嘘はいっていない

コーヤダーイ

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4危機

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 サキは固いマットレスの上でぱちりと目を覚ました。見知らぬ天井と蜘蛛の巣、高い位置に小さくついた格子つきの窓に絡むのは地に生える雑草、ほこりと湿気とカビの匂い。少し頭が痛むが、口を覆われていることもない。両手を柔らかいものでひとつに縛られているので、頭の上の方で括り付けられているのを、少し引っ張って確認する。服もきちんと着用しているし、足は縛られず靴も履いたままである。
 
(地下室で傷はなし……金目当ての誘拐か?)

マティアスの魔導具は衝撃を受けなければ発動はしない、今回のようにつかまってしまえば役には立たないことがわかった。これはぜひ守りのアクセサリーを作る際の参考にしなくてはならない。

「へえ、ずいぶん冷静だな。騒がないんだ」

 目の端で椅子から立ち上がった男が靴底で床を鳴らしながら近づいてきた。マットレスは床に直置きしてあるのだろう、濃紺のズボンを履いている男の膝下が目に入り、ずいぶん見下ろされる形でこげ茶色の髪の毛が揺れた。かがんだ男はせいぜい20代だろう、ずいぶん若い男で身なりも悪くない。視たところ魔力はないが、目つきはしっかりしているから話せば何か喋ってくれるかもしれない。

「どうして僕を?」
「金になるからさ」
「僕の家はお金持ちじゃありません」
「そっちの金じゃねぇよ、坊主みてぇな可愛い顔した子供にたんまり金を出す変態がいるんだよ」
(あー、そっちか。一番ダメな方だ)

 攫われるところを誰も見ていなかった、探してはくれるだろうが見つけるまで時間がかかるだろう。少しでも情報を引き出して、何とか逃げられる隙を見つけるまでは時間を稼がなければいけない。

「僕を売るの?」
「売るんじゃねぇよ、もう売ったんだ」
(うわ、最悪のパターン……)
「正確には坊主を指名して攫わせたって話だがな」
「……!!」

 それは流石に思いつかなかった流れである、ラミの心配ばかりしていたら、まさかのサキ狙いとは。幾重にも魔法を張り巡らされた屋敷から、ほとんど出歩かないサキを一体いつ見かけたというのだろうか。

(7歳に届かず貞操の危機とか……)

 こうなったらいつ移動させられるかわからない、できるだけこの男から聞き出せることを聞き出しておくしかない。せめて相手のことがわかれば、何かしら手掛かりだけでも残せるかもしれない。

「僕を欲しがったのは、どんな人物ですか?」
「……はっ、お前面白いな、ガキなら普通暴れて泣き叫ぶとこだろ」
「そのような育ち方はしていませんので」
「おぉー、やっぱ坊主がお貴族様のガキだってのは本当か」

 妙に感心した風に男が話すのと、分厚い木の扉が重たい音を立てて開くのと、今まで話していた男が心臓を背中から打ち抜かれて死ぬのは、ほとんど同時だった。一呼吸おいて男が崩れ、ドサッと音を立て仰向けに倒れた。

「ずいぶん待たせてすまなかったね」
「………っっ!」

 クロスボウを床に置いた人物が笑顔でサキに語りかけた。たった今クロスボウで人を殺したとは思えない、頬を紅潮させまるでデートに遅れてきた人物、とでもいうように。

「怖い思いをさせて悪かったね、もう大丈夫だよ。君の名前を聞いてもいいかな?」
(こわい怖い、帰りたい)
「あぁ、本当に君は美しいね。噂以上だ」
「……うわさ?」

 人を殺した手でサキの髪を撫で、頬を撫でさする太い指はべとべとして気持ち悪かったが、噂という言葉にサキは反応していた。この人物は自分を見て攫わせたわけではないということだ。こいつをそそのかしたやつが裏にいる。

「声も実にかわいらしいね。こんなお人形さんみたいに綺麗な子が、私のものになるなんて夢みたいだ」
(一生夢観てろよ、気持ち悪い)

 うっとりした表情で話しているその顔は脂ぎって、頬はこけているのに顎はたるみ目は落ち窪んでいる。

「僕は人形ではありません、家に帰してください」
「ああああ、かわいらしい!!そうだねっ、早く私たちの家に帰ろうね」
(うわぁ、はなせ離せ触るな)
「だけど本当にたまらない、ほんの少しだけここで。せっかくだから……」

 一人で汗をかき息を荒くして脂ぎった人物はその手を伸ばした。サキのベストを少しだけ捲りズボンからシャツを引きずり出すと胸の方に押し上げ、白い腹を手の平で撫でまわした。空いた手で己のズボンを寛げ中身をズルリと出すと握って擦り始めた。

「あああ、白くて柔らかくて気持ちいい、まるで手に吸い付いてくるようだ」
(気持ち悪い気持ち悪い、誰か助けて)

 ここまでされてもマティアスのブローチは発動しない。サキは衝撃、と思い立ち自由になる足を引き付けると、覆いかぶさる大きな身体を思い切り蹴った。
 
「ほぉう、このような悪戯をする足もかわいいものだ」

 蹴ったはずの足は靴底を掴まれていた。掴む手はそのままにふくらはぎから腿へと撫で上げられる。子供なら知らないはずの淫靡な手つきを、サキの前世は記憶していた。とにかく、衝撃だ、と足を無茶苦茶に蹴って手から逃れ、蹴り上げた反動を利用して身をよじりうつ伏せに体勢を変える。

「そんなに暴れたら傷つけてしまうよ」

 後ろから手が掛かり前ボタンを引き千切られて、下着ごとズボンが脱げた。縛られた両手の方へ逃げれば足を持って引っ張られる。尻を両側から掴むように揉まれ、ぬめっと濡れたもので何度も触れられた。

「白くて、柔らかくてっ、こんなに、美味しい」
(とにかく衝撃を与えれば……!)

 振り返って尻を左右に広げて谷部分に触れている濡れたものが人間の鼻と舌であることに気づくと、鳥肌が立つ。尻を揉み舐めまわし瞳をギラギラさせた余裕のない顔に、心の底まで冷たくなり恐怖を感じる。

(この小さな子供の身体に押し込まれたら、痛みはともかく内臓破裂でたぶん死ぬ)

 サキは恐慌状態に陥りやたらと暴れ、身体を丸めると上に思いっきり飛び上がった。縛られた両手がグンと反動を受け、そのまま身体をベッドに叩きつける。

「……な、なんだこれは……っ」
(なんとか間に合った)

 マティアスのブローチが発動しサキは結界で守られた。突然弾かれた人物は驚き、天井を向いて汁を滴らせていたモノは一旦萎えている。サキはそれを一瞥して、次に自分の身体に目をやった。破かれずり降ろされたズボンと下着は、自分で上げることはできない。捲り上げられたベストもシャツも、自分で降ろすことはできない。両手はひとつに縛られ固定され、靴下と靴はきちんと身につけたままである。

(これどうにかしないと、痛々しいな)

 結界に守られつつあられもない姿を晒しているサキは、しかし疲れたと息をついた。心は大人でも身体は幼児なのである、精神的な負担は身体にも影響を及ぼす。空間が歪み見慣れた魔力が視えたのに安心して、サキはそのまま目を閉じた。

「誰だお前はっっ!!」
「うるさい」
「ぐうわああぁぁっ……っっ」

 脂汗をかき唾を飛ばした人物は、マティアスの腕の一振りで見えない力に拘束され壁に叩きつけられると、そのまま強制的にどこかへ転移されてしまった。マティアスはまっすぐ結界に包まれたサキへと足を運び、汚いマットレスの上で乱暴狼藉を受けた小さな身体の横に膝をついた。気を失っているサキの両手の拘束を外してやり、着ていた上着を脱いで包み込めば、肩から膝まですっぽりと隠れてしまった。
 
 厳しい表情でマティアスはギリリと奥歯を噛みしめる。衝撃で守りが発動するのでは駄目だったのだ。役立たずな自分はなぜそれに気づかなかったのか、握った拳を固い地下室の床に叩きつける。ほこりでいくばくか汚れのついたサキの白い頬には涙の痕がいく筋もついている。ひとり連れ去られて大人の薄汚い欲望をその身に浴びせられ、どれだけの恐怖を感じたことだろうか。

 怒りに任せて吹っ飛ばした犯罪者は、城の最も深い牢に転移でぶち込んでおいた。犯罪者の顔は貴族のひとりだった、この件は王に直接告げておくべき案件である。サキもこの姿では屋敷に連れ帰ることはできない、執事と乳母はショックを受けるだろう。心配する執事の待つ屋敷へと伝魔通信の魔導具でサキの無事を告げ、一旦共に城へと向かうと伝えて一方的に切った。
 一刻も早く、とマティアスは抱き上げた子供を見て厳しい表情を深くすると王のいる城へ、さらに詳しく示すならば王の執務室へと直接転移した。





 五年前に戴冠し即位した王はエーヴェルトという。正式名称はエーヴェルト=ヴァスコーネス=ヴィンクヴィスト、国の名を名前にもつ由緒正しき魔法大国の王である。前王も正妃を早くに失くしてはいるが健在で、城の横に建っている屋敷で孫や次男の伴侶と日々楽しく暮らしているらしい。

 エーヴェルトはたまに突飛な発想で驚くような発明品を世に知らしめるのだが、すごいのは私ではなく周りのみんなさ、と言って絶対に賛辞を受け取らないような人間だ。大体が新しいことを始める理由が、面白そうでしょう、だからおかしな男である。
 だが王であるエーヴェルトは始めたことには必ず結果を残し、前王と同様穏やかな治世が続いているから国民からの人気も高い。働く者の身分より能力を重要視することも人気のひとつであろう。

「………驚いた」
「遅くにすまん、緊急だ」
「みたいだね。みんな少し出てくれる?悪いね。……何が起こった、その子は?」
「私の息子だ」

 突然転移で現れたマティアスを諫めるでもなく、慌てず事実確認をするエーヴェルトに、マティアスは結界魔法を部屋に施してから淡々と事実を述べる。眉根を寄せて話を聞いたエーヴェルトは結界を解くようマティアスを促すと、人払いしていた執務室に人を呼んだ。

「まずは子供を診せたいので医者と、それから身体を清めてからの着替えを頼む」
「あぁ、この部屋の浴室を使ってくれる?あまり移動させたくないから」

 マティアスの依頼に侍女の一人が医者を呼ぶために下がり、エーヴェルトの言葉に浴室の支度をするための侍女が一人下がった。残った侍女の一人に着替えを頼む。執務室の長椅子に寝かせられた子供の、掛けられた上着をめくって見せられた様子に一瞬だけ息をのみ、すぐ無表情に戻った侍女は、かしこまりましたと下がっていった。
 待つ間もなく医者がやって来てサキを診察し、両手首の痣の他には外傷がないとの診断をくだした。部屋につめていた大人たちが全員ほっと胸をなでおろしたところで、部屋に待機していた侍女が紅茶を差し出した。

「ご子息様に私共で湯あみをさせて頂いてもよろしいでしょうか」
「頼む」

 マティアスが許可を出せば、優しい手つきで侍女たちが意識の戻らないサキを、隣の浴室へと運んでいった。ほどなくして王の執務室に戻ったサキはまだ意識がなく、しかし湯で温められ清められたため白かった頬には血色が戻っていた。

「綺麗な子だねぇ」
「私に似ずな」

 絶対言われると思ったことに先手を打っておく。

「マティアスとは25年以上付き合いがあるのに、いまだに伴侶に会わせてくれないってどういうこと」
「……人払いを」

 厳しい表情のマティアスに請われるまま人払いをしたエーヴェルトは、笑みを浮かべている。この男は学園時代から、常に笑みを浮かべているような男だった。マティアスが再び結界魔法を部屋に施すとエーヴェルトはすぐ口を開いた。

「ねぇ、どんだけ出し惜しみ……」
「私の伴侶は魔族だ」
「……え?」
「サキは夢魔と私の間に産まれた息子だ」

 さしものエーヴェルトも笑顔が固まり、真面目な顔をした。

「最初から詳しく話してくれるよね、マティアス」
「ああ全て話す」

 話し合いは遅くまで続いたため、サキは長椅子に寝かせたまま毛布を掛けられたのだが、話し合いが終わってもその目は開かなかったのだった。

「サキくんはどんな大人になるんだろうねぇ」
「半分夢魔だからな、ラミと同じで魔力が視えるらしい」
「それだけでもすごいね、この顔じゃあ学園に入っても大変かもねぇ」
「……そうだな」

 結界を張った執務室のテーブルで琥珀色をした酒の入ったグラスを傾けながら、二人の男は語り合う。

「サキは隠しているつもりだが、これも話しておいたほうがいいだろう」
「んー、まだあるの」
「この世界ではない場所での記憶があるようだ」
「え、それって……」
「この世界にはない学術を極めて優秀に修めており、城の魔法研究室の誰よりも独創的で使える魔法を作ることができる。数式などを魔法理論に応用させようとしているが、おそらく魔法のない世界だったのだろう」

 エーヴェルトは弟の伴侶のことを思い起こしていた。弟の伴侶は異世界からやってきた落ち人である。だがマティアスの息子は話を聞くに、落ち人ではない。

「転生……」

 呟いた声は案外部屋に響き長椅子で眠っていたサキが、ん、と身じろぎをした。そろそろ目を覚ますのかもしれない、この子が自分で認めるまでは大人二人、何も気づかないふりをするとしよう。
 最後に一枚の小さな紙片を渡された。弟君の伴侶殿ならば、もしや理解できるかもしれないから見せてみろと持たされたのだ。エーヴェルトには筆で描かれた奇妙な文様のそれは、後日確認のために見せた弟の伴侶ひろきが、カンジ!と叫んだという。
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