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(優子の一人称)何カップからが巨乳? という質問に巻き込まれて

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(優子の一人称)何カップからが巨乳? という質問に巻き込まれて


「昨日さぁ、ちょっと納得できないことがあったんだ」

 本日の昼休み時間、香苗が聞いて欲しい話とかいうのを切り出した。わたしとしてはてっきりすごいマジメな話だと身構えるしかない。

「おっぱい店長ってVチューバ―チャンネルを見ていたらさ、何カップからが巨乳なのか? って話が出てきたんだよ」

「またおっぱいの話ですか?」

「いやいや話を遮らないで、これすごく重要な内容なんだから」

「わかった……」

「でさぁ、その店長ってキャラもすごい巨乳なんだけれど、それがこう言ったんだよ。巨乳と言えるブラのサイズ? えっと……Fかな! って。でもそれっておかしくない?」

「いや、全然おかしくないよ」

「おかしいじゃんか。だって優子はどうなるわけ? 優子ってすごい立派な巨乳じゃん。ふっくらやわらかい美巨乳を持ってるじゃん、それでブラのサイズはEカップでしょう? だったら巨乳って言えるのはEからじゃないの? 店長はまちがっているんじゃないの?」

「あのさぁ香苗……声がデカい……」

 香苗は納得できないと思うとか、あるいは巨乳とかおっぱいの話になるとがぜんテンションが爆上がりする人だ。

「これはもう優子に説明を求めるしかない、それ以外に道はないでしょう? ちがう? ハァハァ……」

「あぁ、わかった、わかったから少しおちついて」

 ったく、香苗は女のくせにおっぱい星人なんだからなぁ……と思いつつ、わたしはその疑問に答えてやる。

「わたし、たしかに現在のブラはEカップだよ」

「うん、わたしはいつも優子のブラになりたいとか思っている」

「今そういう話はいらないから。で、ブラはEカップなんだけれど、おっぱいは変わっていなければ89cmなんだよ、いまのところは90cmに達していないんだよ」

「小6でおっぱい89cmってすごいとしか思えないんだけれど」

「そこ、それなんだよ、それが答え」

「はい? どういうこと?」

「だから、Eカップとかおっぱい89cmは小6だから巨乳ってこと」

 わたしは自分のおっぱい話なんかあまりやりたくないと思っているけれど、流れの都合場いた仕方なし。やさしいわたしはチャチャっと切り上げたりせず話をていねいに続ける。

「もしさぁ、わたしのおっぱいがここで成長終わりとなって20歳くらいになったとすれば……」

「優子のおっぱいがこんなところで成長ストップするわけないじゃん、なに言ってんの?」

「いや、だから話をちゃんと聞いてよ。えっと……だから、20歳だとおっぱい89cmとかブラがEカップとかいうのは、おっぱいが大きい健康体って感じの表現になるわけで、すごい巨乳って言い方は出てこなくなる。そういう点で巨乳は90cmを余裕のオーバーとか、ブラのサイズがFに到達しているとかになるわけで、店長の言っている事は正しい」

「あぁ……なるほど……なんかわかるような気がする」

 ここで香苗は腕組みをし、わたしの胸をジーっと見つめながら、ひとつ学んだ! 的な表情を浮かべた。

「じゃぁ、おっぱいの話はこれで終わりってことで……」

 わたしはホッとして肩の力を抜こうとした。すると香苗がとんでもない! って両目を丸くする。

「まだ話は終わってないよ、勝手に終わらせないで欲しいな」

「えぇ……」

「優子の美巨乳って何cmまでがEカップなの?」

「まぁ、多分……おっぱい92cmか93cmか、その辺りになったらブラはFになるのかなぁって」

「え、優子でさえFカップになる道のりは遠いんだ?」

「まぁ……そんなもんだよ」

「そんなにあれ? EとFってちがうの?」

「ちがうよ、やっぱりFは重いという大きさがある」

「いや、優子の乳も重いじゃん」

「あぁもう! 香苗はいったい何を言いたいわけ?」

「優子のおっぱいがここで成長止まるって事はないよね? それがすごく心配なんだけれど」

「え、なんで心配するわけ?」

「いいから答えてよ、いまのままでおっぱいの成長が止まるって事はないよね?」

「いや、香苗……そんなのわかるわけないんだけど……おっぱいの大きさを自由に決められるとか、そんな話が存在するわけないでしょう」

「じゃぁ、優子自身は何カップくらいまでおっぱいが成長して欲しいと思っている? 正直に言って!」

 この何気ない流れの中には、わたしが恥ずかしくてあまり言いたくないって事を強引に言わせようって感じが満ち満ちている。ここでの香苗はわたしが正直に言わないのを許さないってオーラが立っているから、わたしは潔く正直につぶやくしか許されないんだ。

「自分の予想としては……」

「予想としては?」

「た、多分だけれど……18歳とかそういう年齢の頃には、お、おっぱいは100cmくらいになっているんじゃなかなぁって。そうなったとすれば、まぁ、ブラはIカップとかなのかなぁって」

 これは正直、あんまり言いたくない事だった。自分は将来爆乳になるとか、おっぱいは100cmくらいになるとか、ブラはIカップに到達するだろうとか、密かに思っている事を声にすると……胸の中とか乙女心を少しえぐられたような感じがしてしまうから。

「なってよね、絶対おっぱい100cmとかブラはIカップとかになってよね、お願いだから」

「いや、だから自分ではどうにもできない話なんだってば」

「優子」

 ここで香苗はわたしの両手をギュウっとにぎる。ほんとうにお願いしますよ! と切に訴えるような態度で、目はわたしの胸に向けて哀願する。

「え、なんで? なんでわたしのおっぱいがどのくらいになるかを香苗が気にするわけ?」

「決まってる、わたしは将来優子のマネージャになるんだ。優子みたいにほどよいふっくら&ムッチリでショートレイヤーって髪型がよく似合ってかわいくて早くからおっぱいが大きい巨乳女子は巨乳アイドルになるべき。そして大人になったら何気に破壊力のある爆乳タレントに進むべき」

「わたし、そんなのやるつもりは全然ないんだけど……」

「やるんだよ、魅力的な巨乳女子として一花咲かせるんだよ。わたしがマネージャーになれば絶対に売れるから」

「えぇ……」

「わたしはもうそういう人生を送るって決めているから、肝心の優子に裏切られたら困るんだ」

「勝手に決めるな、バカ……」

 香苗がどこまで本気で言っているのかはわからないけれど、ものすごい真剣ってフィーリングを突き付けられるからたまらない。そしてわたしは深いため息を出さずにいられなくなる。どうしてわたしの周りはこんなおっぱい星人ばっかりなのだろう……と。
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