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巨乳因子争奪戦4・極上の巨乳因子キャンデー・しかし売れない!

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 巨乳因子争奪戦4・極上の巨乳因子キャンデー・しかし売れない!


「アット、ソコノオ姉サン方、スバラシイアイテムが一杯アルヨ、シカモオ安イアルヨ」

 怪しい物売りは公園で商売を続けていた。道行くモノに声をかけては引き寄せるが、彼が何よりお目当てとするのは女性だった。

「えぇ、何があるんですか?」

 2人の女子大生くらいであろう2人が座っている男の前に並べられている商品に目をやる。そして胡散臭い感じのモノばっかりだねぇとか言って苦笑する。

「フッフフ、取ッテオキガアルヨ、コレ21世紀最大ノ商品アルネ」

 男は小さな小瓶を取り出して見せた。その中には一粒のミルクキャンデーみたいなモノが入っていると2人は見る。

「これがなに?」

「コレヲ舐メテ食ベキルト、確実ナ巨乳ニナレルアルヨ」

「巨乳!」

 女性2人が男の期待通りに食いついた。しかし最初は疑りの方がつよいので、それってただのミルクキャンデーじゃないの? という突っ込みをするのだった。

「そうよ、ただのミルクキャンデーって詐欺商品でしょう? そんなのにだまされるもんか!」

 ひとりが語気を強めた。しかし男は余裕の表情を崩さずに商品の説明を自信たっぷりにする。

「コノキャンデーハ巨乳因子ガ入ッテイルアルヨ」

「巨乳因子?」

「ソウアル! 実際ホントウニオッパイガ大キイ巨乳女子ノ、オッパイノ発育ニ関スル情報ガ入ッテイルアルヨ」

「巨乳女子の情報?」

「ソウアル、早クカラ巨乳ニナッテ育ツ女子ノスペシャル情報アルヨ」

「え、だけど、それを自分の中に入れたって……どういう風になると言うんですか?」

「自分ノオッパイト発育ッテ部分ノ情報ガ巨乳女子ノモノニ書キ換エラレルアルヨ。ソノ書キ換エニハ少シ時間ガカカルアルケド、ソレガ終了シタラ自分ノオッパイハドンドン豊カニ実ッテイクアルヨ」

 この説明は2人の心をオラオラ! と揺さぶった。欲しいという欲望に小さな火がついた。よって後は財布を取り出して買うだけという感じがこの場を支配する。

「それっていくらですか?」

 女子がそう言ったとき、物売りの男は答える値段を決めていた。先ほどの小学生女子2人は年齢が低いからお金がなかったのだ。日本人の大人であればお金持ちに違いない! と思い、それによって値段を設定した。

「聞イテ驚ク大特価アルヨ!」

「大特価……いくら?」

「ナントタッタノ100万円アル、ドウアル?」

 男には完全な自信というのがあった。100万円? たったそれだけでいいの!? と客が大喜びすると信じていた。しかしそんなわけあるか! というのが現実だった。

「はぁ? 100万円?」

「エ?」

「バッカじゃないの? 1万円なら買おうかと思ったけれど、100万とか言われたらただのアホなんだ? としか思えないわ」

「ソンナ、コレホントウニスペシャルアイテムアルヨ?」

「だったらもっと金持ちな国で売りさばけつーの!」

 2人の女子はクルっと背中を向けると、アホとかボケとか消えうせろとかひどい事をつぶやきながら公園から出て行った。

 ヒューっとミジメな風が吹く。それはまるでバカだねぇと空が笑っているような感じに溢れていた。

「オカシイアル! 日本人ハ金持チッテ聞イテイタアルヨ。100万円クライハオ小遣イッテ、エライ先生ガ言ッテイタアルヨ。ア、モシカシテ今マデニ出会ッタノハ子供トケチナ大人ダッタッテ事アルカ? モウチョイ粘レバ必ズ売レルって事アルカ?」

 彼はその後もがんばった。そしてバカ高い値段でも必ず笑顔で買う日本人はいるはずだと信じた。でも事実はとても残酷であり、彼が思うようにポン! と大金を出してくれる日本人はいなかった。

 いや、彼にとってすごくショックだったのは、もしかして日本人は貧乏なのか? とうっすら感じることだった。なぜなら日本人は2000円でも高いとか言う。モノのすばらしさを知らないくせに、たった2000円なら試してみようかなと言ったりはしない。

「日本人ッテ……貧乏ニシテドケチアルカ? ワタシ、何ノタメニ遠路ハルバル日本ニヤッテキタカワカラナイアルヨ」

 彼はドーン! っと深く落ち込んだ……そしてこうなったら叩き売りせねばならないのかなぁと、だんだんやけくそな感じが心に広がって行くのを感じた。

 一方その頃、香苗と共歩きするミルフィーユがいて、なぜわたしに腕組みを求めてこないのかとフテ腐ったりしていた。

「香苗もおっぱい星人のはず、だったらミルフィーユのCカップに腕を当てたいって邪な意識にまみれて、腕組みして欲しいって求めてくるべきじゃないの?」

 巫女の格好ゆえタダでさえ目立つミルフィーユの声量が上がると、いっしょに歩いていて恥ずかしいんだよ! 的なキブンに持っていかれる。そうなのだ、ミルフィーユはテンションの高いちんちくりん女神なのだ。

「いや、たしかにたまには思うけどさ、やっぱり優子のEカップには届かないなって結論になるわけで」

「また優子! そんなに巨乳がいいの? そんなに優子がいいの?」

「いや、ミルフィーユだって巨乳になりたいとさっきから言いまくってるじゃんか」

「んぅ!」

「女神に勝る巨乳女子、それが優子……ってかな」

 香苗が冗談っぽく笑ってもミルフィーユはひたすら悔しかった。そして真剣に考えてしまうのだった。どうすれば優子みたいな巨乳になれるのか、どうすれば優子を打ち負かすことができるのか? と。
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