結婚相手は、初恋相手~一途な恋の手ほどき~

馬村 はくあ

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第三章~真実~

復讐のハジマリ

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「親父にとって大事なのは、俺らじゃなくてあっちの家族だろ!」



何度もいったこの言葉。
親父は否定も肯定もしたことがなかった。

母さんもそれをわかっていたし、それに悩んでいた。

だからこそ、親父のことを心底憎かった。
嘘でもいいから、否定してくれたら、俺らは少しは救われたかもしれないのに。


「でもね、お母さんはお父さんに一目惚れだったんだよ」



だから、ほかの人を想っていても一緒に入れることが幸せなんだよ。

そんなことを言われたって、まだまだガキの俺にはわからなかった。



「なに、その写真」



大学3年の頃。
環がリビングで1枚の写真をみていた。

この頃にはもう環には放浪癖があって、家にいる方が珍しかった。



「ちとせの写真」



環がテーブルに置いた写真には、高校の制服を身にまとった女の子がいた。



「あん時の子もう高校生なのか」



俺の脳裏に浮かぶのは、たどたどしい言葉で話す幼い女の子。



「かわいく成長したなー」



兄バカなのか、写真を見てニヤニヤしてる。



「この子、森ノ宮なんだ」


「うん。制服も似合ってるよな」



兄バカぶりを未だに発揮してやがる。



「ふーん」



あまり気のないふりをして、部屋へと階段を登る。



「決めた」



部屋についた俺は、ひとつのことを思いつく。



「恨むなら自分の父親を恨めよ」



俺は、さっき見た写真の女の子を思い出して笑いが止まらなかった。

俺の母さんだって、苦しでんだ。
この子に罪はないけど。

自分の父親と母親を恨めばいい。

やっと道を見つけた。
復讐の道をみつけた。



「あ、戸梶とかじ先生、いまいいっすか?」



スマホで大学の先生に電話をかける。



『遊佐。どした?』


「来年の教育実習。森ノ宮いきたいんすけど」


『別にいいけど、普通母校行かないか?』


「いいんすよ。森ノ宮が」


『わかったよ、話は通しておく』



次の年の教育実習が待ち遠しくて仕方なかった。

俺の復讐計画はここから始まった。
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