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2 私を騙す気ですか?
生き残ったのは誰? (4)
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私の動揺をよそに、馬車は変わらず走り続けていた。
――どういうことかわかっている!?とんでもないことが起きてる。
アルベルト王太子はドキドキするような口調で私に囁いた。
「結婚の誓約の証……君は、俺にとっては結婚を誓うほど大好きな人なんだけれど、君が恋人になってくれたと思っていいの?……」
アルベルト王太子はまだ自信が無さげで、はにかんだような表情だ。私は自分の指に光る指輪を信じられないという思いで見つめた。
――なんでこうなったんだろう……。
――でも、私がアルベルト様に惹かれていて、アルベルト様がブランドン公爵令嬢を思っていると思うだけで苦しかったのは本当……。
「私を騙す気ではないですか?」
私は率直に聞いた。
「っ!!」
声にならない動揺をアルベルト王太子は示した。真っ青になり、口を開きかけ、次の瞬間には真剣な表情で私に言った。
「君だけは絶対に騙すようなことはしない。俺は君に誠実な男でいたいから。心底そう思っている。俺は君を絶対に傷つけたくないし、二度と浮気はしない」
――信じる……。
私はアルベルト王太子の言葉を信じることにしようと思った。
前世で祖母の遺産のお金を取り上げて私を殺したクリスのことを思い出した。アルベルト王太子はそういう人物とはかけ離れている。
「わかりました」
私はキッパリと言った。自分の心の中のトラウマと、アルベルト王太子の抱えるトラウマの両方を乗り越えたいと思ったのだ。
アルベルト王太子は、私が「わかりました」と言ったのを聞いて、「ふーっ」と胸を撫で下ろした様子だ。
私は前の座席に置かれたままになっていた紙を再び手に取った。
「生き残ったは、フェリクス様、ブランドン公爵令嬢、オズボーン公爵、ブレンジャー子爵ですね。どの方も事故を起こした列車に元々乗る予定もなくて事実乗っていなかったのか。それとも乗る予定があったのを取りやめたのか……」
私は考え込んだ。
「フェリクス様は元々乗る予定もなく、ブランドン公爵令嬢はザックリードハルトの皇太子妃ですから乗る予定はないでしょう。豪華寝台車ですから、予約状況を調べましょうか?」
アルベルト王太子は私の言葉を聞いてうなずいた。
「これは内緒の話だが、フェリクスは王権を辞退するんだ。父はフェリクスについては許可した。昨年のスキャンダルの後、俺も王権を辞退したいと申し出たが、父がそれを許してくれていない。もちろん、俺には務めがある。今は辞退することをやめるしかないと思っていて、俺はこのまま世継ぎのままで生きようと思う」
私はとんでもない話を聞かされている自覚があった。
――王権辞退……?
「フェリクスは鉄道ビジネスに力を注ぎたいと行っていて……そうか!そういうことか!」
アルベルト王太子は何かに気づいたようだ。
「フローラ、この豪華寝台車に出資したのはフェリクスだ。もしも、俺がこれに乗って事故で死んだとしたら……あくまで仮定の話だよ……そんな悲しい顔をしないで、フローラ……フェリクスはそんな事になったらきっと後悔する。王権辞退を発表するだろう」
――そういうお方なのですか?フェリクス様は……。
「ということはだ。フェリクスのそんな性格と彼の辞退の話を知っている人物が絡んでいる……。誰かというと、エミリ……?」
アルベルト王太子の口から、かつての浮気相手であったブレンジャー子爵令嬢の名前が飛び出した。
「エミリーとは、エミリー・ブレンジャー嬢のことでしょうか?」
私は胸の中にイラつきを覚えた。アリス・ブレンジャーの姉なのか分からないが、アルベルト王太子のかつての浮気相手にいい感情を抱けるはずがない。
その時、ちょうど馬車が止まった。
「さあ、着きましたよ!」
御者がドアを開けてくれた。エミリー嬢に対する激しい負の感情は、ひとまずどこかに置いておかれた。
満面の笑みのシャーロットとジャックが馬車の外で待っているのが見えたからだ。
アルベルト王太子にエスコートされて馬車を降りた私の左手に煌めく指輪を見たシャーロットは、両手を胸の前で合わせて飛び跳ねた。
「わぁーっ!お嬢様、おめでとうございますぅ!」
次の瞬間ジャックも数インチは飛び跳ねたように見えた。少女のようにはしゃぐ2人は、手を取り合う程、熱烈な喜びを見せた。
流行りのサロンで整えてもらったらしい最先端髪型のジャックは、キリリとした表情になり慣れた様子でどこかに合図をした。
紺と金色の特徴的な制服を着た王家の警備担当の者たちが現れて、私とアルベルト王太子の周りを少し離れて取り囲んだ。
「ちょっとそこで止まって!」
ジャックが輝かしい笑顔で私たちに言うので、私はアルベルト王太子にエスコートされたまま立ち止まった。
「カシャッ!カシャッ!」
カメラマン達に写真を撮られた。
――えっ!?なんで?
「……貴重なカシミール産ブルーサファイア……今朝朝早くにテール一番の宝石商カルファーニから王宮に持ち込まれた最高級のものでアルベルト王太子が購入……」
ジャックがキリッとした表情で集まった記者たちに話している声が、途切れ途切れだが私の耳に聞こえてきた。
秘書官ジャックは国王の「このまま行こう」路線を大きく発展させているようだ。
――なんで……こうなるの?
「ジャックは自分の仕事をしているだけだ。行こう、フローラ。せっかく地域魔術博物館に来たんだ。これはもうデートみたいだな」
氷の貴公子は輝かしい美貌を一層煌めかせて、周囲に魅力を振りまいた。彼はとても幸せそうだ。
私たちは首都テールのウォーターミー駅近くの「魔力」供給を行う配達人と「魔力供給馬車」が集合しているセントラルハイゲート地域魔術博物館にやってきたのだ。
「魔力」供給を受ける家々に直接相対する配達人がいる場所だ。
あの日、ハイドバークの周りの富裕層が居住するエリアをぐるっと回って、私はウォーターミー駅に急いだのだ。途中で見た「魔力供給馬車」はここで管轄されている場所となる。
セントラルハイゲート地域魔術博物館の周りには、魔力の気配が微かにあった。ここには多くの魔力が集められているのは間違いない。
富裕層は「魔力」を買う資金力に長けているのだから、より強力な魔力の集合体がセントラルハイゲート地域魔術博物館にはあるだろう。レンガでできた建物の入り口に向かって歩きながら、ジャックからの伝言の紙をアルベルト王太子が私にさりげなく見せてくれた。
『オズボーンは口を割らない状況』
取り調べを受けているクリス・オズボーンは私の元婚約者かもしれないが、私とはもう関係ない、事件の容疑者にすぎない。
――そっちがそういうつもりなら、私は徹底的に調べてあなたの関与を証明してみせるわよ。前世の記憶から考えると、あなたは絶対に私を何かの罠に嵌めようとしていたはず……。
「フローラ嬢、アルベルト王太子、こっちを向いて!」
私は記者たちの呼びかけにニコリと微笑みを浮かべて手を振り、アルベルト王太子と一緒に建物に入って行った。
――覚悟を決めるしかないわ……。
「お嬢さまぁ、シャーロットはとっても嬉しいです!」
記者の陰で飛び跳ねるようにして喜びを露わにしているシャーロットは、私の心を和ませてくれた。
「早くきて、シャーロット!」
私は声を出さずに口だけ動かして、メイドのシャーロットに合図を送った。シャーロットはまたバスケットをこっそり持ってきている。中には果物が入っているのだろう。
私は思わず笑みを浮かべた。春が近ついて花々が咲き始めていて、とても気持ちの良い天気だった。
「さあ、行こう。我が恋人よ」
事前に連絡をもらって待っていてくれたらしい館長に、氷の貴公子は私を自分の恋人として紹介したのだった。
――神様っ!どうか、私に勇気をください……。
父と継母どういう反応をするのだろうとチラリと思ったが、私はアルベルト王太子と一緒に館内を歩き出した。
継母は分からないが、父は祝福してくれるだろう。
――昨日クリスの騒ぎで傷ついたお父様は、これで元気を取り戻してくれるだろうか。
私は横を歩くアルベルト王太子を見上げた。彼は優しい眼差しで私を見つめて力強くうなずいてくれた。
――どういうことかわかっている!?とんでもないことが起きてる。
アルベルト王太子はドキドキするような口調で私に囁いた。
「結婚の誓約の証……君は、俺にとっては結婚を誓うほど大好きな人なんだけれど、君が恋人になってくれたと思っていいの?……」
アルベルト王太子はまだ自信が無さげで、はにかんだような表情だ。私は自分の指に光る指輪を信じられないという思いで見つめた。
――なんでこうなったんだろう……。
――でも、私がアルベルト様に惹かれていて、アルベルト様がブランドン公爵令嬢を思っていると思うだけで苦しかったのは本当……。
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私は率直に聞いた。
「っ!!」
声にならない動揺をアルベルト王太子は示した。真っ青になり、口を開きかけ、次の瞬間には真剣な表情で私に言った。
「君だけは絶対に騙すようなことはしない。俺は君に誠実な男でいたいから。心底そう思っている。俺は君を絶対に傷つけたくないし、二度と浮気はしない」
――信じる……。
私はアルベルト王太子の言葉を信じることにしようと思った。
前世で祖母の遺産のお金を取り上げて私を殺したクリスのことを思い出した。アルベルト王太子はそういう人物とはかけ離れている。
「わかりました」
私はキッパリと言った。自分の心の中のトラウマと、アルベルト王太子の抱えるトラウマの両方を乗り越えたいと思ったのだ。
アルベルト王太子は、私が「わかりました」と言ったのを聞いて、「ふーっ」と胸を撫で下ろした様子だ。
私は前の座席に置かれたままになっていた紙を再び手に取った。
「生き残ったは、フェリクス様、ブランドン公爵令嬢、オズボーン公爵、ブレンジャー子爵ですね。どの方も事故を起こした列車に元々乗る予定もなくて事実乗っていなかったのか。それとも乗る予定があったのを取りやめたのか……」
私は考え込んだ。
「フェリクス様は元々乗る予定もなく、ブランドン公爵令嬢はザックリードハルトの皇太子妃ですから乗る予定はないでしょう。豪華寝台車ですから、予約状況を調べましょうか?」
アルベルト王太子は私の言葉を聞いてうなずいた。
「これは内緒の話だが、フェリクスは王権を辞退するんだ。父はフェリクスについては許可した。昨年のスキャンダルの後、俺も王権を辞退したいと申し出たが、父がそれを許してくれていない。もちろん、俺には務めがある。今は辞退することをやめるしかないと思っていて、俺はこのまま世継ぎのままで生きようと思う」
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――王権辞退……?
「フェリクスは鉄道ビジネスに力を注ぎたいと行っていて……そうか!そういうことか!」
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「フローラ、この豪華寝台車に出資したのはフェリクスだ。もしも、俺がこれに乗って事故で死んだとしたら……あくまで仮定の話だよ……そんな悲しい顔をしないで、フローラ……フェリクスはそんな事になったらきっと後悔する。王権辞退を発表するだろう」
――そういうお方なのですか?フェリクス様は……。
「ということはだ。フェリクスのそんな性格と彼の辞退の話を知っている人物が絡んでいる……。誰かというと、エミリ……?」
アルベルト王太子の口から、かつての浮気相手であったブレンジャー子爵令嬢の名前が飛び出した。
「エミリーとは、エミリー・ブレンジャー嬢のことでしょうか?」
私は胸の中にイラつきを覚えた。アリス・ブレンジャーの姉なのか分からないが、アルベルト王太子のかつての浮気相手にいい感情を抱けるはずがない。
その時、ちょうど馬車が止まった。
「さあ、着きましたよ!」
御者がドアを開けてくれた。エミリー嬢に対する激しい負の感情は、ひとまずどこかに置いておかれた。
満面の笑みのシャーロットとジャックが馬車の外で待っているのが見えたからだ。
アルベルト王太子にエスコートされて馬車を降りた私の左手に煌めく指輪を見たシャーロットは、両手を胸の前で合わせて飛び跳ねた。
「わぁーっ!お嬢様、おめでとうございますぅ!」
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流行りのサロンで整えてもらったらしい最先端髪型のジャックは、キリリとした表情になり慣れた様子でどこかに合図をした。
紺と金色の特徴的な制服を着た王家の警備担当の者たちが現れて、私とアルベルト王太子の周りを少し離れて取り囲んだ。
「ちょっとそこで止まって!」
ジャックが輝かしい笑顔で私たちに言うので、私はアルベルト王太子にエスコートされたまま立ち止まった。
「カシャッ!カシャッ!」
カメラマン達に写真を撮られた。
――えっ!?なんで?
「……貴重なカシミール産ブルーサファイア……今朝朝早くにテール一番の宝石商カルファーニから王宮に持ち込まれた最高級のものでアルベルト王太子が購入……」
ジャックがキリッとした表情で集まった記者たちに話している声が、途切れ途切れだが私の耳に聞こえてきた。
秘書官ジャックは国王の「このまま行こう」路線を大きく発展させているようだ。
――なんで……こうなるの?
「ジャックは自分の仕事をしているだけだ。行こう、フローラ。せっかく地域魔術博物館に来たんだ。これはもうデートみたいだな」
氷の貴公子は輝かしい美貌を一層煌めかせて、周囲に魅力を振りまいた。彼はとても幸せそうだ。
私たちは首都テールのウォーターミー駅近くの「魔力」供給を行う配達人と「魔力供給馬車」が集合しているセントラルハイゲート地域魔術博物館にやってきたのだ。
「魔力」供給を受ける家々に直接相対する配達人がいる場所だ。
あの日、ハイドバークの周りの富裕層が居住するエリアをぐるっと回って、私はウォーターミー駅に急いだのだ。途中で見た「魔力供給馬車」はここで管轄されている場所となる。
セントラルハイゲート地域魔術博物館の周りには、魔力の気配が微かにあった。ここには多くの魔力が集められているのは間違いない。
富裕層は「魔力」を買う資金力に長けているのだから、より強力な魔力の集合体がセントラルハイゲート地域魔術博物館にはあるだろう。レンガでできた建物の入り口に向かって歩きながら、ジャックからの伝言の紙をアルベルト王太子が私にさりげなく見せてくれた。
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――そっちがそういうつもりなら、私は徹底的に調べてあなたの関与を証明してみせるわよ。前世の記憶から考えると、あなたは絶対に私を何かの罠に嵌めようとしていたはず……。
「フローラ嬢、アルベルト王太子、こっちを向いて!」
私は記者たちの呼びかけにニコリと微笑みを浮かべて手を振り、アルベルト王太子と一緒に建物に入って行った。
――覚悟を決めるしかないわ……。
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記者の陰で飛び跳ねるようにして喜びを露わにしているシャーロットは、私の心を和ませてくれた。
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私は声を出さずに口だけ動かして、メイドのシャーロットに合図を送った。シャーロットはまたバスケットをこっそり持ってきている。中には果物が入っているのだろう。
私は思わず笑みを浮かべた。春が近ついて花々が咲き始めていて、とても気持ちの良い天気だった。
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事前に連絡をもらって待っていてくれたらしい館長に、氷の貴公子は私を自分の恋人として紹介したのだった。
――神様っ!どうか、私に勇気をください……。
父と継母どういう反応をするのだろうとチラリと思ったが、私はアルベルト王太子と一緒に館内を歩き出した。
継母は分からないが、父は祝福してくれるだろう。
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