王子、侍女となって妃を選ぶ

夏笆(なつは)

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王妃と王子と妃候補達のお茶会 2

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 何というか、まあ。 

 分かってはいたけれど、ってやつだな。 

 

 庭園に用意されたテーブルに着き、慣れた王子の笑みを顔に貼り付けたまま、シリルは冷静に判断する。 

 アリスは、相変わらず可愛らしくもごてごてとしたドレスに、とてつもなく大きな宝飾をこれでもかというほど身に着けている。 

 

 昼の茶会だ、っていうのにあの格好。 

 どこの下品な夜会に行くつもりなんだよ。 

 それに、あれを宝飾って言っていいのかどうか。 

 あきらかに偽物、しかも、子どものおもちゃレベルだろ。 

 

 しかしまあ、それがアリスの趣味なのだと今ならシリルにも判る。 

  

 むしろ、何で判らなかったかな、僕。 

 

 シリルはずっと、アリスが身に着けているこのような大振りのおもちゃを見て、アリスにも本物を着けさせてあげたい、と思っていた。 

 だから、宝石が欲しい、と言うアリスに強請られるまま、本物の価値ある宝飾品を贈った。 

 アリスが、喜んでくれると信じて。 

 そして、アリスは確かに喜んでくれた。 

 しかして、大げさなほどのそれを表面のものだと気づけなかったことが、見る目の無さを物語っていたのだ、とシリルにも今なら判る。 

 

 大体、本当に嬉しかったら身に着けるだろ、って。 

 気づけよ、僕。 

 

 アリスに、というよりも、気づけなかった自分にシリルがため息を吐いていると、ふとアリスと目が合った。 

 「王子ぃ、今日のドレスどうですかぁ?」 

 

 しまった。 

 ミュリエルの隣に座りたいばかりに、アリスと正面になってしまったのを忘れていた。 

  

 失敗した、と、シリルが思うより早く、アリスが指先で自分の髪をくるくると巻きながら甘えるような声を出した。 

 「ああ。可愛いと思うよ」 

 

 そのふわふわさ加減が、お前の頭の中と一緒で。 

 

 王子としての表情、優しい言葉はこれまで通りのまま、けれど心のなかで思い切り毒づくシリルの内面など知りもしないアリスは、心底嬉しそうな笑顔になる。 

  

 見る目の無さも、僕はアリスと同じだった、ってことか。 

 

 がっくりと項垂れる気持ちを隠し、シリルは王子の笑みを保ち続ける。 

「嬉しいですぅ。わたくしも、やっぱりわたくしが一番かわいいな、って思っていたところなんです」 

 そう言って、アリスはドロシアとミュリエルを貶すような視線を向けた。 

  

 これも僕の責任、だよな。 

 

 アリスが、自分を他のふたりより特別だと図に乗せるような真似をして来た覚えのあるシリルは、頭が痛い思いでそっと隣のミュリエルを視線だけで見る。 

 

 凄い。 

 まったく動じていない。 

 

 一方、あからさまに蔑む視線を向けられているミュリエルは、令嬢の微笑みを湛えたまま静かにお茶を嗜んでいる。 

 それはドロシアも同様で、まるで、アリスには関わったら面倒、とでも思っているようにも見える。 

 

 思えば、これまでのお茶会は全部こんな感じだったか。 

 

 妃候補三人とシリルとで行って来た過去の茶会。 

 その席で、積極的に発言するのはいつだってアリスだった、そして、自身それでいいと思って来た、とシリルは意識が遠くなる思いがした。 

 

 僕は、どれほどの時間を無駄にして。 

 

 すべてはこれから、と思うにしても無駄にした時間が多すぎる、と、膝を突きたい思いに駆られるシリルなど知りもしないアリスは、更にシリルへと身を乗り出した。 

「あのね、お」 

「ところで。最近の真珠産業について、皆さんはどう思っていらっしゃるのかしら?」 

 けれど、揚々と続けて何か発言しようとしたアリスを遮って、王妃が微笑みを浮かべて三人へと視線を向ける。 

「真珠は、あんまり興味ないです。わたくしには、これくらい大きな宝石でないと相応しくないから」 

 王妃に向かっても甘えるような顔を向け、おもちゃの石を見せつけるようにアリスが言う。 

  

 けっ。 

 天然の本真珠とその偽物おもちゃを一緒にするなよ。 

 しかも何だその態度。 

 相手は、王妃なんだぞ? 

 

 またも内心で毒づいてから、シリルはこれを好機と捉えられることに気づき、王子としての全開の笑みをアリスへと向けた。 

「そうなんだね。今日、身に着けている石も随分大きいものね」 

 シリルが声をかければ、アリスが得意そうな顔になる。 

  

 それ、平民の子どものおもちゃ並の価値しかないからな? 

 石の周りだって、安物のメッキじゃないか。 

 そもそも、僕が宝石と言わずに石と言っている、この意味判るか? 

 嫌味なんだぞ? 

 

 思いつつも、表面は王子の笑みを湛えたままのシリルに、アリスが益々甘えた声を出した。 

「だって、あたしに似合うから」 

 王妃と同席していることも忘れたのか、自分の一人称も普段のそれになってしまっている。 

 それに気づき不快に思いながら、シリルは何でもないように言葉を発した。 

「ああ。確かにアリスに良く似合っているよ。それでね、僕がアリスに贈った物は全部、アリス向きではなかったな、と考え直しているところなんだ」 

  

 僕が贈った幾つもの宝飾品。 

 お前が貶したあれらはすべて、とても価値が高いものなんだ。 

 もちろん、天然の本真珠含めてな。 

 全部、貴様には似合わない。 

 

 思えば、シリルが真珠を贈っているにも関わらず、アリスは自分に相応しくない、と言い切ったのである。 

  

 僕が居る所でそんな発言相応しくない、って考えない・・・というより、分かっていないんだろうなあ。 

 

 恐らくは、何を贈られたか、それ自体きちんと把握していない、そんな女に自分は価値ある宝飾品を贈ってしまったのだ、とシリルは自嘲ぎみに口の端をあげそうになって慌てて力を入れた。 

 しかし、そうと分かっても、まさか直接返せと言うわけにもいかない。 

 アリスに相応しくない石を贈ったことを理由に取り返すにしても、この先の言葉はどうするか、とシリルが微笑みながら選んでいると。 

「え、嬉しい!じゃあ、前に貰ったのは全部返すから、新しいのをちょうだい!」 

 臆面もなく、アリスが言い切った。 

 それはもう、思わず体裁を忘れて仰け反りそうになる不敬さである。 

 

 すげえな、お前。 

 贈ったひとの気持ちを考えるとか、あれは贈られたものだから、とか・・・なんて考えるわけないか。 

  

 かなり引きながらも、上手くいったことに変わりはない。 

 シリルは、早急にあれらを回収すべく言葉を紡いだ。 

「じゃあ、明日にでも」 

「ううん!今日!今すぐ持ってこさせるわ!大丈夫!王子から貰ったのは、全部別にしてあるからすぐよ!」 

 そう言うとアリスは、傍に控えていた自分の侍女に部屋へと取りに行くよう命じた。 

 

 知ってる。 

 僕が贈った物は、お前にとって一番価値が無いから別にしてあるんだよな。 

 それに僕は、考え直している、だけで、新しくお前に贈る、なんて言っていないからな。 

 なんて、お前には判らないんだろうけど。 

 

「やっぱり、可愛いあたしは特別、なのよねぇ。誰かさん達と違って。うふ」 

 新しく自分好みの宝飾品を貰える、と喜び、自分の方が王子に気に入られているのだ、と、ドロシアとミュリエルを見下す発言をするアリス。 

 咄嗟に、そんな訳ねえだろ、と口悪く言いそうになって口を噤んだシリルは、何かアリスを窘める言葉を言うべきか迷ってテーブルを見回した。 

 しかし、そんなアリスの言葉も気にならない様子で、ドロシアもミュリエルも令嬢の笑みを崩すことは無い。 

 

 凄いな。 

 必殺、令嬢の笑み、ってか。 

 

 それでも、そんなドロシアの目が回りの護衛に向く瞬間があることにシリルは気づいた。 

 そして、目元、口元が僅かに緩む瞬間があることにも。 

 

 ああやって物色するのか。 

 

 それはまるで狩人のようだとシリルには見える。 

 ドロシアにとって、大切なのは王妃、王子とのお茶会ではなく狩り。 

 そうとさえ思えて、シリルは気持ちの悪いものが込み上げるのを感じた。 

「はい、王子!これ、お返しします!大丈夫!一度も身に着けてないから!」 

「ああ。それは良かった」 

 そして、侍女が持って来た宝石箱を嬉しそうに差し出すアリスに、シリルも心からの安堵の笑みを浮かべる。 

 もちろん、その笑みが向かうのは無事に戻った宝石箱。 

 雑な扱いをされていたようだから少し心配ではあるが、中身もきちんとあるようで一安心である。 

 そんなアリスとシリルのやりとりを、王妃は笑いを堪えたような目で見ている。 

 

 よかった。 

 これらをそのままミュリエルに贈ることは出来ないけれど、宝石だけ取り出して加工し直すとか、なら。 

 いや、それよりもこれらを売って、また新たに買い直すのがいいかな。 

 細工も素晴らしいものばかりだから。 

 これもまた、誰かに大切にされたら嬉しい。 

  

 思うシリルの耳を、ドロシアの声が通り過ぎて行く。 

 どうやらドロシアにとって、養殖真珠は価値が無いらしい。 

 

 価値が無い、か。 

 あれは、わが国が近年特に力を入れている産業なんだが。 

 流石、妃教育には興味が無いだけのことはある。 

 

 などとシリルが妙な納得の仕方をしていると、王妃がミュリエルへと話を振った。 

「そうなのね。ドリューウェット公爵令嬢は、どうお考えかしら?」 

 王妃の言葉に、シリルは我が事のように緊張してしまう。 

 王妃は政にも力を入れていて、自分の後継となる王子妃にもその素質を求めていることはシリルもよく知っている。 

 過去、そんな母王妃を鬱陶しく思っていたシリルは、そんな自分を忘れたかのようにミュリエルの様子を窺った。 

 ミュリエルのことだから大丈夫、母王妃も彼女を認めているのだから、と思いつつも案じる気持ちを消せないシリルがどきどきとミュリエルを見れば、彼女は考えるように指を唇に当てた。 

 その仕草は、いつも通りのぶ厚い瓶底眼鏡にひっつめで冴えないドレス姿でありながら、ミュリエルの確かな知性を感じさせる。 

 

 いや。 

 いつも、ミュリエルはこんな感じだっただろ。 

 僕が、その魅力に気付かなかっただけで。 

 

 見た目の可愛さだけで判断してきた過去の自分に、シリルは繰り返しため息を吐く。 

  

 そして、そんな僕の目を覚まさせてくれたのは、ミュリエルだ。 

 

 本当は、物凄く可愛いミュリエル。 

 それなのに、その魅力を押し隠すような真似をさせたのが自分だと思うと、シリルは胸をかきむしりたくなる。 

「皆様ご存じの通り、真珠の養殖は、長年の研究の末実現した産業です。現在では、その見た目は天然のものに勝るとも劣らない品質を誇るまでになりました。一方、天然ものと偽って天然ものと同等の価格で売ろうとする商人も出て来るようになりました。それを防ぐためにも、天然ものも養殖ものも、それぞれきちんと格付けをし、保証を付けて扱うのが重要と考えます」 

 凛と答えるミュリエルに、王妃は満足そうに幾度も頷いている。 

「そんなこと知っているなんて、まるで、官僚のようですわね」 

 すると、ドロシアが憎しみの籠った瞳でミュリエルを見据えてそう言った。 

 

 なんだ? 

 母上が満足そうなのが気に入らないのか? 

 

 それにしても物凄く憎しみの籠った瞳だ、と驚くシリルは、ドロシアの鈍く光る瞳を不気味だとさえ思う。 

「わたくし達貴族は、領地をよりよく経営していくことが務めのひとつです。であれば、官僚が知っていることをわたくし達が知っているのは、当たり前なのではないでしょうか」 

 

 おお! 

 ミュリエル、やられっぱなしじゃないんだな! 

 

 ドロシアの悪意ある言葉にミュリエルが傷ついたのでは、と案じたシリルは、ミュリエルの返しに胸がすく思いがする。 

「まあ、それぞれの家で領地経営に女性が参加するしないはありますから、考えの相違はあるのでしょうね・・・あら?でもアップルトン侯爵夫人の領地経営の手腕の素晴らしさは、わたくしの耳にも届いていますけれど?」 

 おっとりと首を傾げた王妃に、ドロシアが睨むような目を向けた。 

 その手は、ぎりぎりと扇を握りしめていて、今にも壊れそうなほど。 

 流石に不敬だろうとドロシアを諫めようとしたシリルは、けれどドロシアを見る母王妃の瞳に軽くいなすような色が浮かんでいるのを見て口を噤んだ。 

  

 何だ? 

 何か、ドロシアの地雷を母上がわざと踏み抜いたのは明らか、だが。 

 今、話題だったのは領地経営、アップルトン侯爵夫人・・・。 

 そういえば、ドロシアは現アップルトン侯爵夫妻の実子では無かったな。 

 確か、現アップルトン侯爵の出来の悪い兄が、下女に手を出して産ませたのがドロシア・・・・あっ! 

 そうか! 

 アップルトン侯爵夫人が金髪碧眼なんだ! 

 

 出来の悪い兄が下女に産ませた子であるドロシアを、その両親亡き後養子として育てているアップルトン侯爵夫妻はとても有能だし、その実子達も未だ幼少ながら将来が楽しみだと言われている。 

  

 そうか。 

 そうだったのか。 



 聞けば、あの失礼極まりない侍女はアップルトン侯爵家の者ではなく、男爵家からドロシアに付いて来た侍女なのだとか。 

 

 つまり、実の両親の刷り込みプラス、その両親の手下のような侍女の思い込み、もあった訳か。 

 アップルトン侯爵家が、王家を侮っているわけじゃあなかったんだな。 


 

 すべての謎が解けた気持ちでシリルがカップを口にすれば、王妃が合格とでも言うように温かみを湛えた瞳を向けて来る。 

 そんな視線の遣り取りも気に入らないのか、ドロシアが椅子を蹴り倒す勢いで立ち上がりかけた、その時。 

「王妃陛下。こちらのお菓子は、巷で人気になっている、というものでしょうか?」 

 ミュリエルが、絶妙なタイミングで一つの菓子を差して王妃に尋ねた。 

「ええ、そうよ。これはね、今日のためにわざわざ取り寄せをしたのよ。気づいてくれて嬉しいわ」 

 そして、ミュリエルの問いに嬉しそうに答える王妃の、その言葉ひとつ、微笑みひとつでテーブルの空気は正常化され、ドロシアは立ち上がりかけたまま一時停止し、仕方なさそうに座り直す。 

 

 流石ミュリエル。 

 

 我が事のようにご満悦で、シリルはミュリエルをそっと見遣る。 

  

 ミュリエルは賢いだけじゃなくて、場の空気もきちんと読めるうえに可愛い妖精天使でもあって。 

 ・・・・・妖精天使・・・お茶会・・・庭園。 

 

 ミュリエルを嬉しく見ていたシリルは、妖精天使という言葉とミュリエル、そしてこの場所がとても重要な位置を占めているような感じがして、思わず辺りを見渡した。 

「どうかしましたか?シリル。何か気になることでも?」 

 そんなシリルの行動に、母王妃が不思議そうに声を掛ける。 

「いえ、この場所で何か特別なことがあったような気が、して」 

 自分でもよく判らない事は上手く言葉にできない。 

 たどたどしくなってしまったシリルに、母王妃は楽しそうに笑った。 

「特別、ね。ここは、初めて貴方と令嬢方とでお茶会をした場所だから、かしら?」 

「初めてのお茶会・・・・っ!」 

 言われ、シリルははっとした思いのままミュリエルの肩を掴みそうになって、何とか堪える。 

 

 そうだ、お茶会。 

 初めてたくさんの令嬢に囲まれてしたお茶会。 

 そこで、僕は会ったんだ。 

 みゅるぅ。 

 僕の、妖精天使に。 

 


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