幼なじみとルームシェアする事になりました。

メロン箱

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風邪2

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夜ご飯は温まるように、うどんを作った。
もちろん、クックアプリを見て作るわけだが、これで正解なのか?よく分からなく思う事もある。
風邪に良いみたいなので、生姜と長ネギを刻んで入れておいた。
食べる前に溶き卵を入れて完成させる予定にしている。

真夜は部屋で寝ているが、たまに見に行くと顔色は少し良くなった気がする。暑いからか、布団を蹴飛ばしてる事があるからこまめに見て布団を掛けてあげないと、治るものも治らなくなりそうだ。


うどんをいつでも温められるように準備をして、真夜の目覚めを待った。

真夜の部屋の扉が開いて、少し怠そうに起き上がってきた。

「大丈夫か?気持ち悪くないか?」
「うん、ちょっとクラクラするけど、だいぶ良くなったよ」

真夜に体温計を渡して、俺はうどんを温めた。

「うどん作ったから、ちょっとでも食べて薬飲もうな。」
「うん。作ってくれたの?」
「味は保証しないけどな?」
「ありがとう。お昼のお粥の残りでも良かったのに。」
「あれは、俺のご飯になったからもう無いぞ?」
「ごめんね。お粥食べるの付き合わせちゃったね」
「ぜんぜん、気にするなよ」

真夜の熱も微熱程度まで下がっていた。
でも、薬が効いているだけだろうから油断は出来ない。

うどんも無理して食べそうなので、少なめに入れて、足りなかったらおかわり出来るようにした。
「うどん…おいしい。」
「そりゃ、良かった。初めて作るから不安だったけど。」

食べ終えて、頭を抑えている。まだ気持ち悪いのだろう。
水を取ってきて、薬を飲ませた。

「汗かいたから…着替えたい」

真夜の部屋に連れて行って、下着とパジャマの替えを渡した。

「カバンの中にボディシートあるから、取ってもらっていい?」

あぁ!シャワーも入れないから必要だよな。
着替えが終わったら教えるように伝えてリビングに戻った。


「裕翔来れる?」
「どした?」
「背中拭いてもらえる?」

部屋に入ると、布団で前を隠して背中をこちらに向けて寝転がっている。

「シャツくらい着とけよ」
「拭きにくいかな?って思って。」

もともと、色白な事もあるが、背中ニキビもなく綺麗な背中だった。
ケアしているのだろう。
綺麗だからこそ、ちゃんと拭かないとって余計なプレッシャーだった。

「裕翔と小学生の時に一緒にお風呂に入って背中洗ってもらった事を思い出しちゃう」
「そうだな。お風呂で遊びすぎたせいで、のぼせて親にめっちゃ怒られたよな。」
「あったね~」
「よしっ!拭き終わったぞ!」
「ありがとう」

真夜は起き上がって、背中を向けたままシャツを着た。

「おい、俺が出てから服着ろよ」
「なに?照れてるの?」
「あほか。水枕新しく替えるぞ。」
「うん。移したら困るから、今日は一緒に寝れないね」
「そうだな。でも、見に来るから大丈夫だよ。」
「寝なよ?」
「寝るけど、真夜は布団蹴飛ばすからな。」
「1人で寝ると、寝相悪くなっちゃうみたい…」

真夜はずっと寝てたけど、薬を飲んだからか。すぐに眠りについた。

その後は様子を見る度に布団を蹴飛ばしている。
5回目で諦めて。そのまま真夜の布団に入って、結局一緒に寝た。


俺が起きると、リビングからガチャガチャと生活音が聞こえる。
「おはよ…起き上がって大丈夫なのか?」
「おはよ。うん、微熱程度になったから大丈夫だよ!だからご飯作ってた!」
「あんま、無理すんなよ?」
「大丈夫!私がやりたくてやってる事だし」

昨日1日だけで、真夜のやっている事の大変さを思い知ったわけだが、たまには、俺がご飯作る日も作ろうかと本気で考えた。
ただ、感謝の気持ちだけは忘れてはいけない。俺には俺のできる事をやっていこう。

その日から学校にも行けて、普段通りの生活に戻った。
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