからタチが悪い。
「アントニーナ。あいつらなんか気にする必要無いわ」
「うん。ありがとう、マルタ」
マルタにとって親友のアントニーナは護ってあげる存在だった。それが使命だと思っていたのだ。
なぜなら、アントニーナとは幼少時代からの親友だったから。
◇◆◇◆
「これから魔法の授業を始めます」
頭を髪で巻いた鼻の高い魔法の先生が教室に入ってきた。魔法使いの先生はドルガーデンという。
魔法の授業は隣のクラスと共に行われる。隣のクラスなので、ジョルジョ王子がいる。
「先日は氷魔法について勉強しました。氷魔法は火に弱く雷に強いです」
その時にクラスの男子が寝ていた。
「アンドンくん、寝ないように!」
しかし、アンドンは起き上がろうとしない。
「アンドンくん!」
またいつもの癲癇の発作が起きたのだろうか?
ガルザスは次の瞬間椅子の上から転げ落ちた。
「まあ、大変!」
すると、カミラがアンドンの元へ行った。
カッコいいところばかり見せるカミラ。
そんか一面もあるため、教師たちの信頼も厚いのだ。
だから、カミラは副級長を務めている。
「カミラさん、ありがとう」
魔法の先生はカミラに例を言うと、医務室へ連絡した。
「僕が医務室までアンドンを連れていきます」
ジョルジョ王子だった。
ジョルジョ王子はガルザスを背負い、魔法室から出て行った。
「カッコいいー」と歓声が湧いた。
ジョルジョ王子は女子達から人気だった。
どの女子も貴族令嬢だ。王子には憧れを抱くものだ。
こうして魔法の授業は終わった。
その帰りの移動時間。
いじめっ子たちの会話が聞こえてくる。
今度は悪口では無かった。
「え~。何でエリカはジョルジョ殿下の事が好きじゃないの?」
「それはね、ノイマン先生とお付き合いしているからよ」
通りで、とマルタは思った。
「そうだったんだ」
とラガルタ。
「そうよ。ノイマン先生と付き合っているのは成績のためよ」
マルタは「はあ?」と思った。
「でなければあんな無精髭でタバコ臭いオヤジなんかと付き合うわけないでしょ?」
そして、そののちに発覚した。
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