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45. お互いの本音を
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「リズと話をしていて、忘れているはずだって思う出来事とか疑問に思っていないって感じることがあったから、そうじゃないかって」
「…怒らないの?」
「怒るって何を?思い出していることを隠していたことをかい?」
ルカ様の言葉に頷いて、彼のその変わらない表情に妙な安心を感じてしまって、聞かなくても次に耳に届くであろう言葉が想像できるようなそんな気持ちになった。
ルカ様は、そんなことで怒る訳がない。覚えていてもいなくても俺がすることは一つだと言い、その一つというのが私が抱いている不安や疑念を取り除いて信頼を築くことなのだと、強くもありそれでいて優しい口調で私に言った。
確かに、ルカ様に対しては信じられないという気持ちが大きかったのよね。
リリアンナ様との仲睦まじい姿を見させられていた間なんて、その回数を重ねていくにつれてルカ様への想いがひび割れて、その欠片が端からポロポロと落ちていくような、もう諦めていってると言ってもいいくらい達観の境地に到達しそうなくらいだったわね。
でも、それなのに好きな気持ちって、なかなか消えないから辛かったし。
今もその時に感じていた負の感情は消えてなくなった訳じゃない。だけど、池に落ちた後のルカ様が私に伝えてくれるその一言一言や、優しい笑顔、こうして一緒にいる時の私に対する仕草とか見ていると、その感情が薄れていくのは何となくだけど感じている。
これって、私が俗にいうちょろいとかいうタイプになるのかしら。
優しくされると絆されちゃうのは……仕方なくないかしら?
私とルカ様は、これまで手紙もちゃんと交換できていなかったのだから、きちんと伝えたいことは伝えたほうがいいのよね。焦らずに素直になる事は必要なのよね。
「ルカ様…今日は楽しかったです。良ければ、また一緒に出掛けませんか?」
「…いいのかい?無理しなくてもいいんだよ。ゆっくり時間をかけて…その」
ルカ様は、私が気を使って誘ったのだろうと、今日も我慢して出掛けたのだろうと思っているのかもしれない。
確かに、誘われた時には乗り気かと聞かれるとNOだったかもしれないけど、今は楽しかったと思うし、こんな風に二人で出掛ける事には憧れていたからドキドキしてたのよ。まあそのドキドキは、緊張と不安が大半を占めてたけど。
でも、こうしてルカ様と話をして、今までの事やこれからの事を少しでも理解したりしようとする気持ちになっていくと、そのドキドキの意味も全く違うものへと変わっていった。
「ルカ様のお気持ちを理解したいのです。それに…今までの私の気持ちもきちんと知ってほしいから」
「…リズ。今まで俺に対して言えなかったことを言ってほしい。何でもいい。文句でも何でもだ」
「そんなことを言っていいの?本当に言うわよ?」
そして私は馬車が屋敷へと到着するまで、ルカ様に今まで言いたかったことをようやく吐き出した。
リリアンナ様と並んで歩く姿を見るのがつらかったとか、上級生の方から嫌味を言われたとか、罵詈雑言…とはならないくらい、言葉を選んで冷静に言ったつもりなんだけど、ルカ様は私が言うたびに謝って頭を下げて、申し訳なさげな眉を下げた情けない表情をして、そして何かに耐えるかのようにその拳をぎゅっと握りしめていた。
「…怒らないの?」
「怒るって何を?思い出していることを隠していたことをかい?」
ルカ様の言葉に頷いて、彼のその変わらない表情に妙な安心を感じてしまって、聞かなくても次に耳に届くであろう言葉が想像できるようなそんな気持ちになった。
ルカ様は、そんなことで怒る訳がない。覚えていてもいなくても俺がすることは一つだと言い、その一つというのが私が抱いている不安や疑念を取り除いて信頼を築くことなのだと、強くもありそれでいて優しい口調で私に言った。
確かに、ルカ様に対しては信じられないという気持ちが大きかったのよね。
リリアンナ様との仲睦まじい姿を見させられていた間なんて、その回数を重ねていくにつれてルカ様への想いがひび割れて、その欠片が端からポロポロと落ちていくような、もう諦めていってると言ってもいいくらい達観の境地に到達しそうなくらいだったわね。
でも、それなのに好きな気持ちって、なかなか消えないから辛かったし。
今もその時に感じていた負の感情は消えてなくなった訳じゃない。だけど、池に落ちた後のルカ様が私に伝えてくれるその一言一言や、優しい笑顔、こうして一緒にいる時の私に対する仕草とか見ていると、その感情が薄れていくのは何となくだけど感じている。
これって、私が俗にいうちょろいとかいうタイプになるのかしら。
優しくされると絆されちゃうのは……仕方なくないかしら?
私とルカ様は、これまで手紙もちゃんと交換できていなかったのだから、きちんと伝えたいことは伝えたほうがいいのよね。焦らずに素直になる事は必要なのよね。
「ルカ様…今日は楽しかったです。良ければ、また一緒に出掛けませんか?」
「…いいのかい?無理しなくてもいいんだよ。ゆっくり時間をかけて…その」
ルカ様は、私が気を使って誘ったのだろうと、今日も我慢して出掛けたのだろうと思っているのかもしれない。
確かに、誘われた時には乗り気かと聞かれるとNOだったかもしれないけど、今は楽しかったと思うし、こんな風に二人で出掛ける事には憧れていたからドキドキしてたのよ。まあそのドキドキは、緊張と不安が大半を占めてたけど。
でも、こうしてルカ様と話をして、今までの事やこれからの事を少しでも理解したりしようとする気持ちになっていくと、そのドキドキの意味も全く違うものへと変わっていった。
「ルカ様のお気持ちを理解したいのです。それに…今までの私の気持ちもきちんと知ってほしいから」
「…リズ。今まで俺に対して言えなかったことを言ってほしい。何でもいい。文句でも何でもだ」
「そんなことを言っていいの?本当に言うわよ?」
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