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しおりを挟む昴は美沙の手元のネックレスに視線を落とす。
「あなたが今手元に持っているネックレス、本来はペアのものですよね。もう片方の持ち主はどなたですか?」
昴の問いかけに、美沙の指が一瞬、強張る。
「……そんなの慶也に決まってるでしょ!!なんでそんなことを聞いてくるの?!」
声を荒げる美沙。しかし、美沙の語気の強さとは裏腹に、その表情は不安気で、まるで心の中を覗かれることを恐れているかのようだった。
「では、なぜネックレスを咄嗟に隠す必要があったんですか?」
昴は冷静な口調で問いを重ねる。
「もし、それが慶也さんとお揃いのものであれば堂々と見せつけてもいいはずですよね?だって、あなたは慶也さんにペアリングをすることを強要するほど独占欲が強い方じゃないですか。」
「違うっ!!私はまた琥珀くんに盗まれると思って!!それになんでペアリングのことまで…」
美沙の声は震えていた。それでもなお、強く否定しようとする美沙の姿に、昴はさらに疑念を深める。
「友人伝えで聞いたものなので信憑性はなかったのですが、本当だったんですね。
琥珀くんは記憶喪失になって以来、慶也さんに自分から近づくようなことはしていません。むしろ、彼を避けるようにしている。あなたもそのことは知っているはずです。それなのに、なぜ彼がネックレスを盗むなどと思ったんですか?そんなことをする理由が、琥珀くんにありますか?」
「そ、それはこの子の記憶喪失が嘘だとおもったからで…」
美沙は言葉に詰まり、下を向いた。握りしめた拳が小刻みに震えている。
「何をそんなに狼狽えているんですか?ただ事実を話せばいいだけなのに。まるでどうしても琥珀くんに責任を押し付けたいように。」
昴は余裕の表情を崩さず、美沙の顔を覗き込んだ。彼の唇には、わずかに皮肉めいた笑みが浮かんでいる。
「狼狽えてない!!」
美沙は怒鳴り返した。彼女の目は涙で潤んでいるが、それでも必死に強がろうとしているのがわかる。
「そうですか。失礼しました。」
昴は淡々と言葉を紡いだ。
「俺は別に、あなたを責めたいわけじゃない。ただ、事実を確認しているだけです。ペアネックレスのもう片方の持ち主は本当に慶也さんなのか。」
その冷静な態度が、かえって美沙の焦りを煽る。
「私が慶也とのネックレスをつけないことにどんな意味があるの?」
「そうでしょうか?あなたが隠そうとしたということは、そこに何か後ろめたいものがあるということですよね?」
「……っ!」
美沙の唇が震えた。彼女は何かを言いかけたが、結局何も言わずに俯いた。その肩は震えており、まるで崩れ落ちそうなほどに力を失っている。
沈黙が広がる。
その静寂を破ったのは、別の人物の声だった。
「……こんなところで3人で何してる?」
「やっと来ましたか。
ずいぶん遅かったですね」
昴はこの場にそぐわず、口元に不適な笑みをうかべる。だが、その冷たい微笑はあまりにも美しい。
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美形×平凡っていいですよね、、、、
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