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西条 誠
第十四話
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西条誠 視点
そう、彼というのは西蓮寺恭介の事だ
彼は西条自動車には劣るが日本中のありとあらゆる病院を傘下に治める医療法人西蓮寺会の理事長、西蓮寺和彦の一人息子であまり社交界に出てこないためか『深窓の令息』と呼ばれているらしい
俺も実際に会うのはこれが初めてで最初に見た感想は顔は整っているし十分に美男子と言えるが少し身長が平均より小さいように感じた。とはいえ女子生徒よりは高い。
と、観察なんかしてないで早く彼に謝らないと!俺はそう思って急いで彼に駆け寄った
「……っ!わ、悪い!怪我はしてないか!」
「い、いえ、大丈夫です」
彼はボールが当たってしまった鼻を痛そうに抑えながらそう言った
少し赤くなっているし医務室に連れていった方が良いだろうか?
「少し心配だ。医務室に行くか?」
「いえ!そこまでは大丈夫です!迎えも来てますし」
「ならそこまで送ろう。確か一条…だったよな?西蓮寺と話してたのに悪いな」
「い、いえ!大丈夫ですわ。西条くん彼はきっと大丈夫ですわ!それより私の家にいらっしゃらない?」
普通の人が見たらただ一条家の令嬢が西条家の令息に媚びを売っているだけに見えるが、俺はこの女が嫌いだ
何を考えているか分からないし、それにこの女は人を観察して色々分析をしているらしい。俺はそんなのごめんだ
一条晴美が人間観察をして人を見定めているという噂は確かなものだ。
しかし、彼女は前世でも今世でも根っからの腐女子だ。つまりそれは自分の腐った心を満たすための欲求に過ぎないということを本人以外は知る余地はない
「いや、そういう訳にはいかない。俺に非があるからな」
「そ、そうですわね。まぁ、今回は無理かもしれませんが、是非次の機会にいらして下さいね」
この動揺しているのも演技だろう
この女なら猿芝居なんて朝飯前だろう
「あの女狐め」
いけないけない、つい心の声が出てしまった
とりあえず西蓮寺を迎車のところまで送ろう
「あっ、いたいた!杉本さん!」
「若様、お待ちしておりました。おや、そちらの方はご学友ですか?」
「あっ、この人はクラスメイトの西条くんだよ」
その使用人は少し驚いた顔をしたがやはりプロ、直ぐに笑みを浮かべた
「そうでしたか。私は西蓮寺家の運転手を務めている杉本と申します」
へぇ、西条の名前を出しても全く反応が変わらないなんて思わなかった。それは主の人望故か?
「若様、どうでしょうか?西条様を御屋敷に招いては?」
「えっ、そんな迷惑だよ。西条くんも忙しいはずだし」
西条家の人間ってだけで自宅とかに誘われる事は何回もあったけど、こっちの都合を考えてくれる奴なんて、西蓮寺がはじめてだ
「別に構わない。今日は別に予定は無いからな」
気づいたら俺は自然にそう口にしていた
普段はこんな事しないのに
「えっ、大丈夫なんですか?」
「あぁ、西蓮寺の家がどんなのか見てみたいしな」
「では決まりですね。早速屋敷に連絡しておきますね」
結局俺は西蓮寺の家に行くことになった
そう、彼というのは西蓮寺恭介の事だ
彼は西条自動車には劣るが日本中のありとあらゆる病院を傘下に治める医療法人西蓮寺会の理事長、西蓮寺和彦の一人息子であまり社交界に出てこないためか『深窓の令息』と呼ばれているらしい
俺も実際に会うのはこれが初めてで最初に見た感想は顔は整っているし十分に美男子と言えるが少し身長が平均より小さいように感じた。とはいえ女子生徒よりは高い。
と、観察なんかしてないで早く彼に謝らないと!俺はそう思って急いで彼に駆け寄った
「……っ!わ、悪い!怪我はしてないか!」
「い、いえ、大丈夫です」
彼はボールが当たってしまった鼻を痛そうに抑えながらそう言った
少し赤くなっているし医務室に連れていった方が良いだろうか?
「少し心配だ。医務室に行くか?」
「いえ!そこまでは大丈夫です!迎えも来てますし」
「ならそこまで送ろう。確か一条…だったよな?西蓮寺と話してたのに悪いな」
「い、いえ!大丈夫ですわ。西条くん彼はきっと大丈夫ですわ!それより私の家にいらっしゃらない?」
普通の人が見たらただ一条家の令嬢が西条家の令息に媚びを売っているだけに見えるが、俺はこの女が嫌いだ
何を考えているか分からないし、それにこの女は人を観察して色々分析をしているらしい。俺はそんなのごめんだ
一条晴美が人間観察をして人を見定めているという噂は確かなものだ。
しかし、彼女は前世でも今世でも根っからの腐女子だ。つまりそれは自分の腐った心を満たすための欲求に過ぎないということを本人以外は知る余地はない
「いや、そういう訳にはいかない。俺に非があるからな」
「そ、そうですわね。まぁ、今回は無理かもしれませんが、是非次の機会にいらして下さいね」
この動揺しているのも演技だろう
この女なら猿芝居なんて朝飯前だろう
「あの女狐め」
いけないけない、つい心の声が出てしまった
とりあえず西蓮寺を迎車のところまで送ろう
「あっ、いたいた!杉本さん!」
「若様、お待ちしておりました。おや、そちらの方はご学友ですか?」
「あっ、この人はクラスメイトの西条くんだよ」
その使用人は少し驚いた顔をしたがやはりプロ、直ぐに笑みを浮かべた
「そうでしたか。私は西蓮寺家の運転手を務めている杉本と申します」
へぇ、西条の名前を出しても全く反応が変わらないなんて思わなかった。それは主の人望故か?
「若様、どうでしょうか?西条様を御屋敷に招いては?」
「えっ、そんな迷惑だよ。西条くんも忙しいはずだし」
西条家の人間ってだけで自宅とかに誘われる事は何回もあったけど、こっちの都合を考えてくれる奴なんて、西蓮寺がはじめてだ
「別に構わない。今日は別に予定は無いからな」
気づいたら俺は自然にそう口にしていた
普段はこんな事しないのに
「えっ、大丈夫なんですか?」
「あぁ、西蓮寺の家がどんなのか見てみたいしな」
「では決まりですね。早速屋敷に連絡しておきますね」
結局俺は西蓮寺の家に行くことになった
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