小さな貴族は色々最強!?

谷 優

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5話

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   「うわぁ、大きな神様がいる。」

部屋の中に入ると、尊だった時に会った神様の、大きな像が置かれていた。それは、とても神秘的であり人々を惹き付けるような雰囲気があった。

  こんなに、優しい家族の元に生まれ変わらせてくれて感謝したいな。

だが、ウィリアムの一言で皆の視線がウィリアムの方に向いた。それは、驚いている表情であった。

   「ウィル、どうして神様だって分かるの?」

  え?あ、"会ったことがあるから"なんて言ったらきっと怖がられちゃうよね。実際、僕も神様と会った時はすっごくびっくりしたし。

  「ま、前に夢でみ、見ました。」

ちょっと、歯切れが悪かったけど納得してくれたかな。

   「ふーん、そうなんだ。」

   「それは、いい夢だったわね。」

良かった、お兄様とお母様も納得してくれた。神様の前に、水晶が置いてある机があるので、そこまで行った。

   「ヴェスター様、ようこそお越しくださいました。私は神官長のテネブラと申します。」

   「本日は、息子の検査よろしくお願いします。」

三人は、侯爵の後に続いて頭を下げた。

   「では、これよりウィリアム・ヴェスター様の魔法属性を確認いたします。こちらの水晶に手で触れて下さい。」

机の上には、2つの水晶が置かれていた。

   「右にある水晶は、属性を調べるもの。左にございますのが、魔力量を調べるものでございます。」

神官長の説明を受け、ウィリアムは2つの水晶に触れた。すると、水晶から字が浮かび上がった。

   「…な、なんとっ。」

   「…うそ。」

  神官長とお母様すごく驚いてる。これって、大変な事なのかな。

   「火・水・土・風・氷・雷・光だと…?はっ、魔力測定は!?ま、ま、まさか、創造神エレンの加護…。これは、一体。この小さき者がエレン様の加護を授かっているなど、有り得るのか。魔力量も…9999だと!?」

   (ウィリアムが、7つの属性以外にも創造神エレンの加護か…。魔力量も桁外れだ、前例がない。光属性に加護を授かっているとなると、教会が手を出してくる可能性がある。)

神官長は、驚きのあまり敬語を忘れていた。ウィリアムは闇属性を除いた、7つの属性だと分かった。

   「えー!僕そんなに魔法が使えるのですか、やったぁ!お兄さ…。」

  後ろにいる家族を見ると、衝撃から何も言葉を発していなかった。僕、喜んじゃいけないのかな。もしかして、みんなの負担になっているの?

   「あ…。」

ウィリアムは、みんなの顔色を見ると素直に喜べなかった。浮かない顔をしている。

   「わぁっ。」

侯爵はウィリアムを抱き上げ、頭を急速に回転させ現状を把握した。

   「わはは!さすがはリズと俺の子だな、優秀なルーカスと魔法の才に恵まれたウィリアムかぁ。俺たちは、幸せ者だなぁ。」

侯爵夫人も、ルーカスも現状を整理し落ち着きを取り戻した。

   「ふふ、そうね。」

   「僕は、みんなの負担になってはいないのですか?」

   「ウィリアム、これは凄いことなんだよ。兄として、誇らしいよ。」

  お兄様も、僕を褒めてくれた。

   「ウィリアム、あなた本当にすごいわね。お母様びっくりして声が出なかったわ。」

    「僕、喜んでもいいの?」

   「ええ!今日は、ウィリアムの、好きな食べ物を沢山用意しなきゃね。」

   「やったぁー!」

皆は、ウィリアムが凄いと心から褒めてくれた。それは、誰から見ても魔法の才に溢れていたものだった。

   「ギルベルト様、ウィリアム様は"光属性"の持ち主です。教会で、我々の元に預けて頂くのはどうでしょうか。類を見ない天才ですよぉ!」

   神官長は、興奮している様子でお父様に話しかけた。

   「…え?」ウィリアムは、驚いた。
   「は?」

ルーカスは、神官長が何を言っているのか分からなかった。

  僕捨てられるの?

   「お、お父様…。」

ウィリアムは、無意識のうちに侯爵の事をぎゅっと握り、胸の中に顔をうずくませた。











   

   

   

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