クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト

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第二章 神器

観光

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 決意は固まった。
 お姉ちゃんを助けるために僕は陰陽師となって、頂点を目指す……いや、頂点まで行く必要があるのかはちょっと謎だけど、とりあえず、それを目標に。
 僕は陰陽頭と会話してみて、そう決意した。

「大丈夫だったかしらぁ?あの陰陽頭から変なことされていないかしらぁ?ずいぶんと個性的なお人だからぁ、あの人は」

「うん。特に問題はなかったですよ。ちゃんと真面目な話をしてきましたよ……なお服装にはちょっと面くらいましたけど」

「あぁ……」

 陰陽頭さんはまず、お姉ちゃんの容態を責任もって確認し、どうすれば治るのか。
 何をすればいいのか。
 その道筋を示せるようにしてくれると言ってくれた。
 一旦はそれを信じ、待ってみることにしよう。

「それで?涼音と真莉愛の二人は何処に行ったんですか?」

 陰陽頭との話を終え、自分が三人と別れた際の部屋に戻ってきた僕は首をかしげる。
 別れたときにいたはずの涼音と真莉愛が戻ってくると、いなくなっていたからだ。この部屋にいたのは赤羽先生だけだった。

「あー。あの二人はちょっと生家の方に呼ばれちゃったいるわぁ」

「なるほど……そういえば、涼音の親なんて見たことがなかったなぁ」

 涼音とは小学生からの幼馴染で、付き合いもかなり長いと思っている。
 その上で、僕は涼音の親を見たことはない。
 まぁ、ずっと小中高とクラスが同じで、結構遊びに行ったりはしていたけど、互いに自分の家に行こうとはしなかったからな。僕の家もちょっとあれだったし……それに、ここ最近はほとんど二人で遊んだりということもなくなっていたから。
 僕が涼音の親を見たことがないのも自然だったのかもしれない。

「涼音も、ちゃんとしたところの陰陽師家の人間なんでしょう?」

「えぇ。まぁ、そうねぇ……」

「うぅん。ちょっと意外かもですね」

「……そうかしらぁ?」

「うん。一緒に遊んでいたあの子が実はとんでもない名家の子でした!なんて言われたら、そりゃ驚くでしょう?」

「ふふっ。だとしたら、涼音の方が驚いていると思うわよぉ?一般人だと思っていた友達がとんでもない強さを持っているのだものぉ」

「まぁ、それもそうですね」

 僕の方がびっくりか。
 なんか特殊な剣を継承した?みたいだし?僕は。
 そっちの方が驚くか。普通は。

「それでぇ、結局、優斗君は陰陽師になってくれるかしらぁ?」

「なりますよ。それがお姉ちゃんを助けるための方法なのだとしたら」

「そうぅー。ありがとうねぇ?」

「僕は僕の為に戦うんです。お礼を言われるようなことではないですよ」

「そんなのは当たり前よぉ。その上で、陰陽師として戦ってくれることに感謝しているのよぉ。陰陽師は、誰がなんといおうと、誰かを助けるために命を懸けて戦う職業なのだからぁ」

「そうですか。なら、先ほどのお礼も素直に受け取っておきますね?」

「はいぃー。ぜひ、そうしておいてぇ?」

 僕は赤羽先生と言葉を交わしていた中で。

「優斗!」

 いきなり、部屋へと入るためのふすまが大きく開かれる。
 
「……何?」

 そちらの方に視線を向ければ、そこにいるのは涼音だった。

「さっさと家の人間との話を片付けて帰ってきてあげたわ。本当は貴方が戻ってくるよりも前に帰ってくるつもりだったのに……先を越されたわ。もっと長く話していなさいよ」

「えぇ?そんな理不尽なことを言われることある?」

「まぁ、良いわ。私は寛大だから許してあげる」

「あー。そう。ありがとう」

「えぇ、存分に感謝して頂戴。それで?貴方はまだ、この陰陽寮の方を観光していないわよね?」

「うん。していないね。したいな、って、思っているよ」

「じゃあ、感謝しなさい?私が案内してあげるわ!」

「うん。ありがとー。じゃあ、案内して?僕はちょっとお腹空いているから、ここしかない!みたいな感じの夜ご飯を食べられるところに連れていって」

「お安い御用よ!私のおすすめのところに連れて行ってあげるわ!歴史が積み重なれた本物の日本料理という者を貴方に見せてあげる!」

「楽しみにしている」

 現地人らしい涼音に任せておけば、良い感じに楽しませてくれるでしょう。

「それじゃあ、赤羽先生。私たちはここで失礼するわ。色々とありがとうね」

「ありがとうございました」

「楽しんできてねぇー」

「私が楽しませるのよ?楽しめるに決まっているわ!」

「はぁーい」

 僕と涼音は赤羽先生に見送られ、大きな建物から再び、外の陰陽寮へと繰り出した。
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