12 / 127
風邪
しおりを挟む
ルームシェアを始めて1ヶ月が経とうとしていた。
「ねぇ、ゴールデンウィークどうする?帰る?」
「バイトあるし、帰れても2日とかだよな。」
「休み合わなかったら厳しいよね~」
「でも、実家に帰って2時間かけてバイトの為にこっちに来るのは正直ダルいよな。」
「うん、それは嫌だよ…」
「でも、帰らないと母さん達の、めんどくせぇ妄想始まるぞ?」
「妄想??」
「母さん達のキャラ考えてみろよ。どうせ、あら?帰ってこないの?そんなに2人でいたいのね!なんて、言うぞ?絶対」
「あっ、うん。言いそうってより、絶対言うね。」
「だろ?まぁ、近くなったら考えるか。」
「うん。ねぇ、もう1回モノマネやって?」
俺は母さんと真夜母のモノマネをすると、真夜は涙目で笑っていた。
「言い方は似てるだろ!」
「めっちゃ似てる!でも、裕翔がそんなモノマネすると思わなくて、余計にツボにはいったわ…………クシュン!」
真夜がクシャミをした。
そういえば、さっきから鼻もすすってるような…
「もしかして、真夜風邪か?」
「わかんないけど、鼻水が止まらないの…」
真夜の体調もわるそうだし、少し早いけど、寝る事にした。
布団の中で真夜を軽くだき抱えると、直ぐに布団の中は暖かくなった。
夜中に目が覚めると、真夜が唸っている。
リビングから体温計を持ってきて、パジャマの上のボタンを外して、寝たまま体温計を真夜の脇に入れた。
インナーを着ているから、もちろん。何も見えていない。
ピピピッ
体温計を取り出すと、38℃を超えていた。
確実に風邪だな。
俺は上着を着て、近くのコンビニまでおでこを冷やすシートを買ってきて、真夜のおでこに貼った。
念の為、渡されていた水枕も作って。
朝起きると、真夜はまだ寝ていた。
というより、顔が赤い。
体温計を入れると、38.5℃
熱が上がっていた。
病院に連れていくにしても、何か食べさせないといけない。
処方された薬を飲む時に空腹ではダメだろう。
お粥…
お粥……
どうやって作るんだ?
スマホでレシピを探して、とりあえず作ってみよう。
炊飯器の中にはまだ、白米が残っていて、助かる。
レシピに書いてある通り作成してみた。
病人に食べさせるのに、冒険してはダメだ。
俺の部屋のドアが開いて、真夜が起きてきた。
「ん…裕翔?何してるの?」
「真夜が具合悪そうだから、お粥つくってるよ。もう少しで出来るけど。ここで食べる?部屋に持っていく?」
「ここで大丈夫。」
「じゃあ、出来るまでソファで横になってて。」
「うん、そうする。」
生姜は風邪に良さそうだから、バイトで得た包丁スキルを発揮して細かく切っていく。
スキルのおかげで、包丁の使い方を理解したから指を切らずに出来た。
梅干しも種を取って、別皿に盛り付けておこう。
試行錯誤して、なんとか完成。
リビングのテーブルへと運んだ。
「出来たぞ?真夜、起きれるか?」
「うん…」
真夜は少し怠そうに身体を起こした。
そうとう具合が悪いのだろう。背もたれに身を預けるように座った。
プラスチックのスプーンでお粥を掬って、真夜の口に運んだ。
「ん…ごめんね」
真夜は謝ってから、ゆっくり口に含んで咀嚼した。
「おいしい…」
茶碗半分くらいまで、食べると飲み込むまでのスピードが落ちてきている。
「お腹いっぱいか?」
「うん…でも食べる…」
「無理すんな」
「せっかく、作ってくれたのに…」
「また、いつでも作れるから。お腹空いたらまた、食べたらいいし。」
「うん…」
「病院に連れていくから、着替えるか?」
「うん…」
抱っこして、脱衣場の洗面台まで連れて行って歯磨きをさせた。
真夜はカラーボックスから下着を取り出して、抱っこして真夜の部屋に連れて行った。
開けっ放しのカーテンを閉めて。
クローゼットから、言われた通りのパーカーとジーンズを取り出して渡した。
「着替えたら呼んでくれな。」
「うん…」
5分くらい経過して、真夜から声が掛かった。
着替えた真夜は、胸まで伸びた亜麻色の髪の毛はポニーテールにしている。
病院へ向かう為にタクシーを呼んで、真夜を背負ってマンションのエントランスに向かった。
「今日は、バイト休みだよな?」
「うん…明日もダメそうだから。後で連絡する。」
「裕翔、学校は?」
「今日は午後からの講義だし、それに行かなくても大丈夫だ」
「ダメだよ…私は大丈夫だから。」
「とりあえず、病院に行ってからな。」
「ごめんね…」
病院では、普通の風邪と診断
でも慣れない環境で疲れが溜まったのではないか?と言われた。
無理させちゃってたのかな?
料理と洗濯も真夜が結局やっている。
家での負担は明らかに真夜の方が高い。
せめて、掃除はしっかりやらないとな。
家に帰ってから、処方された薬を飲ませた。
真夜の部屋に連れていき、パジャマのズボンと新しいシャツとトレーナーをクローゼットから取り出して渡した。
「水枕作るから、着替えててくれ。」
「うん…」
水枕とおでこに貼るシートを用意した。
「着替えたか?」
「大丈夫…」
部屋に入ると、布団に座って髪の毛を解いていた。
水枕をセットして、真夜のおでこにシートを貼って寝かせた。
タオルケットと布団を掛けて、お気に入りのクマのぬいぐるみを横に寝かせると、真夜はクスッと笑った。
夜に着ていたパジャマと病院に着ていったシャツと下着が布団の横にあった。
「これ、洗濯していいか?」
「うん…」
真夜の下着を俺が洗うことに抵抗はあったけど、真夜は俺ほど気にしていない様子だ。
負担を減らす為にも慣れないといけない。
「リビングにいるから、何かあったら呼んでくれな?」
「ありがとう」
そして、俺は洗濯をする事に。
下着を見ないように洗濯カゴの中身を一気に洗濯機に入れた。
洗濯機の横にあるネットが目に入った。
下着ってこれに入れるんだったか?
結局、見ないようにした事が仇となり、洗濯機の中を漁ることになった。中から発掘されたのは、ピンクの下着と水色の下着だった。
洗濯ひとつでも、分からない事があって。
学ばないといけないことが、沢山あることに気が付いた。
そして、普段それらをやってくれている真夜に更に感謝した。
「ねぇ、ゴールデンウィークどうする?帰る?」
「バイトあるし、帰れても2日とかだよな。」
「休み合わなかったら厳しいよね~」
「でも、実家に帰って2時間かけてバイトの為にこっちに来るのは正直ダルいよな。」
「うん、それは嫌だよ…」
「でも、帰らないと母さん達の、めんどくせぇ妄想始まるぞ?」
「妄想??」
「母さん達のキャラ考えてみろよ。どうせ、あら?帰ってこないの?そんなに2人でいたいのね!なんて、言うぞ?絶対」
「あっ、うん。言いそうってより、絶対言うね。」
「だろ?まぁ、近くなったら考えるか。」
「うん。ねぇ、もう1回モノマネやって?」
俺は母さんと真夜母のモノマネをすると、真夜は涙目で笑っていた。
「言い方は似てるだろ!」
「めっちゃ似てる!でも、裕翔がそんなモノマネすると思わなくて、余計にツボにはいったわ…………クシュン!」
真夜がクシャミをした。
そういえば、さっきから鼻もすすってるような…
「もしかして、真夜風邪か?」
「わかんないけど、鼻水が止まらないの…」
真夜の体調もわるそうだし、少し早いけど、寝る事にした。
布団の中で真夜を軽くだき抱えると、直ぐに布団の中は暖かくなった。
夜中に目が覚めると、真夜が唸っている。
リビングから体温計を持ってきて、パジャマの上のボタンを外して、寝たまま体温計を真夜の脇に入れた。
インナーを着ているから、もちろん。何も見えていない。
ピピピッ
体温計を取り出すと、38℃を超えていた。
確実に風邪だな。
俺は上着を着て、近くのコンビニまでおでこを冷やすシートを買ってきて、真夜のおでこに貼った。
念の為、渡されていた水枕も作って。
朝起きると、真夜はまだ寝ていた。
というより、顔が赤い。
体温計を入れると、38.5℃
熱が上がっていた。
病院に連れていくにしても、何か食べさせないといけない。
処方された薬を飲む時に空腹ではダメだろう。
お粥…
お粥……
どうやって作るんだ?
スマホでレシピを探して、とりあえず作ってみよう。
炊飯器の中にはまだ、白米が残っていて、助かる。
レシピに書いてある通り作成してみた。
病人に食べさせるのに、冒険してはダメだ。
俺の部屋のドアが開いて、真夜が起きてきた。
「ん…裕翔?何してるの?」
「真夜が具合悪そうだから、お粥つくってるよ。もう少しで出来るけど。ここで食べる?部屋に持っていく?」
「ここで大丈夫。」
「じゃあ、出来るまでソファで横になってて。」
「うん、そうする。」
生姜は風邪に良さそうだから、バイトで得た包丁スキルを発揮して細かく切っていく。
スキルのおかげで、包丁の使い方を理解したから指を切らずに出来た。
梅干しも種を取って、別皿に盛り付けておこう。
試行錯誤して、なんとか完成。
リビングのテーブルへと運んだ。
「出来たぞ?真夜、起きれるか?」
「うん…」
真夜は少し怠そうに身体を起こした。
そうとう具合が悪いのだろう。背もたれに身を預けるように座った。
プラスチックのスプーンでお粥を掬って、真夜の口に運んだ。
「ん…ごめんね」
真夜は謝ってから、ゆっくり口に含んで咀嚼した。
「おいしい…」
茶碗半分くらいまで、食べると飲み込むまでのスピードが落ちてきている。
「お腹いっぱいか?」
「うん…でも食べる…」
「無理すんな」
「せっかく、作ってくれたのに…」
「また、いつでも作れるから。お腹空いたらまた、食べたらいいし。」
「うん…」
「病院に連れていくから、着替えるか?」
「うん…」
抱っこして、脱衣場の洗面台まで連れて行って歯磨きをさせた。
真夜はカラーボックスから下着を取り出して、抱っこして真夜の部屋に連れて行った。
開けっ放しのカーテンを閉めて。
クローゼットから、言われた通りのパーカーとジーンズを取り出して渡した。
「着替えたら呼んでくれな。」
「うん…」
5分くらい経過して、真夜から声が掛かった。
着替えた真夜は、胸まで伸びた亜麻色の髪の毛はポニーテールにしている。
病院へ向かう為にタクシーを呼んで、真夜を背負ってマンションのエントランスに向かった。
「今日は、バイト休みだよな?」
「うん…明日もダメそうだから。後で連絡する。」
「裕翔、学校は?」
「今日は午後からの講義だし、それに行かなくても大丈夫だ」
「ダメだよ…私は大丈夫だから。」
「とりあえず、病院に行ってからな。」
「ごめんね…」
病院では、普通の風邪と診断
でも慣れない環境で疲れが溜まったのではないか?と言われた。
無理させちゃってたのかな?
料理と洗濯も真夜が結局やっている。
家での負担は明らかに真夜の方が高い。
せめて、掃除はしっかりやらないとな。
家に帰ってから、処方された薬を飲ませた。
真夜の部屋に連れていき、パジャマのズボンと新しいシャツとトレーナーをクローゼットから取り出して渡した。
「水枕作るから、着替えててくれ。」
「うん…」
水枕とおでこに貼るシートを用意した。
「着替えたか?」
「大丈夫…」
部屋に入ると、布団に座って髪の毛を解いていた。
水枕をセットして、真夜のおでこにシートを貼って寝かせた。
タオルケットと布団を掛けて、お気に入りのクマのぬいぐるみを横に寝かせると、真夜はクスッと笑った。
夜に着ていたパジャマと病院に着ていったシャツと下着が布団の横にあった。
「これ、洗濯していいか?」
「うん…」
真夜の下着を俺が洗うことに抵抗はあったけど、真夜は俺ほど気にしていない様子だ。
負担を減らす為にも慣れないといけない。
「リビングにいるから、何かあったら呼んでくれな?」
「ありがとう」
そして、俺は洗濯をする事に。
下着を見ないように洗濯カゴの中身を一気に洗濯機に入れた。
洗濯機の横にあるネットが目に入った。
下着ってこれに入れるんだったか?
結局、見ないようにした事が仇となり、洗濯機の中を漁ることになった。中から発掘されたのは、ピンクの下着と水色の下着だった。
洗濯ひとつでも、分からない事があって。
学ばないといけないことが、沢山あることに気が付いた。
そして、普段それらをやってくれている真夜に更に感謝した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
幼馴染の生徒会長にポンコツ扱いされてフラれたので生徒会活動を手伝うのをやめたら全てがうまくいかなくなり幼馴染も病んだ
猫カレーฅ^•ω•^ฅ
恋愛
ずっと付き合っていると思っていた、幼馴染にある日別れを告げられた。
そこで気づいた主人公の幼馴染への依存ぶり。
たった一つボタンを掛け違えてしまったために、
最終的に学校を巻き込む大事件に発展していく。
主人公は幼馴染を取り戻すことが出来るのか!?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗利は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる