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西条 誠
第十五話
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西条誠 視点
「それでは若様、西条様お乗り下さい」
屋敷に連絡を終えた使用人が車のドアを開けた
「西蓮寺、お前の家って確か医療関係の事業をしてるんだったな。」
「えっ?急にどうしたんですか?」
「いや、月城先生が何も言わなかったから西蓮寺の家があの『西蓮寺』かどうか確かめたかったんだ」
「西条くんは僕の家のこと気づいたんですか!?」
まさか本当に誰にも気づかれてないとおもってたのか?
なんか驚いてぽかんとしてる顔が可愛い……
「それはそうだろう?天下の西蓮寺家を忘れているなんて月城先生くらいなものだぞ」
「ちょっと大きめの病院を経営してるだけの家ですよ?」
西蓮寺家の病院がちょっと大きめの病院で済む訳が無い。
「日本中に点在している西蓮寺家の傘下の病院を見ているとちょっと大きめの病院とは思えないぞ?」
「まぁ、あれでも日本では一番大きいらしいですから」
「西蓮寺は自分のお父上がどれ程素晴らしい人か今一度考えるべきだな」
「ふふっ、立派な人だというのは分かっているんですが家ではちょっと残念な面が多い人ですからね」
あの、西蓮寺理事長が残念?
家では業界で見せているあの敏腕理事長としての面はあまり出さないということか?
「なるほど、『西蓮寺の鬼神』と謳われる西蓮寺理事長も息子の前では違う一面を見せているってことか?」
「えっ!?そんな異名初めて知りました!」
「そうなのか?結構有名だと思うぞ?」
たわいもない話をしているとようやく西蓮寺邸に着いたようだ
「若様、西条様、屋敷に到着しました」
◆◇◆
西蓮寺邸はごく一般的な住宅街の中にあって一際目立っていた。周りの家に比べても塀からして違うしまず庭に植えてある大きな木で建物があまり見えない
中心にある鉄の柵が開いて車で花壇のある場所の手前で車から降りた。ここからは徒歩らしい。
花壇には色とりどりの花が植えられており綺麗に整備されているのが分かった
「この先が僕の家なんです」
「へぇ、綺麗な庭だな」
俺の家も中々綺麗だがここまで綺麗じゃないし広くないな
「母さんが凄く植物が好きで趣味でガーデニングをしてるんです」
「趣味っていうレベルじゃないな」
「確かに」
本当に西蓮寺夫人がこの花壇を全部自分で世話してるなら庭師顔負けの技量だな
そんなことを考えているともう少し先の方に一人の女性がスコップを持ってなにやら作業をしているのが見えた
「お帰りなさい。入学式お疲れ様」
この人、パーティーで何回か見た事あるな。もしかして、西蓮寺夫人か?
「母さん、ただいま」
「あらあら、早速お友達を連れてくると聞いていたけど、まさか西条自動車のご子息とは思ってなかったわよ」
「母さん知ってるの?」
「えぇ、もちろん知っているわよ。確か名前は西条誠くんだったかしら?私は西蓮寺彩花です。よろしくね」
よく考えれば西蓮寺夫人とこうして話すのは初めてだな。あまりウチとココは関係がないからなぁ
「はい、西条誠です。よろしくお願いします」
「あらあら畏まらなくていいのよ。西条家のご子息に頭なんて下げられたら困っちゃうわ。うふふふ」
そこで、誠が「というか、なんで西条くんのこと知ってるの?」といった
「それは貴方が知らないだけでコッチの業界では有名なのよ?貴方は社交の場にあまり出たがらないからそういう世間知らずになっちゃのよ?全くもう貴方って子は」
西蓮寺夫人は西蓮寺のおでこをコツンとつついた
俺は単純に羨ましいと思った。俺はあまり両親との思い出がない。食事も、一緒にしたのは何年前だろうか?
最近では代議士に親父が賄賂を渡したっていう噂も流れてから余計に忙しくなったみたいだしな
暗い顔をしていたのがバレたのか西蓮寺夫人が俺の顔をじーっと見てきた
「は、恥ずかしながら俺もあまり西蓮寺家についてはあまり覚えてなくて」
「それは仕方ないわよ。西条家は我が家と違ってちゃんと社交の場に出てるものね?」
西蓮寺夫人はジト目で西蓮寺を睨んだ。本当に仲の良い親子なんだな。俺は単純にそう思った
──────────────
しばらくは『西条誠 視点』が続きます
「それでは若様、西条様お乗り下さい」
屋敷に連絡を終えた使用人が車のドアを開けた
「西蓮寺、お前の家って確か医療関係の事業をしてるんだったな。」
「えっ?急にどうしたんですか?」
「いや、月城先生が何も言わなかったから西蓮寺の家があの『西蓮寺』かどうか確かめたかったんだ」
「西条くんは僕の家のこと気づいたんですか!?」
まさか本当に誰にも気づかれてないとおもってたのか?
なんか驚いてぽかんとしてる顔が可愛い……
「それはそうだろう?天下の西蓮寺家を忘れているなんて月城先生くらいなものだぞ」
「ちょっと大きめの病院を経営してるだけの家ですよ?」
西蓮寺家の病院がちょっと大きめの病院で済む訳が無い。
「日本中に点在している西蓮寺家の傘下の病院を見ているとちょっと大きめの病院とは思えないぞ?」
「まぁ、あれでも日本では一番大きいらしいですから」
「西蓮寺は自分のお父上がどれ程素晴らしい人か今一度考えるべきだな」
「ふふっ、立派な人だというのは分かっているんですが家ではちょっと残念な面が多い人ですからね」
あの、西蓮寺理事長が残念?
家では業界で見せているあの敏腕理事長としての面はあまり出さないということか?
「なるほど、『西蓮寺の鬼神』と謳われる西蓮寺理事長も息子の前では違う一面を見せているってことか?」
「えっ!?そんな異名初めて知りました!」
「そうなのか?結構有名だと思うぞ?」
たわいもない話をしているとようやく西蓮寺邸に着いたようだ
「若様、西条様、屋敷に到着しました」
◆◇◆
西蓮寺邸はごく一般的な住宅街の中にあって一際目立っていた。周りの家に比べても塀からして違うしまず庭に植えてある大きな木で建物があまり見えない
中心にある鉄の柵が開いて車で花壇のある場所の手前で車から降りた。ここからは徒歩らしい。
花壇には色とりどりの花が植えられており綺麗に整備されているのが分かった
「この先が僕の家なんです」
「へぇ、綺麗な庭だな」
俺の家も中々綺麗だがここまで綺麗じゃないし広くないな
「母さんが凄く植物が好きで趣味でガーデニングをしてるんです」
「趣味っていうレベルじゃないな」
「確かに」
本当に西蓮寺夫人がこの花壇を全部自分で世話してるなら庭師顔負けの技量だな
そんなことを考えているともう少し先の方に一人の女性がスコップを持ってなにやら作業をしているのが見えた
「お帰りなさい。入学式お疲れ様」
この人、パーティーで何回か見た事あるな。もしかして、西蓮寺夫人か?
「母さん、ただいま」
「あらあら、早速お友達を連れてくると聞いていたけど、まさか西条自動車のご子息とは思ってなかったわよ」
「母さん知ってるの?」
「えぇ、もちろん知っているわよ。確か名前は西条誠くんだったかしら?私は西蓮寺彩花です。よろしくね」
よく考えれば西蓮寺夫人とこうして話すのは初めてだな。あまりウチとココは関係がないからなぁ
「はい、西条誠です。よろしくお願いします」
「あらあら畏まらなくていいのよ。西条家のご子息に頭なんて下げられたら困っちゃうわ。うふふふ」
そこで、誠が「というか、なんで西条くんのこと知ってるの?」といった
「それは貴方が知らないだけでコッチの業界では有名なのよ?貴方は社交の場にあまり出たがらないからそういう世間知らずになっちゃのよ?全くもう貴方って子は」
西蓮寺夫人は西蓮寺のおでこをコツンとつついた
俺は単純に羨ましいと思った。俺はあまり両親との思い出がない。食事も、一緒にしたのは何年前だろうか?
最近では代議士に親父が賄賂を渡したっていう噂も流れてから余計に忙しくなったみたいだしな
暗い顔をしていたのがバレたのか西蓮寺夫人が俺の顔をじーっと見てきた
「は、恥ずかしながら俺もあまり西蓮寺家についてはあまり覚えてなくて」
「それは仕方ないわよ。西条家は我が家と違ってちゃんと社交の場に出てるものね?」
西蓮寺夫人はジト目で西蓮寺を睨んだ。本当に仲の良い親子なんだな。俺は単純にそう思った
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しばらくは『西条誠 視点』が続きます
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