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44. 素直になる一歩を
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ルカ様の口から語られたのは、私と初めて出会った時の事だったけど、ごめんなさいっ!私、覚えてないです!
その時からコゼルス侯爵様に婚約を申し込んでほしいと言い続けてようやく叶ったのだから、学園に入ってからこんなことになるとは思わなかったと肩を落としていらして。
すべてが公になってから、さらに細かいことも調べていたらしくて、お父様には報告書を渡したのだがと前置きをしてから話してくれたわ。
「手紙は送っていたんだ。もちろん贈り物もだよ。だけど、それらは届かないようになっていたみたいで、贈り物はもう処分されたのか見つけることはできなかったんだ。それにデビュタントのドレスもアクセサリーも届けるように手紙と一緒に手配しておいたんだが、それらも同じように準備すらされていなかった。頼むだけで確認しなかった俺も悪かったんだが、リズのために選んだものが無くなってしまったことが残念で…」
手紙が届かなかったことは知っていたけど、デビュタントの時の準備をしていたことは初めて聞いたわ。もし、それらが届いていたら、私は身に着けたかしら?あの頃は気持ちが浮き沈みしてても沈みっぱなしだったころだから、そのまま送り返していたかもしれないわね。
「だから、これ。受け取ってくれる?」
「これって、さっきのお店の…」
「見ていたリズが笑顔だったから」
ルカ様が私に渡してくれたのは、さっきのお店で見ていた栞だった。
四葉のクローバーが素敵だなって見ていたんだけど、ルカ様に見られていたなんて。
「これからはきちんと直接手渡すことにするよ。気持ちも手紙よりも言葉で伝える。俺の一番大切なリズに、今まで至らなかった分、リズに精一杯伝えていくつもりだから」
「ルカ様……」
「じゃあ、今日は帰ろうか。遅くなると、みんな心配するからね」
「はい…」
ルカ様の今までとこれから。どちらを信じるかと言われると、確かに過去より未来なのだけれど、それをこうして直接伝えられてしまったら、なんて行ったらいいのかしら?
でも、私はまだ思い出している事を伝えていない。
ルカ様は私が覚えていないことを前提にして色々と声をかけてくれて気を使っているのよね。
なんだか悪い気がする。
話した方が…いいのよね。
馬車に乗ってそんなことを考えていると、ルカ様からの視線を感じて向かい側に座るルカ様に視線を向けると、私のことをじっと見ている彼と目が合って、ドキリとして思わず口から言葉が。
「あの…ルカ様」
「なに?リズ」
明るくはないだろう表情をしていた私が名前を呼んだから、これから私が何を言うのか気になっているのだろうとわかるくらいの心配そうな顔をして私を見てる。
リリアンナ様とのことに理由があると知ってから、ルカ様のこんな顔ばかり見ているような気がする。
ルカ様も悪いかもしれないけど、何も問いただす行動を起こさなかった私も悪いところはあるのよね。
お互い様という訳ではないけど、やっぱり言いたいことをきちんと言って隠し事をしない方が、これからどうなったとしても後悔しないのかしら。
「私…ルカ様に言ってなかったんですけど、その…実は……もう、思い出しているんです」
「うん…そうじゃないかなって思ってた」
「え…どうして…」
ルカ様は心配な気持ちを代弁していたその眉を緩め、優しい微笑みを浮かべた。
私が思い出していたことを言わなかったと問い質すでもなく、を知っていたと言いながら微笑むルカ様から目を離すことができなかった。
その時からコゼルス侯爵様に婚約を申し込んでほしいと言い続けてようやく叶ったのだから、学園に入ってからこんなことになるとは思わなかったと肩を落としていらして。
すべてが公になってから、さらに細かいことも調べていたらしくて、お父様には報告書を渡したのだがと前置きをしてから話してくれたわ。
「手紙は送っていたんだ。もちろん贈り物もだよ。だけど、それらは届かないようになっていたみたいで、贈り物はもう処分されたのか見つけることはできなかったんだ。それにデビュタントのドレスもアクセサリーも届けるように手紙と一緒に手配しておいたんだが、それらも同じように準備すらされていなかった。頼むだけで確認しなかった俺も悪かったんだが、リズのために選んだものが無くなってしまったことが残念で…」
手紙が届かなかったことは知っていたけど、デビュタントの時の準備をしていたことは初めて聞いたわ。もし、それらが届いていたら、私は身に着けたかしら?あの頃は気持ちが浮き沈みしてても沈みっぱなしだったころだから、そのまま送り返していたかもしれないわね。
「だから、これ。受け取ってくれる?」
「これって、さっきのお店の…」
「見ていたリズが笑顔だったから」
ルカ様が私に渡してくれたのは、さっきのお店で見ていた栞だった。
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「これからはきちんと直接手渡すことにするよ。気持ちも手紙よりも言葉で伝える。俺の一番大切なリズに、今まで至らなかった分、リズに精一杯伝えていくつもりだから」
「ルカ様……」
「じゃあ、今日は帰ろうか。遅くなると、みんな心配するからね」
「はい…」
ルカ様の今までとこれから。どちらを信じるかと言われると、確かに過去より未来なのだけれど、それをこうして直接伝えられてしまったら、なんて行ったらいいのかしら?
でも、私はまだ思い出している事を伝えていない。
ルカ様は私が覚えていないことを前提にして色々と声をかけてくれて気を使っているのよね。
なんだか悪い気がする。
話した方が…いいのよね。
馬車に乗ってそんなことを考えていると、ルカ様からの視線を感じて向かい側に座るルカ様に視線を向けると、私のことをじっと見ている彼と目が合って、ドキリとして思わず口から言葉が。
「あの…ルカ様」
「なに?リズ」
明るくはないだろう表情をしていた私が名前を呼んだから、これから私が何を言うのか気になっているのだろうとわかるくらいの心配そうな顔をして私を見てる。
リリアンナ様とのことに理由があると知ってから、ルカ様のこんな顔ばかり見ているような気がする。
ルカ様も悪いかもしれないけど、何も問いただす行動を起こさなかった私も悪いところはあるのよね。
お互い様という訳ではないけど、やっぱり言いたいことをきちんと言って隠し事をしない方が、これからどうなったとしても後悔しないのかしら。
「私…ルカ様に言ってなかったんですけど、その…実は……もう、思い出しているんです」
「うん…そうじゃないかなって思ってた」
「え…どうして…」
ルカ様は心配な気持ちを代弁していたその眉を緩め、優しい微笑みを浮かべた。
私が思い出していたことを言わなかったと問い質すでもなく、を知っていたと言いながら微笑むルカ様から目を離すことができなかった。
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