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第一章:アーリーンの恋 【第二部】貴族学園で二度目の恋を
7.無自覚な二度目の恋
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その日の放課後。
アーリーンはヤミソンと共に教員室へ卒業式の送辞の原稿について確認に行くところだった。
ヤミソンが在校生代表として選ばれ、送辞を読むことになったのだ。
本来ならば、今年入学したばかりのヤミソンが選ばれることはない。
しかし卒業生の代表として答辞を第一王子であるエルドレッドが読むことに決まったことで、第二王子たるヤミソンが送辞を読むべきだと自動的に決まってしまったのだ。
そうして当たり前のようにヤミソンはアーリーンに送辞の内容を相談し、ふたりで過去の送辞原稿の貸し出しを受け、ああでもないこうでもないと意見を出し合いつつなんとか締め切り前に仕上げることができたのだ。
そこでまだ時間もあることだし、教頭にお願いして読んで貰って大丈夫そうか確認して貰おうということになった。
「いつの間にか、本番の卒業式まであと半月になってしまいましたねぇ」
あと二週間ほどで、エルドレッドたち5年生は卒業していってしまう。
窓の外には、夕焼け空が広がっていた。
陽が沈むのは確実に遅くなってきているというのに、赤く染まった空はどこか物悲しい。季節は春に近付いているのに、
少し肌寒いから余計にそう思うのかもしれない。
「入学してからいろいろあり過ぎて。この一年、あっという間でしたね」
初日、あれほどきっちりと編み込んで貰っていた髪は、今はアンナに前髪だけを編み込んで貰いハーフアップにしているだけだ。
そうしてアンナおすすめの、ペイター侯爵家の紋章にアーリーンの名前を組合せた意匠の銀の髪留めを使っている。派手さはないが細工は精巧であり、紋章の意匠と合わせて余程のことが無ければペイター侯爵家の令嬢だと分かって貰えるようにはなった。
銀の髪留めひとつでは留められきれないふわふわの金色の髪を、アーリーンが耳に掛ける。
その仕草に目を眩しそうに眇めたヤミソンが、窓の外へと視線を逸らした。
「なぁ」
「なんでしょう、ヤミソン様」
足を止めず、アーリーンが返事をする。
「兄上が、卒業してしまうけど。いいのか」
「いいのかと仰られましても。一体、なんのことでしょう?」
今度こそ足を止めたアーリーンが、ヤミソンの顔を見上げた。
入学時点で既に身長差があったふたりだったが、一年経った今、その差はさらに広がっていた。
幼い頃には同じ目線だった。手の大きさだって同じで、手を繋ぐ事だって当たり前だったのに。
今は、こんなにもふたりは違う。
『僕もそろそろ婚約相手を考えろって父上から言われているんだ』
今、そんな風にヤミソンから聞かされたら、アーリーンはどうすればいいのだろう。
応援するべきだろうか。それとも、反対を、してもいいのだろうか。
アーリーンにはまったく分からなかった。
自分のこの揺れる気持ちの、その理由すら。
「僕、今のアーリーンなら、兄上だって、婚約者にしてもいいと思うんじゃないかなって」
「……御冗談を」
アーリーンは、声が震え出さないようにするのが精一杯だった。
それ以上その言葉の続きを聴かされたくなくて、話を断ち切るように顔を背ける。
また、アーリーンは告白もしていないのに振られるのだ。そう感じて、胸がぎゅっとした。
──振られる?
アーリーンは、自分の中に生まれた言葉に、ハッとした。
「……また、振られるのは、いや」
今度もまた、想いを告げることすらできないまま終わるのは嫌だ。
アーリーンには興味がないと突きつけられて黙って引き下がるのは、もう嫌だった。
二度目のこの恋は、せめて言葉にして、振られたかった。
なのに。
「大丈夫だ。エルドレッド兄様だって、今はちゃんとアーリーンが頑張って成長したことを認めている。いっつも褒めているよ、自信を持っていいんだ」
ヤミソンの口からエルドレッドへ嗾ける言葉が掛けられる度に、胸が切り裂かれるような気がした。
「そもそも、あの時だって別に兄様はアーリーンを嫌いでああ言った訳じゃないんだから!」
「あの時?」
「あっ」
気まずい空気が流れた。
「もしかして、……あの日、わたくしが、あの場にいたことに、お気づきでしたか?」
あの日──アーリーンが、母に連れられて行った王妃さまとのお茶の席を抜け出してしまった運命の日。
エルドレッドから、アーリーンは無理だと切り捨てられた日。
あからさまに動揺するヤミソンを見つめれば、諦めたように頷かれた。
あの、幼い日の情けない失恋を、見られていたのか。
ヤミソンは、それをずっと忘れずにいたのだ。
やっとわかった気がした。だからこそ彼は、久しぶりに会った瞬間からアーリーンに優しかったし、特別扱いしてくれていたのだ。
憐れまれていただけだった。
それを勘違いして、また恋をしてしまった自分が哀れで悲しくて。
恥ずかしさで顔を上げられない。
「幼い頃の、憧れでした。初恋、だったのでしょう。仲良くしていた幼馴染みふたりからいっぺんに振られた気がして。そのことは今でも悲しいです。けれど」
エルドレッドからは直接的に。そうしてヤミソンからは、自分以外と結婚するのだと当たり前のように言われることで、間接的に。
あの頃のアーリーンには自分の気持ちを自分でもよく分かっていなかったけれど、今のアーリーンならちゃんと説明もできる。
あれほど自分が泣き続け、苦しかった理由が。
──今は、ヤミソン様、貴方が好きなのですと伝えたら、あなたはどう答えてくれるのでしょう。
一度振られている癖にまたか、と呆れられるのかもしれない。
少し優しくされたからといってまた恋心を抱いてしまうなんて、惚れっぽい安い女だと嗤われるかもしれない。
勘違いされても困ると、逃げられるのかも。
アーリーンの頭の中のヤミソンが想いを拒否する度に、涙が溢れそうになっていく。
「けれど、あの事があったからこそ、わたくしは今こうして努力ができた。今のわたくしを形作ってくれたのも、あの時、無自覚だった初恋を失ったお陰だと、感謝すらしているのです」
「アーリーン」
呼びかけられて、振り向いて。アーリーンは、精一杯の笑顔を作った。
もしかしたらこうしてヤミソンの傍にいれるのは、これが最後かもしれないと思ったから。
アーリーンは、少しでもヤミソンに綺麗だと覚えていて貰えますようにと祈った。
「ヤミソン様。この一年、ヤミソン様がお傍にいてくださったお陰で、とても幸せでした。共に笑い合える友人が出来たのも、ヤミソン様のお陰です。本当に、感謝しております。わたくしは、だから、わたくし、ヤミソン様のことを、やっぱり」
「待って!」
決死の覚悟の告白だったのに。ヤミソンから、大きな声で遮られてしまった。
せっかく自覚できたというのに。告白することすら許されず、また終わってしまうのだろうか。
二度目の恋も、何もできずに終わってしまうのか。
我慢しきれなくなった涙が、頬を滑り落ちていく。
「待って待って! 今、すっごく僕に都合のいいような、不思議な言葉をアーリーンが言ってた気がするんだけど!」
「え?」
「あのっ、えっと。……『幼馴染みふたりからいっぺんに振られた』って」
「引っ掛かるのは、そこですか?」
「重要でしょ、ここ! むしろなんでって思うよ」
「どういうことでしょうか。初恋の相手はひとりだけだろうと仰りたいのですか?」
「だって。だって僕は、アーリーンを振ってなんかいない!」
「え。ですが、エルドレッドにいさまの婚約者だとわたくしを思っていたと」
「だから! エルドレッド兄様の婚約者にアーリーンがなるだろうなって思ってたのは本当だけれど。でも、それと僕がアーリーンを好きだっていうのは、全然別だから! ……あっ」
「!!」
突然の告白に、息が止まった。
目の前のヤミソンの顔も、真っ赤だ。
きっと、アーリーンの顔も。
突然、ヤミソンが「あ゙ーっっ!!!」と呻きながら両手で頭を掻きまわし、動きを止めたと思うと、大きく息を吐き出した。
表情を引き締めたヤミソンが、アーリーンをまっすぐ見る。
「好きです。幼い頃からずっと、アーリーンだけを見てた。アーリーンは兄上を、兄上だけを好きなんだと思ってたからあんなことを言ってしまったけど。でも、僕が入る隙間があるなら、どうか僕のこの手を取ってくれないだろうか。今でも好きです。いいや、学園でまた会えるようになって、もっとずっと好きになり……うわぁ!」
我慢できなくて、最後まで言い終わるのを待てなかったアーリーンは、ヤミソンの腕に、飛び込んだ。
アーリーンはヤミソンと共に教員室へ卒業式の送辞の原稿について確認に行くところだった。
ヤミソンが在校生代表として選ばれ、送辞を読むことになったのだ。
本来ならば、今年入学したばかりのヤミソンが選ばれることはない。
しかし卒業生の代表として答辞を第一王子であるエルドレッドが読むことに決まったことで、第二王子たるヤミソンが送辞を読むべきだと自動的に決まってしまったのだ。
そうして当たり前のようにヤミソンはアーリーンに送辞の内容を相談し、ふたりで過去の送辞原稿の貸し出しを受け、ああでもないこうでもないと意見を出し合いつつなんとか締め切り前に仕上げることができたのだ。
そこでまだ時間もあることだし、教頭にお願いして読んで貰って大丈夫そうか確認して貰おうということになった。
「いつの間にか、本番の卒業式まであと半月になってしまいましたねぇ」
あと二週間ほどで、エルドレッドたち5年生は卒業していってしまう。
窓の外には、夕焼け空が広がっていた。
陽が沈むのは確実に遅くなってきているというのに、赤く染まった空はどこか物悲しい。季節は春に近付いているのに、
少し肌寒いから余計にそう思うのかもしれない。
「入学してからいろいろあり過ぎて。この一年、あっという間でしたね」
初日、あれほどきっちりと編み込んで貰っていた髪は、今はアンナに前髪だけを編み込んで貰いハーフアップにしているだけだ。
そうしてアンナおすすめの、ペイター侯爵家の紋章にアーリーンの名前を組合せた意匠の銀の髪留めを使っている。派手さはないが細工は精巧であり、紋章の意匠と合わせて余程のことが無ければペイター侯爵家の令嬢だと分かって貰えるようにはなった。
銀の髪留めひとつでは留められきれないふわふわの金色の髪を、アーリーンが耳に掛ける。
その仕草に目を眩しそうに眇めたヤミソンが、窓の外へと視線を逸らした。
「なぁ」
「なんでしょう、ヤミソン様」
足を止めず、アーリーンが返事をする。
「兄上が、卒業してしまうけど。いいのか」
「いいのかと仰られましても。一体、なんのことでしょう?」
今度こそ足を止めたアーリーンが、ヤミソンの顔を見上げた。
入学時点で既に身長差があったふたりだったが、一年経った今、その差はさらに広がっていた。
幼い頃には同じ目線だった。手の大きさだって同じで、手を繋ぐ事だって当たり前だったのに。
今は、こんなにもふたりは違う。
『僕もそろそろ婚約相手を考えろって父上から言われているんだ』
今、そんな風にヤミソンから聞かされたら、アーリーンはどうすればいいのだろう。
応援するべきだろうか。それとも、反対を、してもいいのだろうか。
アーリーンにはまったく分からなかった。
自分のこの揺れる気持ちの、その理由すら。
「僕、今のアーリーンなら、兄上だって、婚約者にしてもいいと思うんじゃないかなって」
「……御冗談を」
アーリーンは、声が震え出さないようにするのが精一杯だった。
それ以上その言葉の続きを聴かされたくなくて、話を断ち切るように顔を背ける。
また、アーリーンは告白もしていないのに振られるのだ。そう感じて、胸がぎゅっとした。
──振られる?
アーリーンは、自分の中に生まれた言葉に、ハッとした。
「……また、振られるのは、いや」
今度もまた、想いを告げることすらできないまま終わるのは嫌だ。
アーリーンには興味がないと突きつけられて黙って引き下がるのは、もう嫌だった。
二度目のこの恋は、せめて言葉にして、振られたかった。
なのに。
「大丈夫だ。エルドレッド兄様だって、今はちゃんとアーリーンが頑張って成長したことを認めている。いっつも褒めているよ、自信を持っていいんだ」
ヤミソンの口からエルドレッドへ嗾ける言葉が掛けられる度に、胸が切り裂かれるような気がした。
「そもそも、あの時だって別に兄様はアーリーンを嫌いでああ言った訳じゃないんだから!」
「あの時?」
「あっ」
気まずい空気が流れた。
「もしかして、……あの日、わたくしが、あの場にいたことに、お気づきでしたか?」
あの日──アーリーンが、母に連れられて行った王妃さまとのお茶の席を抜け出してしまった運命の日。
エルドレッドから、アーリーンは無理だと切り捨てられた日。
あからさまに動揺するヤミソンを見つめれば、諦めたように頷かれた。
あの、幼い日の情けない失恋を、見られていたのか。
ヤミソンは、それをずっと忘れずにいたのだ。
やっとわかった気がした。だからこそ彼は、久しぶりに会った瞬間からアーリーンに優しかったし、特別扱いしてくれていたのだ。
憐れまれていただけだった。
それを勘違いして、また恋をしてしまった自分が哀れで悲しくて。
恥ずかしさで顔を上げられない。
「幼い頃の、憧れでした。初恋、だったのでしょう。仲良くしていた幼馴染みふたりからいっぺんに振られた気がして。そのことは今でも悲しいです。けれど」
エルドレッドからは直接的に。そうしてヤミソンからは、自分以外と結婚するのだと当たり前のように言われることで、間接的に。
あの頃のアーリーンには自分の気持ちを自分でもよく分かっていなかったけれど、今のアーリーンならちゃんと説明もできる。
あれほど自分が泣き続け、苦しかった理由が。
──今は、ヤミソン様、貴方が好きなのですと伝えたら、あなたはどう答えてくれるのでしょう。
一度振られている癖にまたか、と呆れられるのかもしれない。
少し優しくされたからといってまた恋心を抱いてしまうなんて、惚れっぽい安い女だと嗤われるかもしれない。
勘違いされても困ると、逃げられるのかも。
アーリーンの頭の中のヤミソンが想いを拒否する度に、涙が溢れそうになっていく。
「けれど、あの事があったからこそ、わたくしは今こうして努力ができた。今のわたくしを形作ってくれたのも、あの時、無自覚だった初恋を失ったお陰だと、感謝すらしているのです」
「アーリーン」
呼びかけられて、振り向いて。アーリーンは、精一杯の笑顔を作った。
もしかしたらこうしてヤミソンの傍にいれるのは、これが最後かもしれないと思ったから。
アーリーンは、少しでもヤミソンに綺麗だと覚えていて貰えますようにと祈った。
「ヤミソン様。この一年、ヤミソン様がお傍にいてくださったお陰で、とても幸せでした。共に笑い合える友人が出来たのも、ヤミソン様のお陰です。本当に、感謝しております。わたくしは、だから、わたくし、ヤミソン様のことを、やっぱり」
「待って!」
決死の覚悟の告白だったのに。ヤミソンから、大きな声で遮られてしまった。
せっかく自覚できたというのに。告白することすら許されず、また終わってしまうのだろうか。
二度目の恋も、何もできずに終わってしまうのか。
我慢しきれなくなった涙が、頬を滑り落ちていく。
「待って待って! 今、すっごく僕に都合のいいような、不思議な言葉をアーリーンが言ってた気がするんだけど!」
「え?」
「あのっ、えっと。……『幼馴染みふたりからいっぺんに振られた』って」
「引っ掛かるのは、そこですか?」
「重要でしょ、ここ! むしろなんでって思うよ」
「どういうことでしょうか。初恋の相手はひとりだけだろうと仰りたいのですか?」
「だって。だって僕は、アーリーンを振ってなんかいない!」
「え。ですが、エルドレッドにいさまの婚約者だとわたくしを思っていたと」
「だから! エルドレッド兄様の婚約者にアーリーンがなるだろうなって思ってたのは本当だけれど。でも、それと僕がアーリーンを好きだっていうのは、全然別だから! ……あっ」
「!!」
突然の告白に、息が止まった。
目の前のヤミソンの顔も、真っ赤だ。
きっと、アーリーンの顔も。
突然、ヤミソンが「あ゙ーっっ!!!」と呻きながら両手で頭を掻きまわし、動きを止めたと思うと、大きく息を吐き出した。
表情を引き締めたヤミソンが、アーリーンをまっすぐ見る。
「好きです。幼い頃からずっと、アーリーンだけを見てた。アーリーンは兄上を、兄上だけを好きなんだと思ってたからあんなことを言ってしまったけど。でも、僕が入る隙間があるなら、どうか僕のこの手を取ってくれないだろうか。今でも好きです。いいや、学園でまた会えるようになって、もっとずっと好きになり……うわぁ!」
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