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25. コゼルス侯爵
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「お嬢様。旦那様がお呼びです」
「来られたのね」
「はい。先ほど応接室へとお通ししました。旦那様が対応してお待ちいただいております」
お昼を回ってから、いつ呼ばれてもいいように準備をしていてよかったわ。
「今行くわ」
さてと。どんな話になるのかしら。
応接室で待っていたコゼルス侯爵夫妻は顔色は悪いし、ルカ様も痩せられてなんだか今にも倒れそうなくらいの顔色ね。
大丈夫かしら。
「それで、今日の訪問はどのような用件でしょうか?」
お父様が目の前に座るコゼルス侯爵様にそう伺うと「今回の事、私どもからもお詫びいたします」と、部屋に入って早々、ルカ様の御両親のコゼルス侯爵夫妻が深々と頭を下げられながらそうおっしゃられて、驚いてしまって少々居心地が悪く感じてしまったのだけど、侯爵様も知っていらっしゃるということなのね。
「今回の事とは?ルカ殿の我が家の娘に対する失礼な態度の事でしょうか」
「ルカから聞きました。特にこの一年、エリザベス嬢には大変失礼な態度を取っていたこと、理由があったとはいえ、それが独断だったことは、私としても不徳の致すところです。エリザベス嬢はもちろん、リンデン伯爵家の皆様に対し、心からの謝意を示したいと思っている。本当に申し訳なかった」
「コゼルス侯爵、あなたは知らなかったのだろう?私がデビュタントの時に送った手紙を読んで、相当慌てていらした。本当に何も知らなかったと。なにもかもがルカ殿の独断…ということなのでしょう」
リュベルス殿下やロイド様がおっしゃられたように、ルカ様の独断。
それだけ私を想っている?
それだけ守りたかった?
だから何?
それで守られた私が嬉しいと喜ぶと思っているの?
そんなの自己満足でしかないわよね。
そう思う心の奥の奥では、嬉しいと感じてることは認めたくなかった。
それを認めると、なんだか今まで耐えていた自分をどう受け止めればいいかわからないもの。
「コゼルス侯爵家としては、どうするおつもりでしょう。考えをお聞かせ願えますか?」
「我が家としては、エリザベス嬢との婚約はそのまま継続とさせていただきたい。ルカの気持ちを汲んでもらえないでしょうか」
勝手よね。私の気持ちは無視なのかしら。
「……それは少し勝手ではありませんか?」
その返事を聞いて、横に座るお父様が震える声でポツリと。
「……」
「娘は領地から戻り、学園に入学してもうすぐ一年です。その間、ルカ殿から何の説明もないまま他のご令嬢との仲良い姿を見せつけられた娘の気持ちはどうなるのでしょう。一度きりのデビュタントでも連絡もなく、どんな気持ちだったか考えましたか?娘は人形ではないのです。血の通った心のある人なのですよ!傷つくとは考えなかったのですか!」
「それは…本当に申し訳ない」
お父様が私の言いたい事をきっちりと言ってくれて、なんだかスッキリ。
でも、ルカ様はなんだか不思議な表情を浮かべていらっしゃるわ。
お父様はおかしなことを言ったかしら?
「リズ。お前はルカ殿に言いたい事はないのか?」
「言いたい事はお父様がおっしゃったことと変わりませんわ。それに、以前にもはっきりと伝えましたし。そうですわね。コゼルス侯爵令息様?」
ルカ様は私がそう声を掛けると、ビクッと身体を固くされ、縋るような視線を私に向けていらっしゃいますけど、なんだか、私が虐めている様だわ。
「最後にお聞きしたいのですが、リリアンナ様は高位貴族の嫡男の妻の座を望んでいらっしゃったのでしょう?では学園を卒業したらどうするおつもりだったのですか?そのままご婚約されるおつもりだったとか?」
「それはない!!私はリズだけだ!」
ではどうするつもりだったのですか。
「来られたのね」
「はい。先ほど応接室へとお通ししました。旦那様が対応してお待ちいただいております」
お昼を回ってから、いつ呼ばれてもいいように準備をしていてよかったわ。
「今行くわ」
さてと。どんな話になるのかしら。
応接室で待っていたコゼルス侯爵夫妻は顔色は悪いし、ルカ様も痩せられてなんだか今にも倒れそうなくらいの顔色ね。
大丈夫かしら。
「それで、今日の訪問はどのような用件でしょうか?」
お父様が目の前に座るコゼルス侯爵様にそう伺うと「今回の事、私どもからもお詫びいたします」と、部屋に入って早々、ルカ様の御両親のコゼルス侯爵夫妻が深々と頭を下げられながらそうおっしゃられて、驚いてしまって少々居心地が悪く感じてしまったのだけど、侯爵様も知っていらっしゃるということなのね。
「今回の事とは?ルカ殿の我が家の娘に対する失礼な態度の事でしょうか」
「ルカから聞きました。特にこの一年、エリザベス嬢には大変失礼な態度を取っていたこと、理由があったとはいえ、それが独断だったことは、私としても不徳の致すところです。エリザベス嬢はもちろん、リンデン伯爵家の皆様に対し、心からの謝意を示したいと思っている。本当に申し訳なかった」
「コゼルス侯爵、あなたは知らなかったのだろう?私がデビュタントの時に送った手紙を読んで、相当慌てていらした。本当に何も知らなかったと。なにもかもがルカ殿の独断…ということなのでしょう」
リュベルス殿下やロイド様がおっしゃられたように、ルカ様の独断。
それだけ私を想っている?
それだけ守りたかった?
だから何?
それで守られた私が嬉しいと喜ぶと思っているの?
そんなの自己満足でしかないわよね。
そう思う心の奥の奥では、嬉しいと感じてることは認めたくなかった。
それを認めると、なんだか今まで耐えていた自分をどう受け止めればいいかわからないもの。
「コゼルス侯爵家としては、どうするおつもりでしょう。考えをお聞かせ願えますか?」
「我が家としては、エリザベス嬢との婚約はそのまま継続とさせていただきたい。ルカの気持ちを汲んでもらえないでしょうか」
勝手よね。私の気持ちは無視なのかしら。
「……それは少し勝手ではありませんか?」
その返事を聞いて、横に座るお父様が震える声でポツリと。
「……」
「娘は領地から戻り、学園に入学してもうすぐ一年です。その間、ルカ殿から何の説明もないまま他のご令嬢との仲良い姿を見せつけられた娘の気持ちはどうなるのでしょう。一度きりのデビュタントでも連絡もなく、どんな気持ちだったか考えましたか?娘は人形ではないのです。血の通った心のある人なのですよ!傷つくとは考えなかったのですか!」
「それは…本当に申し訳ない」
お父様が私の言いたい事をきっちりと言ってくれて、なんだかスッキリ。
でも、ルカ様はなんだか不思議な表情を浮かべていらっしゃるわ。
お父様はおかしなことを言ったかしら?
「リズ。お前はルカ殿に言いたい事はないのか?」
「言いたい事はお父様がおっしゃったことと変わりませんわ。それに、以前にもはっきりと伝えましたし。そうですわね。コゼルス侯爵令息様?」
ルカ様は私がそう声を掛けると、ビクッと身体を固くされ、縋るような視線を私に向けていらっしゃいますけど、なんだか、私が虐めている様だわ。
「最後にお聞きしたいのですが、リリアンナ様は高位貴族の嫡男の妻の座を望んでいらっしゃったのでしょう?では学園を卒業したらどうするおつもりだったのですか?そのままご婚約されるおつもりだったとか?」
「それはない!!私はリズだけだ!」
ではどうするつもりだったのですか。
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