ネトウヨのお姫様

花咲蝶ちょ

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10.会いたくて

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 法子の荒御魂がおさまってから、気を取り戻して、ミヤコが気を利かせて持ってきたお茶を飲んで、なんとか落ち着いた。
 落ち着いたら、冷静に李流のことを考えることが出来た。

「ところで、李流はどうしてるかわかる?」
「私達もにきなって、李流殿に詳しい人達に聞いたのですが、今朝方から姿がみえないみたいです。」
「どこか、生気がないような今まで見たこともないほどの落ち込みみたいだったと、男性寮方から聞き込みをしておきましたわ」
「そう……」

 それは、『祈り姫』としてあるまじき発言をした法子に絶望したからか、
 もしくは、李流の本質を考えれば、皇室命、皇室第一で、神聖なものと崇めているのに降嫁するまで手を出さないと誓ったのに破った自責で落ち込んでる可能性もある。
 李流はそういう変わった人なのだから。

 はたまたどちらもか……


「ありがとう。トシコ、ミヤコ…侍女はあなたたちだけで十分ね。もう他の人を入れないからね」
「法子さま!有りがたき幸せ!」
「ずっと法子様にお供いたします!」

 三人は遠慮なく抱き合う。

 どちらにしても、今は李流に直接会いたい!

 悶々としてあるだけじゃ、埒があかない。


「私は、李流が好き!別れたくない!周りがなんと言おうと、李流が私のことが嫌いになったとしても……」

 法子は気合とほんとに叶えるための言霊を突然吐き出して、

 大きく息を吸って拳を天に振り上げて

「私を愛してもらうんだからーっ!」

 希望を叶えるため言霊を大声で叫ぶ。

 トシコとミヤコはパチパチと拍手をして応援する。

「それでこそ、法子様ですわ」
「法子さまの願いは叶いますよ!」

 そうと決めたら、動かずに入られない。

 宮中に出るには許可が必要だし、外にはマスゴミが李流を狙っているはずだし……

 李流がいるとすれば、あそこしかない。
 直感がそう告げる。
 いや、そうであるはすだ。

 それは、皇族以外が知ってはいけない秘密の通路。

「私は一人で李流の所へ行きます。二人は私の後をついてこないでね。
 あと、付いて行きそうな人たちを引き止めておいて」

「外に出るおつもりですか?」
「危険すぎます!マスゴミが待ち受けてますよ!」

 法子は笑顔で二人に向き合い

「外へは出ないわ、もしも危険なことにあっても……

 李流が護ってくれるから大丈夫よ」

 そういうと、急いで部屋を出て行った。

 法子は宮家のペンダントに描かれた地図を十年ぶりに開いて、
 二人が初めて会った場所に急いだ。




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